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知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会
い~な あまみ 中 央 さくら しらさぎ 大阪+知的障害+地域+おもろい=創造 知の知の知の知 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1012 号 2012.10.27 発行 ============================================================================== <傷害>知的障害の少女殴り死なせる、容疑の41歳男逮捕 毎日新聞 2012 年 10 月 25 日 女子中学生が同居していた石川哲也容疑者の自宅=北海道登別市中央町で 2012年10月25日、遠藤修平撮影 同居する内縁の妻の子供の女子中学生を繰り返し殴ったとして、 北海道警室蘭署は25日、登別市中央町1、無職、石川哲也容疑 者(41)を傷害容疑で逮捕した。中学生は約18時間後に病院 で死亡。同署は司法解剖して死亡と暴行の因果関係を調べる。ま た中学生の体には他にも殴られたような痕があり、日常的な虐待 がなかったか調べる。 容疑は23日午後11時ごろ、自宅で中学3年の松尾みさとさ ん(14)の胸を十数回殴り、胸部打撲などのけがをさせたとし ている。暴行後、松尾さんはいったん就寝したが、翌24日にト イレにこもり、出てこなかったことから石川容疑者が午後3時半 ごろ119番。同5時過ぎ、死亡が確認された。 捜査関係者によると、石川容疑者は「食事の後片付けで言うことをきかなかったので殴 った。死ぬとは思わなかった」と供述している。松尾さんは知的障害があったという。 石川容疑者は松尾さんの実母(42) 、以前交際していた女性(33)の計3人で06年 ごろから同居。松尾さんは道内の福祉施設に入所していたが、今年8月から4人で暮らし 始めた。暴行時は実母ら女性2人も室内にいたという。 道室蘭児童相談所は「関係者から家庭環境などについて相談があったが、 (逮捕容疑のよ うな)暴行、虐待の相談や通告はなかった」としている。【横尾誠司、遠藤修平】 同居の41歳男に殴られ、女子中学生が死亡 読売新聞 2012 年 10 月 25 日 北海道警室蘭署は25日、同居する女子中学生(14)を殴打して大けがを負わせたと して、登別市中央町1、無職石川哲也容疑者(41)を傷害容疑で逮捕した。 女子中学生は病院に搬送されたが、約18時間後に死亡した。同署は司法解剖し、死因 を調べる。石川容疑者は「しつけのために殴った。死ぬとは思わなかった」と話している という。 同署幹部によると、死亡したのは同市内の中学3年生で特別支援学級に通う松尾みさと さん。石川容疑者は今月23日午後11時頃、みさとさんの生活態度に腹を立て、胸など を複数回にわたって殴打、みさとさんがぐったりしたためベッドに寝かせ、24日昼過ぎ になって意識がなくなってきたために救急車を呼んだという。同日夕、不審に思った病院 関係者が警察に通報し、事件が発覚した。 みさとさんの体には古い傷などが確認されており、同署では日常的に虐待が行われてい なかったかどうかも調べている。 みさとさんは今年8月頃から母親とともに、知人女性(33)と石川容疑者が同居する 家で一緒に暮らすようになったという。中学校によると、みさとさんは10月23日まで は登校したが、翌日朝、母親から「風邪をぶり返したので休む」と、連絡があったという。 大阪・平野の中1虐待 小6時の情報伝わらず 読売新聞 2012 年 10 月 24 日 大阪市平野区で今年9月、市立中1年の次男(13)に熱湯をかけて大やけどを負わせ たとして父親が逮捕された事件で、昨年12月に次男が通っていた市立小が虐待の事実を 把握しながら、市教委のマニュアルに定められた報告書を作成せず、中学側に情報が伝わ っていなかったことがわかった。 市教委は「情報を共有できなかったことで対策が遅れた可能性がある」として相互の連 絡を徹底する。 平野署や市教委によると、9月に次男への傷害容疑で逮捕、起訴されたタクシー運転手 佐伯恭徳被告(57)は昨年12月上旬にも市立小6年だった次男の額を自宅の壁にぶつ けて軽傷を負わせたとして同署が市こども相談センター(児童相談所)に通告。同センタ ーは虐待の疑いがあるとして次男を約3週間、一時保護した。 その際、同小の担当者は一時保護の経過を市教委に電話で伝えたが、虐待防止マニュア ルで市教委への提出が義務づけられている報告書の作成を失念。報告書は虐待の状況や保 護者の態度などを記載し、市教委が関係機関と情報を共有することになっているが、中学 側は次男が虐待を受けた事実を知らないまま今春、入学を受け入れた。 中学校の校長は取材に対し、 「小学校時代の虐待を知っていれば、より注意を払うなどし て今回の事態を防げたかもしれない」と説明。一方、小学校の校長は「継続的な虐待では ないと考え、すぐ報告書を出す必要がないと思っているうちに作成を忘れた。深く反省し ている」と話す。市教委も近く全小中学校に情報共有の徹底を促し、連絡体制の不備を改 める考えだ。 乳児死亡 8月には頭の骨を折る NHK ニュース 2012 年 10 月 24 日 三重県四日市市で生後10か月の長女に暴行を 加えて死亡させたとして、24歳の母親が逮捕さ れた事件で、長女はことし8月ごろ、頭の骨を折 る大けがをしていたことが警察への取材で分か りました。警察は、このときのけがも虐待で出来 た可能性があるとみて調べています。 四日市市小林町の無職、岩井佳子容疑者(24) は今月はじめ、自宅で生後10か月の長女、愛華 ちゃんに頭を殴るなどの暴行を加えて死亡させたとして22日、傷害致死の疑いで逮捕さ れました。 児童相談所は、ことし5月以降、3回にわたって岩井容疑者の自宅を訪れ、家庭内で問 題が起きていないか注意をしていたということですが、警察によりますと、岩井容疑者は 「懐かないことや泣きやまないことにイライラし、家庭訪問のあとも複数回にわたってた たいた」と供述していて、虐待がたびたび行われていた可能性があるということです。 さらに、遺体の状況などから愛華ちゃんは、ことし8月ごろ、頭の骨を折る大けがをし ていたことが警察への取材で分かりました。 警察は、このときのけがも虐待でできた可能性があるとみて調べています。 一方、児童相談所は9月上旬にも家庭訪問をしていますが、このけがに気づかなかった ということで、県内の児童相談所を管轄する三重県の児童相談センターは、こうした対応 に問題がなかったか検証することにしています。 追跡:2012ひろしま 呉・乳児虐待事件で見えた課題 共有のあり方改善へ /広島 慎重な行政と迅速な警察 情報 毎日新聞 2012 年 10 月 25 日 生後5カ月の長男を揺さぶって硬膜下血腫などの重傷を負わせたとして、呉市の父親(2 5)が傷害容疑で逮捕された事件を受けて、県は警察、病院との連携の改善に乗り出す。 虐待との判断が難しい事案で、児相から県警に連絡が入るまで約2カ月かかった。取材を 進めると、福祉的な支援を進めるため慎重な対応を期す行政機関と、立証のため迅速な情 報提供を望む警察との間で、情報共有を巡る課題が見えてきた。 【寺岡俊、黄在龍】 ■逮捕予想せず 「まさか逮捕されるとは」 。18日夜、父親の西田尚亨(ひさゆき)容疑者の逮捕という 報道を受け、県こども家庭課の職員は確認に追われた。 同課によると、5月29日に長男の入院先の呉市内の病院から、南区の県西部こども家 庭センター(児童相談所)に「虐待の疑いがある」と通告があった。母親(24)らと面 接するなどしたが虐待の確証は持てず、7月27日に呉署に情報提供。今月17日まで両 親らと面接を重ね、長男が退院した後の支援体制などを話し合っていた。 児相は6月20日に母親(24)と面接した際、 「寝返りをうったら落ちた」との説明を 受けた。児相は同25日、病院側に医療情報の提供を求めた。病院側は、保護者の同意な く提供できるか時間をかけて検討し、児相への提供は8月21日だった。 一方、呉署は両親への事情聴取や長男の容体確認など捜査に着手。硬膜下血腫は虐待を 受けた子供に多く見られ、 「普段の生活やしつけでは起きない」と判断。傷害事件として立 件に踏み切った。 同署の発表では、西田容疑者は5月28日夜、自宅で長男を激しく揺さぶり、硬膜下血 腫や中枢神経障害後遺症などの重傷を負わせたとされる。西田容疑者は調べに「泣きやま ず、いらだってやった」などと供述したという。母親は別室にいたとされる。 ■知事も課題認める 捜査関係者は「虐待事案は特に県との情報共有が必要」と強調する一方、 「通報が遅れれ ば被害者のけがの状況が変わる。関係者の記憶の信頼性が薄くなり、捜査が難しくなる」 と語る。 児童虐待への対応を巡っては、府中町の小学5年女児が母親の暴行で死亡した事件で、 「終結事案」と判断していた児相の対応の検証が始まったばかり。今回の事件で新たな課 題が浮上し、湯崎英彦知事は23日の定例記者会見で「病院と県、警察の3者が、どれだ け密に連絡を取れるかが課題。よりよい対応があったかもしれない」と述べ、改善策を検 討する考えを示した。 ■専門家の見方 児童虐待に詳しい専門家の見解はさまざまだ。杏林大の佐藤喜宣教授(法医学)は「今 回は児相の判断が甘かったのでは。立証や虐待の判断には迅速な対応が必要だが、子ども の生命力は計り知れず、証拠がなくなる恐れもある。児相が関係機関や第三者機関と相談 できるようなサポート体制を築く必要がある」と指摘する。 元児相所長の津崎哲郎・花園大特任教授は「警察は立件を目的として動き、福祉的支援 から外れる場合がある。児相に通報をためらわせる側面でもある。通報後も福祉的支援の 視点を持つなど、福祉と司法の連携が必要。ただし県レベルではなく、厚労省と警察庁と いった国レベルで調整すべきだ」と注文する。 島根大法科大学院の林弘正教授(刑法)は「病院からの連絡後、児相が動き出すまで約 3週間もかかったのは大きな問題。当時の児相の職員数や1人当たりの抱える事案などを 検証し、遅れた理由を明らかにする必要がある。乳児は病院に保護された時点で生命の安 全は確保されており、警察への連絡時期に問題はない」と言う。 5月28日 西田尚亨容疑者が生後5カ月の長男を激しく揺さぶる 29日 長男が入院する呉市内の病院が「虐待の疑いがある」と県西部こども家庭 センターに通告 6月20日 センター職員が母親と主治医らと面接 25日 センターが病院に医療情報提供を依頼 7月10日 センターで援助方針会議を開催し、県警への情報提供を決定 27日 センター職員が両親と面接、警察への情報提供について説明。呉署へ情報 提供 8月21日 病院がセンターに医療情報を提供 10月17日 センター職員が母親を家庭訪問 18日 呉署が西田容疑者を傷害容疑で逮捕 尼崎 病死とされた祖母、実は「虐待で衰弱死」 読売新聞 2012 年 10 月 22 日 兵庫県尼崎市の民家で3人の遺体が見つかり、多数の行方不明者も出ている事件で、行 方不明者届が出ている溶接工の男性(36)の祖母(尼崎市)について、親族が「虐待を 受け、衰弱して死んだ」と説明していることが、県警への取材でわかった。祖母は当時、 病死と診断されていた。祖母宅にはドラム缶遺体事件の主犯格とされる角田美代子被告(6 4) (傷害致死罪などで起訴)らが入り浸り、家族間の暴行を強要していたとされ、県警は 当時の詳しい状況を、関係者から聞いている。 捜査関係者らによると、祖母の一家は199 8年頃、親類の葬儀を巡るトラブルから遠縁の 角田被告に文句をつけられ、祖母宅に押しかけ られるようになった。祖母は角田被告の周辺者 らに猿ぐつわをされたり、手足を縛られたりし て暴行を受けていたという。 その後、祖母は角田被告が兵庫県内に借りた 団地の部屋で、滋賀県などに住んでいた息子4 家族と共に軟禁状態に置かれ、家族同士で殴り合いもさせられた。 親族は当時の祖母の状況について「一日中立たされ、水や食事も満足に与えられなかっ た」と県警に証言。祖母は徐々に衰弱し、99年3月頃に死亡したが、医師が病死と診断 したため、県警もこうした状況を把握していなかったという。 祖母の一家はその後、軟禁から逃れるために離散状態となった。溶接工の男性の安否が 今も確認できていないほか、一家の中には、自殺者も出ているという。 兵庫県尼崎市の 民家で3人の遺体が見つかり、多数の行方不明者も出ている事件で、行方不明者届が出て いる溶接工の男性の祖母(尼崎市)について、親族が「虐待を受け、衰弱して死んだ」と 説明していることが、県警への取材でわかった。祖母は死亡当時、病死と診断されていた。 祖母宅にはドラム缶遺体事件の主犯格とされる角田美代子被告(64) (傷害致死罪などで 起訴)らが入り浸り、家族間の暴行を強要していたとされ、県警は当時の詳しい状況を、 関係者から聞いている。 捜査関係者らによると、祖母の一家は1998年頃、親類の葬儀を巡るトラブルから遠 縁の角田被告に文句をつけられ、祖母宅に押しかけられるようになった。祖母は角田被告 の周辺者らに猿ぐつわをされたり、手足を縛られたりして暴行を受けていたという。 その後、祖母は角田被告が兵庫県内に借りた団地の部屋で、滋賀県などに住んでいた息 子4家族と共に軟禁状態に置かれ、家族同士で殴り合いもさせられた。 親族は当時の祖母の状況について「一日中立たされ、水や食事も満足に与えられなかっ た」と県警に証言。祖母は徐々に衰弱し、99年3月頃に死亡したが、医師が病死と診断 したため、県警もこうした状況を把握していなかったという。 祖母の一家はその後、軟禁から逃れるために離散状態となった。溶接工の男性の安否が 今も確認できていないほか、一家の中には、自殺者も出ているという。 病状虚偽申告は罰則へ、運転免許 警察庁、てんかん発作事故受け 共同通信 2012 年 10 月 25 日 小平忠正国家公安委員長(左)に提言を手 渡す有識者検討会の藤原静雄座長=25日 午前、警察庁 警察庁は25日、車の運転に支障を及ぼす 可能性があるてんかんなどの病気の患者に 対する免許制度を見直し、病状の虚偽申告に 罰則を新設する方針を決めた。医師が運転を 危険と判断した人の情報を届け出ることが できる仕組みも設ける。来年の通常国会に道 交法改正案を提出する。 運転手のてんかん発作で小学生6人が死亡した栃木県鹿沼市のクレーン車暴走事故など を受け、警察庁が設置した有識者検討会(座長・藤原静雄中央大法科大学院教授)が同日、 免許制度を見直すべきだとの提言をまとめ、小平忠正国家公安委員長に手渡した。 染色体移しミトコンドリア予防 遺伝性難病、米の日本人発表 共同通信 2012 年 10 月 25 日 【サンフランシスコ共同】全身の臓器の働きが損なわれる遺伝性の難病ミトコンドリア 病の女性の卵子から染色体を抜き出し、他人から提供された卵子に移し替え、子どもに病 気が伝わるのを防ぐ方法を開発したと、米オレゴン健康科学大の立花真仁研究員らが25 日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。 卵子の細胞質に含まれる異常なミトコンドリアを正常なものと“交換”する狙い。実際に使 うには技術・倫理面の課題があるが、立花さんは「子どもに病気が伝わるのを恐れて出産 に踏み切れない女性の助けとなる可能性がある」と話している。 おしゃれで美しい介護食器 食事楽しく生活も前向きに 産経新聞 2012 年 10 月 25 日 メラミン素材など機能面だけが重視されがちだった介護食器に、美しさや本物の質感を 兼ね備えたおしゃれなタイプが目立ってきている。食事のおいしさを引き立て、暗くなり がちな在宅介護生活も前向きに変わりそうだ。(清水麻子) ◆孤独感も払拭 東京都新宿区の「リビングデザインセンターOZONE」4階の「monova」で、 11月30日まで販売中の手作り介護食器「てまる」は、陶器や磁器、漆塗りの美しいデ ザインだ。 皿やおかゆ碗(わん) 、スプーンなど23種で、皿などの縁には折り返しがあり、手が不 自由でも最後の一粒(一滴)まできれいにすくえる。また、汁碗には指掛けになるくぼみ があり、片手でも口元まで運べる。漆のスプーンは木なら ではの優しい口当たりと軽さが特徴だ。 開発したのは、岩手県内の陶磁器や木工品の伝統職人ら の「てまるプロジェクト」 ((電)019・688・150 2) 。同プロジェクト代表の大沢和義さん(55)は「一番 の特徴は介護食器に見えないところ。家族みんなで使える ので、介護が必要な人が孤独感を感じない」と話す。 1640~7980円。一部商品は「ギャラリーひたむ き」 (京都市中京区、 (電)075・221・8507)で も販売中だ。 介護のイメージを払拭する、てまるプロジェクトの食器「てまる」 =東京都新宿区(清水麻子撮影) ◆すくいやすく 美濃焼食器の「深山」 (岐阜県瑞浪(みずなみ)市、 (電) 0572・68・4562)のカレー皿「Hana(ハナ)」 (大2625円、小2100円)は、スプーンですくいや すいよう花型のくぼみがある。きれいなお花の皿で食べれば気持ちも前向きに。 「レーベン販売」 (横浜市西区、 (電)050・5509・8340)の「ののじUDカ ットスプーン」 (大840円、小630円)は、カップ部分が浅く、口への平行移動がしや すい。ナイフのように持ち、食材を小さくカットしながら食べることもできる。右手用、 左手用があり、2010年「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した。 生産者がバーテンダー 米子で農家カフェバー 日本海新聞 2012 年 10 月 25 日 生産者がバーテンダーとなり、地産食材のメニューを振 る舞う「地バール」=米子市西倉吉町 まちなかと農家のコミュニティーづくりを目 指すNPO法人「共生コミュニティ」 (鳥取県米 子市日野町、大田健理事長)が、農家カフェバ ー「地バール」を同市西倉吉町の「笑い庵」で 展開している。食材はすべて地元産品。本格的 な農家レストランの開業を視野に食の6次産業 化を図りたい考え。毎週金曜の午後6~9時限 定でオープンしている。 同NPOは市中心市街地と周辺の地域住民、高齢者、障害者、農林水産業従事者らが今 年6月に設立。地域活性化と福祉の増進を目指し、米子市内2カ所の休耕地を利用した野 菜栽培事業「みんなで畑」を進めている。 これまで収穫した野菜を「笑い庵」の直売所や東京の県アンテナショップで販売してき たが、一歩踏み込んで消費者の口まで運ぶ農家カフェバー事業を企画した。 昼間は障害者の仕事場となっている「笑い庵カフェ」を金曜夜だけ借りて営業。同NP O会員の地元生産者がバーテンダーを務め、自ら生産した野菜や「みんなで畑」の野菜を 活用したおつまみを振る舞う。 ビールは久米桜酒造(伯耆町丸山) 、島根ビール(松江市黒田町)2社の地ビールを販売。 バーテンダーの長谷川正さん(52)=伯耆町上野=は「消費者の声が直接聞けて参考にな る」と話す。 接客やメニュー開発を手掛ける同NPOの一色正美副理事長(50)は「将来は独立した 店舗を運営したい。生産者と消費者をつなぐ場になれば」と話している。 とことん福津・宗像:宗像市の子育て・教育 口一本化 /福岡 きめ細かく、独自施策も 発達障害支援や窓 毎日新聞 2012 年 10 月 25 日 子育て・教育支援施策に力を入れている宗像市では、小学6年までの医療費無料化や発 達障害児の保育・教育支援など市独自のサービスを展開している。11年4月には子ども 部を設置して教育委員会や保健福祉部に分かれていた子供に関する施策の窓口を一本化。 現場と意思疎通を図りながらきめの細かい行政を心がけている。教育関係者も「行政と住 民の距離が近い。理想的な教育を目指していける」と期待を寄せている。 【山下誠吾】 ◇「現場と意思疎通図る」 発達障害児は1クラスに数%から十数%いる可能性があるとされる。重度障害に対して は県などの補助制度があるが、学習障害などに対する国・県の補助制度は十分ではないと いう。対応には教員や保育士の増員など経費がかかる。このため市は、昨年度から発達障 害支援事業を設け、全7幼稚園11保育園に一律20万円プラス園児数に応じた加算額を 補助している。同年度実績で1園平均53万円(幼稚園)、61万円(保育園)だった。 全国的にも珍しいこの制度は、昨年2月にあった幼稚園・保育園の園長らと谷井博美市 長との懇談会で要望が出されたのを受けて始まった。玄海ゆりの樹幼稚園=同市上八=の 高杉洋史園長(59)は「これだけで先生をもう1人雇うことはできないが、園の負担を 少しでも軽減しようという努力はありがたい」と評価。現場の要請に即座に応えた谷井市 長は「行政はスピードが大事。子育ては宗像市政の大きな柱だ」と話す。 市はまた、09年に発達支援センターを設立、これも市町単位では珍しい「特別支援保 育士」を配置し市全域に目配りしている。ほかに、▽幼稚園と保育園の行政窓口の一本化 や小学校との連携強化▽就園奨励費補助の拡充▽教員・保育士の研修補助−−など、いずれ の施策も市が独自に打ち出したり、他都市と比べ手厚い内容だ。 高杉園長は福岡市で幼稚園を運営する学校法人の理事長でもある。宗像市の子育て・教 育について、 「コミュニティーセンターが子どもの遊び場づくりをするなど、地域住民の意 識も高い。いい教育環境を支えている」と話す。 市子ども部の柴田祐治部長は「子どものことは日々接している現場がすべてと言っても いい。常に意思疎通を図り、施策に反映させたい」と話している。 泊30キロ圏全13町村住民 初の防災訓練 朝日新聞 2012 年 10 月 25 日 ■トイレに行列、児童到着遅れる/障害者施設、全員避難に不安 3カ所で起きた土砂崩れで道路が寸断し、町内全11集落のうち8集落が孤立……。積 丹半島の先端に位置する積丹町では、こんな想定で孤立集落の避難に主眼を置いた。町北 部の住民4人は、遊漁船で寸断した陸路を迂回(うかい)し、ヘリで小樽市へ向かうはず だった。ところが、悪天候で波が高く、漁船が使えなかった。 結局、想定で通行できないはずの陸路を使い、バスで小樽へ。参加した自治会長の井端 順司さん(59)は「1時間半バスに乗っただけ。せめてヘリ訓練に参加したかった」と 不満げだ。 別の集落の住民33人は、古平港から海上保安庁の巡視船に乗り込み、約1時間半で小 樽港へ移動するはずだった。やはり波が高く、船酔いの恐れのある半数の人はバスに切り 替えた。 ヘリを使った避難は順調だった。町北部の11人は2機に分乗し、十数分で小樽市内に 着いた。ただ、参加した鳴海君子さん(54)は「本当の事故で、海が荒れて船が使えな い時、孤立住民が全員ヘリに乗れるのか不安」と話した。 ■ ■ 「訓練です。訓練です。原子力発電所の事故が起きました。帽子やマスクをつけて、体 育館に避難してください」 今回の訓練で唯一、全校児童が30キロ圏外へ避難した余市町立黒川小学校。午前9時 45分、校内放送で避難指示が出ると、少し緊張した面持ちの児童たちが教員に従って列 を組んだ。 バスの到着を待って、教職員も含めた394人が9台に乗車。 「マスクだけはしっかりし て。先生以外は窓の開け閉めをしないように」と、注意がとんだ。 避難指示から1時間後に出発したが、途中のトイレ休憩では全児童の3分の1ほどが行 列をつくり、避難先となる赤井川村のキロロリゾートへの到着は想定より約20分遅れた。 巻敏弘校長は「今回想定した風はあおいだ程度で、海沿いの余市はもっと強く吹く。こ れでは間に合わない。すぐに全児童分のバスが来るとも思えない。避難には限界があり、 原発が安全かどうかが一番大切なのではないか」と漏らした。 ■ ■ 岩内町の障害者支援施設「岩内あけぼの学園」は、約9キロ先の泊原発を見下ろす高台 にある。運営するあけぼの福祉会は、災害時に障害者を相互に受け入れる協定を道内二つ の社会福祉法人と締結。原発事故への備えを進めており、今回も訓練参加を名乗り出た。 防災無線が避難指示を伝えると、利用者や職員ら計22人が慌ただしくマイクロバスな ど2台に分乗。約1時間40分かけ、避難先の留寿都村のルスツリゾートに到着し、数人 は放射性物質の付着を調べるスクリーニング検査も体験した。 訓練は計画通りだった。ただ、実際に事故が起きれば、利用者や職員ら約130人で逃 げなくてはならない。介助が必要で、指示を理解するのが難しい利用者も少なくない。あ けぼの福祉会の小林悟事務局長はこう感想を述べた。 「全員だとスムーズにはいかないだろ う。訓練で使った避難路の道道は冬期間通行止めで、冬場はどのルートで逃げたらいいの か」 (武沢昌英、松本麻美、滝沢隆史) 勤務時間中に組合活動 大阪・吹田市が105人に給与計2千万円返還請求 産経新聞 2012 年 10 月 25 日 大阪府吹田市は25日までに、手続きなしに勤務時間中に組合活動をしたとして、市職 員労働組合保育所支部の105人に、給与計約2千万円の返還を求めた。 市によると、平成19年4月~24年2月の約5年間、職務専念義務免除の手続きをせ ず、勤務時間中に毎月3回の執行委員会に出席していた。 3月の市議会の質問で発覚。市は、外部有識者による第三者委員会の調査、報告を受け、 返還請求を決めた。 市は職員の処分も検討している。市職労は「給与返還は認めるが、懲戒処分は容認でき ない。活動自体は違法ではない」としている。 月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も 大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行