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芸術科「音楽Ⅰ」学習指導案 本学習指導案のポイント(指導第一課 指導

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芸術科「音楽Ⅰ」学習指導案 本学習指導案のポイント(指導第一課 指導
芸術科「
芸術科「音楽Ⅰ
音楽Ⅰ」学習指導案
本学習指導案の
本学習指導案のポイント(
ポイント(指導第一
指導第一課 指導主事 重森 栄理 )
広島県立廿日市高等学校
教諭 西本 晶子
・本時の目標を明確に板書で提示し,学習後に自己評価させています。
・目標の中に音楽を形づくっている要素を具体的に示して生徒に表現の工夫をさせています。
・生徒が協同的な学びをすすめるための場づくりや学習カードの工夫があります。
1 実施日
:平成 23 年 11 月 18 日(金)
(第3時間目:10 時 45 分~11 時 35 分(50 分)
)
2 学年・学級:第1学年1組
3 題材名
:リコーダーアンサンブル「アニメ・ソング・メドレー」
4 題材について
(1)題材観
本題材は,学習指導要領における内容 A表現(2)器楽のウ「様々な表現形態における器楽の特
徴を生かし,
表現を工夫して演奏すること。
」
を受けて設定したものである。
本題材で使用する教材は,
「君をのせて」と「もののけ姫」をメドレー形式でリコーダー五重奏に編曲した楽曲である。どちら
も叙情的で哀愁を帯びた美しいメロディの曲であり,各声部に登場する親しみ易い旋律は,リコーダ
ーアンサンブルの統一した響きを体験させるのにふさわしく,速度や強弱の設定が最小限にとどめて
あるため,rit.を含めたテンポ設定,強弱の表現を独自に工夫することができる。アンサンブル活動を
通して,
各声部の役割や美しい響きなど音楽を形づくっている要素を知覚・感受させることができる。
(2)生徒観
本校生徒は,幅広い知識や高い学力を身に付けたいという願いを持っている。しかし,学習に取り
組む姿勢においては受け身である生徒が多い。家庭学習についても与えられた課題はこなすものの,
発展的な学習を行う生徒や積極的に教師に質問して理解を深めようとする生徒はあまり多くない。ま
た,コミュニケーション能力についても課題があり,表現力の点で個人差が大きい。1 年 1 組は演奏
活動全般において意欲的に取り組む生徒の多い
である。 月の
の 習も最も く取り組
み,リーダー の生徒による り強い指導の
で学年2 となった。1 学 の器楽では
の演奏
を中 に行い,4月
に
て
に
した生徒もいる。2学 からリコーダー演奏を行ってい
るが,
より容易に音が せる楽器であることと,教材が小・中学校で親し できた
深い曲で
あるため,楽し で活動している。
(3)指導観
指導にあたっては,生徒個々の 体 を高めるためにグルー リーダーを定めさせ,アーティ ュ
レーション,リ
, 指など演奏 の 問点が生 た は,リーダーを中 にグルー 内で 体的
に教え うことで解 させたい。また,指導 の
を えながらグルー 内での各声部の役割を意
識させ,速度設定や強弱を工夫するなど独自 をもたせながら統一感のあるアンサンブル演奏をさせ
たい。親しみある楽曲を用いてリコーダーアンサンブルの響きを体験させ,生徒のリコーダー の
と演奏表現能力をより高めたい。
題材の目標
各声部の役割や旋律が生み す曲 の美しさを感 取り,グルー
にリコーダーアンサンブルの表
現を工夫する。
題材の評価
心
篠笛
合
5
6
格
ん
クラス
6 合唱祭 練
粘
効果
位
期
当初 比べ 格段 上達
期
出
ん
ズム 運
決
主 性
上 疑
じ 際
者 助言 交
性
プ
規準
じ
キ
プ 主
へ 関
心
出 想
心
プ
早
篠笛
愛着
プ毎
ア 関心・意欲・態度
イ 芸術的な感受や表現の工夫 ウ 創造的な表現の技能
① リコーダーアンサンブルの響きに関 ① 楽譜を見て,音高,リズム, ① 楽譜を見て,音高,リズム,フ
心を持とうとしている。
フレーズなどを把握し,速
レーズなどを把握し,正しく表
② 楽譜を見て,音高、リズム,フレー 度・強弱を工夫している。
現する技能を身に付けている。
ズ,などに関心を持ち,主体的に表 ② 各声部の役割と全体の響き ② 各声部の響きの調和を図り,イ
現しようとしている。
の調和を感じ取り,表現を
メージ豊かに表現する技能を
③ 各声部の役割を意識し,主体的にア 工夫している。
身に付けている。
ンサンブル活動へ参加しようとして
いる。
7 指導と評価の計画(全7時間)
評
価
次
学 習 内 容(時 数)
関 感 技
○読譜練習
ア-①
行動観察
◎
○
全パートの音取りを行う。
(1 時間)
ウ-①
一 ○グループ分けを行い,アンサンブル活動を行
ア-②
聴取・観察
う。
◎ ○
イ-①
(3時間)
○グループ毎の演奏を発表し,相互評価する。
ア-③
聴取・観察・
○
◎
(本時)
イ-②
ワークシート
二
(1時間)
○個人演奏を行う。
(2時間)
聴取
◎ ウ-②
8 本時の展開
(1) 本時の目標
各声部の役割や全体の響きの調和を知覚し,それらによって生み出される表現の特質を感受すること
によって,グループ毎に独自性をもたせたリコーダーアンサンブルを工夫する。
【学習指導要領 内容 A 表現(2)器楽 ウ】
(2)観点別評価規準
○各声部の役割を意識し,主体的にアンサンブル活動へ参加しようとしている。
○各声部の役割と全体の響きの調和を感じ取り,表現を工夫している
(3)学習の展開
評価規準
○:指導活動 ●:学習活動
指導上の留意点
(方法)
●本時の内容を知る。
○本時の目標を板書する。
導
入 グループ毎に強弱・速度・パートのバランスなどを工夫したリコーダー・アンサンブル演奏をしよう。
●チューニングを行う。
●グループ毎にセッティングし,アンサ ・ 一体感のあるアンサンブルができるように, ・行動観察
ンブルの最終確認練習をする。
並び方を統一させる。
(ア-③)
・ 自分のパートの運指を確認させる。
○グループ名,発表順番を決める。
○ワークシートを配布し,記入内容,方 ・ 聴く視点の確認をする。
法を説明する。
(テクスチュア・強弱・速度・息継ぎ・音の長さ・
展
グループ独自の表現の工夫)
開 ●グループ毎に演奏を発表する。
・ グループリーダーに,独自に工夫した点(聴
きどころ)を述べさせてから演奏させる。
●他のグループ演奏に対する評価をワ ・ 強弱,速度,息継ぎ,声部の役割や響きなど ・聴取,観察,
ークシートに記入し,発言させる。
グループ独自の工夫に着目して,他の演奏を
ワークシート
○演奏後,指導者の感想や気付きを述べ 聴取するよう注意する。
(イ-②)
る。
●ワークシートに自己評価を記入する。 ・ アンサンブル活動を通して生徒が身に付けた
ま
●ピアノ伴奏をつけて全員で演奏する。 事柄を記入させる。
と
●ワークシートを提出する。
め
○次回の予告を行う。
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