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2001年10月発行

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2001年10月発行
SEMINAR
セミナー
ベトナム青年 ようこそ日本へ
PREXは国際協力事業団(JICA)の委託を受け、
「青年招へい事業」の経済(中小
企業経営)
グループのベトナム青年23名を、7月18日から8月4日まで受け入れた。
「青年招へい事業」は1984年に始まった海外への技術協力事業で、将来の国造り
PREX
NOW
を担う青年を日本に招へいし、
それぞれの専門分野について学ぶと共に、日本の青年
たちとの交流を通じ、相互理解と信頼を深め、真の友情を築くことを目的としている。
プログラムは、講義・企業訪問を行う研修、日本家庭との交流を深めるためのホー
ムステイ、日本青年との交流を図る合宿セミナー及び、日本の歴史や文化に触れる見
学旅行の4本柱の構成で行った。
108
No.
October
2001
広島県 宮島 厳島神社にて(後列左から5番目が筆者田中)
財団法人 太平洋人材交流センター
Pacific Resource Exchange Center
地場産業振興政策や中小企業の重要性を学ぶ
contents
page 1∼3 ●セミナー
ベトナム青年 ようこそ日本へ
page 4 ●レポート
「仏語圏アフリカ中小企業政策セミナー」
調査団参加報告
page 5 ●特集【各国研修員からのメッセージ】
パキスタン アーミール イフティカーさん
page 6 ●PREXだより
同窓会ニュース
10月実施の研修
コラム
講義・企業訪問では、
市場経済、
地域の特性を活かした地場産業の振興政策、
中小
企業の重要性について理解を深めるため講義と見学を組み合わせる形で実施した。
導入部分ではNTT西日本の渡辺隆之部長よりNTTの民営化の際にどのような経営
改革を行ったかについてご講義いただいた。ベトナムでは、企業のほとんどが国営企業
であるため、
民営化については非常に関心があるのか、
活発な質疑応答がされていた。
また、
様々なスタイルの中小企業を訪問し、
どのように生き残りを図っているのかといっ
た話や、
大企業との関係の話を聞き、
中小企業の重要性について理解した。
さらに、大企業の代表としてシャープを訪問し、技術開発の話を聞き、技術・歴史ホール
の見学を行った。同社の技術力の高さもさることながら、同社が最初から大企業であっ
たのではなく、
家内工業的な規模からスタートしたという事実に青年たちは驚いていた。
日本の青年との交流
ホームステイは2泊3日という非常に短い期間ではあるが、
どのような家庭にお世話に
なるのか非常に不安に思っていたようだ。
ところが、
ホームステイ最終日の交流パーティ
では全員がとても楽しそうに会場に現れ、
どのように2泊3日を過ごしたかを嬉しそうに話
していた。
合宿セミナープログラムは、PREXとして今年度が初めての実施。2泊3日をベトナム
人・日本人が寝食共に過ごし、
意見交換や交流を行うことで、
相互の国の現状について
理解し、
友情を深めることが出来た。
No.108 October 2001 PREX NOW 1
セミナー
日本の歴史や文化に触れるベトナム青年
最終週には、日本の歴史や文化を理解することを目的とした広島、京都への見学旅行
を行った。広島では、威厳と風格が漂う厳島神社を訪問。また、広島平和記念資料館で
は、原爆被害の状況を写したパネルやビデオを熱心に見つめベトナム戦争について語る
青年もいた。
京都では夕立に見舞われ、予定を急遽変更し伝統工芸品を展示販売している京都
NTT西日本渡辺部長の講義を真剣な様子で聞く
クラフトセンターを訪れた。青年たちは様々な工芸品を手に取り、
品質を確かめてから購
入していた。また、下絵を元に、
ハンカチに友禅染めの体験を行ったが、下絵に忠実に
色を塗る人や、
下絵に加えて独自の絵を描く人など、
それぞれの個性がでる仕上がりに
なった。
さらに、
緑の濃い嵐山を散策し、
お土産などを購入して青年たちは楽しんでいた。
この見学旅行中は異常なほどの暑さで、
ベトナムよりも暑いね!と言う青年もいた。
研修後に続く交流
久利匠(くりたくみ)にてハンカチに友禅染めの体験をする
合宿セミナーが終了してすぐに、日本人参加者が合宿セミナー参加者全員のメール
アドレスを教えてほしい、
と言ってきた。メーリングリストを作り、今後の交流・情報交換に
役立てたい、
ということだった。初めて行った合宿セミナーであったが、
その後も交流が
続いていることは、
事務局として実施した甲斐があったと感じている。
─国際交流1部 田中 綾子
お世話になった企業・団体他(訪問順・敬称略、本文中の記載分は除く)
大阪外国語大学 冨田教授、流通科学大学 商学部 高田教授、
シロキ工業、
サンダイヤ、近畿車輛、
マロール、
ケーシーシー商会、南大阪地域地場産業振興センター、
マツモト、神戸市役所、
グリコピア神戸
合宿セミナーで美しい歌声を披露する青年たち
7月27日、23名の
身振り手振りで交流ははじまった。
の印象だ。これについてベトナム青年から「日
ベトナム青年と22名
グループ別討議では様々なことが話題に上
本の男性は家庭を顧みないのか」という質問
合宿セミナーを
の日 本の青 年が兵
がった。最終日に各グループからまとめを発表
を受け、日本人参加者がたじたじする場面も
企画して
庫県の旅館に集まっ
してもらった。その中で代表的な話題につい
あった。
た。2泊3日の寝食を
て取り上げてみたい。
合宿セミナー終了後の感想に「違いがある
共にしながら、お互い
グループ討議に入る前に、日系企業がベト
というのは前から分かっていたが、同じところも
について理解を深め
ナムに進出した際の苦労話を聞いた。事業自
たくさんあるんだ」というのがある。何をしても
るためだ。そのために用意したプログラムは、
体は成功していると言えるが、従業員との間に
「お互い違うのではないか」ということがまず頭
10人弱のグループに分かれての討議やパーテ
は様々な問題があったようだ。それに対してベ
に浮かぶ。もちろん違いはあるが、同じようなこ
ィ、
リクリエーションである。参加者の所属機関
トナム青年から、
「日本のやり方をベトナムに
とも数多くある。例えば、日本でいう「蹴鞠」。
が様々なことからPREXでは討議のテーマを絞
押し付けておいてやりづらいというのは問題
ベトナムではバトミントンの羽のようなものを使
らず、用意したのは通訳のみで、青年達の積
だ」というコメントが出た。制度や体制の違い
って行う。これには言葉はいらない。遊び自体
極性を期待した。
からなかなかベトナム青年と日本青年の議論
も似通っているが、遊びを楽しむというのはどこ
どんな話題から切り出そうか。誰もがそう思
はかみ合わない。
「今回の日系企業と従業員
の国でも同じである。今回ベトナム風蹴鞠を楽
ったに違いない。ベトナム青年は合宿セミナ
は、
お互いの行動について理解しあえなかった
しんだグループもあった。
ーの前に、1人づつ分かれてホームステイを実
ようだが、会社の制度や仕組みをきちんと最初
あっという間に過ぎた3日間。
「ベトナム青年
施していた。そのためか、
ぼろぼろになった「に
に説明すれば、会社への忠誠心はベトナムで
との交流は日本について考え直すいい機会
ほんご」の本を持って、事務局相手に挨拶の
も日本でも培われる」という結論を導き出した。
になりました」と日本側の発表者の一人が言
練習をしていた。日本の青年は、ベトナムガイ
日本人参加者からはベトナム女性の活躍
った。交流というのは相手から得るばかりでは
ドブックや写真などを持ってきて、話のきっかけ
について驚きの声が上がった。今回のベトナ
ない。自分を見つめ直し、自分の考えを紹介
を作ろうとしていた。
ム青年は半数が女性であった。それも責任の
することだ。日越ネットワークの本格的な交流
ベトナム青年が話す怪しげな日本語と、日
ある仕事についている人が多かった。ベトナ
はこれから始まる。
本の青年が話すカタカナベトナム語と、
そして
ム女性のパワーは強いというのが日本の青年
2 PREX NOW No.108 October 2001
─国際交流1部 主任 三浦 佳子
SEMINAR
【 ホストファミリーの声 】
アジアからの風
ベトナムから来たフォンさん
吹田市 森 玲子さん
大阪市 和田 洋子さん
「少し風邪気味です。」
私は「一期一会」ということばが、
とても好きです。見知らぬ
と言う会話で始まったベトナム青年、
イエンさんとの出会い。そ
人との新たな出会いを求めて、
ホストファミリーとしての初めて
の瞬間、我が家のホームスティの計画表はリセットされ、昼寝
の経験は、1985年9月のことでした。あれから16年の月日が
からスタートした今回のホームスティであった。
経ち、
フォンさんは53人目に我が家へ来てくださった2人目の
1995年度のインドシナ友情計画以来、多くのアジアの青年
ベトナムの方でした。
たちに触れているうちに、
いつのまにか「誰にでも出来るホー
ピンクの民族衣装のアオザイがよく似合う大竹しのぶそっく
ムスティ受入の方法」があることを発見した。
まず、
一日目。家
りのフォンさんは、我が家ではベトナム料理に腕をふるってい
にたどり着くまでの会話は途切れがちになるので、
この時間を
ただき家族一同そのおいしさを堪能した次第です。
利用して食べ物の好き嫌いを聞いていく。幸いPREXから配
また、2人で大川べりからサイクリングを始め大阪城、通天
布された冊子「にほんご」の日本の食事について紹介のある
閣、大阪ドーム、生駒山、六甲、高槻の山並みを眺められる
ページを開け、単語や絵に〇か×をつけてもらう。3日間の食
OAPタワーまで行き、大阪の街並みをしっかり、
カメラに収め、
事の予定も出来、
コミュニケーションの第一歩として食文化を
その広さや躍動ぶりに驚かされていました。でも日本橋や心
語り合うことになる。
斎橋で買物をしたくてもベトナムと比較して、
あまりの日本の
そして、2日目の朝。ここに大きなヒントが隠されている。そ
物価の高さに、
買うのをためらってらっしゃいました。
れは朝刊に入っている新聞広告。いつもは、単に多いと感じ
友達の家では、
同年代の若者がつまびくギターの音色に合
るだけであるが、
ホームスティの日には多ければ多いほど便利
わせて歌を歌ったり、
ライブハウスで好きな音楽を聞いたりして
である。スーパーの広告を見て日本の物価を知り、車、家、弁
思い出深い2泊3日のホームスティだったと思います。
「フェア
当等、
これ以上簡単に日本の衣・食・住の文化を紹介できるも
ウェルパーティ」では、入れ代わって、3週間、
ホームスティする
のはない。
と同時に、
だいたい興味のある方向性、
行ってみた
イギリスのクレアさんとも顔を会わせて、
心に残るひと時が過ご
い所、
経験してみたいことが自然に見えてくる。コンピュータに
せたことをとても嬉しく思っています。
興味があるからと家電売場に行くと、
マッサージチェアの方に
言葉、
文化、
気候、
風俗、
習慣など異なることは多いですが、
より驚きがあったり、
お好み焼きの上にかけるかつおがフラフ
これからも、国際交流を活発に行い、市民レベルでより多くの
ラ動くので「生きているのですか?」
と質問があったり...。
外国の人たちと積極的に友達になり、
もっともっと世界を広げ
カルチャーショックを受けている部分が一人ひとり違うのが
とても楽しく、
私たちとしても日本文化を再認識できるチャンス
でもある。
どこどこの国の人、
ここに勤めている人といった外から見え
ているもの、文字に書かれているすべてのものが消え、
『 人間
ていきたいと痛感しています。
今、記念の品として、
ピンクのアオザイを置いていってくださ
ったフォンさんの優しさとめぐり合いの機会を与えていただい
たPREXに厚く感謝しております。
ベトナムの皆様、
いついつまでもお元気でご活躍ください。
って一緒やなぁ!』
と思える瞬間がある。魂と魂が触れ合う瞬
間。これがホストファミリーの醍醐味である。
No.108 October 2001 PREX NOW 3
REPORT
レポート
「仏語圏アフリカ中小企業政策セミナー」調査団参加報告
2001年度よりJICAからの受託で「仏語圏アフリカ中小企業政策セミナー」がス
タートする。それに先立ち、
カリキュラム策定及び今後の同分野での研修の方向性
を探るため、8月4日から19日にかけての2週間、JICA派遣の調査団に参加した。
訪問国は西アフリカのセネガル及びブルキナファソの2カ国。調査団員は龍谷
大学経済学部大林稔教授、JICA大阪国際センター水口職員、PREXから私の
3名。
なお、PREXによるアフリカ地域を対象とした研修では、
「ケニア輸出振興セミナ
ー」などの実績があるが、
「中小企業」関連分野での研修は今回が初めてである。
セネガルにて中小企業商業省大臣と面談(左端が筆者森光)
みれば、上述のセネガルよりは一歩遅れた
中小企業施策の現状
ージには近いように感じた。
段階で、今まさに中小企業が伸びようとし
ただし、
ブルキナファソでは一様に資金
セネガルでは、
中小企業の担当省として
ている状況であるが、担当の商業手工業
不足、技術者不足に直面しており、
またイ
初めて今年5月に設立された中小企業商
省によると、現在具体的な施策策定中の
ンフラ
(電力、
水、
運送)のコスト高にも悩ま
業省を訪問した。民間銀行から引き抜か
ものも含め中小企業の各種環境の整備を
されているということだ。
れたという大臣との面談では、今後セネガ
始めており、民間セクターの自由な活動の
ルにおける経済発展を民間セクター、特に
中で活性化させていきたいという考え方は
中小企業の活力によって引っ張っていき
セネガルと同じである。
たいと国全体で考えていると伺った。この
中小企業の現状
点は他の関係省庁でも何度も聞き、同国
キュラム策定作業に入るが、日本でこれま
で行われてきた中小企業に対する振興施
策とは明らかに違う、
自由な競争の中での
民間セクター・中小企業の活性化を目指
における中小企業に対する期待の高さと
重要性の認識を感じた。
今回の出張を受け、今後具体的なカリ
両国では実際に中小企業の状況を視
察することができた。
しているこれらの国々にとって、日本で行
う研修はどうあるべきかということを考えさ
また中小企業育成は「弱者を保護・優
セネガルでは産業団地内で活動してい
遇する」
という考え方ではなく、
自由な経済
る印刷工場とアルミサッシ工場、
またブルキ
活動の中から成長企業を生み出すという
ナファソでは飲料製造工場、化学洗剤製
産業育成、産業構造転換などの課題を共
アプローチを目指しており、
そのために現
造工場、
製菓工場そして基礎化粧品製造
有し、
ともに考えていくことのできる場、
とし
在ある中小企業商業省も近くエージェンシ
企業である。
てはどうかと考えている。
ー(独立行政法人)化される可能性があ
せられた。
逆にいえば、今日本が直面している新
工場での設備の様子から察するに投資
これは今回の仏語圏アフリカを対象とし
額はやはりセネガルの方が大規模だという
たセミナーのみならず、今後経済発展を続
一方、
ブルキナファソはセネガルに比べ
印象を受けた。
しかし、
国内を中心に原料
ける各 国に研 修・協 力を実 施していく
て経済規模は小さいものの、政治的な安
を調達、加工した上で付加価値をつけて
PREXの活動全般にも共通の課題となっ
定を背景に着実に民間セクターの育成を
販売しているという意味では、
ブルキナファ
てくるのではないかと思う。
進めている。中小企業の現状を段階的に
ソで訪問した4社が、
より
「製造業」のイメ
るということであった。
─国際交流2部 課長代理 森光 恵美子
ダカール市内の様子
ワガドゥグゥ市内の様子
ダカール
セネガル
4 PREX NOW No.108 October 2001
ブルキナファソ
ワガドゥグゥ
ブルキナファソのお菓子工場
特集【各国研修員からのメッセージ】
M E S S A G E
F R O M
P R E X
A L U M N I
パキスタン
アーミール イフティカーさん
起業・生産省 中小企業開発局 部長補佐
2001年度「中小企業政策セミナー」に参加
日本が果たすべき人材育成支援
世界のあちこちで地域的な連合が形づくられ協同市場が発展しつつありますが、日本のよう
な先進国は発展途上国への援助を調整しようとしています。日本は発展途上国、特に南アジア
(合計人口が12億人以上)が地域的な同盟化の動きをすすめる中で、
南アジアの人材がその役
割を果たすことが出来るよう支援すべきです。中でも奨学金、教育機関の認定及び教育と人材
開発分野の政策立案者の教育といった人材開発のスキームに重点をおくことが求められると思
います。
パキスタンの現状
わが国パキスタンでも人材開発の重要性は認識されていますが、人材の不足により将来の政
策立案者や開発戦略の責任者にも十分な教育の機会が与えられていません。過去何代にもわ
たってパキスタン政府は、教育に対して十分な原資を確保できませんでした。その結果、識字率
は時代が求めるほどには増加せず、
一定の教育を受けている労働者の数には限界があります。
また自費では一般の教育が受けられない人のための制度があり、
社会で必要な知識を得ること
が出来ますが、
人数が非常に限られています。
ただ、
パキスタン人は非常に勤勉で、
職を求めてさまざまな国を訪れ、
そこに順応して働いてお
り、
今後開拓されるべき可能性があると思います。
中小企業政策セミナーに参加して
私はPREXの実施した「中小企業政策セミナー」に参加しました。このセミナーには私のほか
に中国、
インドネシア、
マレーシア、
ミャンマー、
ペルー、
フィリピン、
スリ・ランカそしてタイから1名づつ
参加しており、他の参加者と交流することで、
それぞれの国における中小企業の状況について
理解を深めることが出来ました。
タイとマレーシアは明らかに他の参加国より進んだ状況にあるよ
うです。
このセミナーでは過去50年間に日本の中小企業分野が世界的に成功した経験を学びまし
た。日本の中小企業のさまざまな法的施策や歴史について講義を受け、
自国における政策の現
状、中小企業の状況及び支援機関の成果などを分析しました。その演習の結果、政府へ自国
の中小企業が直面している問題に対する解決策を提案する計画書を作成することが出来まし
た。例えば、私の所属する部門ではあらゆる機能を自部門のみで遂行しようとしていますが、
い
くつかの機関を一つにまとめることでより実りある役割を果たすことが出来るのではないかと提
案しました。これはセミナーを受けた私の勉強の成果です。研修という形での途上国への協力
はよりよい世界に向けての一歩になることと確信しています。
PREXの皆さん、
これからも頑張って下さい。
「PREX NOW」では、各国研修参加者の人材育成・国際協力についての意見を特集しています。
読者の皆さんもPREXについて、国際交流について日頃お感じになっていることをご寄稿下さい。
◎宛先/電子メールアドレス:[email protected] FAX:06-6441-2640 総務経理部 部長まで
No.108 October 2001 PREX NOW 5
NEWS
PREXだより
◎重慶同窓会 会員の交流を図る
同窓会
ニュース
10月実施の研修
8月31日、重慶PREX同窓会会長 竇瑞華氏、黄文献、王泰然、呉昌
培、張根発・各副会長と屈慶璋秘書長、連絡員唐安明が集まり、
■AOTS/関経連アセアン海外研修「国際競争力強化」を実施
PREX同窓会事務会議を開催。
◎日 時 10/1∼4
今後の同窓会活動をさらに発展させ、PREXおよび同窓会の会員同
◎参加者 輸出に関わる企業関係者セブ市・ダバオ市各40名
士の交流をいかに強化するかというテーマに基づき以下のプログラム
◎内 容 TV会議システムを利用してフィリピンセブ市(セブ島)
・ダ
バオ市(ミンダナオ島)
と大阪の3地点を結ぶ遠隔研修。
で会議を実施することを決定した。
講義、事例紹介を通して日本市場の特性について、理解
会議日時/10月12日(金)14:00∼
してもらう。
会議議題/同窓会の優位性を活かし、日中交流と協力の促進を展望する
会議主催/竇瑞華
■日本市場マーケティングセミナーを実施
会議次第/(1)日本大使館駐重慶事務所
◎日 時 10/8 ∼11/11
テーマ「日本の政治、経済状況の紹介、
◎参加者 アジア太平洋・南米・アフリカ・CIS諸国の対日輸出振興
に携わる行政官、経済団体職員、企業幹部等9名
今後の日中協力についての展望」
◎内 容 対日輸出マーケティング戦略および輸出振興
(2)副会長:張根発
テーマ「日中文化交流促進についての考察」
(3)連絡員:唐安明
■中国・遼寧省で専門家派遣事業を実施
◎日 時 10/15∼10/25
テーマ「日本の科学技術政策、
◎開催場所 中国遼寧省瀋陽市
日中政府間技術協力のルート」
◎参加者 中国各地の生産力促進センターで企業診断に携わる
(4)秘書長:屈慶璋
職員等50∼80名
テーマ「PREX最新状況の紹介、
◎内 容 日本の中小企業診断の手法を紹介
同窓会会員間の交流強化」
(5)新会員 王東亜、許志鵬、PREXでの
研修状況について紹介
■モンゴル国中小企業経営研修を実施
◎日 時 10/29∼11/9
◎参加者 モンゴルの中小企業経営者、経営責任者10名
会議レセプション/会員間の交流
◎内 容 企業経営
C
O
L
U
M
N
インドネシアの街を巡れば.....
国際交流2部 関野 史湖
8月12日から25日までの2週間、
JICAの調査団の一員としてジャカルタ・メダン・バンジャルマシンを訪れる機会に恵まれました。私にとっては首
都ジャカルタ以外を訪れる初めての機会であり、
各都市の違いが体感できた貴重な出張となりました。最初に訪れたのは北スマトラ州にあるメダ
ン。ここはインドネシア有数の街ということもあり、
それなりの規模をもった活気ある街の様子が窺えました。メダンは地理的にマレーシア、
シンガポ
ールと近く、
両国との取引を行なっている企業も多いとか。現地で企業を3社訪問させて頂きましたがどこも海外との取引を視野に入れたビジネ
スをされているようです。こんなメダンではありますが、
やはり首都ジャカルタと比べてしまうと高層ビルの数は少なく、
自然が豊かで空が広い感じ
もあります。
さて、次に訪れた南カリマンタン州・バンジャルマシンは、
メダンとはまた一味違う印象の街でした。訪問する前は、海に近い河口の街、
という印
象しかなかったのですが、
実際に訪れてみると、
街なかを大きな河が流れ物資の運搬にも河が利用されている様子。港も近く、
物を輸送しにき
たトラックが列をなして駐車しています。
「水の都」といった、昔の大阪を髣髴とさせる雰囲気を感じます。街はメダン・ジャカルタよりも小さいので
すが、
その2都市とはまた違った活気を感じさせてくれる街でした。メダン・バンジャルマシンには3日ほど滞在しただけですので走馬看花の感も
あります。きっと、上に書いた印象もインドネシアで仕事をされた経験のある方にはあたりまえのことなのでしょう。
しかし、私にとってはインドネシア
(調査の詳細は次号で報告)
の多様性を窺い知ることができたとても貴重な出張でした。
メダン
●
バンジャル
マシン
● ジャカルタ
●
INDONESIA
バンジャルマシンの様子
◎編集・発行
財団法人 太平洋人材交流センター
大阪市北区中之島6-2-27 中之島センタービル24階
TEL 06-6441-2650
ホームページ:http://www.prex-hrd.or.jp
専務理事 三田 昌孝
〒530-6691(中之島センタービル内郵便局私書箱60号)
FAX 06-6441-2640
電子メールアドレス:[email protected]
6 PREX NOW No.108 October 2001
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