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JPモルガン・アセット・マネジメント
臨時レポート「世界同時株安について」 2015年8月25日 最近の株式市場の状況 足元の世界的な株式市場の大幅下落は、複数の要因によるものと見られます。 FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ開始時期を巡り、市場の不安感や先行き不透明感が 増していること 中国経済の減速懸念や原油価格の下落が、新興国に悪影響を与えるのではないかという懸念 が高まっていること 欧米投資家が夏季休暇に入り市場参加者が減少する中、経済指標の発表が少なくニュースフ ローが上記に集中していること 主要株価指数の推移(2014/12/31-2015/8/24) 180 160 日経平均株価 東証株価指数(TOPIX) 140 S&P500種株価指数 上海総合株価指数 120 ハンセン中国企業指数(H株) 独DAX指数 100 WTI原油先物 米ドル(対円) 80 60 2014/12/31 2015/2/28 2015/4/28 2015/6/26 2015/8/24 主要株価指数の騰落率(8/19-8/24) 騰落率 日経平均株価 東証株価指数(TOPIX) 騰落率 -8.32% 上海総合株価指数 -10.17% ハンセン中国企業指数(H株) -9.77% S&P500種株価指数 -8.96% 独DAX指数 -9.68% 米ドル (対円) -3.41% WTI原油先物(NYMEX) -6.27% (データ出所)ブルームバーグ グラフは2014年12月31日を100として指数化 上記は過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。 1 -15.40% | 本資料に記載されているリスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。 臨時レポート「世界同時株安について」 2015年8月25日 今後の市場別見通し <日本株> 中国人民元切り下げに端を発したリスク回避の動きが日本にも波及し、ドルベースで年初来の上 昇率が最も高かった日本株式市場は利益確定売りにより大きく調整しました。個人投資家の信用 取引の追証件数は証券会社各社とも2011年の震災時に近いレベルまで増加した模様で、パニック 売りの様相を呈しました。 中国人民元の更なる切り下げや新興国景気の一段の悪化などが引き続きリスクとなるものの、米 国を筆頭に先進国景気の緩やかな回復が続いていることに加え、中国での追加の景気刺激策の余 地が大きいことなどから、世界経済が深刻な不況に陥る可能性は低いとの考えを継続します。日 本の企業業績についても、新興国における需要後退や通貨安による影響でコンセンサス予想の切 り下がりリスクはあるものの、増益が継続するとの見方に変更はありません。TOPIXは、前期実 績ベースでもPER(株価収益率)が15倍まで低下しており、こうしたリスクは相当程度織り込ま れたと考えます。 短期的には、米国利上げのタイミングや中国の政策動向などの不透明感を背景に株価の変動性が 高止まりすることが想定されます。当社グループにおいては、モバイルインターネットやインフ ラ更新需要などの中期的構造変化に注目し、マクロ動向に大きく左右されない独自の成長ドライ バーを有する銘柄に注目しています。 <アジア株> 中国の景気鈍化や米国の利上げについては市場がすでに数年間かけて織り込んできており、目新 しいものではないと思われます。人民元安については新しい材料ですが、今回の小幅な切り下げ が結果として中国自身の、そしてその他アジア地域・世界の資本市場に与えた影響の大きさを考 えると、今後人民元の切り下げを景気浮揚策として用いることは非常に難しいと見ており、また 中国金融当局も通貨安競争に加わる意思がないことを明らかにしています。 当面は中国の景気動向と、財政・金融両面からの政策対応を見守る展開が続くと思われ、その動 向次第で市場が上下に振れる変動性の高い相場環境が続く可能性もあると考えていますが、アジ ア株式市場は円ベースで4月後半の直近高値から大きく下落していることから、バリュエーショ ンで見た魅力度は増していると考えます。売りが売りを誘発するような足元の相場環境では、 ファンダメンタルズが良好で将来の成長余地が大きい銘柄も同時に下落しており、ボトムアップ での銘柄選択がさらに重要になると考えています。需給環境の正常化に時間を要すると考えるエ ネルギー関連セクターには慎重な見方ですが、ファンダメンタルズが健全で成長性が高く、株価 水準の割安感が今後さらに高まることが期待される銘柄に注目しています。 <世界株> 中国経済の減速懸念が強まる中、過去10数年にわたり中国の経済成長に依存してきた世界経済全 体への不透明感が増しています。また、足元の世界経済を牽引し、9月の利上げが市場コンセン サスとなっていた米国経済の先行きに対しても懐疑的な見方が台頭するなど、投資家心理が悪化 し、世界株式市場は全面安の展開となっています。しかしながら、悪材料が織り込まれるにつ れ、中国経済減速による資源価格(特に原油価格)の下落や米国の利上げ観測後退によるドル安 がプラスの影響をもたらすセクターや企業を中心に、業績の上方修正余地や株価の割安感への注 目が高まると予想されます。具体的には、原油(ガソリン)価格の下落により家計が他の消費を 刺激する効果が見込まれる個人消費関連銘柄の業績成長が注目される他、これまでのドル高によ りドル換算の海外収益が目減りしてきたテクノロジー、医薬品、生活必需品関連の企業はドル安 の恩恵を受けることが期待されます。 上記は2015年8月24日時点の当社グループの各株式運用チームの見通しであり、将来予告なく変更されることがあります。 2 | 本資料に記載されているリスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。 本資料をご覧いただく上での留意事項 投資信託に係るリスクについて 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の 業績、金利の変動等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外 貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損失を被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証さ れているものではありません。投資信託は預貯金と異なります。 又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから 、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては各投資信託の投資信託説明書(交付目論見書)をご覧 ください。 投資信託に係る重要な事項について ・投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申し込みの受付を行わない場合があります。 ・投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金( 解約)金額に制限が設けられている場合があります。 ・分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや 、分配金が支払われないことがあります。 投資信託に係る費用について 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料 がかかること、または、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせい ただくか、各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)等をご覧ください。 投資信託の購入時:購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%) 投資信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052%(税抜1.9%))、監査費用(上限年間324万円(税抜 300万円)) *費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託の うち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。 運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その 他に有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかか ります。また、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用がかかることがあ ります。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当額が、信託財産中から支払われる場合がありま す。 <投資信託委託会社> JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会/日本証券業協会/ 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報 を提供することを目的とし、特定の有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が販売会社として直接 説明するために作成したものではありません。当社は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当 該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を使用することによりお客様が投資運用を 行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社および当社グループの判断を 反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見 通しは将来予告なしに変更されることがあります。 3 | 本資料に記載されているリスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。