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ワーキンググループによる検討結果について (1)デザインの指標化

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ワーキンググループによる検討結果について (1)デザインの指標化
資料.3
ワーキンググループによる検討結果について
(1)デザインの指標化に関して
・世界はデザイナーの仕事を定量化する方向であり、企業内においてもデザイ
ンの認識を高める期待があり、我が国の体質改善を図りつつ、受け手側の評
価も含めて、デザインを定量化すべき。
(2)デザインの戦略的活用について
・国の政策として、新たなマーケット・産業に対して、デザインの提案力=社
会に見せる力を活用していくべき。
・世界のデザイン界で当たり前に行われていることを整理して、企業の経営者
に周知させることが必要。
(3)デザイン振興の在り方
・地域のデザインセンターを活性化するための国としての仕組みが必要。加え
て、デザインを総合的にマネジメントできる人材を育成する仕組み作りが必
要。
・国がサクセスストリーを集約し、広く普及啓蒙することが必要。(産デ振の
『デザインビジネスフォーラム』の事例集の活用が可能。)
・国、地方自治体、デザイン団体・民間のそれぞれの役割分担を視野に入れた
デザイン振興のためのグランドデザインの構築が必要。
・デザインの有効性は認識されつつあるが、デザインだけでは販売できないの
で、デザイナー自身が自ら販売できるようになることが必要不可欠であり、
行政側がメッセなど商談できる場の提供を推進することが重要。
(4)発信方策の在り方
・メゾン・エ・オブジェなど既存の著名なデザイン・イベントへの参加や世界
にアピールできるデザイン賞の構築などが必要。また、国際協力などを活用
し、我が国が主体となってアジアのデザインを世界に発信していくことも必
要。
(5)事業環境の改善に関して
・一般的に、企業内でデザイナーは、マネジメントをしなければ昇格できない
仕組みとなっているが、一方で、デザイナーのクリエイティブな部分の企業
への貢献度は大きく、優秀なデザイナーの海外流出を最小限に留めるために
も、こうした視点にたった処遇の改善が必要。
・受注組合の全国組織の必要性から日本デザイン事業協同組合が設立。不正競
争防止の観点も含め一定の評価。一方で、我が国の各デザイン団体がジョイ
ント・ベンチャー方式のため、事業環境の改善にまで結びつけるのが困難な
ことから、この動きが広まらない。
・安くて質の悪いデザイナーの存在がデザイン全体の報酬があがらない理由の
一つとなっており、デザイン料を分離し、適正な料金で評価されるようにな
る取り組みが必要。
・中国では、昨年度から資格制度を導入しており、日本のデザイナーが中国で
仕事をする場合この資格がないと不利になることが懸念。我が国としての対
応が必要。
(6)デザイナー教育・人材育成に関して
・学生を対象としたものと、既に社会にでている力のあるデザイナーと分けた
人材育成方策の検討が必要。
・アジア、特に中国のデザイン力が向上しており、提案性・具体性で高いレベ
ルになってきており、世界に通用するデザイナーの育成が必要。そのために
も、新たなデザイナー留学制度の構築が必要。
・デザイン関係の大学院を増設するとともに、デザイン教育以外にも、語学力、
プレゼンテーション能力、企業経営といった教育が必要。
・日本の伝統産業などにおけるスキル教育がおきざりにされており、てこ入れ
が必要。
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