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メディアデザイン特論
メディアデザイン特論 メディア論と視覚芸術 理論領域 / 2単位 茂登山清文 ◆授業の到達目標およびテーマ メディアデザインとは、いったい何だろう。まだ概念も安定していな いし、かならずしも明確に定義されているわけではない。デザインで は、情報デザインと多くを共有するが、おもに電子メディアを媒体と する領域をさすとされるが、他方で、それはメディアそのもののデザ イン、時にはメディアアートと相互に行き交う越境的な表現でもあ る。この授業では、そうしたメディアに関わる表現と、それと並行的 に論じられた思想について知り、それらの関係について考え、理解す ることが目標である。 ◆授業の概要 メディア論の視点から、狭義のメディアデザインに限定することな く、コンテンポラリー・アートをふくむ、視覚芸術における広義のメ ディア表現をあつかう。マクルーハン以降の時代で、毎回、一人のメ ディア論者をとりあげ、彼らが注目した視覚芸術を紹介しながら、進 めていく。それとともに適宜、今日のトピックもテーマとして取り上 げる。また受講生の数と分野にも依存するが、テキストを選んで、そ れについての発表とディスカッションをおこなう予定もある。 ◆授業計画と内容 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 8回目 9回目 10回目 11回目 12回目 13回目 14回目 15回目 イントロダクション──今日の話題から メディアと感覚の歴史 マクルーハン「環境芸術」 ヴィリリオ「速度」 フォスター『反美学』 クラウス「展開された場における彫刻」 バルト『明るい部屋』 ボードリヤールと「シミュレーション」 W. J. T. ミッチェル「ピクトリアル・ターン」 マーティン・ジェイ「視覚の力学」 フルッサーと「テクノ画像」 ソンタグ『他者の苦痛』 クレーリーと知覚 ナンシー『肖像の眼差し』 エルキンスと視覚文化研究 ◆履修にあたっての準備学習(事前学習) みること、視覚についての議論、メディア論に興味をもっているこ と。 ◆成績評価の方法と基準 平常点、議論への積極的な参加、レポート、および授業に関連して適 宜提出をもとめる小レポートや発表等を、総合的に評価する。 ◆教科書 未定 ◆参考書・参考資料等 必要に応じて授業中に提示する。