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GFT FX/CFDモーニング・コメント-9日の市場展望-

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GFT FX/CFDモーニング・コメント-9日の市場展望-
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2011 年 5 月 20 日
GFT FX/CFD モーニング・コメント-20 日の市場展望-
GFT シニアエコノミスト 前川 明
① 20 日の市場展望:株価上値重い展開か-オーバーナイトの米株価小幅続伸、円小幅高
・ 為替相場プレビュー:ドル円レンジ取引か、オーバーナイトではドル主要通貨に弱含み-日銀
政策発表、加 CPI
・ 日経平均プレビュー:株価上値重い展開か-オーバーナイトの米株価小幅続伸、円小幅高
・ 商品相場プレビュー:オーバーナイトの米原油反落、米金小反落-アジアでの原油底堅く、
金レンジ取引か
(本日の主要な市場の材料一覧は 4 ページ参照)
19 日のオーバーナイトの市場
出所:ブルームバーグ、債券に関しては前日比利回り差
② 19 日オーバーナイトの米金融市場:株価小幅続伸、債券小反発、円小幅高、原油反落、金小
反落
19 日のオーバーナイトの米金融市場では、株式相場は小幅続伸(S&P500 ベース)。債券相
場(10 年債ベース)は小反発した。株式市場では、市場予想以上に減尐を示し、想定以上
の労働市場の改善を示唆した米新規失業保険申請件数などを背景に強気な投資家心理が継続。
しかし、他の米経済指標の下振れやインテルのアナリストによる投資評価引き下げなどが相
場の頭を抑えた。一方で、債券市場では、米新規失業保険申請件数を受けて下落に転じる場
面もあったが、米中古住宅販売件数などの下振れなどで小幅に上昇に転じた。為替市場での
ドル相場は、主要通貨に対して総じて弱含み。対円では、米新規失業者数申請件数などを受
けて 4 月 28 日以来の 82 円台前半まで買われる場面もあったが、その後は、小幅に下落に転
じた。原油市場では、米中古住宅販売件数などの米経済指標の下振れなどを背景に原油需要
に対する懸念が高まった。金市場では、原油などのコモディティ価格の下落などが重しとな
り、相場は小幅に下落した。
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③
20 日の相場の展望
2011 年 5 月 20 日
A. 為替相場:ドル円レンジ取引か、オーバーナイトではドル主要通貨に弱含み-日銀政策発表、加
CPI

19日のオーバーナイトの為替市場では、USDは東京終値比で主要通貨に対して総じ
て弱含み(各通貨の東京終値比の変化率は1ページ表参照)。米新規失業保険申請
件数は市場予想以上の減尐となり、想定以上の労働市場の回復を示唆したことを受
けて、USDは上昇する場面もあったが、その後発表の市場予想を下振れた米中古住
宅販売件数やフィラデルフィア連銀景気動向指数などが全般的なUSD相場の重しと
なり、下落に転じた。対JPYでは、一時4月28日(高値82円25銭)以来の高値82円22
銭まで買われる場面もあったが、その後は下落に転じた。しかし、下値は81円46銭
と底堅かった。対EURでは、強含んだ後、一時5月13日以来の安値1.4324まで下落し
た。対GBPでは、前日のレンジ内での取引だった。対CHFでは上昇した後、一時5月
10日(安値0.8715)以来の安値0.8765まで売られた。資源通貨は対USDで東京終値
比で総じて強含み(各通貨の東京終値比の変化率は1ページ表参照)。ドルの全般
的な軟調さが下支えしたが、アジア時間での高値を越えることはなかった。AUD、
NZD、CADはアジア時間に5月13日以来の高値を付けていたが、欧米市場では伸び悩
んだ。

本日20日の為替市場では、USD/JPYはレンジ取引を予想する。オーバーナイトでは、
米新規失業者数申請件数などを受けて4月28日以来の82円台前半まで買われる場面
もあったが、米中古住宅販売件数などが市場予想を下回ったことなどが重しとなり、
小幅に下落に転じた。しかし、下値は81円台半ばで限定的だった。本日の東京市場
では、日銀が2日間の金融政策決定会合を終えて金融政策を発表する。金融政策は
現状維持が見込まれ、相場への影響は限定的となる可能性が高いとみる。本日東京
でのUSD/JPYは、新規の手掛かり材料に乏しい中、レンジ取引となる可能性が高い
とみる。本日のUSD/JPYの予想レンジは82円台前半―81円台半ば。米国では、主要
な経済指標の発表は予定されていない。当局絡みでは、ダドリーNY連銀総裁が講演
を予定している。その他の通貨に関する手掛かり材料では、カナダで消費者物価指
数(同:前年比の伸びが小幅に加速、総合ベース)、ユーロ圏で経常収支(同:
NA)及び消費者信頼感指数(同:水準が小幅に悪化)、ドイツで生産者物価指数
(同:前年比の伸びが小幅に減速)などが発表される。当局者絡みでは、メルシュ
ECB政策委員会メンバーなどが講演を予定。
B. 日本株式相場:株価上値重い展開か-オーバーナイトの米株価小幅続伸、円小幅高

19日の米国の株式相場は、小幅続伸(S&P500指数ベース)(各主要株価指数の前営
業日比の変化率は1ページ表参照)。市場予想以上の減尐を示し、想定以上の労働
市場の改善を示唆した米新規失業保険申請件数などを背景に強気な投資家心理が継
続。しかし、他の米経済指標の下振れやインテルのアナリストによる投資評価引き
下げなどが相場の頭を抑えた。上昇したセクターは資本財(同+0.62%)、通信サ
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ービス(同+0.61%)、消費財(同+0.61%)、消費者サービス(同+0.26%)など。
一方で、下落したセクターは素材(同-0.24%)、ヘルスケア(同-0.21%)。個別
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銘柄に関しては、資本財では、マスコ・コーポレーション(+2.98%)、フォーチ
ュンブランズ(+1.07%)など建設・資材銘柄が上昇した。通信サービスでは、
AT&T(+0.64%)、ベライゾン・コミュニケーションズ(+0.62%)などの固定線通
信 銘柄が買われ た。消 費財 では、 フィリップモリス (+2.02%)、ロリラード
(+2.90%)などのタバコ銘柄が堅調だった。一方で、テクノロジーでは、インテ
ル(-1.38%)、KLAテンコー(-3.78%)などの半導体銘柄が売られた。

本日20日の日本の株式相場は上値の重い展開を予想する。オーバーナイトでの米株
式市場では、米新規失業保険申請件数が想定以上の労働市場の改善を示唆し、強気
な地合いが継続。しかし、他の米経済指標の下振れやアナリストのインテルの投資
評価引き下げなどが相場の頭を抑えた。一方で、対ドルでの円相場は、強弱交錯の
米経済指標を背景に方向感に乏しい展開。一時4月下旬以来の安値82円台前半まで
下げたがその後は東京終値比で小幅に上昇した。本日の日本の株式相場は、オーバ
ーナイトでの米株価の小幅続伸などを背景に若干強含んで寄り付く可能性があると
考える。しかし、その後は、前日発表の1-3月期国内総生産(GDP)一次速報は大幅
に下振れるなど、日本経済の先行き不透明性は高いことなどから、上値の重い展開
となる可能性があると考える。日銀は本日、金融政策を発表するが、サプライズが
出る可能性は低いとみるため、相場への影響は限定的となる可能性が高いと考える。
C. 商品相場:オーバーナイトの米原油反落、米金小反落-アジアでの原油底堅く、金レンジ取引か

原油相場:19日のオーバーナイトでの米原油相場は反落(中心限月物の前営業日終
値比変化率は1ページ表参照)。米中古住宅販売件数やフィラデルフィア連銀景気
動向指数が市場予想を下振れ、原油需要に対する懸念が高まった。本日のアジアで
の原油相場は底堅い展開を予想する。欧米の株価上昇を受けてアジアの株価は堅調
となる可能性があり、それが下支え要因となる可能性があるとみる。オーバーナイ
トの全般的なドル相場の弱含みも底支え要因。

金相場:19日のオーバーナイトでの米金相場は小反落(中心限月物の前営業日終値
比変化率は1ページ表参照)。原油などのコモディティ価格の下落などが重しとな
り、相場は小幅に下落した。本日のアジアでの金相場はレンジ取引を予想する。ド
ル相場はアジア市場で、オーバーナイトでの流れを受けて弱含む可能性があり、そ
れが相場を下支えすると考えるが、欧米の株価上昇を受けて、アジアの株価も総じ
て強含む可能性があり、相場の頭は抑える可能性があると考える。
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④ 20 日の市場の主要な材料
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外国為替保証金取引や、CFD、デリバティブその他のレバレッジ取引には高いレベルのリスクが潜在しており、預託した資金を
超えて損失を被る可能性もあるため、全てのお客様に適している投資商品とは言えません。
本レポートの内容は

情報提供の目的にのみ供されるものとし、いかなる投資商品の提供・勧誘その他法的に拘束され得る行為、また、それら投
資商品の推奨、助言等を意図したものではありません。
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マーケットに関する意見・予想はその正確性や完全性についてそれらを保証するものではありません。
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レポート著者の予想・意見は必ずしも、弊社及び弊社関係者の見方を反映したものではありません。
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弊社及び著者は投資サービス、法律サービス、会計・税制サービスあるいはその他のプロフェッショナル・サービスは提供して
おらず、そのような必要が生じた際は適切なプロフェッショナルからサービスの提供を受けてください。同支店は、日本におい
ては、グローバル・フューチャーズ・アンド・フォレックス・リミテッドとして第一種金融商品取引業者登録(関東財務局長
(金商)第268号)および商品先物取引業者許可を取得しており、社団法人金融先物取引業協会および日本商品先物取引協会の
加盟業者です。www.gftforex.co.jp
© 2011 グローバル・フューチャーズ・アンド・フォレックス・リミテッド 版権/著作権所有。無断複写・複製・転載を禁ず。
1出所=ブルームバーグ。
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