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V0ー.29 - 広島HARTクリニック

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V0ー.29 - 広島HARTクリニック
1岡
1.5倍)、自分や スタ ッフ、患者 さんが満足 で きそ うな南青山の
親弘 (東京 院長)
物件 にや っと出会 うことがで きました。
リニ ックは丸
新 ク リエ ックの 目標は、忠者 さんのプライバ シーが尊重 され
9年 間渋谷 の地 で 不妊治療 専 門 ク リエ ック と して 診療 を行 って
リラックス して診療 が受 け られ ること、スタ ッフが よ り快適 に
2000年 12月 に 開院 して以 来、東 京 HARTク
まい りま した。 これ もひ とえに患 者 さんの ご支援 お よび皆様方
仕事がで きること、 医師 3人 体制 の診療が可能であること、そ
の ご協 力 の賜物 と感 謝 して お ります。 しか しこの度、南青 山ヘ
して、診療 内容 の更 なる改善 と最先端生殖補助技術の発展 がで
移転す ることにな りま した。
きるとい うことです。
移転 を決意 した大 きな理 由 は、渋 谷 の ク リエ ックの面積 が絶
対 的 に不足 してい た ことで す。更 な る診 療 内容 の改 善 や発展 を
す るの は設 備 上 困難 で した。移転以外 の方法 と して、当初 は様 々
こ れ か ら、 設 備 ・ス
ペ ースが改 善 で きた新
な案 を考 え迷 い ま したが、 どの方法 も理想 とす るク リエ ック と
天 地 で診 療 を始 め ます。
ス タ ッ フー 同患 者 さん
は異 なって お りま した。 その ため 、移転以外 に方法 はない と思
の 期 待 に応 え る べ く努
い ま した。3年 程 前 よ り、場所探 しを始 め ま したが、 い ざ探 し
力 して い く所 存 で す の
てみ る と、ここが 良 い と思 うものが あ りませ んで した。 しか し、
で、 今 後 も ど うぞ よ ろ
願 い続 けれ ば叶 うのか、余 るほ ど広 くはあ りませ んが (渋谷 の
しくお願 い致 します。
高橋 克彦 ( 広島 院長)
ク リエ ック正 面玄 関
新
:
〒
1 0 7 - 0 0 6 2 東京都港区南青山 5 4 _ 1 9 南 青山 コー トl F
新住所
い としています。わが国での出生児 についての長期的な追跡調
査 は 2007年 に 日本受精 着床学会 が実施 した 3歳 児 までの調査
リエ ックは 2009年 4月 に当 ク リエ ックで実施
のみです。小学生以上 の学童 を対象 とした追跡調査 はあ りませ
した顕微授 精 によ って生 まれ た児 の 発育状況 につ いての ア ンケ
ー ト調 査 を行 い ま した。広 島 HARTク
リエ ッ クは 1992年 に
ん。 身体発育だけでな く、精神発達についての調査が必要 であ
わが国で初 めて、男性不妊 の カ ップル に精子注入法 による顕微
ら今回の追跡調査 を実施 しました。
広 島 HARTク
授 精 (SUZI)で 妊 娠 ・出産 に成 功 しま した。 その後 1993年
るとの考 えか ら、 またわが国最初 の顕微授精 を実施 した責務 か
対象は広島 HARTク リエ ックで SUZI,ICSIによって出産 し、
よ り ICSI法 に よる顕微授精 によって 2008年 度末 まで に 1,000
2009年 1月 で満 6歳 以上 になった児童 で、その両親宛 てに質
人 を超 える児 が 出生 しま した。 顕微授精法 は初期 には男性不妊
を対象 に実施 され ま したが 、現在 で は女性 高齢化 な どによる卵
問票 を郵送 しま した。質問票 に出生時体重、先天異常の有無、
就学前の健診時の記録 を母子手帳による情報 か ら、小学 1年 ∼
子 の質 が原 因 に よる受 精 障害 の カ ップル に も使用 され、 治療数
中学 3年 は学年毎 に学校 での身体預l定結果 を記載 して もらい ま
で は体外 受精 よ り多 くなって い ます。 (Newsletter vo1 27号
参
した。精神発達 についてはアメ リカ精神医学会 による発達障害
照)
の分類 (DSM IV,1994年)に よって、その有無 を聞きま した。
顕 微授 精 に よ る出生 児数 が 増加 し、 子 が成 長 す るにつ れ て、
今後 の成 長 につ いての 関心、不安 が増 えることも事実 で す。欧
また顕微授精 で児 を得 たことに関す る現在の気持ちについて両
親 に質問 しました。
米 で は定期 的 な追跡 調査 が行 われ、 多 くの報告 で は顕 微授精 で
対象 とな った 212カ ップル に郵送、 その うち住所不明で返
生 まれ た子 と、 自然妊娠 で生 まれ た子 に成 長 の差 は認 め られ な
送 され たのが 83通 、回答 が あったのは 49通 (回答率 37.9%
=49/(212-83))で 、32名 の 男児、33名 の 女 児、計 65名 の児
かの問 いにつ いて、「
完全 に解消 された」 と回答 したのは母親
につ い て 回答 が あ りま した。 双 子 が 10組 、二 つ 子 が 3組 で、
31名 (63.3%)、
父親 22名 (52.4%)で 、他 は 「
完全 ではない」、
年齢 は 6歳 か ら 16歳 で した。先天異常 は心臓疾患 が 1名 あ り、
苦 しみは残 ってい る」、「
わか らない」 で した。
「
10か 月 の 時手術 を施 行 して完 治 して い ます。 身体 発育 で は 15
最初 の顕微受精児誕生 か ら 17年 過 ぎ、4割 の家族 の方 と連
歳 までの全例 において、 異常 な発育 は認 め ませ んで した。精神
絡 が取れな くなって いる事実 は、 この ような追跡調査の難 しさ
発達 につ いて は 1名 2歳 の 時 自閉性 障害 と診 断 され、現在小学
を知 らされ ました。 しか し返事 をいただいた 65名 の子供 につ
校 の特別支援学級 に通 って い るとの回答 が あ りま した。
いて、1名 を除 き正常 に成 長 してお り、両親 も満足 されている
両親 の気持ちについての質問で、顕微授精を実施 したこと
との回答 を得 たことは、子 どもに顕微授精 による影響 はないこ
について母親 49名 中 48名 、父親 42名 中 41名 が 「
よかった」
とが、改めて確認 で きました。 また親の心理 として、顕微授精
との回答で したが、 「
なんとも言 えない」 と回答 したのが各 1
で子 をもった ことに殆 どの親 が肯定的 にとらえているものの、
名ありま した (別夫婦)。母親 からの回答では、多胎児である
約半数は子が将来不妊になるか もしれない とい う不安 をもって
ための育児の大変 さからの意見でした。顕微授精 による子の後
遺症への不安 について、母親 は 2名 (4.0%)が 「ある」 と回
いました。 また父親 に後遺症 へ の不安が高 か ったのは、不妊原
答 したのにたい して、父親 は 6名 (14.3%)が 「ある」 と答え
ました。子が将来不妊になるか もしれないとい う心配について、
授精 を利用 したことを考慮す ると、当然 と考 えられ ました。
因が自分にあったこと、 まだ未知の ことが多かった時代 に顕微
他 にもいろいろなご意見 が寄せ られ ましたが、 これ等 の ご意
ない」と回答 したのは母親 30名 (61.2%),父
親 21名 (500%)で、
「
見、感想 はこれか ら治療 を受 ける方、出産 されたばか りの方、
ある」、「
わからない」 との回答でした。二組の夫婦が子
他は 「
に顕微授精を したことをすでに告げていました。子がそれぞれ
顕微授精児 を持つ御家族 のために有益 な情報 となると思われ ま
す ので、広島 HARTク リエ ックのホ ームペ ー ジに掲載予定で
10,11歳 の時で、二人ともよく理解できなかったようですが、
す。 この調査報告 は 2009年 11月 23日 に行われ た 日本生殖 医
両親がどれだけ子を望んでいたかを伝えられたと思 うとの感想
学会で報告 しました。
で した。そして子が授 かった ことで不妊の苦 しみは解消 された
■ 高精 克彦 ( 広島 院長)
ア トランタと問けばマ ーガレ ッ ト ・ミッチェルのJヽ
説 「
風と
た高齢 、卵巣予備能 力が低 下 してい る女 性 の卵 巣刺激法 の 発表
が あ りま したが、残念 なが らいい方法 はない とい うのが結論 で
した。卵 巣予備能 の診 断 には AMH(抗
ミュ ラ ー リア ンホル モ
共 に去 りぬJの 舞台 となった合衆国南東部 の町で、映画では ビ
ビア ン ・リー扮す るスカー レ ッ ト ・オハ ラが北軍来襲 で町全体
見 られ、 内容 は HARTク
が火事の 中、馬車 で街 を脱 出す るシー ンを思 い出す方 は少 な く
Newsletter 26号で紹介 しま した、渡航生殖 医療 の セ ッシ ョン
ないのでは と思い ます が、 そんな面影 はどこに もあ りません。
コカ ・コー ラ本社、CNN本 社が ある ことを知 って い る人 はか
止 されてい る生殖 医療 (非配偶者 問体外受精、代理懐胎 、着床
な り通 で しょう。 そ うそ う 1996年 にオ リンピ ックが開催 され
前 診 断、男女産 み分 け、 同性 婚者 の妊 娠)を 治療 可能 な国 へ 、
た市 で もあ ります。そのオ リンピ ック公 園傍 にある巨大 な会議
また経済性 、利便性 (待ち時間 が短 い な ど)を 海 外 に求 めて旅
場 で、2009年 の ASRMは 開催 され ました。
を してお り、 その数 は年 々増加 してい ます。 その よ うな患者 さ
ん を治療 後 どの よ うに支援 す るか をテ ーマ と して議論 されて い
今回私 は 「ガラス化胚盤胞移植 で出生 した児 の発育調査Jの
結果 を発表 しま した。広島 HARTク
リエ ックが 1999年 に世界
に先駆 け臨床応用 した胚のガラス化保存法は、現在ではわが国
ン、Newsletter28号参照 )値 が有 効 で あ る とい う発表 も多 く
リエ ックの結果 と類 似 してい ま した。
もあ りま した。世 界 中 で少 なか らず の数 の患 者 さんが 自国で禁
ま した。
の胚の低温保存法 の主流 となっています。近年欧米 において も
ASRMに 参加 す るよ うになって 20年 過 ぎま したが、 発表 内
容 、 テ ー マ は 時代 の 変化 と共 に変 わ って きた とい う印象 で す。
注 目され るようにな り、今回の学会で も多 くの演題 が見受け ら
80,90年 代 の生 殖 医療 技 術 の 進 化 の 時代 か ら、 晩婚 化 、少 子
れ ま した。 しか し、ガラス化法 によって生 まれた子の発育 に関
化 に よる患者 さんの要求 の 多様性 に対応 す るための取 り組 み を
す る報告 は今 までなかったので、今回の発表 は世界で初 めて と
考 えることが 昨今 の傾 向 で ある と思 われ ま した。生殖 医療 分野
なる出生児発育報告 で した。内容 は Newsletter 28号
で紹介 し
のみで な く、医療 全体 が その よ うな方 向 にある ことは 間違 い あ
たよ うに、最高 9歳 までの 105人 の 身体発育、精神 発育 (12
りませ ん。考 えてみれ ば当た り前 の ことで す が、 毎年海外 の学
人の学童 について)の 調査 で、全員同年代 の児童 と変わ らない
とい う結果 を報告 しました。発表後、司会者 か ら一施設のみで
会 に出席す ることで、改 めてわが国の実情 を考 えるいい機 会 で
あると思 い ます。
長期 の追跡調査 を行 っていることに賞賛 の辞 を頂 きました。
学会全体 と しては臨床面 での 新 しい技術 な どの発表 は見 ら
出田 美寿恵 (広島 看護主任)
れず、患者 中心 の治療 法や副作用 (卵巣過剰束J激症候群、 多
胎妊娠 な ど)の 防止 につ いての 発表 が 多 く見 られ ま した。 ま
第 6 5 回 A S R M 学 会 が 1 0 月 1 7 日 ∼ 1 0 月 2 1 日 の 間 ア トラ
ンタで 開催 され ま した。1996年 にオ リンピ ックが 開催 され た
こ とで知 られて い ます が、 世界 中 で飲 まれ てい る コ カ ・コ ー ラ
安全性 も証明 されたことか ら、Cryo100pが さらに普及すれば、
より良い結果につ ながるのではと思いました。
SET(単 一胚移植)を 積極 的 に行 ってい るとい う発表では、
の 発祥 の地 で あ り、映画 「
風 と共 に去 りぬ」 のモデル の地 で あ
る とも言 われて い ます。 ア トラ ンタブ レー ブスの本拠地 で あ る
症例が限 られ ますが、妊娠率 は 2個 か 3個 移植す る場合 を比べ
ターナ ー フ ィール ドは、シ ーズ ンオ フで 閑散 と してい ま したが、
てほ とんど変わ らず、低温保存後融解移植 で きる余剰胚 が増 え
野球 好 きの私 に とって は、次 回 は是 非 シ ーズ ン中 に行 ってみ た
るため、1回 の採卵 あた りの累積妊娠率は高 くな ります。多胎
い と思い ま した。
を防 ぐために も SETを 積極 的 に進め るべ きで あると結論づ け
学会 で は、看 護 師 の 卒後研修 に参加 し、生 殖 医療 に関す る基
礎知識 につ いての看 護 師 の知 って お くべ き知識 や技術 、 ホル モ
ンに関す る情 報、治療 後 の妊 娠、 多胎、流産 な どに関 す る コ ー
ス を受講 しま した。 多胎 に関 して、 す で に 日本 で は定 着 した感
ていま した。HARTで 以前か ら行っていることが最先端である
ことを改めて実感 した一 日で した。
アメ リカでの移植座数 に関す る調査では、1992年 と 2007年
の ある 1個 胚 移植 で す が、 アメ リカで は まだ浸透 されていない
を比較す ると、 3個 以上移植 した割合 は減少 してい るもののい
まだ 2個 移植が多い現状がありま した。1個 移植 し、一児 を得
状況 で、 移植 数 につ いて ASRMガ
ることが理想的ですが、 2個 移植 して妊娠す る確率 を高めたい
イ ドライ ン を見直 し多胎率
の減 少 に向 けた教育 を、忠者 さんや ART従
事者 に も してい く
必要 を言 われて い ま した。看 護 師 の 発表 で は、胚 移植後 の ホル
と考 える患者 さんが多い状況 があると説明 していました。
ビデ オ プ ログ ラムてHよ、ROBOTIC MICROIN」
ECT10N
ー
ボ ッ トテクノロジ で顕微授精
モ ンの補充 に関 して、 注射 、睦錠 、睦錠 と注射 の併用 の 3群 問
TOWARD HUMAN ICSI(ロ
を比較 した結果 、妊娠 率 に差 はな く、睦錠 で 少 し出血 が 見 られ
をす る) と い う演題で、1 0 個 の卵子が整列 し、その後針 が 自
る傾 向が あるが、 流産 率 な どの差 はない とい う報告 が あ り、以
動的に動 いて卵子 に精子 を注入 してい くとい うビデオを見 ま し
前 に広 島 で 調査 した結果 と同 じ内容 で した。 黄体 期 の補充 に関
た。 ラボの業務が完全 に ロボ ッ トで操 られて しまうと怖 いので
して は、患 者 さんの利便性 を考慮 した補充 がで きるので、 この
す が、 これ か らも患者 さんの受精卵 を大切 に培養 しようと改め
点 につ いて 説明 を充分 に して い きたい と思 い ま した。 看護師 の
演題 の 中 には、 待 ち時間の改善 や ア ンケ ー ト評価 な どにつ いて
て思いました。
の 演題 も見 られ、」ISARTで
も取 り入れ て い る、ART医 療 の
質 の 向上 と共 に、患 者満足 度 の 向上 な どの取 り組 みが高 まって
セヽることを ESHREや
ASRMで
も感 じま した。
■ 磁山 彩乃 ( 広島 検査部)
まず講演や発表 が行われ るメインの学会 に先立 って開催 され
た胚 の低温保存 に関す る研修 コ ースに参加 しま した。演者 の
1人 が 2009年 か らCryoloopを使用 し、 良 い成績 が 出てい る
と発表 してい ま した。今回 ASRMで
1向
院長が発表 された ことで
田 暫規 (広島 副院長)
今 回、 オ ー ス トラ リア生 殖 医 学 会 (Fertility Society of
Australia;FSA2009)は オ ー ス トラ リア大陸の西側 にある都 市
パ ー スで 行 われ、成 田空港 か らシ ンガポ ール 経 由 で 向 かい ま し
発表会場 前で
が全 く逆 の初夏 の 陽気 で、 毎 日半袖 で十分 で あ り、湿度 は低 い
が気温 2530度 の快適 な 日々が続 いてい ま した。 パ ー スは人 口
5070万 程度 のオ ー ス トラ リア西海 岸 の観 光 の 中心都市 で、 ヨ
ッ トレー スの最高 峰 で あるアメ リカズ カ ップの予選 が行 われ る
ことで有 名 な フ リーマ ン トル とい う港 が ある以外 は あま り特徴
た。 オ ー ス トラ リアの東海岸 にあ る都市 (シ ドニ ー、 ブ リスベ
ー ン、 ゴ ール ドコ ー ス ト)へ は 日本 か ら多 くの直通便 が あ りま
が ある都市で は あ りませ んで した。
す が、 シ ドニ ー経 由でパ ー スヘ 行 くと大 き く迂 回す るよ うにな
るため このル ー トを選 択 しま した。 (シ ドニ ー :パ ー ス 間 は飛
な学 会 と違 い、参加者 300人 程 度 で、 オ ー ス トラ リアの文 化 ・
地理 的 ・
民族 的背景 に関係 した発表 内容 が 多 く、 た とえば 欧米 ・
行機 で 4時 間半 かか り、 その上 時差 が 3時 間 もあ り、や は り大
オ ー ス トラ リアで は肥満、糖尿病 、高血圧 が 日本 と比 べ るとは
きな大 陸 で す。)
るかに多 く、 これ らの疾患 は結果 と して患 者 だ けで な く生 まれ
10月 下旬 の オ ー ス トラ リア は、南 半球 の ため 日本 とは気候
オ ー ス トラ リア生殖 医学会 は、 アメ リカや ヨー ロ ッパ の大 き
て くる児 へ も大 きなマ イナス影 響 を与 えるため、不妊治 療 に関
係す る医師、パ ラメデ ィカルは単 に不妊治療 だけを行い、妊娠
に向けるのだけでは不十分 であり、 まず内科医やカウンセラー
の治療 の結果 を系統 だって集計す ることで安全性 の確認 などに
と連携 して健康状態 の改善 の指導 か ら対応すべ きである点 を力
つ なげるシステムの重要性 を感 じました。
オ ース トラ リアには、 シ ドエ ー に IVFオ ース トラ リア ,シ
説 していました。 また不妊治療期間や妊娠期間の生活態度や食
事背景 が出生後 の児 の健康 にも大 きく影響す る点 を多 くのデ ー
ドニ ー IVFの 2施 設、 メル ボル ンでは、 メル ボル ンIVFと モ
2施 設、 ブ リスベ ー ンか ら北 に
ナシュ IVF(MOnash IVF)の
タか ら示 してヽヽま した。
オ ース トラ リアとニ ュー ジー ラン ドでは 2006年 の 1年 間で
あるクイー ンズ ラン ドIVF(Queensland IVF)と
ぞれが複数のサテライ トク リエ ックを周辺 に作 り大規模展開を
54,000件近 い体外受精 が行われ、約 10,500児が出生 してお り、
している不妊施設 が 5つ あり、 これは国上が広 く患者が通 うに
30児 の うち 1児 は生殖補助 医療 での挙 児 になる割合 です。 こ
は遠す ぎるためのシステムで、それ以外 の中小不妊 ク リエ ック
の傾向 はよ り進 んでお り、国が ART治 療 に周期数に関係 な く
を含め約 50施 設 あるそ うです。不妊治療費は、回数関係 な く
補助 を出 してい ることに よります。 また ANZARD(Australian
New Zealand Assisted Reproductive Dataヽ
bヽ
aう不妊治
se)と
ある程度の額が国か ら補助 され るシステム をとってお り、 これ
療 の成績 を一元化 して調査管理 してい る団体が定期的に結果 を
,ヽう、そ ヤし
は人 口増加 を積極的に推進 している国 とい う背景があるとの こ
とです。や は り、オ ース トラリアは、 イギ リスの文化 の大 きな
集計 し公表 してお り、今 回はその 中で も 2002年 か ら 2006年
の間 に単一胚移植で出産 した 13,368児の状態 を年齢や方法別
影響 を受けてい るので、大陸的ではあるがアメ リカとは少 し違
に解析 した成績 を報告 していました。 この ような国 を挙げてそ
参コロ、訪間 とな りました。
1後
藤 哲也 (東京 副院長)
この度 の移転 で は、休 診期 間が長期 にわ た り、皆様 には大変
御迷惑 をお か け しま した。改 めて、 お詫 び 申 し上 げ ます。
さて、移転 に際 して 多 くの患者 さんか ら、 「
凍結受精卵 の移
った雰囲気や独特 の考 え方 に触れ る機会 に もな り有意義 な学会
タ ンクに対す る輸送 中 の床 か らの振動 を利 らげ るため に、 タ ン
クを車 内 の 梁 か らゴムベル トでつ る し、 下面 と側 面 をク ッシ ョ
・
ンで保護す るよ うに固定 しま した。 さらに、 タンク 2 台 につ き
ス タ ッフ 1 名 が付 き添 って車 内 に乗 り込 み、輸 送 中常 に監 視 し
ま した ( 写真 参照) 。幸 い、渋谷 か ら青 山 まで は移 送距 離 が短
送は大丈夫 か」 とい う質問 をいただ きま した。東京 HARTク
か ったので 、 この よ うな安心 で きる方法 で無 事移送す ることが
リエ ックヘ は、凍結胚盤法移植 を希望 して来院 され る方が多い
で きま した。
新 ク リエ ックは、 院長以下 ス タ ッフ全員 が、患 者 さんが よ り
のです が、今回の移転 で、受精卵 をお預 か りす る責任の重 さを
スタ ッフー 同再度認識 しました。以下 に、凍結受精卵 がどのよ
快 適 に治療 を受 け られ るよ う最大 限努 力 して設 計 され ま した。
うに移送 されたか、簡単 に説明 します。
ス タ ッ フー 同、初
凍結受精卵 は、個 々の患者 さんごとに個別 の小容器 に入れ ら
心 に帰 って 仕 事 に
れ、液体窒素 を満 た したタンク内 に保存 されています。移送 に
励 む 所 存 で す が、
ついては、タンクヘ の振動 をいかに抑 えるかが課題で した。様 々
不備 な点 も多々 あ
な移送方法 を検討 した結果、引越 し業者 の精密機械 を輸送す る
チ ー ム と HARTの 培養室 ス タ ッフが共同で作業す ることにな
る と思 い ます。 お
気 づ きの点 が あれ
りま した。移送 は、交通量 の少 ない深夜帯 に行 うことに し、午
ば、ぜ ひ遠 慮 な く
後 10時 か ら作業 を始 め、終 了 したのは翌 朝午前 3時 で した。
ご指摘 くだ さい。
ヨー ロ ッパ の不妊治療施設 で エ ンブ リオ ロジス トと して活躍
し、 世界 的 に有名 な ピエ ール ・バ ンダ ーズ ワル メ ン先生 が来 日
され、 神戸 での ワー クシ ョップ ・セ ミナ ー に先立 って、広 島 ヘ
トラ ック内 につ る され た保存 タ ンク
(IMSI)の 有用性 について」講演 および意見交換 を行 いました。
また先生 は HARTク リエ ックが積極 的に行 って い るガラス
化法や胚盤胞培養 ・移植 に関す る知識や論文 も多 く、先生 が指
2009年 9月 に 2日 間来 られ、講 演 を含 めい ろい ろな意 見交 換
を行 い ま した。 ピエ ール 先生 は世界 で初 めて精巣 か ら精子 を採
導 している施設は これ らの方法 を用 いて とて も良 い臨床成績 を
取 し、顕微授精 を行 い妊娠 に向 ける治療 (TESE_ICSI)を 行 っ
た科 学者 と して知 られ、現在 ベ ル ギ ー、 フ ランス、 オ ー ス トリ
ア、 チ ェ コ ス ロバ キ アの IVF施 設 の ク リニ カル ラボの 責任 者
リ
エ ックの岡先生 ・後藤先生および研究室 スタ ッフと意見交換 を
す る機会 も持 ちました。今後 も定期的に意見交換 を行 い、 ヨー
として活躍 されており、今回は 「ヨーロッパ における不妊治療
ロ ッパ における最新 の不妊治療 に関す る情報 を入手 し、HART
技術の進歩や、高倍率顕微鏡で精子を選別 し顕微授精する技術
ク リエ ックの医療 レベルの向上に役立てたい と思い ます。
報告 しています。
神戸で の ワー クシ ョップ ・セ ミナ ー後 には東京 HARTク
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