...

キャラクタービジネスに関する調査結果 2013

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

キャラクタービジネスに関する調査結果 2013
2013 年 7 月 26 日
キャラクタービジネスに関する調査結果 2013
【調査要綱】
矢野経済研究所は、次の調査要綱にてキャラクタービジネスの調査を実施した。
1. 調査期間:2013 年 4 月~6 月
2. 調査対象:キャラクターを用いてビジネス展開を行っている企業(メーカー、卸などいわゆるライセンサー、ライセンシ
ー、及び小売・流通業等)
3. 調査方法:当社専門研究員による直接面談や電話等によるヒアリング、官公庁及び業界団体等の各種統計データに
よる文献調査を併用
<キャラクタービジネスとは>
本調査におけるキャラクタービジネスとはライセンス契約によりキャラクターを商品化、広告販促使用、映画やテレビ、
マンガなどのメディアへ展開するビジネスをさし、商品化権と版権で構成される。
なお本調査におけるキャラクターとはアニメーション・漫画・ゲーム・イラスト等であり、芸能人(実写)などを除く。
【調査結果サマリー】
‹ 2012 年度のキャラクタービジネス市場規模は前年度比 97.7%の 2 兆 3,075 億円、
2013 年度も微減を予測
2012 年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は前年度比 97.7%の 2 兆 3,075 億円で
あった。大ヒットと呼べるような動きをみせたキャラクターに乏しく、また人気の高い有力キャラクターも全体
的に低調であったことが影響している。
今後も当面はこうした状況が継続すると見ており、2013 年度のキャラクタービジネス市場規模は前年度
比 98.8%で 2 兆 2,800 億円の微減と予測する。
‹ 定番キャラクターの人気は安定傾向にあるも、
キャラクター商品化権市場規模は縮小傾向
キャラクタービジネスのうち、2012 年度の商品化権市場を分野別にみると、玩具は 47.0%と最も高い構
成比を占める。幼児向けの特撮番組や TV アニメのキャラクターなどの定番キャラクターは安定した人気
があるが、近年好調だったトレーディングカードは低調であった。また玩具以外のいずれの分野において
も厳しい状況であり、前年度比でほぼマイナスと縮小傾向にある。
資料名:「キャラクタービジネス年鑑 2013 年版」
発刊日:2013 年 7 月 12 日
体 裁:A4 判 561 頁
定 価:126,000 円(本体価格 120,000 円 消費税等 6,000 円)
‹ 株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/)
㈱矢野経済研究所
営業本部
広報チーム
TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected]
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。
Copyright © 2013 Yano Research Institute Ltd.
2013 年 7 月 26 日
【 調査結果の概要 】
1.市場概況と将来展望
2012 年度のキャラクタービジネス(商品化権、版権)の市場規模は前年度比 97.7%の 2 兆 3,075 億円
であった。同年度は大ヒットと呼べるような動きをみせたキャラクターに乏しく、また人気の高い有力キャラ
クターも全体的に低調であったことが影響している。
こうしたなか、動画サイトを介して人気となったキャラクターや、スマートフォンのアプリケーションのキャ
ラクター、ご当地キャラクターなど新たな分野からヒットキャラクターが登場しているが、市場規模をプラス
成長にするには至らなかった。
キャラクタービジネス市場は商品化権注 1 と版権注 2 で構成され、そのうち 2012 年度の商品化権市場は、
1 兆 1,695 億円と全体市場の 50.7%、版権市場は 1 兆 1,380 億円で 49.3%を占める。
商品化権市場を分野別にみると、玩具が 47.0%と最も高い構成比を占める。幼児向けの特撮番組や
TV アニメのキャラクターなどの定番キャラクターは安定した人気があるが、近年好調だったトレーディング
カードは低調であった。また玩具以外はいずれの分野においても厳しい状況であり、前年度比でほぼマ
イナスと縮小傾向にある。
今後も当面はこうした状況が継続すると見ており、2013 年度のキャラクタービジネス市場規模は前年度
比 98.8%で 2 兆 2,800 億円、うち商品化権市場は同 98.3%の 1 兆 1,150 億円、版権市場は同 99.3%の 1
兆 1,130 億円と微減基調を予測する。
図 1. キャラクタービジネス市場規模推移
(単位:億円)
30,000
25,000
23,440
20,000
11,300
25,160
12,180
25,725
12,800
25,910
13,100
25,560
12,950
25,190
12,700
24,630
24,315
23,895
23,620
12,450
12,100
11,500
11,270
23,075
22,800
11,380
11,300
11,695
11,500
2012年度
2013年度(予測)
15,000
10,000
5,000
12,140
12,980
12,925
12,810
12,610
12,490
12,180
12,215
12,395
12,350
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
0
2002年度
商品化権市場規模
版権市場規模
矢野経済研究所推計
注 1. 商品化権とは、商品に付帯してキャラクターを使用する権利であり、小売金額ベースにて算出。
注 2. 版権とは出版権、広告宣伝やイメージキャラクターとしての使用権などであり、契約金額ベースにて算出。
注 3. (予測)は予測値
図 2.
2012 年度キャラクタービジネス商品化権市場 分野別構成比
家具・インテリア
5.5%
トイレタリー
2.0%
その他
10.3%
玩具
47.0%
服飾雑貨
9.9%
衣料品
6.1%
一般食品
4.9%
注 4. 小売金額ベース
菓子
6.8%
文具
3.0%
自販機用玩具
4.4%
合計: 1 兆 1,695 億円
矢野経済研究所推計
Copyright © 2013 Yano Research Institute Ltd.
Fly UP