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ご参考資料 ピクテ・マーケット・フラッシュ 2015年6月25日 先進国 Pictet Market Flash ユーロ圏経済:ギリシャ問題が注視される中、回復基調鮮明に 2015年6月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は、製造業、サービス業ともに上昇し、2011年5月以来の水準を 回復しました。一方で、ドイツならびにフランスの景況感指数が揃って低下したのは、ギリシャ問題を巡る不透明感 が重石になっているためと考えられます。ギリシャ支援協議の行方が注視されます。 足元の経済指標は強弱交錯 図表1:ユーロ圏PMIの推移 (月次、期間:2006年1月~2015年6月) 2015年6月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)が 約4年ぶりの高水準を回復した一方で、フランス国立統 計経済研究所発表のINSEE製造業景況感指数やドイ ツIfo企業景況感指数、ドイツZEW景況感指数など、足 元発表の景況感指数は揃って低調で、域内経済の回 復が加速度を増すことを示唆するものとはなりません でした。ユーロ圏の4-6月期の実質GDP(域内総生産) 成長率は、1-3月期と同水準に留まることが予想されま す。ピクテの予想も従来予想と変わりません。 6月のPMIで注目されるのは、フランス製造業PMIが 14ヵ月ぶりに景況感の分岐点である50を上回ったこと です。域内の景気回復が裾野を広げつつあることを示 していると考えます。 6月のユーロ圏PMIは予想を上回る 2015年6月のユーロ圏製造業PMIは前月比+0.3ポイン トの52.5となり、市場予想の52.2を上回りました。 また、 6月のサービス業PMIは54.4と、5月の53.8、市場予想の 53.6をともに上回り、3ヵ月ぶりの上昇となりました。こ の結果、(両指数を加重平均した)ユーロ圏PMI(総合 指数)は前月比+0.5ポイントの54.1となり、 2011年5月 以来の高水準を回復しました(図表1参照)。 先行性サブ指数は低調 製造業PMIのサブ指数は強弱交錯でした。生産指数や 雇用指数が上昇する一方で、先行性の強いサブ指数 は低調でした。中でも、新規受注指数は大きく下落し、 前月までの上昇分の一部をはき出す結果となりました。 ギリシャ問題を巡る不透明感が一因と考えられます。 65 PMI(総合指数) 60 サービス業PMI 55 50 分岐点 45 製造業PMI サービス業PMI 40 35 GDPマイナス成長 30 06年 07年 GDPマイナス成長 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 出所:ピクテグループのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 力強さを欠くドイツ製造業PMI 国別サブ指数では、6月のドイツ製造業PMIが前月比 +0.8ポイントの51.9と市場予想の51.2を上回り、3ヵ月ぶ りに上昇したことが注目されます。サブ指数は全指数 が上昇しました。 この結果、4-6月期のドイツ製造業PMIは、1-3月期と ほぼ同じ51.7となりました。ドイツ製造業は、回復基調 にありながらもやや力強さを欠いています。 なお、ドイツのサービス業PMIは、前月比+1.2ポイント の54.2となり、製造業PMIと同様、3ヵ月ぶりの上昇とな りました。 <次ページに続きます> ピクテ投信投資顧問株式会社 巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。 1 3 ご参考資料 Pictet Market Flash 先進国 ドイツIfo企業景況感指数は低下 2015年6月のドイツIfo企業景況感指数は107.4と、5月 の108.5、市場予想の108.1をともに下回り、大幅低下と なったドイツZEW景況感指数と同様、好調なPMIとは相 反するものとなりました。Ifo企業景況感指数のサブ指 数は、現況指数が前月比-1.2ポイントの113.1、期待指 数が同-1.0ポイントの102.0となり、後者は3ヵ月連続の 低下となりました。業種別指数では、建設ならびにサー ビスが改善する一方、製造ならびに小売りは悪化しま した。 ドイツIfo企業景況感指数は2ヵ月連続の低下とはなっ たものの、高水準を維持しています。 フランスは上昇局面に返り咲きか 2015年6月のフランス製造業PMIは前月比+1.1ポイント の50.5となり、14ヵ月ぶりに50を上回りました。生産指 数が大きく上昇する一方、新規受注指数は大幅な低下 となりました。また、製造業PMIが上昇したのに対し、6 月のINSEE製造業景況感指数は100と、5月の103を下 回りました。 6月のサービス業PMIは、前月比+1.3ポイントの54.1と なり、製造業PMI同様、上昇しました。 4-6月期のユーロ圏実質GDP成長率は 1-3月期と同水準を予想 2015年6月のユーロ圏の景況感指数は、4-6月期の域 内実質GDP成長率が1-3月期と同水準を維持している ことを示唆すると考えます。またPMIの先行性の強いサ ブ指数や、フランスINSEE製造業景況感指数、ドイツIfo 企業景況感指数が低下したのは、ギリシャ問題を巡る 不透明感が一因であると見ています。 2015年下期および通年の実質GDP成長率については、 従来予想を維持します。 ※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内 容が変更される場合があります。 ピクテ投信投資顧問株式会社 巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。 2 3 ご参考資料 Pictet Market Flash 先進国 ピクテのウェブサイトで 最新情報にキャッチアップ! ピクテ http://www.pictet.co.jp Market Flash マーケット関連ニュース ヨーロッパから見た世界のマーケット関連情報 ピクテならではの分析はこちら http://www.pictet.co.jp/archives/category/news/markets Today’s Headline 今日のヘッドライン 今、マーケットで注目の話題をプロの視点でレポート 平日夕方 毎日配信中! http://www.pictet.co.jp/archives/category/news/headline Fund Watch ファンド関連ニュース ファンドの現状と日々変動するマーケットの関係を 詳しく、解りやすく解説します http://www.pictet.co.jp/archives/category/news/fundinfo 当資料をご利用にあたっての注意事項等 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場 の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将 来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用 目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。 ●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象 ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、 会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。 3 3