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マンスリー・レター - JPモルガン・アセット・マネジメント

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マンスリー・レター - JPモルガン・アセット・マネジメント
2008
BRICS
マンスリー・レター
6
お客様用資料
June
筆者のご紹介
門倉
貴史 (かどくら・たかし)
BRICs経済研究所 代表
慶應義塾大学経済学部卒業後、1995年に浜銀総合研究所入社。
社団法人日本経済研究センター、東南アジア研究所(シンガポー
ル)出向、第一生命経済研究経済調査部主任エコノミストを経て、
2005年より現職。同志社大学大学院非常勤講師。専門はアジア
やBRICs等の新興国経済のほか、多岐にわたる。
主な著書
「図説BRICs経済」(日本経済新聞社)
「『今のインド』がわかる本」(三笠書房)
「日本人が知らなかったVISTA株」(翔泳社)
「イスラム金融入門~世界マネーの新潮流」(幻冬舎新書)など
多数。
投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券の価格は市場環境、有価
証券の発行会社の業績、財務状況等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失
を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損失を被ることがあ
ります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。
‹ご注意していただきたい事項について
•
•
•
投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、取得、換金の申込の受付を行わない場合があります。
投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の解約金額に
制限が設けられている場合があります。
分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、分
配金が支払われないことがあります。
‹ファンドの諸費用について
投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がか
かること、または、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、
各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
投資信託の取得時:申込手数料(上限 3.675%(税抜3.5%))
投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%)
投資信託の保有時:信託報酬(上限 2.1%(税抜2.0%))、監査費用
*費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託のう
ち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。
信託報酬、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その他に有価証券売買
時の売買委託手数料、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかかります。また、他の投資
信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用がかかることがあります。
‹金融商品取引業者等について
投資信託委託会社:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号
加入協会:社団法人投資信託協会、社団法人日本証券投資顧問業協会
1
当資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が、BRICS諸国の政治、経済、文化等の情報を提供するために、BRICs経済研究所の協力により作成
したものです。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼性が高いとみなす情報に基づい
て作成されていますが、弊社およびBRICs経済研究所がその情報の正確性を保証するものではありません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更
されることがあります。またこの資料に掲載されている個別銘柄については、その売買の推奨を意図したものではなく、また弊社が運用するファンドへの組
入れを示唆するものではありません。
お客様用資料
2008
ラム
今月のコ
6
June
先進国にも浸透し始めたブラジルのファッション
南米の大国ブラジルは、鉄鉱石をはじめとする各種鉱物資源やコーヒー豆、さとうきびなどの穀物資源、牛肉など
の畜産資源に恵まれている。
ここ数年の世界的な資源価格高騰の恩恵を受けるかたちで、ブラジルの資源の輸出金額は大きく伸張している
が、それだけではなく、近年では繊維製品やゴム・皮製品といった加工製品の輸出金額も拡大傾向にある。
たとえば、履物類の通関輸出金額をみると、99年には13億4200万ドルであったが、年々増加傾向で推移し、07年
には20億3800万ドルと、8年間で約1.5倍の規模に膨らんだ(図表参照)。ブラジルにおける履物の生産・輸出の中
核的な存在になっているのがビーチサンダルである。
ブラジル国内には、サンパウロを中心に世界的に名前を知られたビーチサンダル・メーカーが多数集積している。
もともと、ブラジルのビーチサンダル・メーカーは安価な人件費と高い技術水準を武器として、圧倒的な国際競争力
を誇っていたのだが、各社は将来の人件費の上昇や中国などライバル国の台頭に備えて90年代からブランド価値
の向上・育成に力を入れるようになった。
そうした流れのなかで、有力メーカーのひとつが「ハワイアナス」という名前のビーチサンダルを開発した。「ハワイ
アナス」は、03年に米ハリウッドのセレブ女優などに受け入れられたことがきっかけとなり、世界中の若い女性の間
で爆発的な人気を呼び、ブラジル発の世界ブランドとなった。現在、「ハワイアナス」は、日本を含めて世界約80カ国
に輸出されている。
「ハワイアナス」の成功を皮切りに、繊維・アパレル業界、化粧品業界もブランド価値の育成に本格的に乗り出す
ようになった。ブラジルのファッションは、派手でカラフルな色使いに特徴があり、各メーカーは、こうしたユニークな
特徴を前面に押し出すようなかたちで、世界展開をしていった。米国や欧州では、ファッションに個性を求める女性
が増えきたことから、ブラジルのカラフルなデザインがそうした女性たちのニーズと見事にマッチし、ブラジル製品が
世界を席巻するようになった。いまでは、最新の女性ファッションがブラジルから主要先進国に発信されるといった
ケースもめずらしくなくなっている。
女性用の水着についても、デザインや色使いに特徴のある「ブラジル水着」の人気が高まっている。
温暖な気候のブラジルでは、昔から肌を覆う生地部分が極端に少ないビキニが流行していた。このため、ブラジル
の水着メーカーが欧州諸国に自国で生産した水着を輸出する際には、欧米の基準に合わせて生地部分を多めにし
たビキニに改良する必要があった。しかし、最近ではブラジルと同じスタイルの水着が米国や欧州諸国の若い女性
の間でも人気を呼ぶようになっており、ブラジルで作られた水着が改良されることなく、そのまま欧米各国に多数輸
出されるようになっている。米国の大都市部では半分以上の女性がブラジル風水着を身につけるようになったとも
いわれている。
ブランド価値の向上にともなって、今後もブラジルの繊維製品、ゴム・皮製品の輸出は増加傾向で推移していくこと
が予想される。ブラジルのファッションや文化はますます世界各国に浸透していくことになるだろう。
(億ドル)
22
図表 ブラジルの履物類の輸出金額
20
18
16
14
12
10
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07 (年)
2
(出所)ブラジル中央銀行資料より作成
当資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が、BRICS諸国の政治、経済、文化等の情報を提供するために、BRICs経済研究所の協力により作成
したものです。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼性が高いとみなす情報に基づい
て作成されていますが、弊社およびBRICs経済研究所がその情報の正確性を保証するものではありません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更
されることがあります。またこの資料に掲載されている個別銘柄については、その売買の推奨を意図したものではなく、また弊社が運用するファンドへの組
入れを示唆するものではありません。
お客様用資料
2008
6
ラム
今月のコ
June
美術品の価格が高騰する中国
米国のサブプライムローン(低所得層向けの住宅融資)の焦げ付き問題をきっかけとして、世界経済の減速懸念が
強まっている。しかし、そうした流れとは逆行するかのように、世界の美術品市場は、現在、かつてないほどの活況を
呈している。
たとえば、ニューヨークの競売大手クリスティーズが08年5月6日に開催したオークションでは、フランス印象派の画
家モネの『アルジャントゥイユの鉄橋』という作品が競売にかけられ、モネの作品としては過去最高額となる4148万
1000ドルで落札された。また、競売大手のサザビーズが08年5月7日にニューヨークで行った競売では、ノルウェーの
画家、エドバルト・ムンクの『橋の上の少女たち』が3080万ドルで落札された。この金額は、ムンクの作品としては過去
最高の落札額となる。
世界の美術品市場が活況となっている背景のひとつとして、急成長を続ける中国やロシア、中東諸国で、多数の富
裕層・ニューリッチ層・中産階級が台頭して、彼らの潤沢な投資マネーが美術品市場にまで流入するようになったこと
がある。とくにチャイナマネーの美術品市場への流入が顕著だ。実際、各国で開催されるオークションの会場や画廊な
どでは、中国人の姿を目にする機会が目立って増えてきているという。中国の富裕層・ニューリッチ層の間では、経済
から文化へとその関心が移ってきているといえるだろう。
チャイナマネーが世界の美術品市場を席巻していることは、中国人画家の絵画の値段が高騰していることからも明
らかだ。水墨画をはじめとする中国の絵画は、日本での人気が高く、バブル期には多くの中国絵画を資金力のある日
本人のコレクターが購入していた。それが最近では、中国の急速な経済発展で資金力をつけた富裕層・ニューリッチ層
が、海外に流出していった中国絵画を次々に買い戻しているのだ。
中国国内においても美術品市場が過熱している。オークションでの落札価格が、数年前の10倍以上に跳ね上がって
いる画家もいるという。07年11月6日に、中国の競売大手が中国で開催したオークションでは、明の時代の画家、仇英
の『赤壁図』という作品が、7100万元で落札された。この落札価格は、中国絵画のオークションでは史上最高値である。
また、最近では、20代から40代を中心とした中国の現代画家が描いた作品の人気も高まっている。
この背景として①中国で若手の画家が育ってきたこと、②美術品の流通市場が整備されてくるようになったこと、③さ
らにそうした美術品を購入できる富裕層・ニューリッチ層が育ってきたことなどが挙げられる。美術品の人気の高まりを
受けて、オークションなどのアート・ビジネスは急成長している。たとえば、北京市における05年の絵画の売上高は91
億6000万元となったが、2010年には150億元まで拡大すると見込まれている(図表参照)。
ただし、美術品市場が活況を呈するなかで、一部では、将来の値上がりを期待した投機目的で美術品を購入する人
たちも出てきており、中国で、かつての日本が経験したような美術品バブルが発生しているのではないかと懸念する声
も上がっている。
図表 北京市における絵画の売上高
(億元)
160
予測
140
120
100
80
60
40
20
0
05
06
07
08
09
10 (年)
3
(出所)中国北京市資料より作成、予測は北京市。
当資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が、BRICS諸国の政治、経済、文化等の情報を提供するために、BRICs経済研究所の協力により作成
したものです。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼性が高いとみなす情報に基づい
て作成されていますが、弊社およびBRICs経済研究所がその情報の正確性を保証するものではありません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更
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