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快適な暮らし空間の実現 ふじのくに暮らし空間 n 倍増プロジェクト 庭 家

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快適な暮らし空間の実現 ふじのくに暮らし空間 n 倍増プロジェクト 庭 家
快適な暮らし空間の実現
(くらし・環境部)
1
要 旨
少子高齢化の進行や家族形態の変化、ライフスタイルの多様化が進む中、快適な暮らし空間を実
現するためには、多様なライフスタイルやライフステージに応じて、住まう地域や住まいの形態、
規模など多様な選択ができる社会が必要と考え、家と庭や地域で共同利用できるコモンスペース
(住民が集える場や共同菜園など)を暮らし空間とする「自然との触れ合い」、「家族との団らん」、「地
域とのつながり」を大切にした「家・庭一体の住まいづくり」を新たな選択肢として提案し、「ふじの
くに暮らし空間n倍増プロジェクト」を推進する。
しゃっけい
借景
コモンスペース
にわ
庭
菜園・公園・広場・など
いえ
家
道
路
(コミュニティ道路)
2
概
要
暮らし空間
ふじのくに暮らし空間 n 倍増プロジェクト
取組の視点
生活と自然が調和する住まい
・「住まい」に庭や菜園、花や
緑などの自然を取り込み、
暮らし空間を倍増
地域コミュニティの活性化
・住民による管理運営組織構築
・コモンスペース(公園、道路)、
花壇や菜園など住民が触れ
合える空間の整備
プロジェクトの展開
自然あふれる豊かでゆとりある生活の実現
○民間開発による家・庭一体の住まいづくり ○町営住宅跡地の活用(小山町)
・ガーデンシティ三島(三島市)
0.7ha、20 戸程度
大場地区(2.1ha、45 戸程度)他2地区
H27 春分譲を目指す
H28 分譲を目指す
定住人口増、小山町産材の活用
※内陸フロンティア推進区域
環境共生・循環型社会の実現
・住まいにおける自然資源の
循環、廃棄物の再利用を推進
・自然エネルギー(太陽光発電
設備など)の活用を推進
■都市部での取組
県営住宅の建替えによる、家・庭一体の
住まいづくり(東部団地、光ヶ丘団地)
地域経済の活性化・産業振興
・住宅産業・林業振興(県産材)
・空き家等を活用した住み替え支援
・リフォームの推進
・未利用公有地等の有効活用
■住まいづくりの活性化
■既存ストックの有効活用
○県産材の活用促進
○空き家の有効活用
(しずおか木の家推進事業)
○住み替えの促進
○リフォームの促進(リフォーム支援事業の充実) ○定期借地権制度の普及
建物・土地を所有するだけで
なく、利用することによる、
豊かなゆとりある住まい
家・庭一体の住まいづくり推進協議会
・定期借地権、定期借家権の活用
民間事業者、市町、県が連携する協議会により普及・啓発、実践を図る
- 88 -
集約型都市構造
(交通基盤部)
1
要旨
県では、人口減少や少子高齢化の進展などの社会経済情勢の変化や、第4次地震被害想定の公表を
受けた県民の防災ニーズに対応するため、本県が目指すべき集約型の都市構造を示すとともに、市町
と連携し、人口減少社会などに対応した都市づくりに向けての指針となる都市計画区域マスタープラ
ンの改定作業を進めている。
2
現状・課題
本県の多くの市町は、急激な人口増加に対応するために市街地を広く設定し、都市の将来市街地像
を実現するために市街地整備を実施してきた。人口減少社会となった現在においては、公共施設や大
規模商業施設の中心市街地からの移転により、市街地の低密度化が進行している。また、郊外部の集
落においても、拡散した市街地への移住により、低密度化と高齢化が進んでいる。
3
取組の内容
(1)今後の都市づくりの基本的な考え方となる集約型都市構造は、各都市の中心市街地に、人口規模
に応じて必要とされる公共施設や医療、福祉、商業などの都市機能を鉄道駅等の周辺に集積するこ
とにより拠点性を高め、拠点周辺の市街地に、ゆとりある居住空間を構築することにより、利便性
や快適性の高い生活空間を創出しようとするものである。また、郊外部の集落においては、地区計
画などを活用し集落内の基盤整備を進め、学校やスーパーなどのサービス機能を充実させることで、
その魅力を維持しようとするものである。
(2)本県では、単なる都市機能の集約にとどまるものではなく、これからの人口減少時代等に対応で
きる都市の形の再生・再構築を図るため、各地域が育んできた個性や魅力を今よりも強化すること
を目指した独自の集約型都市構造の実現に向けて、都市計画区域マスタープランの改訂作業を進め
ている。このマスタープランでは、広域の観点から、拠点地域を明確にして都市計画制度の運用や
都市整備の推進による都市の将来像の実現方策を示すものであり、マスタープラン策定後は、市町
において、改正都市再生特別措置法の活用など、集約型都市づくりに向けた各種都市計画の検討を
予定している。
(3)特に、本県の場合には、南海
トラフ巨大地震など大規模災害
への対応や内陸のフロンティア
を拓く取組を踏まえた独自の集
約型都市構造の実現が、人口減
少対策のみならず安全・安心で
持続的な県土発展などの諸課題
を解決する方策の1つである。
- 89 -
ふじのくに美しく品格のある邑づくり
(交通基盤部)
1
要
旨
農業者と地域住民等が共に地域の将来を考えて行動し、幸福感を共有できるコミュニティづく
りを県民運動として展開するため、地域資源の保全等に取り組んでいる集落や団体等を「ふじの
くに美しく品格のある邑」として登録するとともに、先進的な活動を展開している邑を知事顕彰
するなどにより、邑全体のブランド力の向上を図る。
2
現状・課題
農山村地域では、高齢化や定住人口の減少、混住化等により、地域コミュニティの活力が低下
し、地域経済が低迷している。一方、都市地域では、食に対する安心・安全志向や美しい景観な
どによる安らぎを求めるニーズが高まっている。そのため、生産者と都市住民等の多様な主体の
参画による新たなコミュニティづくりが必要となっている。
3
取組の内容
【県の取組】
① 知事顕彰等により美しく品格のある邑全体のブランド化
② ふじのくに美しく品格のある邑づくり推進委員会の運営
【連合の取組】
③ 魅力向上を図るための調査及び研究
④ 地域資源に関する情報収集
⑤ 美しく品格のある邑の選定・登録
⑥ 美しく品格のある邑の広報活動
⑦ その他目的達成に必要な活動
- 90 -
行政経営研究会
(経営管理部)
1
要旨
○将来予測される人口減少を踏まえ、市町と県で共通する行政課題の解決に向け、市町間、または市
町・県等の連携や役割分担の在り方を再検討する必要がある。
・第 30 次地方制度調査会の答申(25 年6月)で、持続可能な行政サービス提供体制を維持するた
め、市町間の広域連携や都道府県による補完の必要性が示された。
・県の行革大綱(H26~)の検討を行う「“ふじのくに”行財政革新戦略会議」等から「市町と県と
の連携による行政運営を推進すべき」との意見をいただいた。
県全体の行政運営の効率化・最適化を目指し、連携を推進し課題解決を図る仕組みとして、新たに市
町と県による「行政経営研究会」を設置(26 年4月)
2
現状・課題
これまでの行財政改革の取組にも関わらず、人口減少と少子高齢化、地方財政状況の悪化など、本
県行政は、厳しい社会経済状況の中に置かれており、特に、今後の人口減少社会を前提とすれば、持
続的な行政サービスの提供や県政の発展に向けて市町や県がばらばらに取組を進めても限界がある。
こうしたことから、市町をはじめ県民・民間等との連携を進め、県全体で行財政運営の効率化・最
適化に取り組み、
「“ふじのくに”の自立」に向けた地域力の向上を図っていく必要がある。行政経営
研究会は、こうした連携を進めるための具体的な仕組みとして設置したものである。
3
取組の内容
・研究会には全市町、県の総務部長相当職等が参加し、研究方針・部会設置等を決定
・研究会の下に部会を設け、課題の解決に向け検討(H26 は5部会を設置し、順次研究を開始)
・部会で検討するテーマは、市町の希望等により随時追加
・年度ごとに部会の研究結果を取りまとめ、研究会に報告・公表
研究会
・全市町、県の総務部長相当職
(会長は県経営管理部長
副会長は袋井市、長泉町(H26))
市町・県で
具体的取組
を推進
研究成果の公表と
具体的取組方針の決定
研究会(部会)
・希望市町・県の実務者等
具体的課題の解決に向けた研究
A ファシリティマネジメントの推進
研究結果の報告受領
研究会(部会)設置の決定
B 自治体におけるクラウド等ICTの利活用
C 教育行政のおける市町間連携
D 地方公共団体間の連携
E 公民連携・協働
研究会事務局
市町の
検討希望
テーマ等
・市長会・町村会の代表市町(1市1町)
・市長会町村会総合事務局
・県(行政改革課・自治行政課)
・検討希望テーマの取りまとめ
・課題検討会を設置、結果取りまとめ
・部会の設置案を研究会に報告
- 91 -
課題検討会
・市町・県の実務者、事務局
・テーマにおける課題の整理、将来的な行政
課題の検討
a 行政評価手法の研究
ファシリティマネジメントの推進
(経営管理部)
1
要旨
施設の老朽化、歳入減少、人口減少社会の到来等により、施設を取り巻く環境は厳しさを増し
ている。県有施設を良好な状態で保持し次世代へ引き継いでいくために、経営的視点で施設管理
の最適化を目指すファシリティマネジメント(FM)を推進する。
2
現状・課題
建設後 30 年を超え老朽化を迎えている県有施設は現在、50%を超えている状況であり、今後、
維持更新に係る負担が増大していくことが懸念される一方、人口減少社会の到来により、将来的
な施設ニーズの変化が予想されているため、施設総量の適正化や施設の長寿命化等の取組が求め
られている。
3
取組の内容
平成 24 年度にFM基本方針(
「ファシリティマネジメントの推進に向けて」)
、平成 25 年度に
FM実施方針(
「ファシリティマネジメントの実施に向けて」
)を作成し、県総合計画や行財政改
革大綱の下、平成 26 年度~29 年度までの4年間で本格的に取組を進めていく。
○FM実施方針の概要
取組項目
総量適正化
長寿命化
維持管理
経費最適化
有効活用
環境整備
取組内容
・施設利用度や建物性能など複数指標により施設アセスメントを実施
・建物付売却など売却を促進するための新たな方策の検討
・長寿命化指針の作成、公共建築物保全マニュアルの改訂
・技術的所見を活用した効率的な予算執行を目指す意見書制度の検
討、導入
・維持管理業務委託の仕様・積算の標準化の導入検討
・新たな貸付対象の検討・借受者の公募(本庁舎へのコンビニ導入)
・ネーミングライツ(命名権)等、提案公募型の利活用の実施
・県有財産有効活用推進委員会の充実強化
・市町等と連携したFM研究会の開催
- 92 -
次世代への負担軽減に向けたインフラ資産の長寿命化計画
(交通基盤部)
1
要旨
静岡県では、既存のインフラ資産を最大限に賢く有効に活用するとともに、施設の長寿命化によ
り長期的な維持管理コストを低減し、次世代への負担軽減を図る、「ストック型社会」への転換を
目指している。
そこで、限られた財源の中で、効率的かつ効果的な維持管理や運営を行うアセットマネジメント
の考え方を取り入れた「社会資本長寿命化行動方針」により、橋梁や舗装、水門など、交通基盤部
が所管する工種について長寿命化の取組を進めている。
2
現状・課題
これまで、道路や河川、砂防、港湾などの各施設は、施設ごとに定めた要領等に基づいて、着実
に維持管理を進めてきたが、高度経済成長期に建設された多くの社会資本が近い将来に更新期を迎
え、施設の更新費や維持管理費の増大が大きな課題となっている。
また、各施設の維持管理・更新については、これまで、施設単位で独自に行ってきており、更新
費用の平準化に向けた統一的な取組や一元的な進捗管理が望まれている。
さらに、人口減少に伴うインフラ施設の利用者の減少、交通量の減少など、社会資本を取り巻く
社会情勢の変化が想定されることから、施設の利用状況や交通量の推移等により、従来のサービス
水準や維持管理水準を見直すなど、人口・社会構造の変化に対応したインフラ資産の維持管理の在
り方についても検討が必要となっている。
3
取組の内容
静岡県では、既存の施設を効率的かつ効果的に維持・管理し、利用者に安全で安心な最大限のサ
ービスを提供するため、
平成 25 年 3 月に、平成 15 年度に策定した「土木施設長寿命化行動方針
(案)」
を見直し、
「社会資本長寿命化行動方針」を策定した。
行動方針では、施設ごとの維持管理目標を定めた上で、維持補修に必要な費用と工種内での対策
優先度を考慮した中長期管理計画を策定し、その計画に沿って適切な維持管理・更新に取り組むこ
ととしている。
現在、行動方針に基づき、長寿命化に優先的に取り組む施設として位置付けた橋梁や舗装、公園、
港湾など 12 工種について、点検やデータの蓄積、中長期管理計画の策定、計画に沿った補修の実
施など、長寿命化に向けた取組を進めている。
また、平成 25 年度には、長寿命化の取組の進捗管理と情報共有を一元的に行うため、社会資本
長寿命化推進委員会に新たに進捗管理部会を設け、長寿命化の着実な推進に取り組んでいる
なお、適切な維持管理を目指した予防保全型管理への早期移行のため、優先的取組対象 12 工種
については、当初の予定を 1 年前倒しし、平成 28 年度までに中長期管理計画の策定を完了するこ
ととしている。
- 93 -
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