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Tokiwa Chart Room vol.1 〜海外体験に学ぶ〜 元⽊ 理寿 (コミュニティ振興学部 地域政策学科) なぜ,海外に? 理由なんてあったかな〜。 ⾏けるチャンスがあったら⾏ってみる! ⼤学⼊学後1ヶ⽉後,中国語もほとんど学んでおらず, ⾝についてもいないのに「留学」の⾔葉に⾶びつく。 とにかく,外国へ⾏ってみたかった。 どこでもよかったのかもしれない。 外の世界を肌で感じでみたかった。 ⾃分の⽬で確かめたかった。 煙台の海岸より渤海を臨む 学生時代のバイブル? 泰⼭⼭頂にて 中国語初級クラス@煙台大学 脱出、逃亡、闘い、モラトリアム― 「深夜特急」に飛び乗った若者たちは、 何を求め、アジアを彷徨うのか。 王 菲「夢中人」↔ The Cranberries「Dreams」 食に関する写真を撮る (自分自身に課した課題①) 短期留学: 1st 煙台⼤学→北京⼤学 2 nd 北京師範⼤学 先輩たちに囲まれて。同じ⼤学でも全く知 らない⼈たちの中に⾶び込んだ。 最初はできなくても張り切ってやるのみ! 繰り返す。何とかなる! 地理写真を撮る (自分自身に課した課題②) 君は料理⼈でもなるのか? 中国⼈の先⽣⽅には よくからかわれた 「集める」ことで,料理の特徴とパターンをつかむ。 →⾷⽂化,地理的空間の変化,フードシステムを考える機会→授業で活⽤ 河川で⼈々が何かを採掘している。煉⽡の原料か? 地域にある現象を読み解く。 場所との出会いも⼤切です。これも⼀期⼀会。 1 フィールドツアー@大同市 今となっては貴重な写真。 河川はあるがほとんど⽔がない。 寝台列⾞に揺られて8〜10時間くらい だったか。当時,どきどきしながら列 ⾞に乗り込んだ。バックは抱えてい。 ⼤道駅からは、バスでの移動。 黄土高原① ⻩⼟⾼原に⾃分がいるというだけで、ワクワクした。 もちろん、バスの窓に張り付いて写真撮影。 祭礼? バスでの道のりの中、集落のお葬式と思われる場⾯に出 くわす。観光向け?とも思われたが、実際の祭礼の場⾯。 教えてもらうではなく、⾃分で発⾒する。 「観察する」ことの⾯⽩さを知る。 石炭の街@大同 ⾼校の地理の授業で学ぶ、⽯炭の街・⼤同。 実際にその街に⾏けただけで、ワクワクした。 バスの窓に張り付いて写真撮影。 黄土高原② ⻩⼟⾼原にみられるガリーと⻩⼟を⽤いて造られた⺠家 と集落景観。 黄土高原に暮らす人々 ⻩⼟に住む家族の写真。家族の笑顔と住んでいる環境が わかる貴重な写真となった。⼟地に刻まれた歴史を感じ 取ることができる。 2 懸空寺@大同 あり得ない?岸壁にへばりつくように造 られた⽊造建築。5世紀末、北魏後期に 造営された、仏教、道教と儒教の三つを ⼀体化した宗教の寺院。 学生寮@北京師範大学 この頃の北京師範⼤学の学⽣寮は,20年 前とはいえ,なかなか⽇本では体験できな いような環境。シャワーもお湯が出ずに, ⽔だったな〜。でも,何故か楽しかった。 京劇との遭遇@承徳 北京では、何度か観劇しましたが、承徳で演じられ ていた京劇に魅せられる。⾷い⼊るように⾒ていた せいか、別の俳優さんに舞台裏まで呼ばれる。写真 を撮らせてもらえるとともに,いろいろな話を聞か せてもらうことができた。 ■覇王別姫(さらば、わが愛)1993:⽇中戦争や⽂化⼤⾰命など を背景としている。京劇 ■變臉 この櫂に⼿をそえて 1996:川劇。 こんな事もやっちゃいます この⽜にまたがると幸運がめぐってくる?善し悪し は別にして、何度も挑戦。やってみる。良い意味で やったモノ勝ち?良い思い出です。 学生寮@北京師範大学 停電中?⽇本から持っていったカップラーメンなど を⾷す。引率の⼤学の職員さんを囲んで談義中。こ ういう状況が意外と団結に繋がる(笑)。 磬錘峰@承徳 あの岩は本当に⾃然⼒でできた地形か? 3 応県木塔より街並みを臨む 1056年、建⽴。⾼さ67m。中国に現存する最 古・最⼤の⽊塔。都市と農村、あるいは都市と 周辺が明確になっている。当時も意外と地理的 な空間を意識して写真を撮っていた?! 北京師範大学の近くか? 建国門外大街・北京? トローリーバスが⾒える。並⾏して多く の⾃転⾞利⽤が⾒られた。中国といえば、 まだ「⾃転⾞」のイメージがあった頃。 北京師範大学正門前か? 当時,道路を平然と横切ることができた。(現在, この場所は容易に横切ることはできない。) ⾯包(⻩⾊いバン)がまだ⾒られた。 街の食堂 景山公園より紫禁城を臨む ⼤気汚染?!なんて気にし たことはなかったが、夏の 北京では、ほとんど⻘空を ⾒たことはなかった。 店の前で麺をこね、茹でる。客もその様⼦ に⾒⼊っていた。何気ない⾵景だが、魅せ られた。 故宮(紫禁城)には、中国 ⼈料⾦と外国⼈料⾦があっ た。その差は10倍くらい 違った気がする。 4 約10年後の北京、 そして日中韓地理学会議 中国における食を取り巻く環境の変化 中国の⾷を取り巻く環境は⼤きく変化しています。 中国の⽔、⾷、ごみ、環境に関する調査も実施。 フィールドワークから中国の現状を読み解く。 博⼠を取得しても、なかなか職 に就けず。そんな中、北京師範 ⼤学で学会が開催されることを 知る。⾏ってみよう!(挑戦す る気持ちは変わらない。) ⽇中韓地理学会議に参加する中 で,⽇本の研究者はもちろん、 中国、韓国の研究者にも多くの 友⼈ができました。 自分自身の経験を学生に 中国・⼭⻄師範⼤学に留 学していた伊勢井くんが 北京に来てくれました。 初海外の⼤⾜くんと北京 で再会。(出⾝は2⼈と も⾼萩です。) 北京郊外へ学生を連れ出す ここも北京市?!川底下村 路線バスで2時間半。どこに連れて⾏か れるのかと思ったでしょうね。。。 変わる北京、変わらない北京 上:北京でシュークリーム。 ⾷から環境を考える事も⼤事です。 右:天安⾨をバックに。 モノの見方、捉え方を変化させる 清時代の四合院建築がほぼ完全のまま 約76⼾余り現存する場所。明朝時の初 期頃に北⽅からの異⺠族の侵攻から都 を防衛するために、⼭⻄省からは移住 させられた⼈々によって建設された村。 地元が好きだというけれど 中→中 誰かがやってくれるという妄想からの転換 中→外 地域(地元)の良さを再認識する 外→中 地域的、人的ネットワークの再構築 中→中 勇気を持って、飛び出すのだ! 5 自身の経験と価値観 ●⾃分を縛っているものは何か 社会性の習得と深い関係? ・現代では、学校化社会の影響を大きく受けている 学校・社会(企業、友人、地域)での適応 ・適応過程:価値観が形成されていく ・バブル前までは、企業が地域の代わりを担ってきた 自己の価値観の振り返りの減少 ・周りにあわせて、自分の意見を出さないですむ (ムラ社会の論理) ステレオ的意⾒と⾃分の意⾒に差がない・気づかない 6