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ども
N o .9 0
2 0 0 7 年 1 2 月15 日
N E ⅥrS LETTER
子ど もの権 利集 約
ネ ッ トワ ー ク
障害者権 利 条約 の批 准 に向 けて
平 野
2 0 0 7 年 9 月 2 8 日、 日本 は 障害 の あ る人 の 権利 に関 す る
条約 ( 障 害 者 権 利 条 約 ) へ の 署 名 を 行 な った 。 こ れ に よ り、
裕 二 (A R C 代表)
( 1 ) 条 約 の キ ー ワー ドに 適 切 な訳 語 が あ て られ て い な い
そ も そ も 「障 害 の あ る 人 」(p e rs o n s with disabilities)
将来 的 な 批 准 に 向 け て 国 内 法 の 検 討 を 進 め る こ と 、 批 准 前 の
を一 貫 し て 「 障 害 者 」 と して い る の は 、 こ れ が d is a b le d
段階 で も 条 約 の 趣 旨 に 反 す る 行 為 は 行 な わ な い こ と を 宣 言 し
p e rs o n s 等 と は 区 別 して 採 用 さ れ た 文 言 で あ る こ と を 踏 ま え
たこ と に な り 、 評 価 で き る (た だ し 、 障 害 者 権 利 委 員 会 へ の
れば 、 ふ さ わ し くな い 。 6 ∼ 7 条 で は 「 障 害 の あ る 女 性 (児
個人 通 報 手 続 等 に つ い て 定 め た 選 択 議 定 書 に は 署 名 して お ら
童)」 と い う訳 語 を 用 い て い る の で あ り 、 同 様 に 「障 害 の あ
ず、 さ ら に 働 き か け を要 す る )。
る人 」 と す べ き で i転る 。
この条 約 は、教 育・ 福祉 の分 野 に留 ま らず 、健 常者 中心 の
ま た 、「イ ン ク ル ー ジ ョン J (in c lu s io n ) は 「(社 会 に ) 受
日本 の 社会 の あ り方 そ の もの に大 き な 転換 を迫 る条 約 で あ
け入 れ られ る こ と 」 な ど と 訳 さ れ て い る 。 こ れ で は 、 障 害 の
る。条 約 の 実 施 に か か わ る 国 内 法 ・ 政 策 ・ 実 施 体 制 に つ い て 、
有無 に か か わ ら ず す べ て の 人 々 が と も に 生 き て い け る よ う 、
と くに障害者 差別 禁止 法 の制定 を念 頭 に置 きな が ら、十 分な
社会 の あ り方 を 根 本 か ら見 直 し て い か な け れ ば な ら な い と い
検討 を 進 め る こ と が 求 め られ る 。
うニ ュ ア ン ス が 、 十 分 に 伝 わ ら な い 。「イ ン ク ル ー シ ブ な 教
育制 度 」 を 「障 害 者 を 包 容 す る 教 育 制 度 」 と 限 定 的 に 訳 して
いる ( 2 4 条 1 項 ) の も 、 明 ら か な 誤 り と 言 え よ う 。 他 方 、
外務省仮駅の問題点
今 後 の 検 討 は 主 と し て 外 務 省 仮 訳 に も と づ い て 進 め られ て
2 4 条 (教 育 ) な ど で 用 い られ て い る ′
「包 容 (さ れ る / す る )
」
い くこ とにな ると思 われ るが 、 この訳 にはき わめ て問題 が多
とい う訳 は 、 上 述 の よ うな イ ン ク ル ー ジ ョ ン概 念 を 前 提 と す
い。 川 島聡 ・ 長 瀬修 によ る2 0 0 7 年 3 月 2 9 日付 仮訳 も 参照
る旨 が 明 確 に さ れ る の で あ れ ば 、 採 用 を 検 討 して も よ い と 思
しつ つ 、 ま ず は 条 約 の 日 本 語 訳 に つ い て 正 確 を 期 す こ と が 必
われ る 。
要 であ る。「児童 」「女子 」「相 当 な (生 活水 準)」 と い った 従
ま た 、「ア ク セ シ ブ ル 」(a c c e s s ib le ) は 多 く の 箇 所 で
来 か らの 不 適 切 な 訳 語 を 踏 襲 し て い る 問 題 は と りあ え ず 措
「利 用 可 能 な 」「利 用 す る こ と が で き る こ と 」 な ど と 訳 さ れ て
き 、 そ れ 以 外 の 重 要 な 問 題 を 2 点 に 分 け て 指 摘 して お く 。
N EW SLETTER
いる。 a V a ila b le (利 用可 能・ 入手可 能) との 区別 を踏 まえ、
N o . 9 0 C O N T E
○ア フ リカ の小 さな 国 (第 1 0 分科 会 )/ 8
○障害 者権 利条 約の 批准 に 向け て
0 子 ど も支援 力 をU P する (第 1 3 分 科会 ) /8
/1
0 1 8 歳・ 成人 選挙 権2 0 1 0 年 まで に法 案提 出
/3
0 参 加者 か ら / 9
0 長 野 の子 ども の思 い と “
試験 の 壁” / 1 0
○僕 らの フ ォー ラムー
⊥子 ども実 行委 鼻 会 レポー ト /4
0 シ ンポ ジ ウム 「こん な まち にす みた い」
茅 野市 C H U K O らん どチ ノチ ノ
/5
/6
○豊 田 市子 ど も条例
/ 10
0 その 他の 自治 体 の責新 動 向
0 小 金井 市
/11
/11
0 み んな ちが うん だね (第 5 分 科会 )/ 7
0 子 ど も達 と身近 で遊 べ る場 をつ くろ う (第 9 分科 会 )/ 7
○フ ァ シ リチ ー タ ー 入 門 ワ ー ク シ ョ ッ プ 2 0 0 7
/ 12
子ど もの権 利条 約 第 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
「 アクセ ス」 と い う語 に含 ま れる 積極 的 な ニ ュア ン スを 活 か
もの で あ る こ と を 踏 ま え れ ば 不 適 切 で 、「居 住 様 式 」 な ど と
すた め に も 、「ア ク セ ス 可 能 な 」「ア ク セ ス で き る こ と 」 な ど
する べ き で あ ろ う 。「負 担 可 能 な ( a ffo rd a b le ) 費 用 」 を
とす べ き で あ ろ う 。 現 に 3 0 条 (文 化 的 な 生 活 等 ) で は 「 ア
「安 当 な 費 用 」(2 0 条 等 ) と して い る 点 も 、 す べ て の 障 害 者
クセ ス を 享 受 す る 」 な ど の 訳 が 用 い ら れ て い る 。 ま た 、 一 般
が必 要 な サ ー ビ ス を 無 理 な く利 用 で き な け れ ば な ら な い と い
適用 条 項 で a c c e s s ib =t y を 「 施 設 及 び サ ー ビ ス の 利 用 を 可
う意 味 合 い が 捨 象 さ れ 、 問 題 が 大 き い 。「一 般 教 育 制 度 」
能に す る こ と 」(3 条(f)
)、「施 設 及 び サ ー ビ ス の 利 用 可 能 性 」
( 9 条 ) と訳 して い る の は あ ま り に も 限 定 的 で あ り 、 不 適 切 で
ある 。
(g e n e「a l e d u c a t io n system)を「教育制度一般」として
いる (2 4 条 2 項 ) の も 、 隔 離 ・ 分 離 さ れ た 環 境 で は な く
「一 般 」 の 制 度 の も と で 学 習 権 が 保 障 さ れ な け れ ば な らな い
「 差 別 の禁止 」(n o n −
d is c rim in a tio n ) も条 約の 重 要な 原則
のひ と つ だ が 、 外 務 省 仮 訳 は 「差 別 さ れ な い こ と 」 と して い
とい う 条 約 の 趣 旨 を 踏 ま え 、 問 題 で あ る 。
訳 し漏 れ も 散 見 さ れ る 。「親 子 関 係 」(2 3 条 1 項 ) は
る
(3 条(b )
・ 5 条 )。 あ た か も 他 人 事 の よ う で あ り 、 こ の 国
P a re n t h o o d and relationshipsで、「親子関係その他の人
際法上 の大 原則 につ いて政 府・ 国会 ・裁 判 所が 法的 な責 任 を
間関 係 」 な ど と す べ き で あ る 。「子 の 後 見 、 養 子 縁 組 」(2 3
負っ て い る こ と が 明 確 で は な い 。 一 般 に 「非 差 別 」 と 訳 さ れ
条2 項 ) と さ れ て い る 箇 所 で は 実 際 に は g u a r d ia n s h ip .
るこ と が 多 い が 、 や は り 「差 別 の 禁 止 」 が も っ と も ふ さ わ し
W a「d s h ip ,t「u S t e e S h ip ,a d o p t io n と 4 つ の 制 度 が 挙 げ られ
いだ ろ う 。
てお り 、 訳 し 分 け が 必 要 で あ ろ う 。 ま た 、「ハ ビ リ テ ー シ ョ
障 害 の あ る 女 性 の 「エ ン パ ワ ー メ ン ト」 に つ い て 、「 自 律
的な 意 思 決 定 力 」 と して い る 箇 所 (6 条 2 項 ) も 疑 問 が 残 る 。
ン お よ び リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 」 が −二貫 し て 「 リ ハ ビ リ テ ー シ
ョ ン」 と さ れ て い る (2 6 条 ) の は 、 き わ め て 不 可 解 で あ る 。
「 地 位 向 上 」(ミ レ ニ ア ム 開 発 目標 の 外 務 省 訳 ) よ り は ま しだ
が、 ユ ネ ス コ等 が 社 会 変 革 に 連 な る 概 念 と して こ れ を 用 い て
いる こ と を 踏 ま え れ ば 、 再 考 が 求 め ら れ よ う 。 1 6 条 ( 暴
批准に備 えた実施体制 の整備
なお 、条約 で は実施 の ための 中心 的機 関 の指定 、調 整機 関
力
・ 虐 待 等 か らの 自 由 ) 等 で 「 ジ ェ ン ダ ー 」 を 「性 別 」 と 訳
の設 置 の 検 討 な ど実 施 体 制 の 整 備 が 義 務 づ け られ て い る
して い る の も 、 ジ ェ ン ダ ー 概 念 の 発 展 を 踏 ま え れ ば 適 切 と は
(3 3 条 )。 ま た 、 障 害者 に か か わ る 意 思 決 定 過 程 へ の 障 害
思わ れ な い 。「ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン」「 リハ ビ リ テ ー シ ョ ン」
児
・ 者 団 体 の 積 極 的 な 参 カロを 保 障 す る こ と も 求 め ら れ て い る
「 プ ライ バ シー 」等 と同様 、 原語 をカ タカ ナ で表 記 す る こと
が適 切 な 場 合 に は そ う す る べ き で あ ろ う 。
(4 条 3 項・ 3 3 条3 項 等)。
その意味で は、条 約の 日本語訳の 検討段階か ら障害児・者 団
体の 積 極 的 な 関 与 を 得 て 、 訳 の 見 直 しを 進 め る こ とが 必 要 と さ
( 2 )明 らかな誤訳・不 適切な訳 が少な くない
条 約 では一 般原 則の ひ とつ に 「差 異の 尊重 、並 び に人 間の
れよ・う 。 ま た 、 障 害 児 関 連 の 法 律 ・ 政 策 の 検 討 して い く さ い に
は 、「障 害 の あ る 子 ど も の 権 利 」 に 関 す る 国 連 ・ 子 ど も の 権 利
多様 性 及 び 人 間 性 の 一 部 と して の 障 害 の 受 容 」 が 挙 げ られ て
委員 会 の 一 般 的 意 見 9 号 、 ユ ニ セ フ ・ イ ノ チ エ ン テ ィ研 究 所
いるが (3 条(d )
)、外 務 省訳 で は これが 「人 間の 多様性 及 び
r 障害 の あ る子 ど もの 権 利 の促 進 』(In n o c e n t i D ig e s t
人間 性 の 一 部 と して 、 障 害 者 の 差 異 を 尊 重 し、 及 び 障 害 者 を
N o .1 3 :P「O m O t in g
受け 入 れ る こ と 」 と さ れ て い る 。 こ こ で 尊 重 さ れ る べ き な の
D is a b ilit ie s 、 2 0 0 7 年 1 0 月 ) 等 も 参 照 す る こ と が 求 め ら
は障 害 の 有 無 ・ 程 度 を 含 む 「差 異 」 そ の も の で あ り、 い わ ば
れる 。 拙 速 を 避 け つ つ 、 しか し早 期 の 批 准 に 向 け た 議 論 が 必
「 みん なち が って
みん ない い」(金 子み す ず)の 精神 が宣 明
t h e
R i g h t s
o f
要で あ る 。
され て い るの で あ る 。仏 語 正 文 を 見て も 、「障 害 者 の 差 異」
の尊重 に限定す る外務 省仮訳 は正 確 とは言え ない 。
ま た 、「イ ン テ ク リテ イ」(in t e g rit y ) を 「健 全 で あ る こ
と」 と訳 して い る の は 、 苦 し紛 れ に も ほ ど が あ る と 言 え よ う
◆障害 者権利条 約の外 務省仮訳 は
h t tp :
//W W W .
m O fa .
go .
jp /m o fa j/g a ik o /
t「e a ty /S h o m e i
32.
htm lを 、川島・ 長瀬 仮訳 は
( 1 7 条 )。 身 体 の 自 由 ・ 安 全 ( 1 4 条 )、 拷 問 等 か ら の 自 由
http :
//w w w ,
n O「m a n e t .
ne .
jp / ̄
jd f/S h 「y
i o /C O n V e n t io n
( 1 5 条 )、 暴 力 ・ 虐 待 等 か らの 自 由 ( 1 6 条 ) に 続 く規 定 で あ
/2 9 M a rc h 2 0 0 7 C R P D tra n s la tio n .
htm lを参照 。
るこ と、起草 過程 で は強制 的治 療・ 施設 収容 か らの保 護 も盛
りこ ま れ て い た こ と な ど を 踏 ま え れ ば 、「不 可 侵 性 」 が 適 切
と思 わ れ る 。 中 国 語 正 文 の 「完 整 性 」 を そ の ま ま 用 い た ほ う
がま だ ま しで あ ろ う 。 人 種 差 別 撤 廃 条 約 で は 、 d e c e n t の 訳
語と し て 従 来 の 「門 地 」 で は な く 中 国 語 正 文 の 「世 系 」 を 採
用した 例 も あ る 。
Iiv e assistanceを「生活支援」としているのも明らかな
誤訳 であ る (2 0 条(b )
等 )。 仏語 正 文 を見 れ ば 、 これ が 「人
文は 動 物 に よ る 支 援 」 で あ る こ と は 明 らか に な る 。「 物 理 的
環境 」(p h y s ic a I e n v iro n m e n t) を 「自然環 境」(9 条 1 項 )
として い る の も 明 ら か な 誤 訳 で あ る 。
=v in g 8 rra n g e m e n t を 「居 住 施 設 」 と し て い る ( 1 9 条
醒
・ 2 2 条 1 項 等) の も、 これ が 自立生 活 等の 概 念 も含 めた
子どもの権 利 条 約 第 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
C h i
1 8 歳成人・選挙権 2 0 1 0 年 までに法案提出
一関 係 年 齢 全 般 の 議 論 と政 治教 育 の 充 実 を−
菅
国民投票法成立 で検討開始
源 太 郎 (Rights代表理事)
今後の課題
今 年 5 月 に成 立・ 公布 さ れた 国民 投票 法 (日本 国憲 法 の改
私 は こ の 動 き に つ い て 次 の よ う な 課 題 が あ る と考 え ま す 。
正手 続 に関 す る法律 ) は 、第 3 条 で 「日本 国民 で 年齢 満 十八
第 1 に今 回の検 討対象 は満 2 0 歳 および成 人 を基 準 とする法
年以 上の 者 は、 国民投 票の 投票 権 を有 する」 と定め 、附 則第
令に 限 定 さ れ 、 1 4 歳 (刑 法 の 刑 事 責 任 年 齢 な ど)
・ 15歳
3 条 で 本格 施 行 され る 3 年 後 (2 0 1 0 年 5 月 ) まで に 「年 齢
(労働 基 準法 の 児童 の 使 用禁 止 )
・ 1 6 歳 (民 法の 女性 婚 姻可
満十 八年 以上 満二 十年 未満 の者 が 国政 選挙 に参 加す る ことが
能年 齢・ 道路 交通 法の 普通 二輪 免許 な ど)
・ 1 8 歳 (民法 の男
でき る こ と 等 と な る よ う 、 選 挙 権 を 有 す る 者 の 年 齢 を 定 め る
性婚 姻 可 能 年 齢 ・ 労 働 基準 法 の 深 夜 業 の 禁止 な ど)
・2 5 歳
公職 選挙 法 、成年 年齢 を定 め る民 法そ の他 の法 令の 規定 につ
(公職 選 挙法 の 被選 挙 権 な ど) と い った他 の 年齢 を基 準 とす
いて検 討を加 え 、必要 な 法制 上の措 置 を講 ずる 」 と規定 して
る法令 は直 接の 対象 にな ってい ません 。民 法制 定( 1 8 9 6 年 )
いま す 。
以来 初 の 成 人 年 齢 引 き 下 げ や 少 年 法 に 議 論 が 及 ぶ こ と か ら 、
そ こ で 内 閣 に 各 府 省 の 事 務 次 官 らで 構 成 さ れ る 「年 齢 条 項
の見直 しに関 する 検討 委 鼻会 」(委員 長・ 二 橋 正 弘官 房 副長
官) が 公 布 と 同 時 に 設 置 さ れ 、 直 後 に 第 1 回 会 合 が 行 わ れ ま
条約 を 踏 ま え た 子 ど も か ら 大 人 へ の 年 齢 に 応 じた 権 利 保 障 の
観点 で 関 係 年 齢 全 般 を 対 象 に す べ き で し ょ う 。
第 2 に こ う し た 検 討 は 関 係 官 庁 だ け で な く対 象 と な る 1 0
した 。 会 合 で は ( 1 ) 関 係 法 令 の 間 で 対 応 や ス ケ ジ ュ ー ル に
代
・ 2 0 代 を は じめ市 民 と情 報共 有 して広 く議論 す る ことが
髄鹿 が 生 じな い よ う 関 係 府 省 間 で 十 分 連 絡 調 整 す る 、(2 ) 各
求め られ ます 。法 改正 に は与 野 党の合 意 が不可 欠な の で国会
府省 が検 討対 象法令 の確定 や必 要 な手 順 、ス ケジ ュール 等 を
や各 政 党 が 特 別 委 員 会 や プ ロ ジ 工 ク トチ ー ム と い っ た 議 論 の
詰め る こ と が 確 認 さ れ ま した 。
場を設 けて 世 論 を 喚起 す る こ とが 重 要 で す。 総 務省 (公 選
そ の後 、参議 院選 挙や安 倍 内閣 退陣 な どを はさみ 具体 的な
法
・ 国民 投票 法所 管) と法務 省 (民 法・少 年法 所管 ) をよる
動き は 見 え て い ま せ ん で した が 、 第 2 国 会 合 が 1 1 月 に 行 わ
検討 の 行 方 を 注 視 しな が ら 、 こ う した 働 き か け を 強 め て い き
れ、各 府省 が検討対 象 とする3 0 8 法令 ( 1 9 1 法律 、4 0 政令 、
ます 。
7 7 府 省令 ) を確 認 。法 令 を所 管 す る府 省 ご と に検討 会 な ど
第 3 に早 けれ ば2 0 1 0 年 の参 議 院選挙 で 選挙権 が保 障 され
で検 討 を す す め 、 ∠
必要 に応 じて 検 討 委 員 会 と 同 幹 事 会 (官 房
る可 能性 のあ る今 の中 学生世 代 にむ けた実 践的 な政 治教 育の
長ら で 構 成 ) で 連 絡 調 整 して 、 2 0 0 9 年 秋 の 臨 時 国 会 ま た は
充実 で す 。中 学 校・ 高 校の 教 員 、研 究 者 、N P O な ど 多 くの
2 0 1 0 年 の通 常 国 会 に 関連 法 案 を 提 出 する こ とを 決 め ま し
関係 者 が 連 携 して 教 材 や カ リキ ュ ラ ム を つ く る こ と が 急 が れ
た。
ます 。
法令 は3 つ に大 別
R ig h t s は こ の 状 況 を 受 け て 1 1 月 9 日 に 連 結 調 整 を 担 当 す
る内 閣 官 房 職 員 か ら 説 明 を 受 け ま し た 。 そ れ に よ る と 3 0 8 法
令は (1 )民法 の 「成 年」 に連動 す るもの (「成年」「成 年者 」
を規定 する 国税徴 収 法や宅 地 建物 取引 業法 な ど、逆 に 「未成
年者」 を規 定す る公認 会計 士 法や競 馬 法な ど、 法の 趣 旨か ら
成人 との連 動 がふ さわ しいもの )、(2 )公 職 選挙 法の 選 挙権
年齢 に連 動 する もの (「選 挙権 を 有す る 者」 を 規定 す る裁 判
員法 や地方教 育 行政 法な ど、 法の趣 旨か ら選 挙 権 との連 動が
ふさ わ し い も の )、(3 ) 民 法 や 公 選 法 と 直 接 関 係 な く 定 め ら
れる もの (少年 法・未 成年 者 喫煙禁 止 法・未 成 年者 飲酒 禁止
法
・ 性 同 一 性 障 害 特 例 法 な ど ) に 大 別 さ れ 、( り と (2 ) が
全体 の 8 割 程 度 を 占 め て い ま す 。
子ども の権 利 条 約 第 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
守宮包⑯
切畠鈎 ヲ分Q 苛& 約 ①馴 n 鎗が⑯
一博 ち(Z だ っ こ 、書 い た い 2 亡 ガ ぁ る −
ホ ワ イ エ で は「言 い た い こ と」メ ッ セ ー ジ コ ー ナ ー
オー プ ニ ン グ
足長 剛 勇 太 鼓
オ ー プニ ン グ
表 現 活 動 「 フ ィール ド」 の ミュ ー ジ カル
「一 ̄  ̄ ̄ −■■ ■●●  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ −● ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄● ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄●−  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄●  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ● ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄−  ̄●−  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄● ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄●  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄− ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄●  ̄ ̄一  ̄ ̄ ●1
11
誉寒 さ に 色 増 す 鮮 や か な 紅 葉 が 湖 面 に 映 る 1 1 月 1 7 日・ 1 8 日 の 両 目 、 長 野 県 諏 訪 市 文 化 セ ン タ ー ・ 諏 訪 市 公 民 館 で 、「子 書
It
;ど も の 権 利 条 約 フ ォ ー ラ ム in な が の ∼ 僕 ら に だ っ て 、 言 い た い こ と が あ る 」 が 賑 や か に 開 催 さ れ ま した 。 子 ど も と お と な …
ll
ミが 手 作 りで 創 っ た フ ォー ラ ム に は 、 長 野 県 だ け で は な く全 国 か らの ベ 6 5 0 名 に も の ぽ る 参 加 が あ り ま した 。 初 日 は 迫 力 あ ;
l
ll
…る 太 穀 演 奏 と 子 ど も た ち の ミ ュ ー ジ カ ル が オ ー プ ニ ン ク を か ざ り 、 シ ン ポ ジ ウ ム を 中 心 に 全 体 会 が ホ ー ル で 行 わ れ ま した 0 ;
ll
:二 日 目 は 、 1 4 の 分 科 会 で 様 々 な 人 た ち と の 有 意 義 な 語 ら い と 学 び 合 い が 繰 り 広 げ られ 、 最 後 の 全 体 会 は 、 この フ ォ ー ラ ム ;
毒の テ ー マ 「僕 ら に だ って 、 言 い た い こ と が あ る 」 の 集 大 成 と な りま し た 。
…
L __ __ ___ ___ _− ___ __ __ ___ ___ __ ___ ___ __ ___ __ ___ __ __ ___ __− ●I __ ___ ___ __ __ ___ __ ___ __ ___ __ ___ ___ __ __ ___ ___ __ __ _−_ ___ __ ___ _● __ ___ ___ __ __ __一 ___ __ ●__ __ _■● −− __− ■−一 一_ −」
l ■ ■ ■ l−
ラム ー 子 ど も 実 行 委 員 会 レポ ー ト
子 ど も 実 行 委 員 会 は 、 5 月 の 発 足 か ら今 ま で 、 み ん な で 悩
らみ ん な で 話 し合 い
み、 笑 い あ い な が ら 進 め て ら れ て き ま した 。 フ ォー ラ ム 当 日
まし た 。 全 匡け〕
ヽら 集
は、 全 国 の 皆 さ ん と 共 に 、 そ れ ぞ れ の 想 い を 本 音 で 語 り 合 い
つた 同 世 代 の リ ア ル
ました 。 当 日 ま で の 様 子 や 感 想 を 子 ど も 実 行 委 員 会 か ら報 告
な意 見 が い っぱ い 出
しま す 。(サ ポ ー タ ー ・ 藤 原 )
て, め っ ち や刺 激 が
多い 時 間 で し た ?。
〔 夏 の合 宿 〕
私 は 、 合 宿 の 感 想 を か き ま す 。 合 宿 は 、 お 昼 か ら始 ま り ま
した 。 お 昼 は 、 最 初 に ス ー パ ー に か い に い き ま し た 。 お 昼 ご
意見 の中 で先生 の対
応に つ い て ,学 校 ・
社会 へ の 不 満 や 要 求 な ど も 出 た 。 い じめ に あ って 辛 い 思 い を
飯と 、 夕 飯 と 、 朝 ご 飯 と 、 お 昼 ご 飯 を か い ま した 。 1 日 目 の
して い る 子 が い ま す 。 学 校 に 行 き た くな い 子 が い ま す 。 誰 で
お昼 ご飯 は 、 お 弁 当 を 食 べ ま し た 。 計 画 を して 、 私 は 、 ポ ス
もみ ん な 悩 み を 持 っ て る 。も っ と 子 ど も の 話 を 聞 い て 下 さ い 。
ター の 絵 を 書 い た け ど 、 つ か わ れ ま せ ん で した 。 そ して 、 夕
(高 1・ 中沢)
飯は 、 カ レー で した 。 お い しか っ た で す 。 そ の 次 の 日 は 、 パ
ンを や い た りい ろ い ろ や い て た べ ま した 。 そ し て 、 お 昼 ご 飯
〔 第2 分科会〕
ウチ は分 科 会 の 準 備 の 時 、先 生 に対 して 「ウザ イ 」 と か
は、 流 しそ う め ん を して 食 べ ま した 。 お い しか っ た で す 。 最
「 ム カ ッ ク 」 って 言 っ て る だ け だ った 。 で も 、 言 つ て る 内 に
後に は 、 す い か わ り を して わ っ た の を た べ ま し た 。 お い しか
「 先 生 も ウ チ 等 の コ ト考 え て る ん だ な 」 って 思 え た 。 分 科 会
った で す 。 合 宿 は サ イ コ ウ で した 。(小 4 ・ 宮 下 )
当日 も 色 ん な 考 え の 人 が い て 、 す ご い 勉 強 に な っ た 。 分 科 会
で自 分 の コ トが 言 え て 気 持 ち 的 に も 楽 に な った 。 フ ォー ラ ム
〔第 1 分科会〕
虹
\じめ に つ い て 掲 示 板 に 寄 せ ら れ た コ メ ン トを 紹 介 しな が
子 どもの 権 利条 約 第 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
後の 学 校 は 、 先 生 と 何 か あ っ て も 自分 が 悪 か っ た ら悪 い っ て
思え る よ う に な っ た し 、「先 生 も 色 々 あ る ん だ な 」 っ て 冷 静
に見 れ る よ う に な っ
・(な ん と な く ) 他 人 に つ い て の 理 解 が 深 ま っ た 事 。
た。 こ の 分 科 会 で 自
・ 今の教 育 につ いて考 える事 が 出来た事 。
分は す ご く 成 長 した
・ ひ た す ら 宮 沢 さ ん(サ ポ ー タ ー )
が、す べ っていた 事。
と思 う (笑 ) 色 ん な
・ みな の記憶 力が 少々 下が った事 。
考え を 知 る コ トも で
・ お い しい ク ラ ッカ ー と 紅 茶 が 、 あ っ た 事 。(高 1 ・ 宮 坂 )
きた し 最 高 だ っ た /
/
( 高 1 ・ 平 出)
「僕 ら に だ って 言 い た い こ と が あ る 」 の テ ー マ の と お り 、
実行 委 員 の 子 ど も た ち か ら は 大 人 が 思 わ ず ハ ツ と す る よ う な
〔フ ィナー レ 「僕 ら にだ って 青 い た い こ とが あ る 」〕
声か 数 多 く 出 さ れ ま し た 。 私 は ミ ヤ ザ ワ 発 言 =諏 訪 の 冬 よ り
世の 中 や 大 人 に 対 し て 言 い た い こ と を 持 っ て い る 子 ど も に 、
寒い 発 言 で 対 抗 しま し た (笑 )
。(サ ポ ー タ ー ・ 宮 沢 )
それ を み ん な の 前 で 発 表 し て も ら う と い う企 画 で した 。 な か
なか 会 場 か らの 発 言 か で な い な か 、 い じめ ら れ た 経 験 の あ る
最後 に第 一分 科会 で使 わ れた掲 示板 に、みな さん の書 き込
人が 一 人 ス テ ー ジ に 上 っ て き て 話 し て く れ ま した 。 と て も 勇
みを お 願 い した い と 思 い ま す 。 ま た 、 子 ど も 実 行 委 異 会 の ブ
気が い る こ と だ と 思 った し 、 凄 く !
重 しか った で す 。 私 も 以 前
ログ も 見 て み て 下 さ い /
/ U R Lは下のとおりです。
から大 人 に 伝 え た か っ た 「子 ど も か らい じめ や 悩 み な ど に つ
いて 打 ち 明 け られ た 時 に 、 解 決 を 急 ぐ に で は な く ま ず 話 を よ
■掲 示板
く聞 い て ほ し い 」 と い う こ と を 話 し ま した 。 大 勢 の 前 で 自 分
店\
み コ ミ ュ ニ テ ィー
ー投 稿 広 場 一 学 校 … イ ジ メ に つ い て
の意 見 を 言 え た こ と は 自 信 に つ な が った し 、 自 分 の 意 見 に 共
タ イ トル … 「 い じめ 」 に つ い て 意 見 を 聞 か せ て ! l
感し て くれ る 人 が い た こ と は と て も 嬉 し くて 、感 動 し ま した 。
投稿 者 …子 ど も実行委 鼻会,
(高 1 ・ 祥子)
http :
/
/W W W .
fu m i2 3 .
c o m /to/
■子 ど も実行 委員会 ブ ログ
〔ぽ くが 、実 行 委 鼻 会 の お茶 会 で 感 じた 事 。〕
上記 の掲示 板一 N o .
2 、N o.
15 のU R L
・ み な の 実 感 が ほ っ と ん ど無 か っ た 事 。
子 ど も の 権 利 条 約 フ ォ ー ラ ム in な が の 一 子 ど も 実 行 委 員 会
・ や た ら と寒 い ギ ャ グ が 出 た 事 。
h t tp :
//m a g 10 g .
jp /P O「8 1is /
、
、
ヽ
「 こん な まち に す み た い 」
一 茅 野 市 C H U K O らん ど チ ノ チ ノ を創 っ た 子 ど も と お と な
半
今 回の シ ンポ ジウム でC H U K O らん どチ ノチ ノにつ いて 当
時を振 り返 って 話 す 中 で 感 じた こ と を 書 き た い と思 い ま す 。
この チ ノチ ノ建 設 の中 心 とな ったの は中学 生 と 高校 生 2 7
田
裕 (信州大学・ チノチノ初代運営委員長)
また大人 た ちの信 頼
も得 な け れ ば な ら な
い
・
・ 考 えな けれ
人の こ ど も 建 設 委 員 会 で し た 。 本 当 に 子 ど も た ち が 主 体 と な
ばな らな い こ と は た
り、 第 一 回 目 の 会 議 か ら大 人 た ち に 「話 しづ ら い か ら 出 て 行
くさ ん あ り ま し た 。
つて 欲 しい 」 と の わ が ま ま を 言 って の ス タ ー ト。 会 議 の 場 に
その た め に子 ど も 運
いる 大 人 は サ ポ ー ト して く れ る 設 計 士 の み で 、 そ の 中 で 僕 た
営委 委 員 会 、 そ して
ちは 希 望 を と こ と ん 出 し合 い ま した 。 決 ま っ て い る の は ス ペ
大人 と も た く さ ん の
ース だ け 、 何 を 作 る の か 、 ど ん な 配 置 に す る の か 、 す べ て 自
意見 を 交 換 しま した 。 ま た 、 チ ノ チ ノ建 設 に 対 して 誰 も が 賛
分た ち で 考 え る こ と が で き ま した 。 自 分 た ち の 居 場 所 を 自 分
成して い た わ け で は な く 「そ ん な 不 良 の た ま り場 作 っ て ど う
たち で つ く る 、 こ れ は と て も 楽 しい こ と で した 。
する ん だ 」「 学 校 に 行 か な くな る の で は 」 と い っ た 心 配 も 地
半年の 間建 設委 員会 と しての会 議 を重 ね 、完成 させ た設 計
域か ら あ が っ て い る と 大 人 サ ポ ー ト委 員 か ら 聞 か さ れ ま し
図を 持 っ て 市 長 に 提 言 。 そ こ で 市 長 か ら 「運 営 も 自分 た ち で
た。 サ ポ ー ト して く れ る 大 人 た ち は 自分 た ち を 決 して 子 ど も
やっ て み な い か 」 と の 一 言 。 も ち ろ ん こ こ ま で 関 わ っ て き て
扱い しな か った し、 こ の よ う に 建 前 で は な く 本 音 を 語 って く
断る 理 由 な ん て な に も あ り ま せ ん 。 こ う し て 僕 た ち の チ ノ チ
れま した 。 だ か ら こ そ 僕 た ち も 大 人 た ち を 納 得 さ せ る た め に
ノは 建 設 が 始 ま り 、 同 時 に 僕 た ち は 利 用 規 約 を 考 え る た め に
必死 に 話 し合 う こ と が で き た の だ と 思 い ま す 。 き っ と 子 ど も
また 集 ま る こ と に な りま した 。 し か し 、 利 用 規 約 づ く り は 自
たち が 中 心 で な く 、 僕 た ち の 意 見 が 参 考 程 度 に しか な らな い
分た ち の 好 き な も の だ け 詰 め 込 む こ と で 完 成 す る 設 計 と く ら
ような 会 議 だ っ た ら 僕 た ち は こ こ ま で の 責 任 を 感 じ る こ と は
べる と 大 変 な 作 業 で し た 。 自分 た ち の 使 い や す い 施 設 に し 、
なか った と 思 い ま す 。
子どもの 権 利条 約 案 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
今 回 の シ ン ポ ジ ウ ム で は 「 子 ど も 権 利 条 約 フ ォー ラ ム な の
とい う権 利 で は な く 、 ま る で 「表 明 、 表 現 しな け れ ば な らな
にパ ネ リ ス トに 大 人 しか い な くて 残 念 だ っ た 」 と い う意 見 が
い」 と い う義 務 で あ る か の よ う に な ら な い よ う に 注 意 し な け
あり ま した 。 僕 も ー子 ど も た ち が や り た い の な ら一 子 ど も た
れば な らな い な と 感 じま した 。
ち自身 の 参 加 に よ る パ ネ ル デ イ ス カ ッ シ ョン が あ れ ば と て も
ま た 、当時 はあ ま り気が つ かな か ったの です が、大 人 たち
よか っ た と 思 い ま す 。 た だ 、 よ く あ る 「子 ど も 0 0 」 と い っ
のサ ポ ー トは 本 当 に 大 き か った の だ な と 思 い ま した 。 当 時 の
たイ ベ ン トに は 、「 そ こ に は 主 体 で あ る 子 ど も た ち が 参 加 す
自分 た ち は 本 当 に 自分 達 が 中 心 で 動 い て い る と感 じて い ま し
べき だ 」 と 大 人 は 考 え 、 子 ど も た ち を 参 加 さ せ る こ と に 集 中
た。 そ して こ の よ う に 大 人 た ち が 僕 た ち に は 気 が つ か な い よ
して しま い 、 そ こ に 子 ど も た ち の や る 気 や 意 志 が あ る か ど う
うに サ ポ ー トを して い た こ と は 僕 た ち が や る 気 を 出 す た め に
かを 、 とい う よ り は や り た く な い 、 仕 方 な い か ら参 加 して い
効果 的 だ った の だ と思 い ま す 。 大 人 か らあ れ こ れ 言 わ れ て や
ると い う彼 らの 気 持 ち を 見 逃 しが ち に な る こ と が あ る と 思 い
るの で は な く 、 自 分 た ち で や っ て い る ん だ と い う こ と を 感 じ
ます 。 僕 た ち が 大 変 だ っ た チ ノ チ ノ の 建 設 、 運 営 を 続 け る こ
るこ と が で き る 方 が や る 気 を 出 して 活 動 で き る と 思 い ま す 。
とが で き た の は タ ン ス や バ ン ドな ど の 理 由 の 違 い は あ っ て も
今 回 の フ ォ ー ラ ム を 通 して 、 子 ど も た ち に は 自 分 た ち の や
単純 に 「 や りた い 」 と い う気 持 ち が あ った か ら で す 。 大 切 な
りた い こ と 、 思 い を ど ん ど ん 周 り に 発 信 し て い い ん だ と い う
のは 子 ど も た ち が 自 分 の 気 持 ち 通 りの 行 動 を と れ る か ど う か
こと を 感 じ 、 大 人 た ち に は そ の 子 ど も た ち の 主 体 性 を 保 証 し
だと 思 い ま す 。「子 ど も た ち の た め の 企 画 だ か ら 、 君 た ち が
なが ら ど うサ ポ ー ト して 行 っ た ら い い の か と い う こ と が 伝 わ
やっ て ご ら ん 」 と い う 時 に 「意 見 を 表 明 、 表 現 して も い い 」
つて い れ ば と 思 い ま す 。
芋幹 市 亡 H U k O 与 ん ピ 事 ノ 事 ノ (中高生 広場 )
茅 野 市 で は 、 市 民 と 行 政 が 宇 を 取 りあ って 、 子 育 て ・ 子 育 ち を 応 援 ・ 支 援 して い くた め の 「 ど ん ぐ り プ ラ ン (茅 野
市子 ど も ・ 家 庭 応 援 計 画 )」 を 推 進 し て い る 。「C H U K O ら ん ど チ ノ チ ノ」 は 、 そ の 計 画 に も と づ き 、 平 成 1 3 年 よ り、
中高 校 生 で 構 成 さ れ た 「子 ど も 建 設 委 員 会 」 が 、 設 計 に 関 わ り、 平 成 1 4 年 4 月 に オ ー プ ン し た 。 施 設 は 、 茅 野 駅 か ら
直結 した ビル 内 に あ る 。 多 目 的 ひ ろ ば ・ 食 堂 ・ 学 習 室 ・ タ ン ス 練 習 室 ・ 音 楽 室 (2 室 ・ 編 集 室 )
・ ク ラ フ トル ー ム ・ 会
議室 か らな り、 広 々 と した 空 間 とな って い る 。 音 楽 室 に は バ ン ド機 材 が 充 実 して い る 。 ダ ン ス 練 習 室 は 、 鏡 を 備 え た
フロ ー リ ン グ で 、 通 路 側 か ら 中 が 見 え な い よ う に との 子 ど も の 意 見 か ら 、 す りガ ラ ス の 壁 に な っ て い る 。 が 、 一 部 透
明ガ ラ ス な の は 、 お と な 側 か らの 申 し 出 を 若 干 取 り入 れ た 形 と の こ と 。 シ ャ ワ ー 室 が あ る の も 、 汗 を か い た 後 さ っ ぱ
り した い と い う理 由 か ら 。 こ の よ う に 、 子 ど も が 自分 た ち の 必 要 と す る 場 所 を 一 つ ひ と つ 考 え 、 検 討 し な が ら、 設 計
がさ れ 、 ル ー ル も 自 分 た ち で 創 って い っ た 。
オ ー プン後 も 、毎年 度 1 0 名 程度 が 運営 委員 と な り、 自分 たちの 居場 所 を創 り、運 営 してい る 。お とな のサ ポー ト
委員 会 は 、 子 ど も た ち か らの 声 か け に よ って の み 動 く 。 年 度 毎 の 利 用 登 録 者 数 は 8 0 0 名 程 度 。 一 日平 均 4 0 ∼ 5 0 名 が
出入 り し て い る 。 施 設 内 は 、 中 高 校 生 世 代 しか 入 れ ず 、 ゆ つ た り と く つ ろ い だ り、 自 分 の や り た い こ と を 仲 間 と と も
に熱 中 して や って い る 。 ま た 、 高 校 中 退 や 無 職 の 子 ど も た ち に も 利 用 さ れ て い る 。
オ ー プ ン か ら 6 年 。 中 高 校 生 の 間 に は 口 コ ミ で 広 が り 、 定 着 して き て い る 。 しか し、 お と な へ の 理 解 は ま だ ま だ で 、
本音 で は 「行 って ほ し く な い 」 学 校 教 職 員 も い る よ うだ 。 担 当 者 ・ 職 員 は 、 子 ど も た ち が 経 験 し 、 育 つ こ との 意 義 を
おと な に 理 解 し て も らえ る よ う に 、 学 校 や 地 域 と の 連 携 を は か り 、 ま た O B た ち が 良 い 形 で つ な が り な が ら 、 チ ノ チ
ノが 継 続 して い く こ と を 目 指 し て い る 。 そ して 、 こ の チ ノ チ ノ に 集 っ て く る 子 ど も た ち が 、 自 分 ら し く 、 自分 た ち で
決め て 実 行 して い け る よ う 、 見 守 り 、支 援 して い る 。
(編 集部
』ゝ
子どもの権 利 条 約 案 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
取材協 力 :茅 野市 学習 企画課 担当者 ・ チノチ ノ職員)
A
みん な ち が うん だ ね
− し ょ うが い の あ る 子 ど も と地 域 で く ら す
A 原 田
正 男 (この街福祉会)
この 街福祉 会 は先】
的障害 児 (者 )の適 所 授産 、居 宅介 護支
毎の 入学 時 、転入 時 にお いて差 別 とい うか 、優越 感 とい う行
援、行 動援護 、 デイ サー ビス等 々の サ ー ビス提 供を 行 って い
動 が 見 られ 、 共 同 生 活 を 数 年 継 続 して い く 中 で 問 題 が 解 消 し
る福祉 団体 です 。障害 のあ る人 もな い人 も全 て の人 々が 地域
て い く。 校外 体験 実習 の 時に 、受 入先現 場 を探 すの に大変 で
で支 え 合 い な が ら、 豊 か で 楽 しい 生 活 を 送 る こ と を 保 障 さ れ
あ る 。 人 物 よ り も 先 に 障 害 と い う言 葉 だ け で 拒 否 さ れ て し ま
る地 域 づ く り を 目 指 して お りま す 。
う。 対 応 を 考 え て 頂 け る と こ ろ が 少 な い 。
第 5 分科会 は 、大学生 ・専 門学校 生 6 名、養 護学 校関係 者 7
名、福 祉施 設 関係 者 6 名 、 議員 ・ 行政 関 係者 3 名 、保 護者 一
般6 名 の 計 2 8 名 。 多 岐 の 分 野 よ り 出 席 い た だ き ま して 大 変 嬉
就 職 した卒業生の 体験談 (A )
数 年 問 ホ テ ル に 勤 め て い た が 、 職 場 で の い じめ 、 仕 事 が 遅
い と か 陰 口 が ひ ど く、 い た た ま れ な く退 職 、 新 た な 就 職 が 見
しく思い ます。
知 的 障 害 児 の 支 援 サ ポ ー ト、 就 労 に 係 わ る レ ポ ー ト報 告 よ
つか らない とい う現実 。
り現 状 認 識 、 支 え 合 う 方 法 の 示 唆 が あ っ た よ う に 受 け 止 め ら
体験 談 ( B )
れた の で は と 思 い ま す 。
い や な 体 験 談 は 発 表 した くな い 。 今 日 や っ と 分 科 会 に 顔 を
「 こ の 街 支 援 セ ン ター ・ ぽ っ け の お う ち」 の 担 当 者 よ りの
出す ことが 出来た 。先生 がカ バー された 。
報告 レ ポ ー ト
知 的 障 害 児 の タ イ ム ケ ア 利 用 レス バ イ ト、 学 童 ク ラ ブ 、 ホ
ーム ヘ ル プ 、 行 動 援 護 等 の 居 場 所 づ く り に 徹 し 、 フ ォ ロ ー す
る中 で 見 え て き た も の 。意 見 表 明 、 自 己 表 現 が 出 来 な い の で 、
[
現 在 (A )
( B )両 名 は 、 N P O 八 ヶ岳 福 祉 農 園 で 元 気 に
明 る く働 い て い る と の 事 で す ]
子 ど も の 権 利 条 約 の 4 本 柱 は 勿 論 の こ と 、 矢口的 障 害 児 は 意
信頼 し て 理 解 出 来 る よ う に待 つ 事 の 大 切 さ 、 焦 っ て は い け な
見 表 明 権 が 乏 しい 点 を 充 分 に 理 解 し て お く 事 が 重 要 で あ る と
いと 訴 え ま した 。
思 う 。 体 験 談 発 表 の (A )
( B )の 現 実 に 感 涙 を 覚 え 「あ り が
と う」 と 感 想 の 述 べ た 参 カロ者 の 声 ・ ・ 知 的 障 害 児(者 )と地 域
養護学校 関係者及 び卒 業生 の体験談 の報告 レポー ト
学 校 生 活 の 中 で 、 障 害 児 同 士 で い じめ 、 差 別 は あ り 、 年 度
で 暮 ら す 、 安 心 して 働 く と い う 事 を ど う す れ ば 出 来 る か と 考
え 直 す 分 科 会 で あ っ た と思 い ま す 。
ヽ
ヽ
子ど も達 と身 近 で 遊 べ る場 を つ く ろ う
ー 公 園 と プ レー パ ー ク
堀 川
明 (信州はちどりねっと沸∼く)
私 の子 どもの 通 う
最 初 の 問 い か け と して 「子 ど も の 外 遊 び が イ ベ ン ト化 して
保育 園で 「遊 び」の
ない だ ろ う か 。 自 然 体 験 型 の 遊 び が あ る け れ ど 、 ど れ も 親 が
問題 を 取 り上 げ て い
そこ の 場 所 ま で 連 れ て 行 か な く て は な ら な い よ う な も の で
たこ と が き っ か け と
「 日 常 の 遊 び 」 と は 違 う の で は な い だ ろ う か 」 が あ り、 分 科
なり 「 自 由 に 遊 べ る
会の テ ー マ は 「子 ど も 達 の 身 近 で 自 由 に 遊 べ る 遊 び 場 を つ く
場が 欲 し い な 」 と あ
ろう」 中 身 は 、 大 人 と 子 ど も と 一 緒 に な って 遊 び に つ い て 考
ちこ ち 探 し始 め て い
え、 そ して 一 緒 に な っ て 「夢 の 遊 び 場 」 を 描 い て み る 。 そ ん
たの が 1 年 前。 勉強
な企 画 で ス タ ー トし ま した 。
のつ も り で 気 楽 な 気 持 ち で 分 科 会 を 引 き 受 け ま した が 、「遊
準 備 を進め て い くうち に、遊 びの こ とを話 すの に堅苦 しく
び場 づ く り」 と い っ て も 何 か 会 を
・持 っ て い る わ け で も な く 、
して い た らい け な い な と 「道 化 に な って 司 会 を し よ う」 と 思
たった 一 人 で の 取 り組 み に な り ま した 。
いつ き ま し7こ。 さ す が に 「に わ か 道 化 」 な の で 衣 装 だ け
子ど もの権 利 条 約 第 9 0 号 ・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
顎
たが 。 い ざ 始 ま って み る と 誤 算 ば か り で し た が 、 実 行 委 員 の
方や 講 師 の 方 々 に 助 け て い た だ い た お か げ で 楽 しい 時 間 に な
で良 か っ た の か な と 思 え ま す 。 大 人 と子 ど も と一 緒 に な っ て
遊ん で 、一 緒 に ひ とつ の夢 の 遊 び場 を描 いた 時 間。私 自身 、
りま した 。 最 終 的 に は と て も す ば ら しい 「夢 の 遊 び 場 」 を 描
権利 条 約 と は 直 接 結 び つ か な い と 思 っ て い た 分 科 会 で した
くこ と が で き ま した 。
が、「夢 の 遊 び 場 を 描 く」 プ ロ セ ス に 権 利 条 約 の 目 指 す 大 人
当 初 の 企 画 で は 、 トー ク 中 心 の 時 間 を 考 え て い ま した が 結
果的 に トー ク よ り遊 び 中 心 の 時 間 が 多 くな りま した 。 しか し
と子 ど も の 関 係 が 描 か れ て い た の か も しれ な い と 今 に な っ て
思え ま す 。
参加 した 皆 さ ん の 描 い た 「夢 の 遊 び 場 」 を 見 て い た ら 、 こ れ
ヽ
ヽ
A
アフ リ カ の 小 さ な 国
− マ ラ ウ イの村 の 子 ども た ち
斎 藤
私 は 、 去 年 か ら大 学 を 休 学 して 、 ア フ リカ の 小 国 マ ラ ウ イ
え り か (ボランティア専門学校海外派遣員)
られ る も の か ら工 夫
で8 ケ月 間 、 N G O の も と エ イ ズ 対 策 ボ ラ ン テ ィ ア を 行 って き
して 作 ら れ る 玩 具 、
ました 。 そ こ  ̄
ご、 私 が 見 て き た 貧 し い 村 の 子 ど も た ち の 生 活
学校 で 使 用 して い る
や、生 き る 大 変 さ を 日本 の 子 ど も た ち に 伝 え た い 、 知 って も
ノー ト、 人 々 が 使 っ
らい た い 、 そ こ か ら 彼 ら が 守 られ て い る 人 権 に つ い て 考 え て
てい る 布 な ど 、 実 際
もら い た い こ と い う 主 旨 で この 分 科 会 を 行 い ま した 。
マラ ウ イ か ら持 って
み なさん は 、マ ラ ウイと い う国を 聞い て どんな イメ ー ジを
きた も の を 見 て 触 っ
持ち ま す か ?動 物 が た く さ ん い る 、 一 年 中 暑 い 、 な どの イ メ
て、遊 ん で み ま した 。
ージ が あ る と思 い ま す 。 で も 実 際 は 、 ゾ ウ や キ リ ン な ど の 動
そして 、 学 校 に 行 き た くて も 働 か な け れ ば な らな い 、 十 分 食
物は 国 立 公 園 に し か い な く 、 日 常 全 く 見 られ ま せ ん 。 5 ∼ 8
料や 栄 養 を得 られ な い 、 大 人 に な る ま で 生 き られ な い 子 ど もた
月あ た り の :
夜 は 、 子 ど も た ち が 亡 く な っ て しま う ほ ど 寒 い で
ちの 現 状 を踏 ま え て 、 彼 らの 抱 え る 問 題 を 探 って い き ま した 。
す。 分 科 会 で は 、 参 加 者 の 方 が そ れ ぞ れ 抱 い て い る ア フ リ カ
参 加 者 か ら は 、「工 夫 さ れ た 玩 具 に感 心 した 」「同 じ道 び や
のイ メ ー ジ と実 態 を 比 較 して み ま し た 。 マ ラ ウ イ の 実 態 に み
歌が あ る こ と に 親 近 感 を も っ た 」 と い う 声 や 、「映 像 な ど が
なさ ん と て も 驚 い て い ま し た 。
たく さ ん あ っ た か らわ か り や す か っ た 」 な ど と い う 子 ど も た
そ の 後 、水 も 電 気 も な い 私 の 暮 ら し、 マ ラ ウ イ の 教 育 制 度 、
ちの 声 が あ っ た 一 方 、「具 体 的 に どの 条 約 な の か 」 な ど 、 権 利
井戸 か ら 水 の 入 つ た 重 た い バ ケ ツ を 頭 に の せ て 運 ぶ こ と か ら
条約 に結 び 付 け て も っ と深 く解 説 して ほ し か った と い う 大 人
始ま る 子 ど も た ち の 1 日 、 2 0 0 0 人 も の 子 ど も が い る 学 校 の
の声 も あ り ま し た 。 こ う い っ た 一 人 一 人 の 声 を 参 考 に し て 、
様子 な ど を 写 真 や 映 像 を 通 して 紹 介 し 、 伝 統 の ゲ ー ム や 捨 て
これ か らも 多 くの 人 に マ ラ ウ イ の こ と を伝 え て い き た い で す 。
ヽ
ヽ
A
子ど も支 援 力 を U P す る
一 受 け そ こね た 大 人 の た め の 性 の 学 習 講 座
竹 内
未 希 代 (性教育・人権ネットワーク)
私 たち は、性 の健 康 と安全 を守 るカー 自尊感 情 を立ち 上 げ
ほし い 。 ふ ざ け た 言 い 方 で な く真 剣 に 性 の こ と を 話 して ほ し
る講 演 や ワ ー ク シ ョ ップ を 「地 域 と 家 庭 と 学 校 」 を 対 象 に 、
い。 大 人 は タサ い し、 ウ ザ い し 、 う っ と お し い 。 大 人 が が ん
長野 県 、 関 西 、 中 京 、 関 東 圏 で 活 動 して い る 団 体 で す 。
ばっ て 話 して も 、 子 ど も は 素 直 に 聞 か な い だ ろ う し、 反 発 す
この 分 科 会 は 、 0 3 年 フ ォ ー ラ ム (兵 庫 県 川 西 市 ) で の 子 ど
るか も しれ な い 。 そ れ で も 大 人 は あ き ら め な い で 語 り続 け て
もの 発 言 に答 え る 試 み の ひ と つ で す 。
ほし い 。 だ って 大 人 な ん だ か ら」
「ま わ り の 子 た ち の 代 わ り に 私 が 言 い ま す 。 大 人 は ず る い 。
卑怯 だ 。 子 ど も が 無 知 な ま ま に す ご く 危 険 な こ と を し て い る
醍:
知らん 顔 して い る 。 危 な い こ と は 危 な い っ て 、 言 つ て
子ど もの権 利 条 約 第 9 0 号 ・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
こ れ は 同 じパ ネ リス トと して 対 話 し た 翼 さ ん (当 時 高 校 3
年生 )の 発 言 で す 。 子 ど も か らの 直 球 は 、ず しん と き ま した 。
「 大 人の責 務」 −
6 条の 条文 がよ り具 体性 をも って立 ち上が
つて き ま した 。「思 春 期 の 発 達 を 支 え る 大 人 を 増 や そ う」。 あ
信頼 す る こ と が 大 切 だ と 改 め て 考 え ま し た 。 自 分 の 子 ど も だ
れか ら4 年 間 。 翼 さ ん の 発 言 は 私 の 背 中 を 押 し続 け て い ます 。
けで な く 、 地 域 の T E E N 全 体 の 力 に な り た い と 思 い ま し た 。
( チ ャ イ ル ドラ イ ン 関 係 者 ) ④ 性 に つ い て 暖 か い 気 持 ち で 、
① S E X に対 す る 男 性 の 考 え か た や 、 お
子ど も に 毎 日毎 日 口 う る さ く伝 え て い き た い 。 ⑤ 自 分 な りの
母さ ん 方 が 性 教 育 な ど 悩 み な が ら子 育 て して い る こ と が わ か
子ど も と の 付 き 合 い 方 が わ か り ま し た 。 も う迷 い ま せ ん 。 ⑥
参加 者 の 感 想 か ら
つてよ か った 。(学 生 )② 男 性 と女性 の 身 体の 違 い 、本 能 的
これ か ら だ っ て 遅 く な い さ 。(∋第 2 の 誕 生 に 向 か う子 ど も 達
なも の と あ と か ら書 き 込 む 理 性 の 関 係 を き ち ん と 学 習 して い
の、 健 気 に大 人 に 向 か っ て 成 長 して ゆ く道 筋 に じ− ん と き ま
るか 、 し て い な い か 、 こ れ は 大 変 な 違 い だ 。 瞬 時 に 行 う 性 の
した (保護者 ).
⑧ 仕事 の なか で思 春期 向 けの事 業だ けが す っ
自己 決 定を 左右 す る。(学 生 )③ 性教 育 で も 、子 ど もの 力 を
ぽり抜 け て い る こ と に 気 が つ き ま した 。(保 健 師 )
参加 者 か ら X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X 袈
つて 今 回 は 滋 賀 以 来 の 参 カロと な り長 野 や 全 国 の 子 ど
に」 と い う意 見 が 出 た こ と に 驚 き ま した 。 完 成 した 公 園 は 本
当に 楽 しそ うな 、 夢 の よ う な 公 園 で した 。
つて 話 した い と い う強 い 思 い が あ り ま し た 。 片 道 4 時
最 後 の 、『僕 ら に だ っ て 言 い た い こ と が あ る 』 で は 、 子 ど
間半 と い う 長 い 時 間 の 間 は ど ん な 子 ど も が い る ん だ ろ う と い
う期 待 半 分 不 安 半 分 を 抱 え て い ま した 。 会 場 に 着 き 中 に 入 っ
も委 員 が 中 心 に な り 、 子 ど も か ら大 人 へ 、 メ ッ セ ー ジ を 伝 え
てし ば ら く す る と シ ン ポ ジ ウ ム が 始 ま り ま した 。 机 に は 名 前
…
と一 緒 に そ の 人 の 肩 書 も 書 い て あ り と て も 驚 き ま した 。 大 人
毒 内容 で 、 途 中 、 目 頭 が 熱 く な る 場 面 も あ り ま した 。 どん な に
しか で な い の か な ?途 中 で 子 ど も が 出 て く る の か な ?前 半 は
… 小さ な 意 見 で も 、 世 界 中 の 子 ど も た ち が 安 心 して 生 き られ る
とて も 難 し い 話 を し か も 長 々 と 喋 りす ぎ じ やな い の か な ?期
… よう に 、 大 切 に しな け れ ば い け な い と思 い ま す 。
待して 来 て い た 分 不 満 は 募 り ま す 。 一 緒 に 来 て い た 小 学 生 は 毒
飽き て 出 て い っ て し ま い ま した 。 本 来 な ら子 ど も が 分 か る よ
ました 。「 こ ん な 大 人 が 好 き 」、「 こ ん な 事 は 嫌 だ 」 と い っ た
僕 は 、 こ の フ ォ ー ラ ム を 通 して 、 新 しい 人 々 と 出 会 い 、 た
… くさ ん の こ と を 学 び ま した 。こ れ か らの 自 分 の 活 動 に 活 か し、
うに 子 ど も 中 心 に 進 め る べ き で は な い の か 。 誰 の 為 の シ ン ポ … 日本 が 子 ど も の 権 利 を 守 る こ と で 有 名 な 国 にな る よ う 広 め て
ジウ ム な の か 。 憤 り を 隠 せ ず ア ン ケ ー ト用 紙 に 沢 山 の 厳 し い 蔓 いき た い と 思 い ま す 。
意見 を 書 き ま し た 。 そ して ア ン ケ ー ト内 容 と は 違 う 内 容 で 意 蔓
諏 訪 も 、 こ れ を き っ か け に 少 しず つ で も 、 子 ど も の 声 が 大
見を 求 め ら れ た の に溜 ま っ て い た 不 満 を 吐 き 出 し ま した 。 自
きくな って い く で し ょ う 。
(川 崎 市 子 ど も 会 議 サ ポ ー ター )
分が 意 見 を 直 接 言 う と は 思 って も な くそ の 場 の 怒 り に ま か せ
…
て喋 り ま し た 。 ア ン ケ ー ト用 紙 に 記 入 した 事 の 答 え を 話 して
…
だっ た 私 に と って 、 この 権 利 条 約 フ ォ ー ラ ム は と て
もらい た い と 思 い 喋 り ま し た が 納 得 の い く答 え は も らえ ま せ
…
のあ る も の で 、 机 上 と 現 場 の 差 を 再 認 識 さ せ られ る 意
んで した 。「反 省 しな け れ ば な らな い 点 で す 」 と 説 明 を さ れ
妻 義の あ る も の だ っ た 。 印 象 に 残 った の は 二 つ 。 一 つ は 初 日 の
ても な ん で も っ と前 か ら会 場 に子 ど も が い る 必 要 が あ る と 考
… シン ポ ジ ウ ム で の お と な の 進 行 に 、 子 ど も 参 加 で は 諏 訪 よ り
えて も ら え な か っ た ん だ ろ う ?結 果 不 満 ば か り残 り終 わ って
… 進ん で い る 地 域 の 子 ど も か ら 、 お と な 中 心 の フ ォー ラ ム で は
しま った 事 は 仕 方 が な い と 自 分 の 中 で 消 化 す る の に 時 間 が か
ない か と い う指 摘 が あ っ た 場 面 。 い る べ き 場 所 で や る べ き こ
かり ま した 。 来 年 の 三 重 で の フ ォー ラ ム は も っ と 子 ど も の 姿
妻 とを さ せ た い お と な の 姿 が 露 呈 さ れ た と 同 時 に 、 子 ど も の 権
が見 れ 子 ど も 主 体 の フ ォ ー ラ ム に な って ほ しい 、 そ ん な 風 に
利尊 重 の 本 質 に 対 す る 認 識 の 甘 さ が 見 え 隠 れ した 。 条 約 を根
乱、
ます。
(川西市 子 どもね っと) …
付か せ る こ と は 一 朝 一 夕 で で き る も の で は な く 、 権 利 の 意 識
は体 感 す る こ と で しか 本 質 的 理 解 は な か な か え られ な い 。 し
初め て 、 子 ど も の 権 利 条 約 フ ォ ー ラ ム に 参 カロし ま し
かし 、 圧 巻 は 二 つ 目 。 二 日 目 、 実 行 委 員 が 会 場 か らの 意 見 が
オー ラ ム は 2 日 間 に 渡 り 、 初 日 は オ ー プ ニ ン ク と 全 体
出な い 中 、 自 らの 奮 闘 に よ り わ ず か だ が 会 場 に い た 子 ど も 達
会、 二 日 目 が 分 科 会 、 リ レ ー トー ク 、『僕 ら に だ っ て 、 貢 い
が参 カロし よ う と変 わ って き た 姿 。 初 日 と 比 べ る と た っ た 一 日
たい こ と が あ る 』 と い う 内 容 で した 。
で随 分 た く ま し くな った 実 行 委 員 の 子 ど も 達 に も 賞 賛 した い
】∋
A
オ  ̄プ ニ ングで は、迫 力 ある太 鼓演 奏 と子 ども たち に よる
妻 が、 あ の 状 況 で 救 い の 手 を 伸 ば す こ と を しな か っ た お と な 側
ミュ ー ジ カ ル で 楽 しま せ て い た だ き ま し た 。 ど ち らも 素 晴 ら
… の成 長 が 一 番 の 収 穫 で あ ろ う 。 フ ィナ ー レ は 大 き な 感 動 で 終
しい ス テ ー ジ で し た 。 初 日 は そ れ 以 降 、 舞 台 の 上 で 子 ど も の
! わった が 、 初 日 に 別 の 地 域 の 子 ど も か ら出 た 指 摘 、 そ れ を 素
姿を み る こ と が で き ず 、 少 し残 念 で した 。 しか し、 C H U K O
至 直に 吸 収 し条 約 に 必 死 で 向 き 合 お う と した 諏 訪 の 人 々 が あ っ
らん ど チ ノ チ ノ と い う 施 設 に 関 す る お 話 を 聞 き 、 子 ど も の 居
蔓 て生 ま れ た 感 動 と い え る 。 諏 訪 発 展 の 起 爆 剤 に 他 地 域 の 子 ど
場所 が 保 障 さ れ て い る こ と を 知 り 、 と て も 嬉 しか っ た で す 。
二 日 目 の 分 科 会 で は 「子 ど も 達 の 身 近 で 自 由 に 遊 べ る 場 を
つく ろ う ー 公 園 と プ レ ー パ ー ク」 と い う テ ー マ で 、 大 人 と 子
もの 力 が 生 き た と 考 え る と 全 国 フ ォー ラ ム と し て 大 成 功 と 言
… え、 ま た ス タ ー トを 切 っ た 諏 訪 の 条 約 普 及 は 前 途 多 難 か も し
… れな い が 、 き っ と う ま く い く と 思 わ せ る 力 を 感 じさ せ も の が
ども が 一 緒 に 、 F夢 の 公 園 』 の 絵 を 描 き ま し た 。 子 ど も の た
… あった 。
めの 公 園 を 考 え て い た の に 、 子 ど も か ら 「大 人 も 遊 べ る よ う
毒
(早稲 田大 学学生 )
子どもの 権 利 条 約 第 9 0 号 ・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
■■■■方
■■■ #
命令
令
も
尊
書
ゆ
身
分
一長 野 の亨 ども の 思 い と “試 験 の壁 ,
,
喜 多
明 人 (早稲田大学教授)
めが ひ ど く な る だ け 。」
「い じめ を 受 け て 不 登 校 を した と き に 、 ま わ り の お と な が
理角写して くれ な く て つ ら か った 。 お と う さ ん 、 お か あ さ ん も
長野 の子 ども た ち は どこ に ?
“
み ん な で シ ン ポ ジ ウ ム 「 こん な ま ち に 住 み た い 」竹 が 開 催
され た 。 茅 野 市 に 中 高 生 の 居 場 所 と して 設 置 さ れ た 「 C H U
K O らん どチ ノチ ノ」 の 設立 の プ ロセ ス が紹 介 され て いた 。
理解 して くれ な く て 若 し か った 。 最 近 お か あ さ ん が 理 解 して
くれ る よ う に な り、 わ た しに も 笑 い が も ど っ た 。」
「分 科 会 で い じめ につ い て話 し合 った が 、子 ども た ち が い る
その な か で 、 当 時 高 校 生 と して 建 設 か ら携 わ り、 初 代 運 営 委
のに 、 子 ど も は そ っち の け で お と な だ け で議 論 して い た 。 い じ
員長 を つ と め た 若 者 が こ う 発 言 した 。「 こ れ ま で 茅 野 市 に 住
めは 子 ども の 問題 な の だ か ら子 ど もの 意 見 も 聞 い て ほ しい 。」
んで い る と い う 実 感 は な か っ た が 、 チ ノ チ ノ の 運 営 に 参 加 し
たこ と で
“自分 た ち の ま ち
“
と い う気 持 ち が う ま れ 、 い つ か
こ れ らの 発 言 を 受 け て 、 会 場 か ら は 、「き ょ う は 、 皆 さ ん
の気 持 ち を 聞 く こ と が 出 来 て 、 ほ ん と う に 来 て よ か った と 思
いま す 」 と 涙 ぐ む お 母 さ ん の 発 言 も 。 た だ し、 当 の 子 ど も た
は戻 っ て 来 た い ま ち と思 え る よ う に な っ た 」 と 。
た だ、残 念な ことに 、フ ォー ラム実 行 委員 の子 ども を除 く
ちか ら 「学 校 で こ の フ ォー ラ ム の チ ラ シ を 配 布 す る こ と を 断
と現 役 の 子 ど も た ち の 参 加 が な か っ た こ と は 残 念 で あ っ た 。
られ た 」 と 不 満 も 出 た 。 こ の 子 ど も た ち の 思 い を 学 校 の 先 生
長野 の 子 ど も と 交 流 を 楽 し み に して い た 川 西 や 川 崎 の 子 ど も
が聞 い て く れ な か っ た こ と は と て も 残 念 。
や若 者 か ら、 子 ど も の 参 カロが な い こ と に つ い て 批 判 が 相 次 い
だが 、 地 元 の 事 情 と し て は 、 運 悪 く二 日後 に県 立 高 校 の 一 斉
の試 験 が あ り 、 試 験 優 先 で 参 加 で き な か った よ う だ 。 実 行 委
員会 の 子 ど も も 、 一 日 目 の 夜 に 、 参 加 し た 学 生 が
“に わ か 家
庭教 師 “
に な り 、 試 験 勉 強 。 さ す が 「教 育 県 な が の 」 を 垣 間
見た 思 い で あ っ た 。
今 回は、他 地域 の子 ども との 交流 が ほとん ど できな か った
こと は と て も 残 念 で は あ る が 、 二 日 目の 午 後 に 、 子 ど も 実 行
最後 の 全 体 会 で は 参 加 した 子 ど も の 「言 い た い こ と」 を 発 表
委鼻 企 画 で 「僕 ら に だ っ て 、言 い た い こ と が あ る 」の 中 で 、い
じめ を 受 け た 子 ど も か ら苦 しい 胸 の う ち が 打 ち 明 け られ た 。
いじめ をお とな だ け で議 論 しな いで !
「 わ た しが い じめ られ て い る こ と に つ い て 相 談 す る と 、 お
とな は す ぐ 解 決 しよ う と動 こ う と す る 。 そ れ は あ り が た い け
れど や め て ほ しい 。 わ た しは そ ん な こ と を 望 ん で い な い 。 話
すこ と で 気 持 ち を 楽 に した い だ け で す 。 先 生 が い じめ た 子 を
指導 した り、 話 し合 い を も っ た り す る け れ ど 、 か え っ て い じ
フィ ナ ー レ は 会 場 に い る 子 ど も た ち 全 員 が ス テ ー ジ に あ が り 、
フォ ー ラ ム 成 功 を祝 う
豊田市子 ども条例
大 村
2 0 0 7 年 1 0 月 1 日 、豊 田市 議会 に お い て 、全 会 一 致 で
「 豊 田 市 子 ど も 条 例 」 が 可 決 成 立 しま した 。 豊 田 市 で は 、
2 0 0 5 年 2 月 に策 定 された 次世 代育 成 支援 行動 計画 (と よた
醍…三; イル ブ ラ ン ) に お い て 、「(仮 称 ) と よ た 子 ど も 集
権利条 約 第 9 0 号・ 2 0 0 7 年 12 月 1 5 日号
恵(愛知教育大学)
例の 制 定 」 が 重 点 事 業 と して 位 置 づ け ら れ ま した 。 次 世 代 育
成支援 対 策 推 進 法 が 2 0 1 5 年 ま での 時 限 立法 であ る の に対
し、 自治 体 と し て 継 続 的 で 体 系 的 な 子 ど も 施 策 の 指 針 を 制 度
化す る こ と が 求 め られ た た め で す 。 2 0 0 5 年 9 月 に 次 世 代 育
成支援推 進協 議会 の専 門部 会 と して 子 ども条 例検 討部 会 が設
構成 さ れ 、 い わ ゆ る 子 ど も の 権 利 の 総 合 条 例 と して の 性 格 を
置され 、 1 0 名 (2 0 0 7 年6 月 に弁護 士 を加 えた 1 1 名 )の 委
持ってい ます 。そ の特 徴の 一 つは 、子 ども委 員 か らの 「大 人
員が 意 識 調 査 の 検 討 や ヒ ア リ ン グ 等 を 重 ね て 条 例 の 検 討 作 業
から して も ら う こ と 、 守 っ て も ら う こ と だ け じ や な く 、 子 ど
を進 め ま した 。
もが や らな く ち や い け な い こ と を 入 れ た い 」「子 ど も が 主 語
同 時 に 、 2 0 0 5 年 1 1 月 に は 「子 ど も 条 例 検 討 部 会 ・ 子 ど
の条 例 に して ほ しい 」 と い う意 見 を 取 り 入 れ 、 特 に 「子 ど も
も委員 」 が公 募 され 、追 加 応募 と合 わせ て4 0 人 の 中 高生 が
の権 利 と 責 任 (第 4 条 )
」 に お い て 、 自分 の 権 利 を 大 切 に す る
集ま り ま した 。 子 ど も 委 員 は 1 2 月 よ り ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開
よう 努 め な け れ ば な ら な い こ と 、 他 者 の 権 利 を 尊 重 す る よ う
始し、 2 0 0 6 年 7 ∼ 8 月 に は 豊 E日市 内 全 2 6 中 学 校 区 に お い て
努め る こ と 、 お 耳 い の 権 利 を 尊 重 し合 う こ と が で き る 力 を 身
地域 子 ど も 会 議 を 主 催 して 計 4 7 0 名 の 子 ど も と 議 論 し 、 そ れ
に付 け る た め に 必 要 な 支 援 を 受 け る こ と が で き る こ と を 定 め
をも と に 1 0 月 に と よ た 子 ど も 市 議 会 を 開 催 し て 市 長 ・ 教 育
てい る こ と で す 。
長を は じめ と す る 市 担 当 者 と の 意 見 交 換 を 行 い ま した 。
ま た、保 護者 や子 どもの育 ち 学ぶ 施設 の職員 へ の支援 、子
こ れ ら の 議 論 と 2 回 の パ ブ リ ッ ク コ メ ン トを 踏 ま え て 条 例
ども に や さ し い ま ち づ く り の た め の 「子 ど も 会 議 」 の 設 置 、
案の 起 草 作 業 を 進 め 、 2 0 0 7 年 3 月 に は 素 案 を 公 表 して パ ブ
権利 の 侵 害 に対 す る 救 済 と 回 復 の た め の 「子 ど も の 権 利 擁 護
リック コ メ ン トを 実 施 し、 6 ∼ 7 月 に全 2 6 中 学 校 区 で 「子 ど
委員」 の設 置 、総合 的 かつ計 画 的 に進 め るた めの 「子 ども総
もに や さ しい ま ち づ く り懇 談 会 」 を 開 催 し て 修 正 案 を 中 心 と
合計 画 」 の 策 定 、「子 ど も に や さ し い ま ち づ く り 推 進 会 議 」
した 子 ど も 施 策 に つ い て の 意 見 交 換 を 行 って 条 例 案 の 検 討 を
の設 置 お よ び 子 ど も 会 議 代 表 者 の 参 加 な ど を 定 め て い ま す 。
重ね ま した 。
2 0 0 8 年 に は条例 に基 づ いて 「子 どもの 権利相 談室 」の 開設
豊 田 市子 ども条 例 は 、前 文 と全 3 0 条 お よび 附則 に よ って
が予 定 さ れ て い ま す 。
小金井市
条例 提案 を渋 る市 長 に陳情 採択へ
林
1 2 月 1 0 日の 小金井 市議 会厚 生文 教委 員会 に 、子 どもの 権
倫子 / 片 山
薫 (つくろ う !
子 どもの権利条例の会)
ま した が 、相 変 わ らず 具 体 的 な 考 え 方 は 出 さ れ ま せ ん で した 。
利条 例 の 答 申 が 1 年 8 ケ 月 も 経 ち な が ら議 会 に 提 案 さ れ な い
一部の 議員 にも 「子 ど もの権 利条 約」 や 「小金井 市子 ども の
理由 と 、 1 年 以 上 も パ ブ リ ッ ク コ メ ン トに 対 す る 市 の 見 解 が
権利 条 例 (案 )
」 に つ い て の 見 識 の 浅 さ が 見 受 け られ ま した 。
示され な い理 由 、「子 ど もの 責務 ・ 責任 」 につ いて の調 査 研
そ れ で も 、 子 ど も が 関 わ っ た 前 文 部 分 に つ い て は 、「よ く
究を し て い れ ば そ の 内 容 を 明 ら か に す る こ と を 求 め る 陳 情 を
でき て い る 。 変 え る つ も りは な い 」 との 市 長 答 弁 が あ った の
提出 し、 審 議 が 行 わ れ ま した 。
で、前 文 の 内 容 と 、市 長 が 入 れ た が っ て い る 「子 ど も の 責 務 」
稲 葉 ・ 小 金 井 市 長 は 、 こ れ ま で 「子 ど も に も 責 務 が 必 要 で
ある 」「 自 分 の 考 え が 答 申 に 反 映 さ れ て い な い 」 と して き ま
や
「い じめ 防 止 規 定 」 と の 整 合 性 な ど に 注 目 しな が ら 、 今 後
の推 移 を 見 守 りた い と 思 い ま す 。
した の で 、 責 務 や 市 長 の 考 え 方 に つ い て 具 体 的 な 答 弁 を 求 め
妙そ の 他 の 自治 体 の 最 新 動 向 妙妙軒軒
【 今年 制定 された条例 】
○岐 阜県 「安 心 して子 どもを生 み 育て る こと がで きる 岐阜 県づ く り
条 例」(3 月2 0 日施 行)
○愛知 県 「少子化 対策推 進条 例」(4 月 1 日施 行)
○佐 賀県 佐賀 市 「未来 を託 す子 どもを 育む た めの大 人 の役 割 に関す
る 条例」(9 月 全会一 致可 決)
○神奈 川県 「子 ども・ 子育 て支援 推進条 例」(1 0 月 1 日施行 )
○山口県 「子 育 ての文 化の 創造 の ため の子 育 て支援・ 少子 化対策 の
推 進 に関する 条例」(1 0 月 1 日施行 )
○愛知 県豊 田市 「子 ども条例 」( 1 0 月 1 日原 案可 決)
○大 阪府大 乗市 「子 ども基本 条例 」( 1 0 月 1 日施 行)
【 今 年度 内に制定の 動き 】
○和 歌 山県 「子 ども を虐待 か ら守 る 条例 (仮 称 )
」(2 0 0 8 年2 月 議
会 提案 予定 )
○長 崎 県 「子 ども条 例 (仮称 )」(検討 委 員会 開催 中、 当初 2 0 0 8 年
4 月施 行を 目指 すが延 期へ )
○愛 知県 名古 屋市 「子 ども条例 」( 1 1 月 2 1 日検 討会 が提言提 出 )
○東京 都 国分 寺市 「子 どもの 権 利 に関 する 条例 」(8 月 3 1 日 に市民
ワー ク シ ョップが報告 書提 出)
○新潟 県 上越 市 「子 ども の権 利 に 関す る条 例」( 1 1 月 3 0 日 に条例
検 討 委員会 が最 終報告 書提 出)
(編集部 )
○熊本 県 「子 ども輝 き条例」( 10 月3 日施行 )
子どもの 権 利 条 約 第 9 0 号・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
∠』
lI
■
た、 子 ど もの 権利 条 約の 出 来 た背 景 、「子 ど も参 加の は しご」 な ど
1 0 月 2 7 日 (土 )、 早 稲 田 大 学 に て 、 フ ァ シ リテ 一 夕 一 入 門 ワ ー
の紹 介 が あ り、 午 前 中 が 終 了 し ま した 。
クシ ョ ップ 2 0 0 7 を 開 催 し ま し た 。 1 0 代 ∼ 7 0 代 の 幅 広 い 年 齢 層 の
午後 は 、 お昼 を食べ ての ん び り して い たの で、 まず は アイス プ レ
7 名 が 参 加 し 、 子 ど も の 権 利 に つ い て 深 め る と と も に 、 子 ど も 参 カロ
の意義 や フ ァシ リテ 一 夕ーの 役 割 につい て、 参加 者 同士 で意 見交 換
イキ ン グ で ウ ォ ー ム ア ッ プ 。「 見 え な い キ ャ ッ チ ボ ー ル 」、「 ヒ ュ ー
を行 い ま した 。
マン チ ェ ー ン 」、「 ウ オ ー キ ン グ 」 に つ い て 、 そ れ ぞ れ の バ リエ ー シ
生憎 の大 雨の 中集 ま った参 カロ者 と、 まず は 自己紹介 。 呼 ばれ たい
ョン、 どんな 場面 で使 えるか が紹介 され ま した。 また、参加 者か ら、
権利 に 結 び つ け た ア イ ス プ レ イ キ ン グ を 、 と い う リ ク エ ス トも あ り、
名前・ 主な 活動・ 活 動上 の悩 み・ セ ミナ ーヘ の期 待 をそ れぞ れ紹 介
し合 いま した 。大学 生 、親子 支 援 に従事 してい る人 、 ガール ス カ ウ
「 シー ル で仲 間づ く り」「一 番 0 0 な人」 な どが 紹介 され ま した。 紹
ト、 母 子 生 活 支 援 に 関 わ っ て い る 人 、 実 際 に フ ァ シ リテ 一 夕 ー を 行
介さ れた アイ ス プ レイキ ング を実 際に 体験 し、参 加 者の 中 には、持
つて いる人 、高 校の 先生 な ど、参 加 者の 活動 領域 は様 々 で した 。も
ち帰 っ て や っ て み よ う 、 と言 って い る 方 も い ら っ し ゃい ま した 。
十分 にウ オーム ア ップ が済 んだ と ころで 、午 前中 の 問いで もあ っ
つとお互 いを 知 るた め、 ア クテ ィビテ ィ 「部屋 の 4 隅 」 も行 い ま し
た、「子 ど も参 加 って 必 要 ?」 につ い て 、な ぜ 子 ども参 加 が必 要 だ
た。 こ の ア ク テ ィ ビ テ ィ は 、 質 問 者 が 一 つ の 質 問 に 対 して 、 部 屋 の
4 隅 に質 問 の答 え を割 り振 り、 参加 者 は4 つ の 回答 の うち 、 自分 の
と思 う か 、 子 ど も 参 カロに よ つ て 子 ど も に 身 に つ け て も ら い た い 力 ・
考え と一 番 近 い場 所 に移 動す る もの で す 。「子 ども 参加 って必 要 だ
伸ば した い 力 と は 何 か 、 フ ァ シ リ テ 一 夕 ー と して で き る こ と・ 必 要
と思 う ?」 と い う 問 い に は 、 参 加 者 そ れ ぞ れ が 、 自 らの 活 動 の 中 で
な力 と は何 か 、その た め に自分 は何 が で きるの か 、 につ いて 、4 人
感じてい る葛藤 や 、希 望 、目標 に絡 め て様 々な お話 を して くだ さい
のグルー プで 意見 ≡
交換 を行 い ま した。 活動 領域 も年 代 も違 った メン
ました 。 参 カロ者 が そ う多 く も な か っ た の で 、 自 己 紹 介 も 「部 屋 の 4
バー で話 す機 会が そ う多 くな いせ いか 、そ れぞ れが 、そ れぞ れの意
隅」 も 、 一 人 ひ と り ゆ っ く り と お 話 を 聴 く こ と が で き 、 場 の 雰 囲 気
蔓 見を 新 鮮 に 受 け 止 め て い る よ う で した 。 子 ど も 参 加 の メ リ ッ ト・ デ
が和 ん だ と ころで 、「子 ど も参 加」 に必要 な 視点 を み んな で 考 えて
… メリ ッ トも 出 し合 わ れ 、 子 ど も 参 カロの フ ァ シ リ テ 一 夕 ー の 役 割 は デ
みる こ と に な り ま した 。
メリ ッ トを 減 ら して 、 メ リ ッ トを 増 や して い く こ と で は な い か 、 と
ア ク テ ィ ビ テ ィ 「 こ の 子 の 願 い 」 を 通 し、 子 ど も の 権 利 の 4 つ の
柱
「生存」「発 達」「保 護」「参 加」 につ いて 学 び、「子 ども」 に向き
蔓 の意見 も出 され ま した 。
妻
時 間 い っ ぱ い 意 見 交 換 が な さ れ 、 ふ りか え り と ま と め を し、 質 問
合う 際 に 心 が け る こ と 、 子 ど も 自 身 の 声 を 聞 く こ と の 大 切 さ tこつ い
…
て意 見 を出 し合 いま した 。その 後 、権 利 とは特 別な もの で も難 しい
… しま した 。
もの で も な く 、 R ig h t = 当 た り前 の こ と で あ り、 子 ど も だ け で な く 、
私た ち お とな に と って も 必 要 な も の で あ る と 説 明 が あ りま した 。 ま
を受 け 、 今 回 の フ ァ シ リ テ 一 夕 一 入 門 ワ ー ク シ ョ ッ プ 2 0 0 7 は 終 了
参 加者 か らは、 様 々な現 場・ 団体 の人 と交 流 でき てよ か った、新
至 しい こと を学べ た とい う声 が寄せ られ ま した 。(運 営委員
< お知 らせ >
= ユー ス レタ ー バ ック ナ ン バー
ウ ェ ブ サ イ トに ア ッ プ し ま し た
ニ ュ ー ス レ タ ー 「 子 ど も の 権 利 条 約 」 バ ッ ク ナ ン バ ー を ウ ェ ブ サ イ トに 3 年 前 の
トb 7 7 (2 0 0 4 年 1 2 月 2 0 日 ) ま で ア ッ プ し ま し た 。 創 刊 した 1 9 9 1年 か らの 条 約 と子
ども の 権 利 に 関 す る 国 内外 の 動 向 が 誌 面 か ら蘇 っ て き ま す 。 P D F フ ァ イ ル で ダ ウ ン ロー
ドで き る の で ご 活 用 くだ さ い 。
h ttp :
//W W W .
n C「C .
jp /a「c h iv e s /n e w s te tte r/
< 縮 集 後 苦己>
私 は 最 近 、「N P O 芸 術 家 と子 ど も た ち 」 が コ ー デ ィ ネ ー トす る 「子 ど も
のア ー トワ ー ク シ ョ ッ プ 」 に 関 わ って い る 。 ア ー トの 鑑 賞 で は な く、 ア ー テ ィス トと子
ども が 出 会 う ワ ー ク シ ョ ッ プ で あ る 。 ダ ン サ ー 、 美 術 家 、 ミ ュ ー ジ シ ャ ン … ア ー テ ィ ス
トた ち は 、 必 ず しも “
子 ど も 好 き【 で は な い 。 そ して 子 ど も に 「 何 か を して あ げ よ う」
とは 、 ほ と ん ど 思 って い な い よ う だ 。 ア ー テ ィ ス ト自 身 が 、 そ の 出 会 い を 楽 しみ 、 そ こ
でア ー トを創 り 出 して い く の だ 。 だ か ら 、 子 ど も た ち は 、 答 え を 求 め ら れ な い 自 由 な 空
気の 中 で 、 自 ら 参 加 し、 創 作 し 、 表 現 し て い く こ と が で き る 。 子 ど も と ア ー テ ィ ス ト
(お とな)の 向き合 い方 がおも しろ い。気 負い も遠慮 もい らな いと居心 地が良 いの だ。
ア ー トワ ー ク シ ョ ップ で 知 り 合 っ た 、 あ る 現 代 美 術 家 は 「 も ち つ も た れ つ 」 の 関 係 を
大切 に して いた 。年齢 や立 場や 感性の 違 う ことが当 た り前 で 、そ んな様 々な 人々 が 、自
分ら し く 、「創 っ て い く楽 しみ 」 を 共 有 しな が ら 、 つ な が っ て い く 。 私 は す て き な パ ー
トナ ー シ ッ プ だ と 思 う 。 な が の フ ォー ラ ム 実 行 委 鼻 の 子 ど も と お と な が 、 フ ォー ラ ム を
準備 しな が ら 「 と に か く 、 楽 し く り を 合 言 葉 に して い た の は 、 そ う い う こ と だ った の
子ど もの権 利 集 約 第 9 0 号 ・ 2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日号
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長谷 部)
「子 ど もの 権 利条 約 」 hln 9 0
2 0 0 7 年 1 2 月 1 5 日発行
★発
行 (季 刊・ 年4 回)
子どもの権 利 条約 ネ ッ トワー ク
N etw o「k fo rthe
C o n v e n t i o n
R ig h t s o f t h e C h i旧
〒15 2・0 034
乗京都 目黒区緑 が 丘2 −
6 −1
T E L &F A X
O3−3724−5650
E メ ール
in fo @n c rc .
jp
ホー ムペ ー ジ
h ttp :
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n c rc .
jp /
★発 行人
幸 多 明人
★編 集人
岸 畑 直 美
★年 会費
5 00 0円
1 8 歳末 満
学生 3 0 0 0 円
10 0 0 円
定期 購書
売 40 00 円
*郵便 振替
★印
刷
0 0 18 0 −
2−
7 5 0 15 0
㈱ 第 一 プ リン ト
o n
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