Comments
Description
Transcript
PDFダウンロード - ピクテ投信投資顧問株式会社
Today’s Headline ご参考資料 ご参考資料 “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン 北米 2016年3月2日 スーパーチューズデーを見て思ったこと 7月の民主、共和両党大会での候補者争いを占う上で重要視されるスーパーチューズデーで民主党はクリントン氏、 共和党はトランプ氏が他候補を上回り、両候補により大統領選挙が争われる可能性が高まったと思われます。 スーパーチューズデー:トランプ氏6州、クリン トン氏7州で勝利確実に 米大統領選の民主、共和両党候補の指名争い(予備選挙) のヤマ場である2016年3月1日の「スーパーチューズデー」 (図表1参照)で、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官が 7州(テキサス、バージニア、マサチューセッツ、ジョージア、 テネシー、アラバマ、アーカンソー州)の予備選挙を制し、獲 得代議員数でサンダース上院議員を上回りました。 共和党では不動産王のドナルド・トランプ氏が少なくとも6州 の予備選での勝利を確実にし、指名獲得へ前進しました。 どこに注目すべきか: 予備選挙、金融政策、所得格差 激な発言ばかりが注目されますが、善戦しており、その背景 に注目しています。理由は彼らが、現在の政治に対する不満 の代弁者となっているからと見られます。不満の一例として米 国の所得格差を見ると2008年の金融危機以後拡大傾向です (図表2参照)。例えば、所得水準が中央値(50%)の人の所得 の伸びは2009年比で2%程度減っています。確かにこの期間、 米国経済全体ではプラス成長を維持しているものの、所得面 から半数以上は生活の改善を感じていない可能性があります。 したがって、今後のポイントとして、各政党が繰り出す不満を 持つ人を取り込む政策と不満票の流れに注目しています。 図表1:米国大統領選挙の主な流れ 年月日 2016年3月1日 米国の主な選挙関連イベント スーパーチューズデー 2016年7月18日~21日 共和党全国大会 7月の民主、共和両党大会での候補者争いを占う上で重要 各党の候補者指名 視されるスーパーチューズデーで民主党はクリントン氏、共 2016年7月25日~28日 民主党全国大会 和党はトランプ氏が他候補を上回り、両候補により大統領選 2016年9月26日 第1回大統領候補者討論会 挙が争われる可能性が高まったと思われます。 2016年10月9日 第2回大統領候補者討論会 まず今後の米大統領選挙のスケジュールを確認すると、6月 2016年10月19日 第3回大統領候補者討論会 まで各州で候補者に投票する予備選挙、候補者を確定する 2016年11月8日 大統領選挙 投票日 党員集会が繰り広げられ、7月の両党全国大会で候補者が 2017年1月20日 次期大統領、副大統領就任式 正式に指名される予定です。両候補者による3回の討論会 出所:各種報道等を基にピクテ投信投資顧問作成 を行った後、11月に選挙が予定されています。 図表2:米所得階層別の所得騰落率 次に、市場への影響を占うと、現段階でどちらの党の誰が (期間:2009年比の各所得階層別(横軸)の所得騰落率(縦軸)) 勝つかわかりませんが、スーパーチューズデーの結果を参 6% 照すると、どちらのようであっても円高圧力が高まる可能性 所得の伸び率(2009年比) 4% が考えられます。1970年以降の民主党政権(カーター、クリ 中央値 2% ントン、オバマ)ではおおむね金融緩和政策が取られていた 0% ためです。一方、共和党でも円高の懸念があります。過去の ※所得の伸び率:各パーセンタイ -2% 共和党政権(ニクソン、レーガン、ブッシュ父子)ではレーガ ル(例えば10%)に位置する所得の -4% 2009年と2014年を比較して算出 ン第2期のように緩和の局面もありますが、概ね引き締め政 ※所得はインフレ調整済 策で、ドル高(円安)が想定されます。しかし、トランプ氏が候 -6% -8% 補となった場合、日本や中国への圧力を為替を通じた政策 下位 所得水準の分布(所得階層) 上位 -10% で行われることを、市場が懸念する可能性があるからです。 10% 20% 40% 50% 60% 80% 90% 95% 最後に、トランプ氏にせよ、民主党のサンダース氏にせよ過 出所:米センサス局のデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ピクテ投信投資顧問株式会社 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的と したものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用に よる損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆 あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、 作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本およ び利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構 の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりませ ん。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するも のではありません。