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教科の授業内で評価するとき、どのような配慮をすればいい ですか。
Q1 A 教科の授業内で評価するとき、どのような配慮をすればいい ですか。 教育評価には、①診断的評価(児童生徒の実態を把握し、それに応じた指導計画 を立てるために実施する評価)②形成的評価(指導の過程、学習の形成中において実施。 教師の指導や児童生徒の学習活動改善に利用する評価)③総括的評価(学期末や学年末な どにおこなう学習の成果を総括的に行う評価)があります。知的障害のある児童生徒の評 価では、学年末や学期末での通知表などによる総括的評価も大切ですが、課題となってい る指導内容ごと評価や次へ課題への意識を持たせるための形成的評価がとても大切になり ます。たとえば小学部の教科指導で、教科の具体的な目標を達成するため立てられた児童 一人一人の「個別の指導計画」にそった毎時間の適切な評価が重要になります。例えば、 ちょっとした変化に左右される学習意欲や緩やかに変わる実態や理解度を、毎時間の授業 の中で一人一人に合わせて把握することが大切です。小さなことでもできたことを誉め、 挙手や発言など意欲的な姿を認めることで自信や意欲を持たせていくことができる思いま す。また、教科の授業内で理解できたことを生活の中で生かせるように、意図的に生活の 中で活用する場面を設定することは知的障害児の学習にとってとても重要なことです。