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1 平成28年2月定例会 商工労働観光常任委員会の主な質疑・質問等

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1 平成28年2月定例会 商工労働観光常任委員会の主な質疑・質問等
平成 28 年2月定例会 商工労働観光常任委員会の主な質疑・質問等
平成 28 年2月 23 日
発 言 者
渋間委員
観光交流課長
渋間委員
発
言
要
旨
やまがた雪フェスティバルの開催状況とその反省点はどうか。
やまがた雪フェスティバルは、県内の各種冬季イベントのオープニングイベント
として位置付けており、子どもから大人まで、また、昼から夜まで楽しめる総合的
な雪まつりとして実施したところである。
今回は、雪不足により、雪遊びコーナーを縮小せざるをえなかったが、好評であ
ったことから、雪遊びコーナーをさらに拡大すべきと考える。
課題としては、来場者数が多く、駐車場の確保や、会場までの車両のスムーズな
誘導ができなかったことのほか、
「うまいもの展」で売り切れの状態が生じたため、
出店数を増やしたり、材料を多めに準備する必要があったことが挙げられる。
また、会場内で実施したアンケート結果では、来場者の9割が県内からで、県外
からは1割であったため、県外客やインバウンドを増やすことも課題と考える。
イベントでは、来場者数が多ければ成功だと言われている。
今回のやまがた雪フェスティバルでは、どのように集計を行ったのか。
観光交流課長
メインのゲートとなる4地点で、一定時間ごとにカウントを行い、16 万 1,000 人
の来場者数となった。各世代が朝から夜まで途絶えることなく、来場したことが、
来場者数の結果につながった。
渋間委員
寒河江市内の飲食店にも波及効果があったようだが、一方で経費をかければよい
ものではないとの声もあった。今後は、県民参加型のまつりとしていかないと、長
続きしない。行政主導で、大きな雪像を作り、イルミネーションを飾って、作られ
たものを見に来るということであれば、次第に来場者数が減少することがあり得る。
今回、県民参加型のものとしてイグルーの設置があったが、どの程度の設置数で
あったか。
観光交流課長
20 団体が参加し、27 基のイグルーを製作いただいた。そのほか、近隣のホテルや
産直施設などの協力を得て、イグルーを設置していただいた。
渋間委員
イグルー製作については、会場内で使用できる 2,000 円分の券を配付して作成の
依頼を行ったとのことだが、自発的に作成するようなものにしないといけないと考
える。県職員や寒河江市職員にも、動員要請があったと聞くが、自発的に行うのが
本来のまつりの姿であり、その点は反省すべきではないか。
観光交流課長
イグルー製作の参加者には、他の方にも来場を呼び掛けてもらうことを目的とし
て利用券を配布したところである。イグルーのほか、雪像製作にも東北芸術工科大
学の学生から参加してもらっている。
第1回の開催を経て、地元の方からは来年は参加したいとの声もあり、企業から
も協賛したいとの声がある。
県職員の動員ということについては、動員ではなく、職員も県民であることを前
1
発 言 者
渋間委員
関委員
発
提に周知をしたものである。
言
要
旨
第2回目の開催に向けて、さらにこのイベントを磨き上げていく必要があると考
える。指摘した点を反省点に加えながら、次回に向けて取り組んでほしい。
若者定着奨学金返還支援事業の対象者の規模はどうか。
産業政策課長
事業の対象となる奨学金の受給者について、地方創生枠で対象とする日本学生支
援機構第一種奨学金に関して、県内出身者の受給状況等の情報は開示されていない
が、県内出身の毎年の新規貸与者は 2,000 名程度と推計している。
市町村連携枠については、第一種奨学金のほか、市町村独自の奨学金として 150
名程度、日本学生支援機構第一種奨学金以外の有利子奨学金等を受給している方も
相当数おり、それらも含めると母数としてはかなりの人数になると考えている。
関委員
第一種奨学金を対象としているとのことから、経済的に大変であるが地元で働こ
うという方を支援することを念頭に置いた事業とも言え、県としては、県全体の施
策として、より力を入れてほしいと期待している。
産業枠の設定に当たっても、経済的に大変だが地元に貢献したい方に光が当たる
ような制度として働きかけてもらいたいし、枠についても奨学金制度のない市町村
もあるので、そのような働きかけを行ってはどうか。
産業政策課長
日本学生支援機構の奨学金制度の趣旨として、経済的な理由によって就学困難な
者への支援であり、市町村独自の奨学金や産業団体が指定する奨学金として財団や
民間企業等が実施している奨学金制度についても、業界等が違っても同様の趣旨が
含まれるものがほとんどのようである。返還支援については、県内への定着のイン
センティブという意味合いもあり、両方を勘案しながら制度を進めていきたい。
関委員
支援対象者の要件として、就業とあるが、それは正規雇用、非正規雇用のどちら
か。また、経済的な理由による奨学金の未返還が増えているが、奨学金の返還に滞
納があった場合の猶予などは設けるのか。
産業政策課長
就業要件を正規雇用とするかどうか等については、現在要件を整理しているとこ
ろである。基本的には、3年間勤務し、その間の奨学金を返還した後の残額につい
て返還を支援することとしている。
奨学金返還の猶予等については、奨学金の貸付元である日本学生支援機構が行う
ものである。
関委員
低所得により就学が困難というところから出てきた制度であり、本来は政府にお
いて対策が必要なものと考える。受給希望者の状況を把握し、それを基に、この制
度の拡充や奨学金制度の改善、給付型の制度も政府に対して提起してほしい。
産業政策課長
本事業は、政府のまち・ひと・しごと地方創生の取組みを受けて総務省が 100 名
枠を示して、全国一律で取り組んでいるものである。
本県の対象者は、さきほどの人数が挙げられるので、なるべく枠を拡大したいと
いう考えから県が独自で市町村連携枠を作り、100 名の規模を 300 名にまで本県独
2
発 言 者
発
言
要
旨
自に拡大しているものである。国の 100 名の枠の拡大及び財源措置の要望について
は、引き続き総務省に対して関係部局と連携しながら取り組んでいく。
菊池委員
若者定着奨学金返還支援事業の地方創生枠の今後のスケジュールについて、これ
から募集し、3月末に支援候補者決定とのことだが、受験を控える高校3年生は受
験と事業への申請手続きを同時に行うこととなる。対象者への周知について、高校
等の教育関係者との連携はどのようになっているか。周知漏れがないよう適切に取
り組んでもらいたい。
産業政策課長
地方創生枠については、若者定着支援基金条例及び関連する予算の議決後速やか
に募集を開始することとしているが、教育委員会、私学関係の所管課と連携して対
象となる生徒にしっかり情報が伝わるようにする必要があると認識している。
特に受験を控えた生徒については、各家庭・保護者等生徒の周辺の方にも情報が
伝わるよう、HP等、県・市町村で情報提供に努めながら取り組んでいきたいと考
えている。
菊池委員
冒頭報告があった県観光物産協会と台湾観光協会との人材交流について、派遣期
間が1か月間の予定であるが、短くないか。
国際観光推進
主幹
県と台湾観光協会との間で協議をしている中で、本県としては1年間の派遣を依
頼していたが、台湾観光協会における人事ローテーションの関係もあり、1か月間
となったものである。
菊池委員
県の代表として台湾に赴くわけであり、今後の関係を考慮すると派遣期間はもう
少し長くてもよかったのではないかと考える。
国際観光推進
主幹
今回の人材交流は台湾側との調整により約1か月間の相互交流となったものであ
るが、日台双方で人的ネットワークづくりをスタートする初回の交流となる。今後
も継続して実施できるよう、派遣期間も含め台湾側との調整を進めていきたい。
広谷委員
現在の情報化社会の中では、どこの国に行き、何を観るかについての情報収集を
する際には、インターネットの存在が大きい。今回の補正予算中の観光誘客総合推
進事業において、インバウンド受け入れに係る情報整備について、どのような施策
を考えているのか。
国際観光推進
主幹
WiFi環境の整備について、これまで点的な整備であったものを面的に整備に
していくことを計画しているところである。外国人観光客は、携帯情報端末などで
情報を収集し、観光地においては、その場で情報発信を行うことが多いので、無料
公衆無線LANの整備のニーズが高い。
主要なゲートウェイや県内の主要観光地にWiFiのアクセスポイントを整備し
ていきたいと考えており、また、情報端末で多言語による観光情報発信を行う機能
も併せ持つようなものにしたいと考えている。
広谷委員
多言語表記への対応について予算に含まれているか。
3
発 言 者
国際観光推進
主幹
発
言
要
旨
今回の補正予算では、受け入れ態勢総合支援事業で、地域の方や民間団体が受け
入れ態勢についての取組みを総合的に支援していく予算を計上しているところであ
る。
多言語対応やインバウンド対応のための接客研修やガイドの養成、二次交通の確
保などの多様な取組みをパッケージ化して、複数のメニューについて地域の方から
取り組んでいただいて、それに対して支援を行うという制度を計画している。
広谷委員
県内の公共施設等では、中国語、韓国語表記がなされているが、一流と言われる
観光地においては、それに磨きをかけて、かなりきめ細かく受け入れ態勢づくりを
しており、パンフレット一つにしても多言語に対応している。
一挙に進めることは難しいが、観光案内や利用者の利便性を高めることについて
の取組みに力を入れてほしい。
伊藤委員
離職転職者職業訓練事業費の 6,900 万円の減額補正の理由は何か。
雇用対策課長
募集定員に対する応募数が少なかったことや、最少催行人員に達せず訓練コース
を中止したことなどによるものである。
伊藤委員
雇用情勢が良いということが一つの理由として考えられるが、会社が求める人材
に対応するコースが無いなど、マッチングが上手くいっていないという理由はない
のか。
応募者が少なかった理由について分析しているのか。
雇用対策課長
雇用情勢が良いということで、職業訓練を選択するまでもなく次の就職先が見つ
かるなどにより、訓練を希望する方の数が減っている状況がある。
また、ハローワークが求職者の希望を聴いた上で受講するコースを勧める仕組み
があるが、パソコン系や経理など事務系のコースに比べ、介護系などでは希望者が
低迷している傾向などがある。
伊藤委員
新しく雇用された方が長続きすることが研究課題であると思うが、職業訓練によ
り対策を講じられる体制となっているか。
雇用対策課長
職業訓練に関しては、県が実施している公共職業訓練のほか、独立行政法人高齢・
障害・求職者雇用支援機構のポリテクセンター山形で行う職業訓練や労働局で所管
しているものもある。
こうした訓練を所管する機関が一堂に会し、訓練ニーズのすり合わせや情勢の把
握など情報交換する場を設けており、その中で、開設の訓練が適切かどうかなどの
検証も行っていきたい。
伊藤委員
土地の売買契約に関して議案が提出されているサミット酒田パワー株式会社は、
バイオマス発電を行う予定であり、投資規模が 250 億円と多額であるが、雇用を含
めた事業計画についての情報はあるか。
産業立地室長
雇用規模については、20 名程度と聞いている。
バイオマス発電の燃料材として、国産の木質チップと輸入の木質ペレットを使用
4
発 言 者
伊藤委員
産業立地室長
発
言
要
旨
すると聞いており、輸入材について酒田港を利用して荷揚げされることから、酒田
港の荷役の業務についても大きな雇用が期待される。
国産の木質チップも使う点については、県内からの調達もあると聞いており、県
内の林業や輸送業者等への波及効果が期待される。
県産木材が使われる場合、物流について県外の大手輸送業者ではなく、県内の輸
送業者が関わることができるようにしていくことが重要である。
商工労働観光部がリーダーシップをとって、県内の物流会社が共同する仕組みを
作るなどの取組みが必要と思うが、過去に取り組んだ例はないか。
事例はない。
伊藤委員
東京都内に有機ELの市場開拓拠点を開設したところだが、自動車関連産業とい
かに接点を持つかが、今後の有機EL発展の切り口となると思うがどうか。
工業戦略技術
振興課長
有機ELの自動車への導入については、米沢に工場があるパイオニアOLEDラ
イティングデバイス社が、有機ELを活用した透過型のハイマウントストップラン
プを開発して、昨年 10 月の東京モーターショーに出展し、大きな反響があった。
伊藤委員
自動車産業にも上手く参入できるようにしていただきたい。
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