Comments
Description
Transcript
浄水器・整水器市場に関する調査結果 2013
2014 年 4 月 2 日 浄水器・整水器市場に関する調査結果 2013 ~新築住宅を中心に家庭用浄水器、整水器の設置が増加傾向の見込~ 【調査要綱】 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の家庭用浄水器・整水器市場の調査を実施した。 1.調査期間:2013 年 12 月~2014 年 2 月 2.調査対象:浄水器メーカー、整水器メーカー、業界関連団体等 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに文献資料調査等併用 <浄水器・整水器とは> 本調査における浄水器・整水器とは、主に家庭用の浄水器・整水器をさし、その形状および品目は 7 種あり、蛇 口直結型浄水器、蛇口一体型浄水器、ビルトイン型浄水器、据置型浄水器、卓上型浄水器、浄水シャワー、アル カリイオン整水器を対象とする。なお市場規模算出については浄水器本体を対象とし、カートリッジを含まない。 【調査結果サマリー】 ◆ 2012 年度の浄水器・整水器市場規模は前年度比 98.6%の 415 億円 2012 年度の浄水器・整水器市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比 98.6%の 415 億円であっ た。新築住宅市場で設置比率を高めている蛇口一体型や低単価な卓上型の出荷台数が堅調に推移す る中、ビルトイン型や据置型などの高単価な浄水器の出荷動向が低調だったことが影響した。 ◆ 蛇口一体型とビルトイン型の新築住宅市場における設置比率が高まる 新築住宅のキッチンにおける初期導入設備として、浄水器の設置比率が年々高まっている。水栓機器 と一体となった蛇口一体型浄水器だけでなく、高級感のあるデザインと高機能大容量の浄水性能を持つ ビルトイン型浄水器が 2013 年度に入ってから設置が増加傾向にある。 ◆ 2014 年度の市場規模は前年度比 102.7%の 460 億円を予測、 新築住宅における浄水器・整水器設置は増加傾向の見通し 2013 年度の浄水器・整水器市場規模(メーカー出荷金額ベース)は前年度比 108.0%の 448 億円、 2014 年度は同 102.7%の 460 億円を予測する。浄水器は、新築住宅における設置の増加傾向が今後も 続く見通しであり、整水器についても消費者の関心の高まりを背景にメーカー各社の販促が加速し、出荷 台数の増加が見込まれる。 ◆ 資料体裁 資料名:「2014 年版 浄水器・整水器市場の実態と展望」 発刊日:2014 年 2 月 28 日 体 裁:A4 判 152 頁 定 価:110,000 円(税別) 株式会社 矢野経済研究所 所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝 設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/ 本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/) ㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected] 本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。 本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。 Copyright © 2014 Yano Research Institute Ltd. 2014 年 4 月 2 日 【 調査結果の概要 】 1. 市場概況 2012 年度の浄水器・整水器市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比 98.6%の 415 億円であっ た。 住宅市場、特に新築住宅市場におけるキッチンの初期導入設備として設置比率を高めている蛇口一 体型、インテリアと調和するデザインや容量タイプのラインナップの拡充が進む低単価な卓上型の出荷台 数が堅調に推移している。その一方で、2012 年度はビルトイン型や据置型などの高単価な浄水器の出荷 動向が低調だったこと、また蛇口直結型の出荷動向も回復には至らず、市場全体としては前年度比微減 で推移した。 2. 注目すべき動向 新築住宅のキッチンにおける初期導入設備として、浄水器の設置比率が年々高まっている。水栓機器 と一体となった蛇口一体型浄水器だけでなく、高級感のあるデザインと高機能大容量の浄水性能を持つ ビルトイン型浄水器が 2013 年度に入ってから設置が増加傾向にあり、出荷台数が大きく伸びることが見 込まれている。新築市場における住宅着工戸数が減少しても、キッチンにおける浄水器設置比率を高め ていくことで、今後も住宅設備機器としての浄水器出荷動向は堅調に推移するものとみる。 また水素水等の生成可能なアルカリイオン整水器の出荷動向が、2013 年度以降、堅調に推移するも のと考える。アルカリイオン整水器は、浄水性能に加えて水に付加価値をつける機能を有するが、今後は 消費者にも関心の高い水素水について積極的に販売戦略を進めていこうとするメーカーの動きが出てき ている。 3. 将来予測 浄水器は、新築住宅における設置の増加傾向が今後も続く見通しであり、住宅設備機器系の蛇口一 体型、ビルトイン型が堅調な推移を続け、卓上型についてもデザイン性の強化などの販促が強化されるも のとみる。また蛇口直結型浄水器についても回復へ向かうとみられる。アルカリイオン整水器については、 消費者の関心の高まりを背景にメーカー各社の販促が加速しており、それに伴い出荷台数が増加してい くことが見込まれるため、2013 年度の浄水器・整水器市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比 108.0%の 448 億円、2014 年度は同 102.7%の 460 億円を予測する。 図 1. 浄水器・整水器市場規模推移と予測 単位:百万円 60,000 50,000 42,330 42,479 43,091 42,100 2009年度 2010年度 2011年度 41,500 44,800 46,000 2013年度 (予測) 2014年度 (予測) 40,000 30,000 20,000 10,000 0 2008年度 注 1. メーカー出荷金額ベース 注 2. 浄水器本体を対象とし、カートリッジを含まない。 注 3. (予測)は予測値 2012年度 矢野経済研究所推計 Copyright © 2014 Yano Research Institute Ltd.