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小中併設校における防災・避難訓練について
テーマ 小中併設校における防災・避難訓練について 鹿児島県三島村立片泊小中学校 Ⅰ これまでの避難訓練の状況 (2) 避難訓練の実際 本校では平成22年度まで,防災に関わる避難 訓練として年2回(地震・火災),安全に関わる ものとして年1回(不審者),合計年3回実施し てきた。 Ⅱ 東日本大震災後の避難訓練の取組の概要 1 取組の内容,方法等 (1) 防災に関する訓練内容としては,これま での通り地震・火災に加え,地震時におけ る津波を想定した集団避難を行った。 (2) 「チャレンジ!防災48」(製作:総務省消 防庁)を中心に,地震に関する資料やVT R等を活用しながら,教師が様々な場面で の危険な状況を想定した正しい避難のあり 方を話し合わせた。火災については,地元 消防分団の協力のもと,児童生徒による初 期消火訓練や職員による消火栓を用いた放 水訓練等を行い,実践的な訓練も行ってい る。 2 避難訓練の内容とねらい (1) 地震時における津波を想定し,高台にあ る本地区指定避難所への全校児童生徒によ る集団避難の訓練を行った。 (2) 学校から避難場所へのルートや所要時間, 避難時の上級生の役割と教師の補助,危険 箇所等の確認をねらいとして実施した。 3 避難訓練実施までに工夫したこと (1) 全校朝会や学級活動の時間等で東日本大 震災を題材として取り上げ,津波発生のメ カニズムや被害の大きさについて,資料を 基に考えさせ,理解させるようにした。 (2) 海に面した本校において,想定される危 険について考えさせ,どのような防災のあ り方が必要であるかを話し合わせた。 4 取組の内容,方法等 (1) 津波を想定した集団避難訓練の実施 ア 開催期日 平成23年11月18日 イ 参加者 全校児童生徒 教職員 ウ 参観者 三島村片泊地区出張所長 〃 消防分団長 【海岸近くで地震にあったときの行動についての話し合いの場面】 【片泊地区指定避難場所への集団避難訓練の場面】 5 取組の成果と課題 (1) 成果 震災当初,児童生徒は報道等で見る震災 の映像に現実味を感じることができなかっ たようだが,様々な状況を想定してその危 険性や避難のあり方を話し合っていく中で, 防災への意識が高まってきた。職員間でも 非常時の対応の仕方を確認することができ, 良い研修の機会となった。 (2) 本校は離島へき地にあり,島内に消防署 は無く,地区民が消防分団員として災害発 生時の対応を行っている。自主的な防災意 識は身につくものの,緊急事態における専 門的な技術や対応という面で,不安な面も 少なくない。今後,児童生徒と職員だけの 訓練にとどまらず,PTAや地区との連携 を重視した合同訓練等の計画・実施も検討 し,さらに防災意識の高揚に努める必要が あると考える。