Comments
Description
Transcript
1 平成26年4月閉会中 商工労働観光常任委員会の主な質問等 平成26
平成26年4月閉会中 商工労働観光常任委員会の主な質問等 平成26年4月23日 発 言 者 石黒委員 発 言 要 旨 バイオ技術を活用した次世代産業の創出に向け、慶應義塾大学先端生命科学研 究所を中心に国家戦略特区に申請していたが、その結果と今後の対応はどうか。 科学技術政策 主幹 全国から 197 件の提案があり、3月 28 日に6地域が特区に指定されたが、本県 が提案した「次世代基幹産業創生特区」は指定されなかった。 今後、二次募集の状況など国の動きを注視し、対応していく。 石黒委員 昨年度、山形市と酒田市に開設された「トータル・ジョブサポート」について、 これまでの実績及び今後の予定はどうか。 雇用対策課長 県の若者就職支援センター、求職者総合支援センターと国のハローワークによ る一体的サービスを提供するワンストップ相談窓口として、昨年7月1日に山形 市に、12 月1日に酒田市に開設した。 開設日から3月末までの実績としては、山形市が 218 日の実働で、733 人の利用 者中チーム支援を受けた方が 90 人、うち就職した方が 77 人だった。 一方、酒田市では、77 日の実働で、403 人の利用者中チーム支援を受けた方が 35 人、うち就職した方が 20 人だった。 チーム支援による就職者の目標人数は山形が 35 人、酒田が 10 人だったので、 いずれも目標を大きく上回る結果となった。 今年7月に、新庄市、米沢市にもサテライト方式で設置を予定しており、その 状況を踏まえて次のステップを目指すこととしている。 石黒委員 今後、鶴岡市へ設置する考えはあるか。 雇用対策課長 今年度の実施状況も勘案しつつ、検討していきたい。 石黒委員 大変良い取組みであり、今後とも、県が中心となって拡大してほしい。 石黒委員 県内の人口が減少する中で、市街地のあり方も重要と考えるが、中心市街地活 性化の県内の取組状況や効果はどうか。 商業・まちづく これまで山形市、鶴岡市、酒田市、上山市が中心市街地活性化の基本計画を策 り振興課長 定しており、現在は、長井市が策定を目指して準備している。 4市のうち、鶴岡市は平成 25 年3月で第1期計画が終了し、山形市、酒田市は 26 年3月に終了する第1期計画をそれぞれ、26 年 10 月と 27 年3月まで延長し、 現在、第2期計画の策定について検討している。 例えば、酒田市では計画した 81 の事業のうち、72 事業を実施しており、中心市 街地の基盤整備・活性化に効果的であったと捉えている。 石黒委員 計画策定に関する県の指針はあるのか。 1 発 言 者 発 言 要 旨 商業・まちづく 指針はないが、今後、計画を策定した各市と連携・協議しながら第2期計画な り振興課長 どの策定に向けて支援していきたい。 草島委員 ルネサスエレクトロニクス鶴岡工場の雇用問題について、ソニーセミコンダク タによる工場買収は、明るい情報だと思う。今後の動向や県の対応状況はどうか。 産業政策課長 ルネサスエレクトロニクスと情報交換をしながら、県、関係機関で可能な限り 支援していきたい。 今後、工場の集約化計画が実行される懸念があることから、雇用確保に向けて、 時機を逸しないよう、市町村、関係団体と連携して情報収集していく。 草島委員 山形DC開催に向けて、どのようにして県民の盛り上がりをつくっていくのか。 観光交流課長 昨年の秋から「おもてなしプラン登録」を開始した。自ら考え実践するプラン を申請すると、官民で構成する山形DC協議会の会長である知事から登録証が発 行され、ホームページにも掲載される。現在、約 250 団体、1万8千人の登録が ある。活動内容は、会社であれば社屋前の清掃や社内外報での県内の魅力伝達、 沿線の小学校では列車への歓迎の手振りやあいさつ等がある。 また、昨年度は、タクシー運転手、観光果樹園、ホテル従業員、ボランティア 等を対象におもてなし研修を実施し、気運の醸成を図ったところである。 さらに、きてけろくんグッズや年賀状、ポストカードの作成、販売等を通して 県民から県外の方へ周知してもらう活動を進めている。 草島委員 出羽三山や加茂水族館などの観光資源について、山形DC開催に向けてどのよ うにPRしていくのか。 観光交流課長 昨年8月に国内外の旅行会社の担当者など 600 人を招き、全国販売戦略会議を 開催した。その中で、出羽三山や加茂水族館などの魅力も紹介し、総じて好評を 得ている。 また、5月下旬から、山形DCのガイドブックを全国の主要駅に配布予定であ る。 草島委員 山形DCで県内を訪れる多くの観光客に快適に過ごしていただくために、観光 地のトイレを整備する必要があると考えるが、状況はどうか。 観光交流課長 トイレが清潔かどうかは観光客の印象に大きな影響を与えるため、昨年度、公 衆トイレの状況調査を行い、今年度、観光地の老朽化したトイレ改修に対する助 成として 600 万円の予算を計上している。 交付要綱を策定し、各市町村へ通知するとともに、既存のトイレの美化運動に ついても協力をお願いしている。 鈴木(正)委員 昨年度、ブラジルやパラグアイを訪問した際、海外技術研修員制度による若者 交流について継続の要望が多かった。近年は受入人数が減っているようだが、今 年度の事業予定はどうか。 2 発 言 者 国際室長 鈴木(正)委員 発 言 要 旨 南米からの技術研修員受入れについて、今年度は、ブラジルから1名、他の南 米県人会から1名の計2名の受入れを予定している。 技術研修員の選定方法はどうか。 国際室長 県人会から推薦があった方のうち、希望する研修内容が本県の特色に適合し、 県内において十分に効果的な研修が実施できると判断した方を選定している。最 近では、グラフィックデザインや日本料理の職種で、東北芸術工科大学や調理師 専門学校で研修を行っている。 鈴木(正)委員 黒龍江省からの医療技術研修生の受入れについて、事業の見直しを行うとのこ とだが、その内容とねらいは何か。 国際室長 2年前から、毎年医師等2名を約4ヶ月程度県内病院に受け入れている。 今年度は、事前に本県の医師を黒龍江省に派遣し、現地課題を踏まえた研修計 画を作成することで、集中研修を行うこととしている。受入人数は2名で、ある 程度日本語が話せる医師の来県が想定されることから、日本語研修は行わない。 これまでも日中両実施機関の意見を踏まえ改善を行っており、今後とも黒龍江 省側の意見も聞きながら相互交流を進めていくこととしている。 鈴木(正)委員 「食産業王国やまがた」の実現に向け、工業技術センターでの発酵食品開発の うち、日本酒における研究成果や今後の展開はどうか。 技術主幹 マロラクティック発酵を利用して、洋食にあう日本酒の製造を目指している。 どのような酒米が適するかの検討はこれからだが、多様な酒米での対応が可能と 考えている。この技術は、特許出願中である。 鈴木(正)委員 技術主幹 特許はいつごろ認められる見込みなのか。 2年前に特許を出願し、現在、特許庁と調整中であり、1年後に特許が認めら れる見込みである。 鈴木(正)委員 商品化に向けた取組状況はどうか。 技術主幹 酒造メーカー数社が関心を寄せており、試験醸造に取り組んでいる。 大内副委員長 山形大学が採択を受けた国の有機EL照明の国際規格化に向けた事業の内容と 狙いは何か。 工業戦略技術 振興課長 現在、有機EL照明については、その性能を評価する規格が策定されていない。 今後、国内外で流通するためには、製品の安定性、安全性、スペック等を数字的 に示して規格化を行い、認証される必要があり、今回、国の事業の採択を受けて、 3年間で測定技術の開発と規格案を策定するものと把握している。 策定された規格案が国際規格となるためには、国際照明委員会で認証される必 要があり、認証に向けた国の取組みを県としても支援していく。 3 発 言 者 大内副委員長 観光交流課長 大内副委員長 観光交流課長 大内副委員長 発 言 要 旨 山形DCや観光施策のなかで、紅花を活用する計画はあるのか。 紅花染めや紅花の朝摘み体験などの企画を旅行会社に情報提供している。また、 山形DCが始まるまでに、県境の看板に紅花を入れ込んでリニューアルする予定 である。 東北六魂祭への県の支援状況はどうか。 本県への観光誘客効果や東北の復興への寄与を目的として、2,500 万円の特別協 力を行う。ブースを設け本県の観光資源のPRなどを行う。 本県への外国人観光客の現状と誘客に向けた今後の取組状況はどうか。 観光交流課長 外国人観光客数は震災前の約半分になっており、チャーター便の誘致や県内宿 泊の際の 1,000 円の助成を設けるなどにより、広くPRしている。 今後は、海外事務所や各国の現地コーディネーターと連携し、誘客をさらに図 っていきたい。 大内副委員長 チャーター便の本県空港への乗り入れは震災前の状態まで戻っておらず、より 力を入れていくべきと考えるがどうか。 観光交流課長 就航に係る支援制度や受入態勢の整備について、交通政策課と連携して進めて いる。 国ごとの情勢や商品トレンドも踏まえて、海外事務所や各国の現地コーディネ ーターも活用し売り込みを行っている。 舩山委員 先日、工業技術センター置賜試験場の移転・新設について要望書が提出された が、どのように認識しているか。 工業戦略技術 振興課長 現状では、研究開発機能は本所へ集約し、置賜及び庄内の試験場は、地元企業 からの技術相談や受託試験に対応している。 今年度「ものづくり技術振興戦略(仮称) 」を策定し、今後の本県ものづくり産 業振興の方向性を検討していく中で、工業技術センターのあり方についても検討 していく。 4