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08 年度以降 07 年度以前 現代社会1(歴史の中のメディア) 現代社会(Ⅲ
08 年度以降 07 年度以前 現代社会1(歴史の中のメディア) 現代社会(Ⅲ)(歴史の中のメディア) 担当者 講義目的、講義概要 柴崎 信三 授業計画 米国の新聞社がグーグルの情報検索をめぐって対立 している。伝統的なメディアのビジネスモデルがネット メディアに脅かされている。 メディアの歴史を遡れば、グーテンベルクによる活字 印刷の発明で、大量の情報が同時に広く人々に伝えられ るようになり、欧州社会を中心にコミュニケーションの 場は飛躍的に拡大した。新聞や雑誌という活字メディア の勃興は民主主義社会の発展に大きな役割を果たした。 19 世紀後半から 20 世紀にかけて、電信などの通信技 術の開発と写真や映画、ラジオやテレビといった映像と 音声による情報伝達が広がると、人々を取り巻く情報環 境は一変した。インターネットが切り開いた 21 世紀の 空間は、グローバルなネットワークと伝達のスピードや 個人の自在な情報のやりとりを可能にし、社会の価値観 や規範まで揺るがせている。 この授業ではこうしたメディアの変遷をたどりなが ら、個人と国家や社会との関係や、民主主義と市場経済 というシステムとのかかわりに情報が果たしてきた役 割とこれからのメディアの姿を見つめたい。 1 はじめに 2 グーテンベルクの革命 3 ピュリツァーと<新聞戦争> 4 ロイターの軌跡 5 視覚の二〇世紀 6 メディアとプロパガンダ 7 戦争・国益・メディア 8 グローバリゼーションと情報 9 メディア複合体 10 テレビとネット 11 「素材は王なり」 12 民主主義とメディアモデルの揺らぎ 13 メディアのなかの人間 14 まとめ テキスト、参考文献 評価方法 各回、資料を配布する。ジョアンナ・ヌーマン『情報革 命という神話』(柏書房)を参考文献とする。 定期試験の成績に、通常の授業なかで課すリポートの実 績を勘案して評価する。 08 年度以降 07 年度以前 現代社会1(メディアと現代社会) 現代社会(Ⅲ)(メディアと現代社会) 担当者 講義目的、講義概要 柴崎 信三 授業計画 マスメディアは個人と民主主義や市場を支えるシス テムを結んで情報を伝達し、社会が共有する「財」を生 み出してきた。政治や外交における世論や政策の形成、 市場における消費や文化的な価値の創造に大きな影響 力をもたらすこの機能が、立法や司法、行政の三権にな ぞられて「第 4 の権力」と呼ばれるゆえんである。 情報を独占的に扱うことで民主主義の下で国民が抱 える要求を代行して担うというその特質から、メディア には「公益性」という使命が求められてきたが、ここへ きてその変質が問われている。 背景にはメディアが巨大資本を背景にして収益性と 権力性を高めるかたわらで、その公共的な足場を支えて きたジャーナリズムという倫理が内外から揺らいでい ることがある。報道を巡る「表現の自由」と個人の「プ ライバシー」の権利の対立、「知る権利」というメディ ア報道の法的基盤の揺らぎなどが、その一例である。 個人の自在な情報のやりとりを可能にしたインター ネットという新たなメディアの登場も既存のメディア の立場をひときわ厳しいものにしている。「公共性」を 巡ってメディアがいま問われている課題を考えたい。 テキスト、参考文献 1 はじめに 2 ジャーナリズムの誕生 3 調査報道とキャンペーン 4 「表現の自由」と社会 5 誤報と虚報はなぜ生まれるのか 6 「世論」とメディア 7 情報操作はなぜ行われるのか 8 公共性とメディアの倫理 9 放送と通信の融合 10 外交と情報摩擦 11 メディアの再編と市場 12 報道・情報・エンターテインメント 13 ネット社会と「公共圏」の行方 14 まとめ 評価方法 各回、資料を配布する。佐藤卓巳『メディア社会』 (岩 波新書)を参考文献とする。 定期試験の成績に、通常の授業のなかで課すリポートの 実績を勘案して評価する。 100