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テキスト5『教職教養用語集』の見本
テキスト5『教職教養用語集』の見本 完全習得学習(かんぜん しゅうとく がくしゅう) ブルーム(アメリカ)が主唱した学習指導法。英語のマスター・ラーニングの日本語訳。 一斉授業を基本としつつも、目標を明確にし、指導の途中での形成的評価や、それに基づく指導の個別化などを駆使 することで、ほぼすべての子どもに学習内容を習得させようとする。完全習得学習を目指す前提として、教育の3評価 (診断的評価、形成的評価、総括的評価)、特に形成的評価は欠かせない。ブルームは形成的評価を特に重視している。 ➜「ブルーム」 「形成的評価」 関連項目 ●【平成23年度・沖縄県】 84 県内外の出題 ブルームが主唱した理論で、診断的評価、形成的評価、総括的評価を通して、ほぼすべての子どもが一定の水 準以上の学力を習得することを目指す学習を暗記学習という。 (下線部「暗記学習」が誤り。正しくは「完全習得学習」 ) ●【平成21年度・沖縄県】 61 とは、まず、教師が新たな単元を一定時間かけて共通授業を行い、その後、児童・生徒の習熟状況を診断し、 その結果に基づいて、習得した者は個別に習熟ないし発展的な問題に取り組み、未習得者は補充指導を受ける。そして、 補充指導の結果、通過者は、随時、習得者の取り組む習熟ないし発展的な問題へと進む、といった授業タイプである。 ●【平成17年度・沖縄県】 目標を明確にし、それに基づいて評価を合理的に実施し、適切な授業を行うならば、90~95%の学習者は、時間的な 差はあっても同一の程度まで学習の到達が可能であるといわれる学習法は 観点別評価(かんてんべつ 59 である。 ひょうか) 文部科学省が示した「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」などの4~5つの観点別に、 各教科の学習状況を評価すること。 一般に次のような3段階で評価し、評価方法は絶対評価で行われる。 ・「十分満足と判断されるもの」・・・・・・・・・・・・・・ A、◎など ・「おおむね満足であると判断されるもの」・・・・ B、○など つとめて表にして見やすく ・「努力を要すると判断されるもの」・・・・・・・・・・ C、△など なお、評価の観点は、学力の3要素(確かな学力、新しい学力観などともいわれる)と深い関係がある。 評価の4観点 評価する要素(学力の3要素、確かな学力、新しい学力観の具体的内容) 「知識・理解」 「技能」 基礎的・基本的な知識・理解 「思考・判断・評点」 思考力・判断力・表現力 「関心・意欲・態度」 主体的に学習に取組む態度 ➜「評価」 「評定」 カント(ドイツ) ドイツの哲学者。近代において最も影響力の大きな哲学者の一人。 『純粋理性批判』、 『実践理性批判』、 『判断力批判』 の三批判書を発表し、批判哲学を提唱した。 教育面においては、「人間は教育によってのみ人間となる」と述べ、人として社会の中に生きていく上での教育の重 要性を強調した。 ●名言 人物の場合は、名言、著作なども必ず 「人間は教育されなければならない唯一の被造物である」(以下、略) (2)重要人物キーワード 人物について、沖縄県における出題のほか、重要人物について別に抜き出し。『 』は著書 □アイゼンク(イギリス) ・『政治心理学』 ・モーズレイ性格検査(MPI)(アイゼンク性格検査) 県外の出題例も精査して関連事項を付記 ・行動療法 ・目標行動を定め、その変容、消去、あるいは望ましい新しい行動を条件づけることで問題を解決しようとする行動 療法を提唱した。 ・不適切な学習によって神経症が引き起こされると考え、行動療法によって治療しようと試みた。 □アクスアライン(アメリカ) ・『遊戯療法』 ・非指示的遊技療法 本編では文章による説明を行っているが、ここでは「キーワード」。 ・児童中心療法 ・ロジャーズの弟子で、遊戯療法の基礎を確立した。 □アトキンソン(アメリカ) ・達成動機 説明は努めて「初心者」にわかりやすく ・目標を成し遂げたいという動機を「達成動機」と提唱した。 ・一般に、「現状では難しいが、がんばればなんとか達成できるかもしれない」と思える程度の目標に対して達成動 機が高まるとされ、成功確率が50%のとき、達成動機が最も強くなるという。 □アリストテレス(古代ギリシア) ・『オルカノン』 『ニコマコス倫理学』 ・プラトンの弟子 ・リュケイオン学校 ・あらゆるものの存在を説明する古代で最大の学問体系を立てた。 □石田梅岩(いしだ ばいがん) ・『都鄙問答』(とひもんどう) ・心学(石門心学) ・江戸時代、心学を唱えた。 ・商業の必要性と正当性を説いた。 □石上宅嗣(いそのかみ の やかつぐ) ・芸亭(うんてい) 難解な漢字には読み仮名を ・奈良時代、我が国初の公開図書館である「芸亭」を開いた。 ・空海が開いた我が国最初の庶民の学校である綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)は、芸亭を参考にした。 お届けした後、各自で追加してもらいたい事項を「解答・解説」などで指示。できるだけ関連事項も。