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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会
い~な
あまみ
中 央
さくら
しらさぎ
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1785 号 2014.2.18 発行
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障害者の感性商品に
イムズで100点展示
読売新聞 2014 年 2 月 17 日
独特の感性を生かしたデザインの実用品が並ぶ会場
障害者の個性豊かな表現力を生かした実用品を展示、
即売する「GoodJob!展」が福岡市・天神のイム
ズで開かれている。17日まで。
障害者の創作活動を支援する財団法人「たんぽぽの家」
(奈良市)が企画した。東京、宮城に続いて全国3か所
目の開催。
全国各地の障害者が考えたデザインを、国内のメーカーなどが食器、靴下、椅子、傘、
靴などに商品化した約100点が並ぶ。実際に商品として製造販売されることで、障害者
が新たに働ける場を広げるのが狙いだ。
独特の感性を生かしたカラフルな作品が多い。福岡市の福祉作業所「工房まる」に所属
する障害者が描いた繭玉やイチゴなどのデザインを伝統工芸の博多織の柄に用いた風呂敷
も展示。来場者は手に取り、品質などを確かめていた。
工房まるを運営するNPO法人の樋口龍二代表理事は「何となくゆるくてかわいいデザ
インが特徴。必要とされる物を作ることで、障害者の自立につながる」と話していた。
岐阜)障害越えて力強く、書の作品展 中学生・近江さん
朝日新聞 2014 年 2 月 17 日
「未来」をコンセプトにした作品展を開いた
近江真司さん=岐阜市橋本町1丁目
コンテストで銀賞を受賞した作品「雪」=岐阜市橋本町1
丁目
自閉症と知的障害のある岐阜市の中学2年生、近
江真司さん(14)の書の作品展が同市橋本町1丁
目の「ハートフルスクエアーG」で開かれている。
「楽しめることを見つけてほしい」との母の勧めで
始め、昨年の全国コンテストで入賞を果たした作品などが展示されている。
アルファベットやジャムなどをデザインした作品
=岐阜市橋本町1丁目
作品展のコンセプトは「未来」。「夢」「飛
翔(ひしょう)」など、力強い筆づかいの書
の作品20点が並ぶ。近江さんは昨年の「障
害者による書道・写真全国コンテスト」(全
国障害者総合福祉センター主催)の書道部門
に応募。全国798点の応募作品のうち銀賞
15点の一つに選ばれた。「破線の強さと厳
しさが雪国の雪そのもの」と評された受賞作
「雪」も展示されている。ほかにも、アルフ
ァベットやジャムの瓶などをデザインした
ものも並ぶ。
本格的に習字を始めたのは小学4年生の
とき。母尚美さん(44)の勧めで、障害者
の生活支援に取り組むNPO法人「オープンハウスCAN」
(岐阜市)に通うようになった。
山形)環境にも配慮、こだわり満載ドレッシングが誕生
朝日新聞 2014 年 2 月 17 日
1月から発売されているゆず胡椒ドレッシン
グと小冊子。専用の箱に入れて販売中だ
知的障害者の就労支援でオリジナル
商品の開発と販売を手掛ける山形市の
「みちのく屋台こんにゃく道場」(斎藤
淳代表)が、
「柚子胡椒(ゆずこしょう)
ドレッシング」を開発した。市内人気フ
レンチ店シェフの監修で味にこだわっ
ただけでなく、山形市と連携して環境保
全にも一役買う商品に仕上がった。
こんにゃく道場は、知的障害者に働く場所を提供している事業所で、普段は移動販売車
で玉こんにゃくを売ったり、山形市内の畑で育てた野菜をレストランに卸したりしている。
事業所に通う知的障害者に月1~2万円程度の工賃を支払っているが、より金額を増や
すため、独自商品の開発に挑戦。昨冬は自分たちで育てた唐辛子を使ってゆず胡椒を商品
化した。今度は派生商品として、ゆず胡椒を原料にしたドレッシングを完成させた。
働く障害者が労組設立
環境改善へ「相談窓口に」
産經新聞 2014 年 2 月 17 日
「働く障害者の相談窓口になれれば」と話す、ソーシャルハートフルユニオン
の石崎真一執行委員長 =東京都豊島区
働く障害者に特化した日本初の労働組合「ソーシャルハートフル
ユニオン」
(東京都豊島区)が昨年12月、設立された。働く障害
者のための環境整備が進む一方、課題は多い。同ユニオンの石崎真
一執行委員長は「働く障害者の相談窓口となっていきたい」と話し
ている。
(油原聡子)
◆我慢してしまう
働く障害者を巡る環境は近年、急速に変化してきた。昨年4月に
は民間企業の障害者に対する法定雇用率が1・8%から2%へアップ。さらに、日本は今
年1月、障害者への差別を禁止し、社会参加を促す「障害者権利条約」の批准書を国連に
提出。今月19日から発効する。
障害者の労働環境が整っていく中、働く障害者は40万人に上る。石崎執行委員長は「働
く障害者は企業内ではごく少数しかいない。障害者の声が届きづらい現状がある」と説明
する。
公務員や一部上場企業など恵まれた環境で仕事ができる障害者もいるが、日常的に差別
や虐待を受け、過酷な労働環境下に置かれているケースもあるという。
不当な低賃金労働をさせられているケースもある。ある知的障害者の男性は、入社当初
は10万円以上あった給与が理由もなく減額され、数万円しか支給されなくなった。給与
明細もまともにもらっていない。
「何かあっても子供は親を心配させたくないと思って黙っ
てしまう。親も、日中働ける所があるなら、と我慢してしまうケースも多い」と石崎委員
長は指摘する。
石崎委員長自身も障害者の家族として、働く障害者の苦悩に直面してきた。長男が知的
障害を持ちながら働いているが、
「長男は職場に希望や要求を出したことはありません。
『合
わなければ退職して結構です』と言われることが分かっているからです」と話す。
◆外部に評価委
一方、企業側も雇用条件に対する不安や課題の多さに困惑しているという実情がある。
石崎委員長は「何か言ったら差別になるのではないか、などの不安を企業も持っている。
対立が目的ではなく、ユニオンが入り、ワンクッションを置くことで、問題解決に向けて
企業と働く障害者の橋渡しができれば」と話す。ユニオンが間に入ることで個別の労使紛
争を未然に防ぐことが可能だという。
団体交渉だけでなく、障害者の交流の場や情報交換のための活動も行う予定だ。諮問機
関として、有識者による評価委員会を外部に設け、企業側の要望に応えたり、行き過ぎた
組合活動を防いだりする仕組みも整えた。
評価委員の一人で、働く障害者団体協議会の藤代洋行会長は「働く障害者は身近に同じ
立場の人がいないため、孤立しやすい。ユニオンがあることで情報交換もできるし、労働
の専門家が集まることで解決の可能性も高まる」と期待を込める。
ソーシャルハートフルユニオンは、ホームページ(http://sh-union.
jp)から加入手続きが可能。組合費は、入会金3千円▽組合会費1万2千円(1年分)
■立場弱く、自主的解決難しい
ソーシャルハートフルユニオンの評価委員で国際医療福祉大学大学院の松浦清教授の話
「障害者雇用促進法が改正され、企業に対し、障害者への差別などが起こった場合には自
主的に解決するよう努力義務が課せられるようになる。しかし、もともと弱い立場の障害
者が自主的に解決するのは難しく、第三者が必要になる」
≪22日に無料労働相談会≫
ソーシャルハートフルユニオンは22日午後2時から4時まで、東京都豊島区のアット
ビジネスセンター池袋駅前別館で、働く障害者のための労働相談会を開く。
ユニオンの執行委員のほか、弁護士や社会保険労務士が相談を担当。裁判など係争中の
事案でも相談を受け付ける。費用は無料。申し込みは不要。問い合わせは、同ユニオン(i
nfo@sh-union.jp)
。
大阪府メールマガジン No.296 平成 26 年 2 月 14 日配信より
松井一郎の「再生と挑戦」
「障がい者雇用日本一・大阪」の実現に向けて
■「障がい者雇用日本一・大阪」の実現に向けて
2 月 5 日、府立とりかい高等支援学校と、同じ敷地にある府立摂津支援学校、株式会社ダ
イキンサンライズ摂津を視察しました。
支援学校では、生徒たちが製作したペーパーナイフと、土づくりからこだわって栽培し
たという大根をプレゼントされました。どちらも十分売り物になる品質で、贈ってくれた
生徒たちの誇らしげな表情が印象的でした。
次に訪れた株式会社ダイキンサンライズ摂津では、100 名を超える障がいのある社員が空
調機部品の加工や組み立てなどの作業に従事されていました。障がいのある方に配慮した
システムの導入などで職場環境を整え、障がい者が役職に就き仕事を管理し、黒字経営を
維持されている点は、まさに障がい者雇用の究極のモデルだと言えます。
府では、働きたいと願う障がいのある方々が、適性や個性を生かして仕事に就き、働き
続けることができる「障がい者雇用日本一・大阪」の実現に向けて取り組んでいます。そ
の柱として、現在 1.76%である障がい者の実雇用率を平成 29 年度までに 2%以上に引き上
げるなどの中期目標を設定しました。府では、企業に対して研修会の開催や雇用事例の紹
介を行うなど、障がい者の雇用をサポートします。また、2 月 21 日(金曜日)と 25 日(火
曜日)に「障がい者のためのワークフェア in 大阪」を開催します。面接会や、雇用のノウ
ハウに関するセミナーなどを実施しますので、就職活動中の障がいのある方や、障がい者
雇用をお考えの企業の皆さん、奮ってご参加ください。
支援学校で出会った生徒たちや、企業で生き生きと働いていた方たち。障がいのある方
も、環境が整えば能力を十二分に発揮できるということを、企業の皆さんにきちんと伝え
ていくのが私たちの仕事です。これからも、誰もが自分らしく働ける大阪をめざして、取
り組んでいきます!
▼障がい者のためのワークフェアについてはこちら▼
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=15654
知的障害者施設へ400人分の食料輸送
読売新聞 2014 年 2 月 17 日
高崎市寺尾町の国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」は、残雪で施設につながる
道路がふさがり、孤立状態となった。県は16日、陸上自衛隊第12旅団に災害派遣を要
請し、同隊が約400人分の食料を届けた。
県によると、同施設には給食用の食材が15日から運べなくなったという。施設内には
パンなどの備蓄があるが、道路の通行再開に時間がかかるため、県は自衛隊に輸送を要請
した。
同施設には、東京電力福島第一原発事故で福島県富岡町の障害者支援施設「光洋愛成園」
も避難している。光洋愛成園の担当者は「食料をいただけるのはありがたい。東日本大震
災の避難所にいた頃を思い出す」と話した。
また、第48普通科連隊は同日、渋川市北橘町下箱田の県立小児医療センターへ食料品
の輸送を行った。
社説:災害弱者の名簿/非常時に欠かせぬ命綱だ
河北新報 2014 年 02 月 17 日
国が主導して作った法律が後に足かせとなって、身動きを取れなくする。人の生死に関
わる非常事態に直面してもなお、
「原則」が臨機応変の機転を退ける。
体の不自由な高齢者や障害者ら「災害弱者」は、避難誘導や被災後の生活で周囲の支援
が必要になる。東日本大震災の発生後、各地の民間団体やボランティアが被災地に駆け付
け、救いの手を差し伸べようとした。だが、善意の行動にもかかわらず制約を受けた。
支援を要する高齢者らの氏名、住所などを自治体に問い合わせたが、個人情報保護法を
盾に情報提供を拒否されるケースが相次いだ。個人情報を第三者に提供するには、本人の
同意が必要と定める規定に基づく反応だった。
ただし、本人同意の原則には、例外規定もある。生命、身体、財産の保護に必要な場合
には、本人の同意なしで個人情報を第三者に提供できるのである。
個人情報保護法は2005年の全面施行以降、本人同意の原則が厳格に適用され、例外
もあることが自治体職員にも周知されなかった。その弊害が招来したのが、要支援者名簿
の提供拒否である。
生死に関わる非常時に情報を生かせず、災害弱者の命を守れないのなら、誰のための、
何のための法律なのか。ひずみは早急に解消しなければならない。
名簿そのものが完備されていない実態も明らかになっている。国は阪神大震災などを教
訓に要支援者の避難支援ガイドラインを策定し、市区町村に要支援者名簿の作成を求めた
が、昨年4月の時点でも3割弱が名簿を備えていない。
対象者から名簿掲載への同意を得るのに手間取っていることも要因だが、そもそも個人
情報を保護し、活用も促すとの相反する理念への理解が進んでいないことが背景にある。
情報の保護ばかりにこだわる偏った対応は適切でない。法律の本旨と適切な運用の徹底
は、立案した国の責務である。認識不足の責任を自治体側に転嫁はできまい。
宮城県防災会議は今月、昨年6月に成立した改正災害対策基本法が求めた内容を具体化
し、県地域防災計画を修正した。要支援者の名簿作成と防災組織などへの情報提供を市町
村に義務付け、名簿を民間団体にも提供できることにした。
ただ、名簿は作成されても対象者名の掲載率が低ければ、有効性に疑問符が付く。緊急
時の情報共有こそが、災害弱者を救う命綱である。自治体職員と住民が共に認識を深め、
備えを万全にしてほしい。
改正災害対策基本法の要支援者名簿作成に関する規定は4月に施行される。支援団体に
情報を提供する法的な裏付けとされるが、後付けの感は否めない。法的根拠がなければ動
けない硬直化した対応は、
「お役所仕事」のそしりを免れまい。災害のたびに後手に回る事
態を繰り返してはならない。
みとマラソン
男女 8 部門、1500 人健脚競う
茨城新聞
2014 年 2 月 16 日
1500 人余が参加した第 3 回みとマラソン=偕楽園公園四季
の原
第 3 回みとマラソン(水戸商工会議所青年部、茨
城陸上競技協会など主催)が 16 日、水戸市の偕楽園
公園四季の原発着の 10 キロコースで行われ、高校生
以上と知的障害者の男女計 8 部門に 1548 人がエン
トリーし、健脚を競った。
同マラソンは千波湖と四季の原を回る 5 キロを 2
周。家族やサークル、企業などのグループが、男
女や世代が違っても一緒に走れるようにと、今大
会から全員一斉スタートとなった。知的障害者部門には 15 人が参加した。
メキシコ五輪(1968 年)マラソンの銀メダリスト・君原健二さんらを招待選手に招いた。
参加者はグループで同じシャツを着たり、アニメヒーローの姿に仮装するなど、思い思い
のスタイルで楽しんでいた
支援学校生サッカー熱戦
読売新聞 2014 年 2 月 17 日
県内の特別支援学校に通う13~18歳の生徒たちによるサッカー大会が16日、県立
鴨池緑地公園(鹿児島市鴨池新町)であった。
◇鹿児島で大会、8校が参加◇
NPO法人「スポーツライフかごしま」が、スポーツで交流を深めてもらおうと企画。
昨年に続いて2回目で、8校が参加した。
開会式では、知的障害者サッカー県選抜チームの西真一監督(41)が「障害者がサッ
カーを楽しむ環境が整いつつある。夢を大きく持ってサッカーを楽しんでほしい」と激励。
南薩養護学校の鄙里(ひなさと)太一選手(17)が「周りの人への感謝の気持ちを忘れず、
精いっぱいプレーします」と選手宣誓した。
この後、各チームはトーナメント方式で対戦。1回戦で敗退したチーム同士の交流戦も
あった。グラウンドを駆け抜け、攻防を繰り広げる選手たちに、応援席の保護者や教員ら
から大きな歓声があがっていた。
新名称「未来」へ衣替え
県福祉事業団が起工式
徳島新聞
2014 年 2 月 16 日
築40年で老朽化が進
んでいる徳島市国府町中の障害児入所施設あさひ学園が
建て替えられることになり、新施設の起工式が15日、
学園のグラウンドであった。
新施設の名称は「未来」
。県から移譲を受けて2012年4月から施設を運営している県
社会福祉事業団が、新設を機に職員から名称を募って決めた。
「未来」は、利用者が居住する北棟(鉄骨2階建て延べ1430平方メートル)と南棟
(木造平屋612平方メートル)
、管理棟(鉄骨2階建て延べ841平方メートル)の3棟。
南北両棟合わせて30の個室と15の二人部屋を配置する。
定員60人は現行施設と同じ。事務室を置く管理棟には、災害時に地域の障害者が避難
できる交流スペースも設ける。総工費は8億2200万円で、15年2月に完成する予定。
起工式には県社会福祉事業団の役員や飯泉嘉門知事、施工業者ら約80人が参加。神事
で工事の安全を祈願した後、四宮洋司理事長が「県東部の障害児支援拠点として、子ども
たちに安全で安心な福祉サービスを提供したい」とあいさつした。
障害児入所施設「未来」の完成予想図
罪に問われた高齢・障害者の生活支援を
南区で講演会
京都新聞
2014 年 02 月 17 日
罪に問われた高齢者や障害者の支援のあり方につい
て、現状や今後の課題を語る田島前理事長(京都市南
区・龍谷大アバンティ響都ホール)
「罪に問われた高齢・障がい者の支援のあり
方」をテーマにした講演会が16日、京都市南
区の龍谷大アバンティ響都ホールで開かれた。
福祉と司法の連携強化に取り組む社会福祉法
人南高愛隣会(長崎県雲仙市)の田島良昭前理
事長が講演し、「いろんな角度から専門家が関
わり、面で支える仕組みが必要だ」と訴えた。
同大学矯正・保護総合センターが主催した。
田島前理事長は刑務所から出所した高齢者や
障害者に対し福祉的な支援を行う「地域生活定着支援センター」設置の提言者で、最高検
の知的障がい専門委員会の参与も務める。
田島前理事長は、毎年の新受刑者のうち二十数%が知的障害者の基準となる知能指数だ
と知り、罪を犯した高齢者や障害者の地域生活支援に力を入れ始めたとの経緯を説明した。
さらに、罪に問われた高齢者や障害者の支援についても強調。検察庁や社会福祉法人な
ど各機関が連携し、刑事手続き早期の段階から支援体制を確立して円滑な社会復帰を目指
す取り組みを報告した。田島前理事長は「障害者や高齢者が罪を犯さず社会で暮らせる仕
組みが必要。皆さんの知恵をいただきたい」と呼び掛けた。
明日はわが身にか…
映画「東京難民」 監督 佐々部 清
大阪日日新聞 2014 年 2 月 16 日
一筋の光明を見つけて「できれば国を動かす人たちに見てほしい」と
話す佐々部清監督=大
阪・堂島のアバンザ
「東京難民」の中村
蒼(右)と大塚千弘
=〓(00a9)2
014「東京難民」
製作委員会
福澤徹三の同名小
説を映画化した「東
京難民」(ファント
ム・フィルム配給)が 22 日から、TOHOシネ
マズ梅田・同なんばほかで公開される。大学生の主人公が退学、借金、ネットカフェ難民、
ホームレスと格差社会の中で落ちていく姿をリアルに描き「明日はわが身」と佐々部清監
督は訴えている。
■「ツレウツ」の後
-普通の大学生が格差社会のゆがみの中でもがく転落記。
2007年に福澤さんが雑誌に連載をしていた原作が本になった時に、信頼する脚本家
の青島武さんから「映画でやってみないか」と声をかけてもらった。一緒にやった「ツレ
がウツになりまして」の後、何をやろうかと思っていた時だった。
-厳しい現実を描いた青春映画。
青島さんが以前からネットカフェ難民の取材をしていて、この原作でやりたいと勧める
ので、もう一度読み直したら、僕が田舎から東京に出て大学に通っていた金のない時代の
生活が思い出されてきて、シンクロするところがあると思ってやることに決めた。
-原作のどの辺にポイントを。
若者が落ちていく現実をリアルにやりたいと思った。冒頭、普通の大学生でボーッとし
て何も考えていない時枝修(中村蒼)が、父親の失踪で学校の授業料が払えず除籍になり、
アパートも追い出されるところから始まる。何とかなるだろうと思っていたら、どうにも
ならず落ちて行く。
-誰も助けてくれない。
ネットカフェ難民の若者は誰にも頼らない人が多い。相談するのが恥ずかしく、知り合
いがいても非正規社員だったり、ティッシュ配りで知り合う男(金井勇太)は爆弾を作っ
ていたり。製薬会社の治験のアルバイトで稼いだ金も新宿の女の子・瑠衣(山本美月)に
案内されたホストクラブで巻き上げられてしまう。
■「もう終わった…」
-ホストクラブも競争社会で格差社会。
ここで彼は金のために縛られ、友人に裏切られ責任を取らされてリンチを受け、足腰立
たなくなって、鉄橋下の原っぱに放り投げられる。その時、彼は「俺はもう、終わった…」
と思う。若者が「もう終わった」という感覚はどういうものか。
-ホストクラブでナースの女の子・茜(大塚千弘)と知り合うエピソードがいい。
ホストクラブに通う客で一番多いのが風俗の子とかナースらしい。茜はそれにはまり、
つかの間、修と恋人関係を楽しむが、長くは続かない。結果的に修に金を貢いだあげく関
係も終わる。彼女はソープに落ちてしまい、そこで訪ねて来た修と再会するシーンにつな
がる。修はただ謝るしかない。
-中村蒼と大塚千弘のキャスティングが新鮮。
中村君は最初オーディションで会って、天然というかボーッとした感じが修役にピッタ
リだった。主人公のどうしようもない大学生のヘラヘラした感じをとても自然に演じてく
れた。大塚君は演技ができる美人で、ソープのシーンなど大胆な演技にも挑戦し、映画の
重要なポイントになってくれた。
-修がホームレスになって知り合う初老の男に井上順。
「ツレがウツ-」の撮影が終わった後、3・11 の大災害が起きた。次回作ではそのこと
を抜きにドラマは作れないと思っていたので、井上さんの息子が震災で亡くなったことを
さりげなく描き、ホームレスの父親がそこで出会った修に、息子の姿を重ねるという話に
した。
-つらい話だがそのエピソードに救われる。
試写会で若い人から「こんなことが自分の身にも起きると思うと怖くなったが、最後に
何かを見つけるというシーンで終わるので気分として救われた」という声を聞いた。井上
老人が蓄えていたヒゲを最後にそるシーンがある。それが「希望」の象徴。井上さんは「お
いしいシーン」と喜んでいた(笑)
。
■その先の「希望」
-主人公の若者はどこへ行く。
ホームレスになって偽名を使っていたが、井上老人に会って、修はやっと本名の自分を
見つけることができた。少なくても「一筋の光明」を見つけた。この映画を見て「明日は
わが身」という怖さと同時に、その先にある「希望」を感じてもらえればうれしい。
ささべ・きよし 1958年生まれ。山口県出身。2002年「陽はまた昇る」
(東映)
で監督デビュー。
「チルソクの夏」
「半落ち」など秀作多数。
「ツレがウツになりまして」
(11
年)以来3年ぶりのメガホン。舞台「黒部の太陽」やテレビ作品も。今作に同郷の安倍晋
三首相の昭恵夫人が広告コメントを提供。次回作はコメディー「六月燈の三姉妹」と日本
版「アメリカの夜」
。
大学講義の無料配信へ
受講生を募集
産經新聞 2014 年 2 月 17 日
大学レベルの講義をインターネットで無料公開する取り組みが4月から始まり、運営す
る「日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)」が、受講生を募集している。
MOOCとは「Massive Open Online Courses(大規模オ
ンライン公開講座)
」の略で、2012年に米国などで始まり、世界で急速に広まっている。
この流れを受けて昨年10月に設立されたJMOOCには、東大、京都大、早稲田大、慶
応大などが参加し、各校の授業を順次配信。第1弾として、本紙連載の執筆者、本郷和人
東大教授が「日本中世の自由と平等」を開講する。
授業料は無料で、期間は約4週間。希望者には対面授業も予定している(有料)。詳細と
申し込みは、http://gacco.orgへ。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行
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