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09 年度以降 英語専門講読Ⅰ (オーストラリアの詩) 担当者 国見 晃子

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09 年度以降 英語専門講読Ⅰ (オーストラリアの詩) 担当者 国見 晃子
09 年度以降
英語専門講読Ⅰ
(オーストラリアの詩)
担当者
国見
晃子
講義目的、講義概要
授業計画
巷では、2008 年秋以降の世界同時不況のことを「100 年に
一度の不況」
「戦後最大の不況」という言葉で表現すること
があります。それに対し「騒ぎすぎ」
「大げさ」という批判
も出ますが、実際に就職活動を体験している学生の方や、
これから卒業後の身の振り方の準備にかかる学生の方は、
表現はなんであれ、今の時代にリアルに不安を抱えている
のではないでしょうか。
私が解説する講義形式になるときもありますが、基本的
に、グループ発表形式で進めていきます(便宜上、グルー
プ発表となりますが、評価はグループ単位ではなく、個人
単位です)。発表者は授業前にあらかじめ担当箇所を調べ、
どのように発表したらうまく伝えられるか、他の学生を眠
らせないためにはどうしたらいいか等、発表の仕方も工夫
してみてくださいね。過去に受講してくださった学生達
は、パワーポイントや youtube 等のサイトをスクリーンで
見せながら解説したり、自作の紙芝居や演劇で再現した
り、クイズ形式で他の学生に答えさせたり(賞品つきの時
もありました)、黒板に美しくまとめて書いてくれたり等、
いろいろ楽しい授業を創り出してくれました。今年も皆さ
んの創作力を見るのを大変楽しみにしております!
そんな状況の中で、
「詩を学ぶ」ことは時代にそぐわないと
感じる方もいらっしゃるかもしれません。もっと実用的な
知識を身につけるべきだと。確かに資格等の実用的な知識
をつけることは必要です。その方が幾分不安も少なくなる
でしょう。しかし、詩を学ぶことも、ある意味、実用的だ
と言えると思います。なぜかと言うと、詩を丁寧に読むと、
「オーストラリアの歴史」
「ア
「言葉の力」を体感することになるからです。そしてこの 春学期では、最初の4回で、
言葉の力は私たちの生き方に大きな影響を与えているから ボリジニの歴史」「アボリジニの神話・伝説」の概略を学
です。
「詩を学ぶ=生き方を学ぶ」と言えるかもしれません。 びます。オーストラリア関連の映像も紹介します。背景を
知った上で、アボリジニの人たちが、アボリジニ独自の言
詩は娯楽だとか、生きる上で必須ではない、といった浮世 語で書いた詩(英訳されたものを配布します。CDでアボ
離れしたイメージが詩にあるとしたら、詩を一面的にしか リジニ独自の言語の音声を聴きます)、それから最初から
見ていないように感じます。詩って、案外、もっと生活に 英語で書いた詩を読んでいきます。(第一回目の授業でグ
ループを作ります。必ず参加してくださいね。)
密接しているものなのですよ。(↓に続く)
テキスト、参考文献
評価方法
テキストはプリントして配布。参考文献は授業で随時紹介。 学期末レポート(提出しなかった場合不可)、授業での参
www.leafandletters.com
加度(発表&発言)、出席状況(欠席は4回以内。30分以
www.australianpoetry.net
内の遅刻の場合、3分の1の欠席として計算します。)
09 年度以降
英語専門講読Ⅱ
(オーストラリアの詩)
担当者
講義目的、講義概要
国見
晃子
授業計画
(↑からの続きです)
「オーストラリアを学ぶ」意義は何でしょう。まず、交流
が深い国なのに研究や知識がまだ少ないこと。今でも表面
的なイメージのみが流布している感があります。オースト
ラリアに旅行や留学する機会が昔よりも多くなったにもか
かわらず、歴史や精神史などを知らないのでは、真の意味
での交流が難しくなると思います。
それから、私たちは案外自分について理解していません。
比較対象があって、初めて己が見えてくるものです。オー
ストラリアを学ぶことによって、改めて自分について考え
る良い機会になったらいいですね。
(例えば「オーストラリ
ア人とは誰を指すか?」といった問いは、そのまま日本に
当てはめた場合どうなるのか、など。)
講義目的をまとめて書くと、「言葉の力を体感する」「オー
ストラリアをより知ることで真の交流を目指す」
「オースト
ラリアを通して己を考える」また、発表形式の授業ですの
で「自分の言葉で考え、語る」ことになります。授業時間
だけでなく、生きている間ずっと、皆さんのお役に立つこ
とができたら最高に嬉しく思います。
それでは、熱意のある方、お待ちしております!
テキスト、参考文献
春学期ではアボリジニの詩を読みましたが、秋学期では入
植者の血を引くものたちの詩を読みます。
春学期では「詩」よりもむしろ「オーストラリア」に焦点
を当てた授業となりますが、秋学期ではいよいよ「詩」そ
のものを味わう機会が多くなります。決して多くはない言
葉のなかに、膨大な思い(思考、時空間、知識 etc)を垣
間見ることになるでしょう。私はいい詩を読むと、もう単
に「・・・すごい」という気持ちになってしまいます。そ
れはもう、鳥肌ものです。皆さんとこの思いを共有できた
ら、とても嬉しく思います。
<春学期の講義概要>
アボリジニの歴史や神話を踏まえた上で、彼らの詩を読ん
でいきます。CD、ビデオ、DVDを使用して、授業を進
めることもあります。
<秋学期の講義概要>
入植者の血を引くものたちの詩を読んでいきます。詩人本
人が朗読している詩もありますので、その場合は、CDを
利用して授業を進めます。
評価方法
テキストはプリントして配布。参考文献は授業で随時紹介。 学期末レポート(提出しなかった場合不可)、授業での参
www.leafandletters.com
加度(発表&発言)、出席状況(欠席は4回以内。30分以
www.australianpoetry.net
内の遅刻の場合、3分の1の欠席として計算します。)
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