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1-3 - JPモルガン・アセット・マネジメント

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1-3 - JPモルガン・アセット・マネジメント
新興国債券市場
~2011年1-3月の振り返りと今後の見通し~
JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
2011年4月18日
市場概況
2011年1-3月の新興国債券市場の利回りは上昇
当期の新興国債券市場では、利回りが上昇(債券価格は下落)しました。世界的に景気回復基調が継続する
環境下、新興国ではインフレ懸念が高まり、新興国債券市場の利回りには上昇圧力がかかりました。市場の代
表的な指数である、JPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファイド(円ベース)の収益率は+3.1%、また、JPモ
ルガンGBI-エマージング・マーケッツ・グローバル(円ベース)では同+5.0%となりました。債券価格は下落したも
のの、利金収入によるプラスが当四半期の指数の上昇に寄与しました。円安となったことから米ドル建てソブリ
ン債券、現地通貨建てソブリン債券は、いずれも円ベースでの収益率が相対的に堅調となりました。
景気拡大を辿る新興国に続き、先進主要国では緩和的な金融政策の恩恵を受けて徐々に景気回復基調が
見え始めました。こうしたことを背景に投資家によるリスク選好が高まったことから、先進国の国債市場は軟調
な展開となりました。一方、新興国では好調な景気動向を背景に主要国を始め各国でインフレ懸念が高まった
ことから、新興国の中央銀行では利上げを実施する国が相次ぎ、また今後も追加利上げの可能性が継続しま
した。このような金利先高感の広がりから、新興国債券利回りには上昇圧力がかかりました。新興国スプレッド
(米国債との利回り格差)は、前期末比でほぼ変わらずとなりました。
新興国債券市場の推移
120
当期の動き
115
110
105
100
95
新興国米ドル建てソブリン債券(円ベース)
新興国現地通貨建てソブリン債券(円ベース)
新興国米ドル建てソブリン債券(米ドルベース)
新興国現地通貨建てソブリン債券(現地通貨ベース)
90
85
2009/12/31
2010/3/31
2010/6/30
2010/9/30
2010/12/31
*新興国米ドル建てソブリン債券-JPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファイド
*新興国現地通貨建てソブリン債券- JPモルガンGBI-エマージング・マーケッツ・グローバル
*2009年12月31日を100として指数化しています。
*期間:2009年12月31日~2011年3月31日
*上記は過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。
*グラフデータはブルームバーグのデータを使用し、JPモルガン・アセット・マネジメントが加工。
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本資料に記載されている、リスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。
2011/3/31
出所:ブルームバーグ
新興国債券市場 ~2011年1-3月の振り返りと今後の見通し~
新興国各国は、概ね金融引き締めバイアス
世界的に経済環境は改善基調を続けています。先進国ではこれまでの中央銀行による積極的な金融緩和政
策の効果の波及等が、実体経済の改善へと繋がってきています。米国ではISM(米供給管理協会)非製造業景
況指数が上昇したほか、失業率が低下基調を辿りました。また欧州では、ドイツのIfo景況感指数が過去最高水
準の更新を続けました。
一方、新興国では先進国に先駆けて景気回復が鮮明化しつつありますが、景気の過熱によりインフレ圧力が
高まっています。これを受けて、中国やブラジルなど主要新興国のほか、ハンガリーやインドネシアなど各地で
金融引き締めが相次ぎ、今後もこうした基調が続くと見込まれます。トルコは経済指標が好調な中で、預金準備
率を引き上げながら、高金利を目的とした海外からの資金流入を抑制するために政策金利の引き下げを実施
するという例外的な動きをとりましたが、新興国全般では利上げを続ける動きが優勢となりました。
新興国の格付け動向
各格付会社は新興国の格付けに対して、状況に応じてまちまちの動きとなりました。当期中、北アフリカ・中東
での政治的混乱を背景に、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はエジプトの外貨建て及び自国通貨建て長期
債格付けをBB+からBBへ、ムーディーズは外貨建て及び自国通貨建て長期債格付けをBa1からBa3へ引き下げ
ました。また同様の理由で、ムーディーズ及びS&Pはチュニジアの外貨建て及び自国通貨建て長期債格付けを
それぞれ引き下げました。一方、インドネシアは景気回復や政府債務状況が改善を続ける環境下、ムーディー
ズが同国の外貨建て及び自国通貨建て長期債格付けをBa2からBa1へ引き上げました。
新興国における政策金利の推移
(%)
14
12
10
8
6
4
2010/3/31
ブラジル
2010/6/30
インド
2010/9/30
インドネシア
2010/12/31
南アフリカ
ハンガリー
2011/3/31
トルコ*1
出所:ブルームバーグ
・上記は過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。
・期間:2010年3月31日~2011年3月31日
*1 2010年5月のトルコの政策金利の上昇については、政策金利を翌日物借入レートから1週間物
レポレートへ変更したため、中央銀行の政策的な利上げとは異なります。
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本資料に記載されている、リスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。
新興国債券市場 ~2011年1-3月の振り返りと今後の見通し~
2011年1-3月の新興国通貨および米ドルの推移と騰落率(対円)
120
13.0%
ハンガリーフォリント
メキシコペソ
6.2%
イントネシアルピア
110
5.1%
3.8%
ブラジルレアル
トルコリラ
南アフリカランド
※2010年12月31日を100として指数化
100
1.7%
-0.6%
ハンガリーフォリント
南アフリカランド
米ドル
1.9%
米ドル
-10%
90
0%
10%
20%
80
2010/12/31
現地通貨安
現地通貨高
(円高)
(円安)
ブラジルレアル
インドネシアルピア
2011/1/31
トルコリラ
メキシコペソ
2011/2/28
2011/3/31
*上記は過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。
*期間:2010年12月31日~2011年3月31日
*グラフデータ及び騰落率の算出はブルームバーグが発表するスポットレートを使用し、
JPモルガン・アセット・マネジメントが加工。
出所:ブルームバーグ
為替動向
新興国通貨では、対円で概ね上昇
当期の新興国通貨は、対円で概ね上昇する展開となりました。主な要因としては、新興国の景気回復による
利上げ観測の一方、日本では緩慢な回復にとどまり、金融緩和策の継続が見込まれた事に加え、東日本大
震災の影響を受けて、日本経済の先行きに不透明感が高まったこと等が挙げられます。新興国通貨の中で
は、ハンガリー・フォリントなど東欧諸国の通貨の上昇率が目立ちましたが、これは2010年10-12月期に欧州
周辺国の財政不安が広まる環境下で、こうした通貨の対円での下落の反動による側面が大きいと考えられま
す。
当社グループの考えと今後の見通し
2011年も、新興国債券市場は良好な状況が続くものと見込んでいます。新興国のマクロ経済環境は良好で
高い成長が期待でき、消費の拡大と人口増加といった構造的な要因を背景とした新興国への資金流入が予
想されます。また、先進国の金融緩和による潤沢な資金が利回りの魅力が高い債券への投資に向かうと見込
まれます。新興国の企業部門においても良好な業績が期待できることから、信用力は安定的に推移すると考
えます。また、現在のところ原油価格の上昇や東日本大震災の影響が新興国経済の成長を押し下げる要因に
なるとは考えていません。しかしながら、欧州における財政問題、北アフリカ・中東地域の政治的混乱、新興国
の資本規制に関する憶測、そしてインフレ懸念によって、一時的に市場の変動が高まる可能性に留意する必
要があると考えます。
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本資料に記載されている、リスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。
新興国債券市場 ~2011年1-3月の振り返りと今後の見通し~
● 投資信託に係るリスクについて
投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証
券の発行会社の業績、金利の変動等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損
失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損失を被るこ
とがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。
又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等
が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては各投資信託の投資信
託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
● 投資信託に係る重要な事項について
・投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、取得、換金の申し込みの受付を行わない
場合があります。
・投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていること
や、1回の解約金額に制限が設けられている場合があります。
・分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が
減額されることや、分配金が支払われないことがあります。
● 投資信託に係る費用について
投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下
記以外の手数料がかかること、または、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファン
ドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)等をご覧くだ
さい。
投資信託の取得時:申込手数料、信託財産留保額
投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額
投資信託の保有時:信託報酬、監査費用
信託報酬、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その
他に有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が
実費としてかかります。また、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託におい
て上記の費用がかかることがあります。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当
額が、信託財産中から支払われる場合があります。
<投資信託委託会社>
JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号
加入協会:(社)投資信託協会
(社)日本証券投資顧問業協会
日本証券業協会
本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る
参考情報を提供することを目的とし、特定の有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が販
売会社として直接説明するために作成したものではありません。当社は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料
を作成しておりますが、当該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を使用す
ることによりお客様が投資運用を行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時
点での当社の判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではござ
いません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更されることがあります。
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本資料に記載されている、リスク、費用、留意事項等を必ずご覧ください。
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