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食材に由来する高齢疾患予防因子の機能解析とその応用
研究課題中間評価調書(標準様式∼表) 平成 16 年度 予算区分: 通常 機 関 名 総合食品研究所 課 題 名 記入日 要求区分:平成17年度当初予算 課 題 コ ー ド H150302 事業年度 平成 16 年 06 平成15 年 度 ∼ 月 30 日 平成19 年 度 食材に由来する高齢疾患予防因子の機能解析とその応用 機関長名 連 絡 先 政策コード 施策コード 目標コード 事業コード 伊藤義文 担当(班)名 生物機能部門、応用発酵部門 018-888-2000 担当者名 堀一之 N 政 策 名 豊かな自然と調和した個性あふれる農林水産業の振興 02 施 策 名 地域農業との連携強化による秋田らしい食品産業の振興 02 施策目標名 新製品開発累計件数 N020201 事業名 総合食品研究所試験研究費 研究 ○ 開発 試験 調査 その他 種 別 県単 ○ 国補 共同 受託 その他 評 価 対 象 事 業 の 内 容 1.課題設定時の背景と問題の所在 生涯を通じた健康作りの推進は本県にとって最重要課題である。その中でも、高齢者特有の疾患あるいは症候群に対し医薬品的な治療 と共に、食生活を通じた予防的あるいは緩和で継続的に病態の進行を遅延させる方向性が重要視されている。食品研では、地域特産農 水産物の生理機能性データベースを構築し、情報発信・特許出願とともにいくつかの商品化を推進してきた。本課題では、生活習慣病 (糖尿病合併症、高血圧症およびメラノーマ細胞による抗白髪等)に対象を絞り、秋田の食材の中から新たな疾患の予防・抑止に繋が る知見を得るとともに、高付加価値商品への展開を図ろうとするものである。 2.課題設定時の市場・ニーズの状況 健康食品市場は今日1兆円を超す規模であり、年率10%近い伸びを示す成長分野である。また、食薬区分の30年振り全面的見直し、食 品の形態区分の撤廃、保健機能食品制度の創設など、健康食品を取り巻く情勢は規制緩和・市場開放が進行している。その中で、生き 残る商品となるには、科学的な根拠が必須で、産業振興の見地からも本研究のニーズは大きい。 3.課題設定時の最終到達目標 本研究では、高齢者特有の症候・疾患に対する評価系を確立し、生理活性の本質成分を分離・化学構造を明らかとする。さらに細胞シ グナルなど精密な評価系構築と構造活性相関研究を展開し、生理活性の発現機構の解明に迫る。また、実際応用の為活性物質を効率よ く安定に利用する方法を検討する。以上を総合して、秋田の農水産物を活用した高付加価値の加工食品を市場に出すことを最終到達目 標とする。 4.課題設定時の全体計画及び財源 実施内容 到達目標 14 年度 15 年度 16 年度 各種評価系の確立 再現性のある安定な各評価 =============== 系を確立する 17 年度 18 年度 19 年度 全体(最終)計画 --------------- 各評価系によるスク 各評価系での研究対象の絞 り込みがなされる リーニング 作用機構解析用精密 細胞伝達シグナル系など本 評価系の確立 質的評価法を確立する 活性物質分離構造解 活性物質の化学構造を解析 析と機構解明 し作用機構を探る =================== --------===================== -----====================================== --- 機能性成分の安定な 活性物質の安定抽出法・加 利用法検討 工素材利用法を確立する ================================= 機能性を付与した商 実際に商品として市場に出 品開発事業化 る ======================== 合 計 予算額(千円) 一 般 財 源 財源 国 庫 補 助 金 内訳 県 債 そ の 他 6,000 2,021 6,000 6,000 6,000 26,021 6,000 2,021 6,000 6,000 6,000 26,021 (標準様式∼裏) 評価チームリーダー職・氏名 課 題 の 評 価 1. 進捗状況 科学技術課長 仙波日出夫 機 関 に よ る 自 己 評 価 ○A 計画以上に進んでいる ●B 計画通りに進んでいる ○C 計画より遅れている [理由] 各評価系の確立、スクリーニングは概ね計画通り進行している。 2. 内外の状 況変化 ●A ニーズの増大とともに技術的意義も高まっている ○B ニーズに大きな変動はない ○C ニーズの低下とともに技術的意義も低くなってきている [理由] 社会保険制度全体が問題化されている中で、医療費の抑制は社会的急務となっており本研究課題の目 指すところは益々重要となっている。 3. 目標達成 可能性 ●A 目標を達成する可能性が (80%以上) ○B 目標を達成できない可能性がある (50%∼80%未満) ○C 目標を達成できない可能性が高い (50%未満) [理由] 成果の中から、企業との共同研究に発展し実用化に向かっているものも出てきた。また各種スクリー ニング結果から本格的な活性解明研究に着手しはじめており、設定した目標は充分に達成しうると考 えている。 4. 施策目標 への貢献度 ○A 大きく貢献している ●B 貢献している ○C 貢献度が低い [理由] スクリーニング対象は県産農水産物が主であり、それらの生産および加工振興に貢献しうる研究であ る。 5. 効果 ○A 大きな効果が期待される ●B 効果が期待される ○C 効果が低いものと思われる [理由] 高齢化予防因子が食品素材から見出され、さらに実用化を経て市場に出ることにより高付加価値を生 みだすことは充分に期待できる。 6. 機関長コメント 秋田の食材から高齢疾患への予防・抑制につながる知見を得るための初年度の目標である評価系の確立は、分析手法に目処がつき 、成果を学会(2)で発表し投稿予定である。社会的に高齢者特有の疾患に対し、食生活を通じた予防策のニーズは高まってきて おり、研究の進展によりさらなる成果が期待される。 総 ○A ●B ○C ○D 合 価 来年度は最優先して実施するべきである 来年度も継続実施するべきである 計画の改善(方針の変更、期間短縮など)が必要である 来年度以降継続実施の必要性が低いので中止すべきである 評価チームコメント(評価チームによる評価を実施した場合) 平成15年事前 平成16中間 (参考)過去の評価結果 評 B B