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(平成19年3月改定)本文(PDF:1162KB)

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(平成19年3月改定)本文(PDF:1162KB)
茨城県総合物流計画(改定)
~首都圏における国際的な物流ゲートウェイの形成を目指して~
平成19年3月
茨城県
目
次
1 茨城県総合物流計画改定の目的・趣旨
1
2 物流を取り巻く環境の変化
2
3 物流計画の中間評価
9
(1)施策の進捗状況・数値目標の状況
9
(2)中間評価の結果
10
4 茨城県における物流の課題
12
5 茨城県の物流施策
14
(1)物流の基本方向
14
(2)物流施策
17
(3)重点戦略
62
6 推進体制
70
(1)基本的な考え方
70
(2)関係機関との連携・協働
70
(3)茨城県物流推進連絡会議
70
(参考)数値目標一覧
71
1 茨城県総合物流計画改定の目的・趣旨
本県の物流については,平成 14 年度に「首都圏における国際的な物流ゲートウェイの
形成」を基本テーマとした茨城県総合物流計画(平成 14~22 年)を策定し,物流施策の
総合的な推進を図っている。
しかしながら,経済のグローバル化による国際競争の激化や,京都議定書の発効によ
る環境対策の充実強化の必要など,物流を取り巻く環境は大きく変化している。こうし
た環境変化に対応するため,国においても「総合物流施策大綱(2005-2009)」を策定し,
国際・国内が一体となった物流の実現や、グリーン物流1をはじめとする効率的で環境に
やさしい物流の実現に向けた取り組みなどを強化していくこととしている。
また,本県では,平成 18 年度を初年度とする県の総合計画「元気いばらき戦略プラン」
がスタートし,常陸那珂港や北関東自動車道,茨城空港(百里飛行場)などの広域交通
基盤の整備進展を踏まえた産業大県づくりを進めている。
こうした状況を踏まえ,本計画の基本テーマ及び基本目標の達成に向け,これまで以
上に物流施策の総合的・一体的な取り組みを推進していくため,計画期間の中間年を迎
えた茨城県総合物流計画の中間評価を行い,各施策の見直しと具体化を図るとともに,
重点戦略の再構築及び数値目標の見直し等を行い,平成 22 年度までの行動計画としての
アクションプランとする改定を行った。
1
グリーン物流
運輸部門の物流分野における環境負荷低減活動のこと。
1
2 物流を取り巻く環境の変化
①広域交通基盤の概成
ア)高速道路
本県では,常磐自動車道(常磐道),北関東自動車道(北関道),東関東自動車道水
戸線(東関道水戸線)
,首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の4本の高速道路による高
速道路ネットワークの整備が着実に進められている。
■常磐自動車道
現在事業が進められている北関道・東関道水戸線・圏央道の機能と相まって,首都
圏や北関東,東北地方などと連絡し広域高速ネットワークを形成する重要な幹線道路
となっている。
■北関東自動車道
茨城・栃木・群馬3県の主要都市と常陸那珂港を連結し,東京港に一極集中する物
流体系を再編する機能を有するとともに,北関東の沿線地域の交流と連携を促進し,
新たな経済文化圏の創造に寄与する重要な幹線道路として期待されている。
平成 21 年度には東北自動車道と接続し,平成 23 年度には全線開通が予定されてい
る。
■東関東自動車道水戸線
鹿島港,常陸那珂港や成田空港,茨城空港などの物流拠点を結び,災害時には常磐
自動車道の代替路線としての機能も有するなど,北関東や首都圏の広域的な交通を支
える大きな役割を果たすことが期待されている。
平成 21 年度に予定されている茨城空港の開港にあわせ,現在,
(仮称)茨城町JC
T~(仮称)茨城町南IC区間の整備が進められており,また,平成 27 年度中には鉾
田ICまでの整備が予定されている。
■首都圏中央連絡自動車道
都心からおよそ 40~60km の位置に計画されており,東名,中央,関越,東北,常
磐,東関東などの放射幹線道路と接続することで交通の分散化が図られ,首都圏の交
通混雑が緩和されるほか,環境改善,経済効率の向上など多くの整備効果が期待され
ている。
つくばJCT~阿見東IC区間が平成 18 年度末までに供用され,平成 24 年度中の
県内区間の全線開通に向けて,現在,整備が進められている。
2
イ)港湾
本県は,日立港,常陸那珂港,大洗港,鹿島港の 4 つの重要港湾を有し,首都圏に
おける海上物流の一翼を担っている。
■日立港
北関東地域の海の玄関口として発展し,石油製品や鉱産品,北海道の農産物等を
取り扱うほか,海外自動車メーカーの東日本の輸入拠点となるなど自動車物流拠点
としての機能も高めている。
また,平成 18 年 6 月には北九州RORO航路2が開設されたことから,北海道と
九州を結ぶ海上ルートの結節点としての役割も高まっている。
■常陸那珂港
最新鋭の国際海上コンテナターミナルを有する中核国際港湾としての整備が進め
られており,港湾に直結する北関東自動車道の整備と併せ,東西方向の新しい物流
ルートを形成し,首都圏における物流の合理的再編と発展に大きく貢献していくも
のと期待されている。
北埠頭では,コンテナ船の大型化に対応した水深 15m岸壁,中央埠頭では水深 7.5
mの耐震強化岸壁が供用開始されているほか,現在,中央埠頭において,水深 9m 岸
壁の整備が進められている。
また,大手建設機械メーカーの相次ぐ進出により,RORO貨物の物流拠点とし
ても期待が高まっている。
■大洗港
首都圏と北海道を結ぶカーフェリー基地として整備が進められており,平成 19 年
1 月には,カーフェリーの輸送力の強化が図られるなど発展を続けている。また,公
共マリーナや大型客船が寄港可能な埠頭が整備されているほか,平成 18 年 3 月には
大洗マリンタワーに隣接した地区にリゾートアウトレットモールがオープンするな
ど,首都圏の新たな海洋レクリエーション基地としての機能を高めつつある。
2
RORO(船)
船の中にトレーラーが自走して乗り込むことが可能な構造となっており,クレーンを使わずに直接貨物
の積み降ろしが出来る船のこと。
3
■鹿島港
鹿島臨海工業地帯の原材料や製品の海上輸送基地として重要な役割を担っている
ことに加え,近年の企業の事業再編・効率化や物流体系の見直しなどの流れから,
これまで京浜一帯で扱われていた一般貨物のシフト先としても機能している。
北公共埠頭では,平成 17 年度までに,3 つの水深 10m岸壁及びガントリークレー
ン3が供用開始され,外港地区では水深 14m 岸壁の整備に着手するなど,さらに使い
やすい港へと整備が進められている。
また,大手木材メーカーをはじめとする企業の進出により,取扱貨物量の大幅な
増大が見込まれている。
ウ)茨城空港
本県をはじめとする北関東地域の国内航空需要に対応するため,航空自衛隊百里飛
行場において,民間航空機の就航に必要な 2,700mの滑走路やターミナルビル等の整
備を行う民間共用化事業が,平成21年度の開港を目指し進められている。
首都圏における中長期的な空港容量の不足が懸念される中,国際チャーター便,ビ
ジネスジェット4,国際貨物便など,多様な空港需要に対応し,首都圏のゲートウェイ
機能の強化を図ることが求められており,将来的には,茨城空港は,羽田,成田を補
完する首都圏第三の空港としての役割が期待される。
3
4
ガントリークレーン
港湾の岸壁に設置され,コンテナなどの貨物の積み卸しを行うクレーンのこと。
ビジネスジェット
数人から十数人程度を定員とする小型のジェット飛行機で,企業や個人が使用する自家用機。
4
茨城県の広域交通ネットワーク
5
②産業大県づくりの推進
元気いばらき戦略プラン(平成 18~22 年度)では,働く場の創出・確保により地域
間競争を勝ち抜く足腰の強い産業の実現と県民生活の向上を目指し,産業大県づくり
を目標の一つに掲げ,陸・海・空の広域交通ネットワークなど本県の有する発展基盤
を活用した活力ある県づくりを強力に進めている。
③広域連携物流特区の認定
常陸那珂港を中心とする港湾地域と北関東自動車道沿線地域等において,首都圏に
おける新たな物流拠点の形成を図るため,港湾の国際競争力の強化やひたちなか地区
等への産業集積,物流拠点を結ぶアクセスの向上などを目標に,平成 15 年 11 月に本
県,栃木県及び群馬県の 3 県共同で「広域連携物流特区」の認定を受け,規制緩和に
取り組んでいる。(平成 17 年 11 月から,茨城県・栃木県の共同認定に変更。)
広域連携物流特区の概要
■茨城県
対 象 区 域
水戸市,日立市,古河市,結城市,常陸太田市,笠間市,ひたちなか市,常陸大宮
市,那珂市,筑西市,桜川市,小美玉市,茨城町,大洗町,東海村,八千代町,境
町(17 市町村)
■栃木県
宇都宮市,栃木市,佐野市,足利市,小山市,真岡市,下野市,二宮町,上三川町,
壬生町,都賀町,岩舟町(12市町)
目標1 港湾の国際競争力の強化
○港湾関連手続の合理化(ワンストップサービス・シングルウィンドウ化)
○保税地域搬入前の貨物に対する到着即時輸入許可制度導入
○自動車の回送運行時における仮ナンバー表示の柔軟化 等
目標2 ひたちなか地区や内陸部における産業集積の促進
○保税蔵置場許可に係る距離基準の特例
基 本 目 標 ○大口返還財産の留保地の民間事業者への売却,貸付
及び
規制緩和措置等
○常陸那珂工業団地の建ぺい率の緩和
○茨城中央工業団地の用途地域の見直し
○工場立地法に基づく緑地面積率の緩和
○工業団地造成事業で造成した敷地の譲受人の範囲等の拡大
○森林法に基づく林地開発要件緩和 等
●重量物輸送効率化事業
目標3 物流拠点を結ぶ利便性の高いアクセスの実現
○車両の高さ制限の緩和
○高速道路料金割引の社会実験
※対象区域の市町村:平成 18 年 4 月 1 日現在
※規制緩和措置等の記号:●特区による規制緩和項目 ○その他の規制緩和項目
6
④国における総合物流施策大綱の策定等
国では,社会経済情勢の変化や課題を踏まえ,物流施策の総合的・一体的な推進を
図るため,平成 13 年に策定した「新総合物流施策大綱」を見直し,平成 17 年 11 月に
新たな総合物流施策大綱を閣議決定している。
また,国土総合開発法の抜本的見直しにより,開発中心からの転換や「全国計画」
と「広域地方計画」の二層体系により新たな国土づくりを進める「国土形成計画法」
の施行(平成 17 年 12 月)をはじめ,経済・情報・文化交流などで日本がアジアと世
界の架け橋となる「アジア・ゲートウェイ構想」
(アジア・ゲートウェイ戦略会議設置:
平成 18 年 10 月)や,国際物流パートナーシップ会議による「国際物流競争力強化の
ための行動計画」の策定(平成 18 年 12 月)など,国土の形成や経済成長,国際競争
など物流に係わる各分野において,様々な動きが出てきている。
物流施策大綱(2005-2009)の概要
7
⑤環境への一層の配慮
地球環境への対応強化がこれまで以上に強く求められており,平成 17 年 2 月の京都
議定書の発効や,「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(省エネ法)の改正(平
成 18 年 4 月),地球温暖化対策推進法の改正(平成 18 年 6 月)などが行われてきた。
とりわけ,省エネ法の改正では,エネルギーの使用の合理化のためにエネルギーを
使用する者等が構ずべき措置に関する基本的な事項として,新たに「輸送に関する措
置」が追加された。
本県においても茨城県地球温暖化防止行動計画を改定(平成 18 年 2 月)し,平成 22
年度における温室効果ガス排出量を,平成 2 年度比で 4.6%削減することとしている。
改正省エネ法における輸送に関する措置の概要
対象
特定輸送事業者(貨物・旅客)
内容
事業者の努力義務・判断基準の公表
(保有車両数 トラック 200 台以上,鉄道
300 両以上等)
特定荷主
・中長期計画の提出義務
・エネルギー使用状況等の定期報告
事業者の努力義務・判断基準の公表
(年間輸送量が 3000 万トンキロ以上)
・計画の提出義務
・委託輸送に係るエネルギー使用状況等の定期報告
8
3 物流計画の中間評価
本計画の策定からおおよそ 5 年が経過し中間時点を迎えたことから,計画に位置付け
られている施策の進捗状況及び数値目標の状況について,中間評価を行った。
(1)施策の進捗状況・数値目標の状況
①施策の進捗状況
●重点施策:22
○一般施策:16
◎重点戦略: 9
計
:47
①概ね計画どおり ②遅れている ③進んでいない
14
7
1
14
2
0
2
6
1
30(63.9%) 15(31.9%)
2(4.2%)
④その他
0
0
0
0
②施策の今後の基本的な方向性
●重点施策:22
○一般施策:16
◎重点戦略: 9
計
:47
①現行どおり
16
13
3
32(68.1%)
②見直し
③廃止
5
3
6
14(29.8%)
1
0
0
1(12.1%)
③数値目標の状況
項目
幹線道路(国道+主要地方道)
の改良率(%)
日立港及び常陸那珂港の
外貿コンテナ貨物の航路数(週あたり)
県内重要港湾の取扱貨物量
(千トン/年)
茨城空港の取扱貨物量
(トン/年)
TICT取扱貨物件数(件数/年)
(上段;航空貨物 下段;海上貨物)
工場立地件数(件数)
工場立地面積(ha)
青果物(野菜,芋類及び果実)
の生産量(千トン/年)
平成 17 年度
実績
目標
平成 22 年度
目標(※)
達成率
88.1%
86.0%
97.6%
89.9%
6
3
50.0%
15
78,000
83,002
106.4%
80,000
0
0
43,310
3,642
3,395
9,036
1,108
(平成 16 年度)
86.6%
66.2%
104.3%
102.3%
3,500
(平成 23 年度)
55,000
6,000
3,405
9,183
85.0%
1,333
2,900
(平成 18 年度)
50,000
5,500
3,255
8,833
1,300
(※)平成 22 年度目標は,本計画策定時(平成 14 年)の当初目標
9
(2)中間評価の結果
①進捗状況
・ 47 施策のうち 30 施策(63.9%)が「概ね計画どおり」となっていることから,一定
の進捗がみられると評価される。
②常陸那珂港関連施策
・ 集荷・航路誘致の充実が課題となっている。国のスーパー中枢港湾5構想の策定等の環
境変化を踏まえた港湾サービスの見直しを検討するとともに,航路誘致の充実や中央
ふ頭等の整備促進を図る必要がある。
③茨城中央工業団地(笠間地区)関連施策
・ 導入可能施設の対象の拡大をはじめとする企業誘致に向けた条件整備を進めてきた
が,現在のところ企業立地にはいたっていない。今後は,より一層の積極的な企業誘
致が必要である。
・ また,隣接する友部SAスマートIC6の利用形態の検討(トレーラー等に対応可能な
設備の大型化等)が必要である。
④茨城空港関連施策
・ 開港目標時期の変更に伴い,航空貨物の取り扱いや茨城空港テクノパークの整備,物
流関連企業の誘致などの関連施策における整備計画等についても,新たな開港目標時
期(平成 21 年度)にあわせて見直しを行ったところである。今後,アクセス道路の
整備なども含め,航空貨物の取り扱いの推進に向けた着実な対応が必要である。
5
6
スーパー中枢港湾
日本の港湾の国際競争力強化に向けて,
『アジア諸国の主要港湾を凌ぐ港湾コスト・サービス水準の実現』
を目標として,国土交通省主導のもと,先導的・実験的に施策を展開していく港湾のこと。
スマートIC
ETC 専用のコンパクトな IC(インターチェンジ)のこと。
10
⑤その他の施策
・ 物流共同化など中小企業の競争力の向上に係る施策やITS(高度道路交通システ
ム)7導入促進等による地域物流情報サービスの高度化について遅れが見られるが,求
車求貨システム8のインターネット化による利用拡大などの成果も見られることから,
これらの中小企業の競争力強化のための支援や高度情報化に向けた取り組みを進め
ていく必要がある。
⑥重点戦略
・ 常陸那珂港の利用促進と茨城中央工業団地(笠間地区)を中心とした物流拠点の整備
に向けた施策から構成されているが,いずれも進捗が思わしくないこと,また,圏央
道の開通目標の明確化(県内区間:平成 24 年度中)等により県内の物流を取り巻く
環境が大きく変化していく可能性があることから,重点戦略を再構築することが必要
である。
⑦数値目標
・ 数値目標の達成状況(中間年)については,達成状況にバラツキがみられる。中間年
ですでに平成 22 年度目標を達成している指標については目標水準の引き上げを,反
対に大幅な未達状況のものについては要因等を把握するとともに目標水準の適正を
判断するなど,適宜見直しを行う必要がある。
7
8
ITS(高度道路交通システム)
最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情報でネットワークすることにより,交通事故,渋
滞などといった道路交通問題の解決を目的に構築する新しい交通システムのこと。
求車求貨システム
パソコンネットワークで車両や荷物の相互融通を図るシステムのこと。
11
4 茨城県における物流の課題
①物流インフラの整備
貨物を迅速かつ円滑に処理できる陸・海・空の重層的なネットワークの形成を図って
いくことが求められる。

国際競争力の高い中核国際港湾9としての役割が期待される常陸那珂港の計画的な整備

茨城空港の早期開港

北関東自動車道や首都圏中央連絡自動車道の早期全線開通

東関東自動車道の早期整備

幹線道路におけるボトルネック10の解消
など
②物流インフラの活用
常陸那珂港や茨城空港,高速道路ネットワークなど,本県が有する多様な物流インフ
ラを活用した物流の活性化が求められる。

航路の充実や新たな荷主の確保,既存荷主への働きかけによる常陸那珂港の利用促進

茨城中央工業団地(笠間地区)における企業立地の促進

首都圏中央連絡自動車道沿線への計画的な物流関連企業の立地誘導

茨城空港における航空貨物の取り扱い推進

近県との連携による物流の活性化
など
③企業の物流高度化・効率化
産業競争力向上の観点から,一企業の枠を超えた SCM(サプライチェーンマネジメン
ト)11の確立や,JIT(ジャストインタイム)12の納入体制の実現などが重要視されてお
り,これらの取り組みを進める企業に対する積極的な対応が求められる。

各種情報提供や物流を担う人材の育成等による物流業務の高度化・効率化支援

物流業務の高度化・効率化や物流共同化促進等による中小物流事業者の競争力確保

物流情報システム等のIT化の促進
など
9
中核国際港湾
国内各地と世界とを結ぶ拠点となる日本の中枢的な国際コンテナ港湾である中枢国際港湾の機能を補完
するとともに,地域のコンテナ輸送に対応した国際海上コンテナターミナルを有する港湾。国内8港湾
が指定されている。
10
ボトルネック
赤信号時間が相対的に長い交差点や幅員減少・車線減少により渋滞を起こす箇所など,交通流量の妨げ
となっている箇所のこと。
11
SCM(サプライチェーンマネジメント)
製造,卸売,小売および顧客までを対象として,これらを一貫して管理する手法のこと。
12
JIT(ジャストインタイム(生産システム))
必要な物を,必要な時に,必要なだけ適切に生産すること。
12
④地球環境問題への対応
地球規模での環境問題への取り組みが強化される中で,京都議定書や改正省エネ法に
対応した環境にやさしい物流体系の構築が求められる。

港湾における内航航路の拡充等によるモーダルシフト13の促進

トラック輸送における環境対策の強化

リサイクル物流14システムの構築
13
14
など
モーダルシフト
トラックなどによる自動車輸送を,地球にやさしく大量輸送が可能な船や鉄道による輸送に転換するこ
と。
リサイクル物流
廃棄物の処理やそのリサイクルに関わる物流のこと。静脈物流ともいう。
13
5 茨城県の物流施策
(1)物流の基本方向
①基本テーマ
首都圏における国際的な物流ゲートウェイの形成
○ 京浜港や成田空港を中心とした物流面における東京圏への一極集中により,交通混雑
や長距離輸送における物流の高コスト化,環境問題などの課題が生じている。このた
め,首都圏における効率的な物流の実現に向けた物流機能の適正配置の観点から,常
陸那珂港や茨城空港,圏央道沿線など首都圏における新たな物流拠点に対する期待が
高まっている。
○ 本県においては,北関東自動車道や首都圏中央連絡自動車道,東関東自動車道水戸線
等の高速道路網,常陸那珂港や茨城空港などの広域交通基盤の整備が進展し,平成 22
年頃には一定の整備進捗が見込まれている。
○ 平成 18 年に策定した「元気いばらき戦略プラン」では,
「日本をリードする力強い産
業社会づくり」や「広域交流新時代の幕開け」を重点戦略に位置付けており,県内の
多様な広域交通基盤を活用した物流産業の誘致や東京港に依存しない首都圏におけ
る新たな物流ルートの形成などを進めていくことが重要な政策課題となっている。
○ したがって,本計画においては,地球温暖化問題への対応に配慮しつつ,全県的な物
流の活性化を図るため,首都圏及び東北一円を主要なマーケットとした「首都圏にお
ける国際的な物流ゲートウェイの形成」を基本テーマに,その実現のための総合的な
物流関連施策及び推進方策を明らかにする。
14
②基本目標
本県の新たな広域交通基盤と物流拠点の有機的な連携を基本に,新しい物流ルートの
構築を目指す。また,環境の負荷低減に配慮しつつ,物流企業等の振興と地域物流サー
ビスの高度化を支援する各種施策を展開し,本計画の基本テーマである「首都圏におけ
る国際的な物流ゲートウェイの形成」を図る。
目標1 新しい物流ルートの構築と物流拠点の整備
○首都圏における国際的な物流ゲートウェイの形成を図るためには,本県の県域にとら
われず,首都圏及び東北一円など広域的な観点から,本県が物流機能の高度化・効率
化の一翼を積極的に担っていく必要がある。このため,国際港湾や空港など本県にお
ける物流拠点を整備するとともに,これら物流拠点と北関東自動車道をはじめとする
3本の新規高速道路を中心とした高速交通体系が有機的に連携した新しい物流ルート
の構築を目指す。
○具体的には,常陸那珂港を核とした国際物流拠点の形成を目指す「北関東自動車道・
常陸那珂港ルート」
,茨城空港を核とした航空物流拠点の形成を目指す「東関東自動車
道・茨城空港ルート」
,東京圏との近接性を生かした新たな物流拠点の形成を目指す「首
都圏中央連絡自動車道ルート」の3本の物流ルートの構築を図る。
○また,ボトルネックの解消や柔軟な料金体系の実現による高速道路サービスの充実,
広域連携物流特区の活用などにより,効率的な物流ネットワークの形成を目指す。
目標2 物流企業等の振興
○3PL(サードパーティロジスティクス)15など先進的な物流業務を展開する物流企
業や大規模物流施設等に加え,荷主企業を積極的に誘致し,本県物流の活性化を目指
す。
○新たな物流業務を展開する中小企業への支援や人材育成を行うとともに,物流共同化
や求車求貨システムの普及,都市内物流対策,農林水産物の効率的な流通システムの
整備等を進め,県内物流企業等の競争力向上を目指す。
15
3PL(サードパーティロジスティクス)
荷主に対して,物流改革を提案し,包括して物流業務を受託するサービスで,企業の流通機能全般を一
括して請負うアウトソーシングサービス。
15
目標3 地域物流情報サービスの高度化
○常陸那珂港の利便性の向上を図るため,ひたちなかポートWebを活用した情報提供
や次世代シングルウィンドウシステム16の構築を促進し,港湾の高度情報化を目指す。
○また,物流業務の効率化を図るため,企業の高度情報化を支援するとともに,交通事
故や渋滞などの道路交通問題の解決を目的に構築するITS(高度道路交通システム)
の導入により,地域物流情報システムの構築を目指す。
目標4 環境への負荷低減
○地球温暖化問題や地域の自然環境保全に対応するため,関係団体と連携し,低公害車
の導入促進など運輸部門における地球温暖化対策を推進するとともに,トラックから
鉄道や内航海運に貨物輸送を転換するマルチモーダル17化を促進する。
○地域共同輸配送の促進や積載効率の向上により走行車両の減少を図るとともに,トラ
ック交通に係る環境対策の強化や,今後の需要拡大が予想される総合的なリサイクル
物流システムの調査・検討により,環境への負荷低減を目指す。
目標1
目標2
新しい物流ルートの構築と
物流企業等の振興
物流拠点の整備
基本テーマ
首都圏における国際的な物流ゲートウェイの形成
目標3
目標4
地域物流情報サービスの
環境への負荷低減
高度化
16
17
次世代シングルウィンドウシステム
シングルウィンドウシステム(1 回の入力・送信で関係省庁に対する必要な港湾関連手続を行えるシス
テム)を,国際標準様式の採用や業務・システムに係る最適化計画等を通じて改善し、より利便性の高
い輸出入・港湾関連手続を可能とする電子申請システム。
マルチモーダル
効率的な輸送体系の確立と良好な交通環境の創造を目指した道路・海運・水運・鉄道など複数の交通機
関の連携のこと。
16
(2)物流施策
目標1
新しい物流ルートの構築と物流拠点の整備
北関東自動車道・常陸那珂港ルート
1-1 常陸那珂港の整備と外貿定期航路の拡充
ア)常陸那珂港の計画的な整備の推進
・ 港湾機能の充実を図るため,中央ふ頭の整備をはじめとする港湾施設の計画的な整
備を推進する。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○常陸那珂港の整備
・中央ふ頭(-9m岸壁)の整備
国
・東防波堤の整備
国
・臨港道路(5号線・8号線)の整備
県
取り組み指標
実績
備考
供用開始済み公共岸壁の延長
2,010m
H17 年度末
整備済み防波堤(東・北)の延長
5,360m
H17 年度末
17
イ)中国・東南アジア及び北米航路充実のためのポートセールスの展開
・ 北関東及び南東北における既存荷主の維持・拡充並びに新規荷主の開拓を推進する。
・ 荷主ニーズの高い中国・東南アジア・北米等の航路開設に向け,船社への積極的な
ポートセールスを展開する。
・ 港湾利用者に対して,港湾利用コストにおける優位性の確保や,24 時間フルオープ
ンなどによる港湾サービスの向上を図る。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○ポートセールスの展開
・船社への航路開設要請
県
・県内及び北関東地域の荷主への集荷活動
県
・港説明会の開催,広報誌の発行等
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
常陸那珂港の貨物取扱量
常陸那珂港のコンテナ取扱数
常陸那珂港の外貿コンテナ貨物の航路数
18
H16 年度
H17 年度
3,717 千 t
4,304 千 t
4,138 千 t
16,828TEU
14,094TEU
16,785TEU
3
3
3
ウ)進出企業に対する港湾利用の促進
・ 港湾及び後背地の進出企業の港湾利用を促進するため,企業ニーズに応じた航路の
開設や,港湾関連用地等の整備を推進する。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○ポートセールスの展開
・コンテナ航路の誘致
県
・RORO 航路の誘致
県
○港湾関連用地等の整備
・工業用地の整備(D,E―1地区)
県
・工業用地の整備(E―2地区)
県
取り組み指標
実績
常陸那珂港の RORO 航路開設数
ひたちなか地区(常陸那珂工業団地・港湾関連用
地等)への企業立地件数
19
備考
2 航路
H18 年 12 月末現在
24 件
H18 年 12 月末現在
1-2 日立港及び大洗港の整備推進及び利用促進
・ 日立港については,常陸那珂港と相互に機能を補完しあえる流通港湾としての整備
推進及び利用促進を図る。
・ 大洗港については,首都圏と北海道を結ぶカーフェリー基地,マリーナ等を中心と
したレクリエーション基地としての整備推進及び利用促進を図る。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○ポートセールスの展開
・船社への航路開設要請
県
・県内及び北関東地域の荷主への集荷活動
県
・港説明会の開催,広報誌の発行等
県
・クルーズ船の誘致(大洗港)
県
○港湾の整備
・沖防波堤の整備(日立港)
県
・沖防波堤の整備(大洗港)
県
・航路浚渫(大洗港)
県
・泊地浚渫(日立港)
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年
H16 年
H17 年
フェリー等乗降客数
204,706 人
214,468 人
215,915 人
日立港の貨物取扱量
5,176 千 t
5,054 千 t
5,067 千 t
大洗港の貨物取扱量
12,624 千 t
12,671 千 t
13,314 千 t
20
1-3 北関東自動車道の早期整備及び国道50号等の重点整備の促進
ア)北関東自動車道の早期整備の促進
・ 北関東自動車道・常陸那珂港ルートの物流機能の高度化を支えるインフラとして,
北関東自動車道の早期整備を促進する。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○北関東自動車道の整備
・友部 IC~(仮)笠間 IC 区間整備
民間
・(仮)笠間 IC~(仮)岩瀬 IC 区間整備
民間
・(仮)岩瀬 IC~栃木県境区間整備
民間
(東日本高速道路㈱)
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
ひたちなか IC の利用台数(1 日平均台数)※1
ひたちなか IC~筑西市区間の自動車移動時間※2
H16 年度
H17 年度
468 台
520 台
546 台
84 分
82 分
82 分
※1:利用台数は,中型車両,大型車両,特種車両の出入合計数
※2:高速道路供用区間は高速道路を利用した場合の移動時間(H15~17 の 3 ケ年度は,友部 IC から
常陸那珂 IC 区間を高速道路を利用した場合の移動時間。)
21
イ)国道50号等の重点整備の促進
・ 北関東 3 県の物流の円滑化を図るため,国道50号を物流幹線と位置付け,下館バ
イパス(国道294号西側区間)や(仮称)岩瀬IC関連の事業促進,協和バイパ
スの早期着工など,4車線化やバイパス化などの整備を促進する。
・ 県西地域の物流ネットワークの充実を図るため,北関東自動車道と県西地域を結ぶ
筑西幹線道路の整備を推進する。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○物流関連道路の整備
・下館バイパス(国道 294 号西側区間)整備
国
(一部区間
暫定供用)
・筑西幹線道路の整備
県、市
・(仮)岩瀬 IC 関連道路整備
国
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
水戸市~筑西市区間の自動車移動時間※1
国道 50 号県内区間の 4 車線化率
筑西幹線道路整備進捗率※2
※1:国道 50 号を利用した場合の移動時間
※2:進捗率(供用開始区間延長ベース)
22
H16 年度
H17 年度
83 分
81.5 分
81.5 分
15.2%
18.2%
16.8%
7.0%
7.0%
17.0%
ウ)港湾周辺の幹線道路整備の推進
・ 常陸那珂港等への効率的かつ円滑な輸送を確保し,国際物流ネットワークの形成を
図るため,県道常陸那珂港山方線の整備や国道 245 号湊大橋の掛け替えなど港湾周
辺の幹線道路の整備を推進する。
【具体的なアクション】
平成22年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○港湾周辺幹線道路の整備
・県道常陸那珂港山方線の整備
県
(常陸海浜公園線~国道 245 号区間)
・湊大橋(国道 245 号)の掛替工事
県
(上流側暫定 2 車線)
・国道 245 号勝田拡幅
県
(ひたちなか市部田野~東海村豊岡区間)
取り組み指標
実績
備考
4%
H17 年度末現在
湊大橋(国道 245 号)掛替え整備進捗率※2
14%
H17 年度末現在
国道 245 号勝田拡幅整備 4 車線化率※3
59%
H17 年度末現在
県道常陸那珂港山方線整備進捗率※1
※1:常陸海浜公園線~国道 245 号区間の進捗率(事業費ベース)
※2:4 車線分の進捗率(事業費ベース)
※3:ひたちなか市部田野~東海村豊岡区間の 4 車線化率(供用開始分)
23
1-4 茨城中央工業団地(笠間地区)の需要に応じた段階的整備
ア)茨城中央工業団地(笠間地区)の整備推進と物流関連企業の誘致
・ 早期の造成・分譲を行うため,工区の分割や分譲単価の低減,割賦販売など,企業
ニーズに応えた多様な用地供給方策を検討する。
・ 流通・物流関連企業の計画的な誘致を図るため,近年の物流共同化や企業連携の流
れを踏まえた運輸業,倉庫業,卸売業などの立地可能性の調査・研究を進めるとと
もに,当地の立地優位性をPRする産業視察会を開催するなど,総合的な企業誘致
活動を進める。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:産業政策課,道路建設課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○茨城中央工業団地(笠間地区)の整備
・用地買収
県・市
・造成,分譲
県
○企業誘致活動の推進
・調査研究
県・市
・産業視察会開催
県・市
・企業訪問
県・市
・工業団地パンフレット等の作成
県・市
・工業団地説明会等の実施,産業展への出展
県・市
○関連道路の整備
・県道大洗友部線の整備
県
年度別実績
取り組み指標
産業視察会参加数〔当該工業団地分〕
茨城中央工業団地(笠間地区)への企業立地件数
24
H16 年度
H17 年度
H18 年度
未実施
56 社(75 名)
35 社(58 名)
H18 年 12 月末現在:0件
イ)友部サービスエリアスマートICの利用形態の検討
・ 平成 18 年 10 月から本格運用となった友部 SA スマート IC の利用形態について,
茨城中央工業団地(笠間地区)の整備状況や企業立地の状況などを踏まえながら,
関係機関と連携して協議・検討する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○友部 SA スマート IC
・利用形態の検討
国,県,市
民間
年度別実績
取り組み指標
H17 年度(7~3 月)
友部SAスマート IC の利用台数(1 日平均)※1
※1:利用台数は,中型車両,大型車両,特種車両の出入合計数
25
832 台
H18 年度(4~11 月)
1,176 台
1-5 茨城中央工業団地等における物流関連企業の誘致
・ 茨城中央工業団地は,北関東自動車道の茨城町西インターチェンジを内包するとと
もに,常陸那珂港や茨城空港と近接しているなど交通アクセスが優れていることか
ら,製造業に加え,物流関連企業についても積極的に誘致を図る。
・ 北関東自動車道沿線における他の工業団地についても,物流関連企業の立地ニーズ
に弾力的に対応する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:事業推進課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○企業誘致活動の推進
・企業訪問
県,町
・工業団地パンフレット等の作成
県,町
・産業視察会・工業団地説明会等の実施
県,町
・産業展への出展
県,町
取り組み指標
実績
2 件(2.2ha)
茨城中央工業団地の企業立地件数(面積)
26
備考
H18 年 12 月末現在
東関東自動車道・茨城空港ルート
1-6 茨城空港の計画的な整備と航空貨物取り扱いの推進
ア)航空貨物取り扱いの推進
・ 平成21年度の開港を目標に,茨城空港の計画的な整備を推進し,国内定期路線を
利用したベリー貨物18とともに,国際貨物チャーター便の就航等による貨物取り扱
いを推進する。
・ 将来的には,成田空港の補完機能として,国際貨物専用便の就航などによる国際貨
物の取り扱いを推進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:空港対策室〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○空港施設等の整備
・空港施設工事
国
・貨物ターミナルビルの整備
民間
○貨物便就航に向けた環境の整備
・空港の運用時間延長
県,市町村
19
県,市町村
・CIQ 機関の誘致
○エアポートセールスの展開
・国内定期路線及び国際貨物チャーター便等の
県,市町村
誘致
・フォワーダー20 ,荷主企業,航空会社に対す
県,市町村
るエアポートセールス
・物流関連企業の誘致
県,市町村
取り組み指標
航空貨物取扱量(t)
18
19
20
実績
備考
―
未開港
ベリー貨物
航空機の胴体下部に設けられた貨物室に搭載して輸送される貨物のこと。
CIQ
国際便の運航に伴い各法律に基づき必要となる Customs(税関業務),Immigration(出入国管理業務),
Quarantine(検疫業務)のこと。
フォワーダー
荷主とトラック等実際の運送を行う運送事業者との間に立って,貨物の運送取扱,利用運送及びこれらに
付帯する業務を行うことを業とする者。
27
イ)茨城空港テクノパークの整備推進と物流企業等の誘致
・ 茨城空港テクノパークについては,公共施設部分(調整池,道路等)を先行して整
備するとともに,茨城空港の開港時期を見据えながら,物流企業等の誘致を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:空港対策室〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○茨城空港テクノパークの整備
・造成(公共施設部分)
県
・分譲(注文造成方式)
県
○企業誘致活動の推進
・企業訪問
県,市
取り組み指標
実績
備考
茨城空港テクノパークにおける企業立地件数(面積)
―
分譲開始前
28
1-7 東関東自動車道及び空港アクセス道路の整備促進
・ 航空貨物はリードタイム21が短いことから,空港アクセス道路の整備が優先課題と
なるため,茨城空港開港に合わせて,東関東自動車道水戸線の(仮称)茨城町 JCT
~(仮称)茨城町南 IC 間の整備を促進し,北関東自動車道へのアクセス性の向上
を図る。
・ その他の空港アクセス道路として,地域高規格道路百里飛行場連絡道(かすみがう
ら市(常磐道)~茨城町(東関道水戸線)),一般県道百里飛行場線,一般県道紅葉
石岡線等の整備を進める。
・ 首都圏とのアクセス性向上を図り,東関東自動車道・茨城空港ルートの物流機能の
高度化を支えるインフラとして,東関東自動車道水戸線の(仮称)茨城町南 IC~(仮
称)鉾田 IC 間の整備を促進するとともに,潮来 IC~(仮称)鉾田 IC 間の早期事
業化を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○東関東自動車道の整備
・(仮)茨城町 JCT~(仮)茨城町南 IC 区間の整備
民間
・
(仮)茨城町南 IC~(仮)鉾田 IC 区間の整備
民間
・(仮)鉾田 IC~潮来 IC の都市計画決定
国,県,市
・
(仮)鉾田 IC~潮来 IC の整備要望
県
○空港アクセス道路の整備
・一般県道百里飛行場線の整備
県
・一般県道紅葉石岡線の整備
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
H17 年度
潮来 IC の利用台数(1 日平均)※1
2,133 台
2,243 台
2,379 台
(仮称)茨城町南 IC の利用台数(1 日平均)※2
―
―
―
※1・2:利用台数は,中型車両,大型車両,特種車両の出入合計数
21
H16 年度
リードタイム
発注から注文品到着までの期間のこと。
29
1-8 東関東自動車道を補完する広域幹線道路の整備促進
・ 東関東自動車道・茨城空港ルートにおける物流機能の高度化を支えるインフラとし
て,東関東自動車道水戸線を補完する国道51号及び主要地方道,県道等の一般道
による幹線道路ネットワークの強化を促進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○国道 51 号潮来バイパスの整備
・都市計画決定
国,県,市
・整備等
国
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
77 分
水戸市~潮来市区間の自動車移動時間※1
※1:国道 51 号を利用した場合の移動時間
30
H16 年度
77 分
H17 年度
77 分
1-9 鹿島港の整備推進及び利用促進
・ 増大する外貿貨物に対応するため,外港地区の整備促進を図るとともに,港内の静
穏度確保のため南防波堤,中央防波堤等の整備を促進する。
・
企業進出等に伴う貨物量の増大が見込まれることから,物流拠点としての機能向上
を図るため,大型船にも対応できる北公共埠頭の整備を推進するとともに,多目的
コンテナターミナルの利用促進を図るため、積極的なポートセールスを展開する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○外港地区等の整備
・外港地区(-14m 岸壁)の整備
(完了)
国
・堤防延伸(南・中央)
国
・北航路泊地浚渫
県
○ポートセールスの展開
・船社への航路開設要請
県
・県内及び東関東地域の荷主への集荷活動
県
・港説明会の開催,広報誌の発行等
県
取り組み指標
実績
備考
供用開始済公共岸壁の延長
2,066m
H17 年度末現在
防波堤(南・北)の延長
4,395m
H17 年度末現在
0
コンテナ船航路数
31
H18 年 12 月末現在
1-10 新産業・交流拠点としての北浦複合団地の整備推進
・ 東関東自動車道水戸線の軸上に位置し,鹿島港,成田空港及び茨城空港にも近接す
る地理的優位性を生かし,新たな産業拠点及び交流拠点として北浦複合団地の整備
を推進し,流通加工業等の物流機能の立地促進により新たな物流拠点の形成を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:事業推進課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○北浦複合団地の整備
・造成,分譲(注文造成方式)
県
○企業誘致活動の推進
・企業訪問
県,市
・工業団地パンフレット等の作成
県,市
・産業視察会・工業団地説明会等の実施
県,市
・産業展への出展
県,市
取り組み指標
実績
1 件(9.8ha)
北浦複合団地の企業立地件数(面積)
32
備考
H18 年 12 月末現在
首都圏中央連絡自動車道ルート
1-11 首都圏中央連絡自動車道の整備促進
・ 首都圏中央連絡自動車道ルートを支える基幹インフラとなる首都圏中央連絡自動車
道の早期供用開始を促進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○圏央道の整備
・阿見東 IC~(仮)江戸崎 IC 区間の整備
国
・つくば JCT~(仮)つくば IC 区間の整備
国
・(仮)江戸崎 IC~千葉県境区間の整備
国
・埼玉県境~(仮)つくば IC 区間の整備
国
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
つくば牛久 IC の利用台数(1 日平均)※1
H16 年度
417 台
559 台
100 分(平成 18 年 12 月)
つくば市~成田市区間の自動車移動時間※2
※1:利用台数は,中型車両,大型車両,特種車両の出入合計数
※2:高速道路供用区間は高速道路を利用した場合の移動時間
33
H17 年度
708 台
1-12 国道294号など広域幹線道路の整備の推進
・ 首都圏中央連絡自動車道ルートの物流機能の高度化を支えるインフラとして,国道
294号などの広域幹線道路や工業団地等へのアクセス向上を図るための道路網の
整備を推進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○国道 294 号の整備
・守谷拡幅 4 車線化
県
・常総拡幅 4 車線化
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
筑西市~谷和原 IC 区間の自動車移動時間※1
国道 294 号県内区間の 4 車線化率
※1:国道 294 号を利用した場合の移動時間
34
H16 年度
H17 年度
53 分
53.5 分
55.5 分
39.7%
42.2%
47.0%
1-13 首都圏中央連絡自動車道沿線への物流企業等の誘致
・ 成田空港や東京圏へのアクセス性の向上などの優位性を生かし,計画的な土地利用
により物流施設の立地誘導を図るなど,物流企業等の誘致を積極的に推進する。
・ 圏央道周辺の工業団地については,製造業に加え物流関連企業の誘致も積極的に行
い,立地企業による大量物資の搬入・搬出の効率化を促進し,圏央道沿線全体のポ
テンシャル向上を図る。
・ 阿見吉原土地区画整理事業施行地区については,阿見東 IC に直結している優位性
を生かし,商業・業務等の企業に加え物流関連企業についても積極的に誘致を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
実施主体
〔主な所管課:地域計画課,都市整備課,
H19
立地推進室〕
H20
H21
H22
○物流企業等の立地誘導
・物流施設立地可能性調査
県,市町村
・市町村と連携した推進体制の整備(協議会等設置)
県,市町村
・土地利用方策及び誘導方策の検討,実施
県,市町村
○企業誘致活動の推進
・企業訪問
県,市町村
・工業団地パンフレット等の作成
県,市町村
・産業視察会,工業団地説明会等の実施
県,市町村
・産業展への出展
県,市町村
○阿見吉原土地区画整理事業の推進
・仮換地指定,用途地域変更,地区計画の決定
県
・造成,分譲
県
取り組み指標
実績
18 件(55ha)
圏央道沿線※の新規工場立地件数(面積)
備考
H17 年
※圏央道沿線:常総市、牛久市、つくば市、坂東市、稲敷市、美浦村、阿見町、河内町、五霞町、境町
35
1-14 TICTの機能拡充及び利用促進
・ 成田空港周辺への航空貨物取扱機能の集積や他地域のインランドデポ22との競合な
ど,TICTを取り巻く環境は厳しい状況にあることから,取扱貨物の増加を図る
とともに,税関機能の充実や成田空港との道路アクセスの向上等により利用を促進
する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○「第 4 次中期経営計画」
(H17~H19 年度)に
基づく事業展開
・新規取引の拡大,既存顧客からの受注拡大
民間
・既存施設・戦力(人員・車両等)の有効活用
民間
・作業効率と収益性の向上
民間
○新たな経営計画の策定及び事業展開
民間
○圏央道の整備
・阿見東 IC~(仮)江戸崎 IC 区間の整備
国
・つくば JCT~(仮)つくば IC 区間の整備
国
・(仮)江戸崎 IC~千葉県境区間の整備
国
・埼玉県境~(仮)つくば IC 区間の整備
国
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
TICT の取扱貨物重量
TICT の取扱貨物件数
22
H16 年度
H17 年度
航空貨物
9,140t
11,819t
12,669t
海上貨物
81,419t
73,138t
60,609t
航空貨物
44,472 件
45,615 件
43,310 件
海上貨物
5,003 件
4,424 件
3,642 件
インランドデポ
内陸地に設けられた保税上屋(内陸通関拠点)のこと。
36
ネットワーク
1-15 物流ボトルネックの解消による効率的な物流ネットワークの整備
・ 国際標準コンテナ車や新規格車の円滑な通行を確保するため,常陸那珂港や鹿島港
等の県内重要港湾への効率的な貨物輸送を阻害するボトルネック箇所の解消や指定
道路の指定拡充を積極的に進め,効率的な物流ネットワークの整備を推進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取組内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課,道路維持課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○物流ボトルネックの解消
・ボトルネック箇所,指定道路の調査
県
・重点整備計画の策定
県
・重点整備の実施
県
・重さ指定道路,高さ指定道路の指定拡充
県
・隣接県との連携
県,民間
取り組み指標
実績
備考
893km
高さ・重さ指定道路の指定延長
高さ指定道路の指定延長
74km
重さ指定道路の指定延長
874km
H18.4.1 現在
※車両制限令第 3 条第 2 号イ及び同条第 3 号の規定に基づく指定道路の延長(市町村管理道路を除く。
)
37
1-16 高速道路サービスの充実による物流の効率化
・ 一般道路の混雑緩和や輸送時間の短縮による輸送効率の向上,環境負荷低減など,
有用性の高い高速道路の利用を促進するとともに,物流コストの削減を図るため,
近県とも連携を図りながら,柔軟な料金体系の構築を促進する。
・ 高速道路の利便性向上による物流の効率化を図るため,スマート IC や ETC の設置
などの施設整備を積極的に推進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○柔軟な高速道路料金体系の構築
・料金引き下げの国等への要請
県
・料金引き下げに係る社会実験の実施
国,県
○スマート IC の整備
・市町村等と連携した要請・整備
国,県,市町村
○ETC の整備
・ひたちなか IC への ETC 整備
公社,民間
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
H16 年度
H17 年度
高速道路利用台数(1 日平均台数)
・常磐自動車道(柏~いわき勿来)
39,381 台
39,835 台
41,506 台
・北関東自動車道(友部~水戸南)
10,014 台
10,516 台
11,183 台
・東関東自動車道(佐原香取~潮来)
10,369 台
10,572 台
10,948 台
60,214 台
60,923 台
63,637 台
合 計
38
1-17 広域連携による物流の効率化
ア)広域連携物流特区の推進
・ 首都圏における新たな物流拠点の形成とネットワーク化の促進により港湾の国際競
争力の向上や物流の効率化を図るため,常陸那珂港を中心とする港湾地域と北関東
自動車道沿線地域等において広域連携物流特区による規制緩和を進める。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:地域計画課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○規制緩和の推進
・企業の立地動向等を踏まえた新たな規制緩和の推進
県
・連携強化に向けた関係各県との協議
県
・民間事業者等との情報交換
県,民間
年度別実績
取り組み指標
常陸那珂港の取扱貨物量
39
H15
H16
H17
3,717 千 t
4,304 千 t
4,138 千 t
イ)北関東自動車道沿線における物流の高度化・効率化
・ 北関東自動車道沿線における物流の高度化・効率化を図るため,常陸那珂港の背後
圏となる北関東自動車道沿線各県との連携を強化し,企業誘致や既存インランドデ
ポの利用促進など,内陸部における常陸那珂港の利用促進策や北関東自動車道の利
用促進策について協議・検討を進める。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:地域計画課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○北関東自動車道沿線の物流高度化・効率化
・北関東広域連携推進協議会等を活用した連携方策の調査検討
県
・企業誘致に係る地域情報の発信
県,市町
・TICT の PR を通じた顧客開拓の支援
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
貨物取扱重量
H17 年度
つくば国際貨物ターミナル(TICT)
90,559t
84,957t
73,278t
宇都宮国際貨物ターミナル(UICT)
24,558t
22,481t
19,726t
153,121t
161,187t
204,330t
TICT
49,475 件
50,039 件
46,952 件
UICT
29,395 件
31,326 件
34,358 件
OICT
18,923 件
21,542 件
21,328 件
太田国際貨物ターミナル(OICT)
貨物取扱件数
H16 年度
40
【参
考】
●数値目標
指標
H12 実績
中間評価(H17)
目標
実績
(H22)
目標
達成率
関連施策
1
県内重要港湾の公共ふ頭
における外貿定期航路数
-
-
6
-
2
県内重要港湾の公共ふ頭
における取扱貨物量(千トン/年)
-
-
22,267
-
3
茨城空港の
取扱貨物量(トン/年)
-
2,900
-
-
4
つくば国際貨物ターミナル㈱の
取扱貨物件数(件/年)
航空 47,666
海上 4,939
50,000
5,500
43,310
3,642
86.6%
66.2%
5
工場立地件数
及び面積(件,ha)
件数 3,157
面積 8,483
3,255
8,833
3,395
9,036
104.3%
102.3%
3,405
1-1 ウ,4,5,6 イ,10,13
9,183
6
本計画(具体的なアクション)
に位置付けられた道路の供用割合(%)
-
24.3
-
47.2 1-3,7,8,11,12,15
-
12 1-1 イ,2,9
23,500 1-1~5,9~10,15~17
2,500 1-6~8,10,16
55,000
1-14,17 イ
4,000
<留意事項>
1 当初の目標指標は「日立港及び常陸那珂港の外貿コンテナ貨物の航路数」。
RORO 船の拡がりや鹿島港でのコンテナ貨物の取扱拡大が進められている状況を踏まえ,指標を見直し。
「日立港及び常陸那珂港の外貿コンテナ貨物の航路数」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
日立港及び常陸那珂港の外貿コンテ
6
ナ貨物の航路数
実績
達成率
6
3
50.0%
2 当初の目標指標は「県内重要港湾の取扱貨物量」。
本計画における施策の効果をより適切に評価するため,指標を見直し。
「県内重要港湾の取扱貨物量」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
76,121
県内重要港湾の取扱貨物量(千トン/年)
実績
78,000
達成率
83,002
106.4%
3 開港目標時期が平成 21 年度に変更されたことから,目標水準を見直し。
〔計画策定時目標 3,500 トン(開港 5 年後想定)→2,500 トン(開港 1 年後想定)〕
4 海上貨物における大口顧客の撤退等があったことから,目標水準を見直し(引き下げ)。
〔計画策定時目標 6,000 件→4,000 件〕
6 当初の目標指標は「幹線道路(国道+主要地方道)の改良率」
。
より具体的な目標とするために,本計画に位置付けられた路線に路線対象を限定し,指標を見直し。
「幹線道路(国道+主要地方道)の改良率」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
87.0
幹線道路(国道+主要地方道)の改良率(%)
41
実績
88.1
達成率
86.0
97.6%
●元気いばらき戦略プランに位置付けられている関連数値目標一覧
指標
1
重要港湾における外貿コンテナ取扱量
2 首都圏における貨物流動量シェア
3 工場立地件数及び面積
4 県内主要都市相互間の自動車移動時間
5 道路渋滞による損失時間
現状(H16)
目標(H22)
16,788TEU
35,000TEU
1-1,2,4,14,15,16
11.5%
13.0%
1-1 イ~ウ,2~17
件数
50 件
件数
60 件
面積
91 ha
面積
100ha
関連施策
1-4,5,6 イ,10,
13
約 88 分
約 70 分
1-3,7,8,11,12
15,16
4,322万人時間/年
4,100万人時間/年
1-3,7,8,11,12
15,16
<留意事項>
2 現状データは平成 15 年実績。
3 現状データは平成 15 年実績。
42
目標2
物流企業等の振興
2-1 先進的な流通・物流企業の誘致の推進
ア)茨城中央工業団地(笠間地区)や茨城空港テクノパーク等への先進的な流通・物流企業の計画的な誘致
・ 茨城中央工業団地(笠間地区)は,その交通利便性を生かして北関東や南東北地域
を対象とした配送拠点機能を担うものと期待されており,早期の造成・分譲を計画
的に進め,共同輸配送事業など先進的な業務を展開しようとする流通・物流企業の
誘致を推進する。
・ 常陸那珂港の利用を促進するため,ひたちなか地区へ輸出入関連企業等の誘致を推進する。
・ 茨城空港テクノパークについては,茨城空港の開港時期を見据えながら物流企業等
の誘致を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取組内容
年度別取組
〔主な所管課:産業政策課,ひたちなか整備課,空港対策室 〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○茨城中央工業団地(笠間地区)の整備
・用地買収
県,市
・造成,分譲
県
○ひたちなか地区の整備
(土地区画整理事業地,常陸那珂工業団地)
国,県,市
・公募及び分譲
(留保地)
・ひたちなか地区留保地利用調整協議会運営
国,県,市村
・土地処分,利活用
国,県,市村
○茨城空港テクノパークの整備
・造成(公共施設部分)
県
・分譲(注文造成方式)
県
○企業誘致活動の推進
・産業視察会
県,市町村
・企業訪問
県,市町村
・工業団地パンフレット等の作成
県,市町村
・工業団地説明会等の実施,産業展への出展
県,市町村
取り組み指標
実績
茨城中央工業団地(笠間地区)への企業立地件数
ひたちなか地区(常陸那珂工業団地・港湾関連用地等)
への企業立地件数
茨城空港テクノパークへの企業立地件数
―
43
備考
0
H18 年 12 月末現在
24 件
H18 年 12 月末現在
分譲開始前
イ)先進的な物流企業誘致のための各種情報の提供
・ 3PL 等の総合的な物流に取り組む物流事業者の育成及び誘致を図るため,地域情
報や物流企業情報など各種情報の提供を積極的に行う。
・ 道路や都市計画の情報など,物流関連企業が求める情報を視覚的かつ一元的に提供
できる統合型 GIS(地理情報システム)23の整備を図り,企業ニーズに対応した情
報提供を行う。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:立地推進室〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○関係部局が連携したPRの展開
・工業団地パンフレット,企業誘致ビデオの作成
県
・産業視察会・工業団地説明会等の実施
県,市町村
・産業展への出展
県,民間
・経済誌・経済新聞等への企業誘致情報掲載
県,民間
○統合型 GIS を活用した情報提供
・システムの整備
県,市町村
・情報提供
県,市町村
年度別実績
取り組み指標
H16 年度
53 社(60 名)
産業視察会参加数
23
H17 年度
H18 年度
78 社(100 名) 48 社(74 名)
統合型GIS(地理情報システム)
県民・企業・行政が,同じ「デジタル地図」上で様々な情報を取得・共有・発信でき,行政事務の効率
化のみならず,地域のコミュニティや産業活動の活性化のための共通情報基盤となるシステムんこと。
44
2-2 中小企業の競争力向上のための支援
ア)新たな物流業務を展開する中小企業への支援
・ 物流関連業務の高度化やアウトソーシング24の進展に対応するため,環境物流や国
際物流など新たな物流業務の開拓に取り組む県内中小企業に対し,先進的な物流企
業の事例や経営戦略に関する情報提供等により経営支援を行う。
・ 企業競争力向上のため,既存の流通・物流関連団地の機能リニューアルを支援する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○物流高度化支援事業の推進
・物流高度化講習会の開催
県,民間
○物流総合効率化法※1に基づく支援
・物流総合効率化計画の認定
国,県
・高度化資金の貸付(無利子)
県
○ふるさと融資による支援(無利子)
県
※1: 流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律
年度別実績
取り組み指標
H17 年度
物流高度化講習会への出席者延人数
物流総合効率化計画の県内認定数※2
H18 年度
321 人
147 人
0
未定
※2:国及び県の認定数合計
24
アウトソーシング
「外部資源の活用」のこと。業務の一部分を請負会社に委託することを指す。
45
イ)物流共同化の促進
・ 物流の効率化と物流コストの削減を図るため,荷主企業や運送企業が行う配送の共
同化や共同センター建設による保管,荷役,流通加工等の共同化に対し,物流総合
効率化法に基づく支援や各種補助制度,融資制度を活用した支援を行う。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○物流総合効率化法による支援
・物流総合効率化計画の認定
国,県
・高度化資金の貸付(無利子)
県
○ふるさと融資による支援(無利子)
県
○物流効率化専門指導員派遣事業の推進
国
・中小企業に対するアドバイザー派遣経費補助
○物流効率化推進事業の推進
国
・中小企業等に対する共同物流構築に係る調
査・システム設計経費等補助
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
物流共同化に対する高度化資金貸付件数
H16 年度
0
物流総合効率化計画の県内認定数※1
―
※1:国及び県の認定数合計
46
H17 年度
0
―
0
0
ウ)都市内物流対策の推進
・ 円滑な都市内物流を実現するため,市町村等が行う都市部における物流業務のため
の駐車スペース等の確保に向けた仕組みづくりを支援するとともに,駐車対策の効
用に配慮した駐車規制の見直しを進める。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
実施主体
〔主な所管課:中小企業課,地域計画課,交通
H19
規制課〕
H20
H21
H22
○円滑な都市内物流の実現
・モデルケースの調査・検討
県,市町村,民間
・駐車スペースの確保
市町村,民間
・駐車規制の見直し
県
取り組み指標
実績
備考
0
H17 年度末
緩和距離
3,460m
H17 年度末
解除距離
666,846m
共同荷捌き場等の設置数(水戸市中心商店街内)
駐車規制の見直し路線距離延長
47
2-3 求車求貨システムによる物流の効率化
・ トラックの積載効率の向上による物流の効率化を図るため,インターネットなどの
情報ネットワークを活用し,荷物と車両に関する情報を提供する求車求貨システム
の普及を促進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○輸送情報ネットワーク「WebKIT」の利用促進
・「WebKIT」の普及・啓発
民間
年度別実績
取り組み指標
H16 年度末
WebKIT 加入者数(ID 数)
H17 年度末
県内
27
30
全国
1,400
1,654
2-4 物流に携わる人材の育成
・ 物流業務の高度化に的確に対応し企業の競争力を向上させるとともに,経営能力を
高めるため,物流担当者を対象とした講習会等を開催し,物流に携わる人材の育成
を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○物流高度化支援事業の推進
・物流高度化講習会の開催
県,民間
○運輸事業振興助成交付金制度による支援
・青年経営者講習会の開催
民間
年度別実績
取り組み指標
H17 年度
H18 年度
物流高度化講習会への出席者延人数
321 人
147 人
青年経営者講習会の参加者数
107 人
122 人
48
2-5 農林水産物の効率的な流通システムの整備
・ より新鮮な農林水産物を効率的・安定的に供給するため,卸売市場における業務の
合理化や品質管理の高度化を図り,消費者ニーズに応えた青果物等の流通システム
の整備を促進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:園芸流通課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○青果物流通システムの整備
・卸売市場への検査・指導等
県
・卸売市場の活性化支援
県
・流通合理化等に係る講演会等の実施
県,民間
取り組み指標
実績
流通合理化等に係る講演会・研修会への参加者数
49
備考
420 人
H17 年度
【参
考】
●数値目標
指標
1
中間評価(H17)
目標
目標
実績
達成率
(H22)
-
22,267
-
H12 実績
県内重要港湾の公共ふ頭
-
における取扱貨物量(千トン/年)
茨城空港の
23,500 2-1
-
2,900
-
-
2,500
工場立地件数
件数 3,157
3,255
3,395
104.3%
3,405
及び面積(件,ha)
面積 8,483
8,833
9,036
102.3%
9,183
4 青果物の生産量(千トン/年)
1,248
1,300
85.0%
1,333
2
3
取扱貨物量(トン/年)
1,108
(H16 年)
関連施策
2-1
2-1
2-5
<留意事項>
1 当初の目標指標は「県内重要港湾の取扱貨物量」。
本計画における施策の効果をより適切に評価するため,指標を見直し。
「県内重要港湾の取扱貨物量」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
76,121
県内重要港湾の取扱貨物量(千トン/年)
実績
78,000
達成率
83,002
106.4%
2 開港目標時期が平成 21 年度に変更されたことから,目標水準を見直し。
〔計画策定時目標 3,500 トン(開港5年後想定)→2,500 トン(開港1年後想定)〕
●元気いばらき戦略プランに位置付けられている関連数値目標一覧
指標
現状(H16)
目標(H22)
1 首都圏における貨物流動量シェア
11.5%
13.0%
2-1
8.7%
10.0%
2-5
2
東京都中央卸売市場における
県農産物シェア(金額ベース)
3 工場立地件数及び面積
件数
50 件
件数
60 件
面積
91 ha
面積
100ha
<留意事項>
1 現状データは平成 15 年実績。
2 現状データは平成 15 年実績。
50
関連施策
2-1
目標3
地域物流情報サービスの高度化
3-1 港湾IT戦略の推進
・ 港湾間競争が激化する中で常陸那珂港の港湾機能を強化するためには,ITを活用
した港湾の高度情報化が不可欠であることから,常陸那珂港に関する多様な情報の
提供や利用手続きなどがインターネットを通して行えるひたちなかポートWebを
活用し,各種情報提供を行う。
・
ワンストップサービスの更なる利便性向上を図るため,港湾管理者,税関及び入管
その他の諸手続きの申請窓口を統合した府省共通のポータルサイトである「次世代
シングルウィンドウ」25の構築を促進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○港湾IT戦略の推進
・港湾情報の提供(ひたちなかポート Web 等)
県
・次世代シングルウィンドウの稼働準備
国
H20.10 月
稼働予定
・次世代シングルウィンドウの高度化
国
取り組み指標
実績
備 考
18 件
ひたちなかポートウェブビジネス情報アクセス件数
EDI システムを活用した手続き件数※1
8,377 件
H14.6~H18.12 までの実績
H17 年度
※1:入港,出港,入出港及び係留施設使用許可申請に係る手続き件数の合計(大洗港を除く重要港
湾 3 港の合計)
25
次世代シングルウィンドウシステム
シングルウィンドウシステム(1 回の入力・送信で関係省庁に対する必要な港湾関連手続を行えるシス
テム)を,国際標準様式の採用や業務・システムに係る最適化計画等を通じて改善し、より利便性の高
い輸出入・港湾関連手続を可能とする電子申請システム。
51
3-2 ITS(高度道路情報システム)の導入による総合物流情報システムの構築
・ 配送業務における幹線道路の利用や走行の効率化を支援するインフラとしてITS
の導入を促進するとともに,港湾情報等も採り入れた総合物流情報システムの構築
を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:道路建設課,交通規制課,地域計画課 〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○総合物流情報システムの構築
・ETCの整備
民間
・光ビーコン26の整備
県
・総合物流情報システム構築に向けた調査検討
県,民間
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
ETC設置数(累計)※1
光ビーコン設置数(累計)
H16 年度
H17 年度
43 台
44 台
44 台
576 台
618 台
672 台
※1:設置数にはスマートIC分も含む。
26
光ビーコン
赤外線を使って車両と双方向通信を行う路上の装置のこと。車両の存在を感知する役割や,直下を通過
した対応機器搭載車両に対して最新の交通情報を提供する機能もある。
52
3-3 企業の高度情報化のための支援
・ 経営の効率化を図るため,情報システムなど高度な物流技術を導入する企業や中小
企業者で構成する組合等に対し,融資等の助成を行う。
・ 物流 EDI27の整備等情報ネットワーク化に関する事例の紹介などにより,物流業
務の高度情報化について県内企業への普及啓発を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○高度化資金貸付事業の推進
・高度情報化に対する資金の貸付
県
○ふるさと融資による支援(無利子)
県
○物流高度化支援事業の推進
・物流高度化講習会の開催
県,民間
○運輸事業振興助成交付金制度による支援
・デジタルタコグラフ設置への助成
民間
年度別実績
取り組み指標
H17 年度
0
0
物流高度化講習会への出席者延人数
321 人
147 人
デジタルタコグラフ助成件数
244 台
445 台
高度化資金の貸付件数
27
H18 年度
EDI(Electronic Data Interchange)
業種・業界の枠を超えた商取引のデータ交換に関する標準規約に基づく,企業間オンライン・データ交
換システムであり,製造から販売に至る企業間商取引の事務・業務の総合的な合理化システムのこと。
53
【参
考】
●数値目標
指標
1
中間評価(H17)
目標
目標
実績
達成率
(H22)
-
22,267
-
H12 実績
県内重要港湾の公共ふ頭
における取扱貨物量(千トン/年)
-
関連施策
23,500 3-1~2
<留意事項>
1 当初の目標指標は「県内重要港湾の取扱貨物量」。
本計画における施策の効果をより適切に評価するため,指標を見直し。
「県内重要港湾の取扱貨物量」中間評価の状況
指標
県内重要港湾の取扱貨物量(千トン/年)
中間評価
H12
目標
76,121
78,000
実績
達成率
83,002
106.4%
●元気いばらき戦略プランに位置付けられている関連数値目標一覧
指標
1
重要港湾における外貿コンテナ取扱量
現状(H16)
目標(H22)
16,788TEU
35,000TEU
54
関連施策
3-1~2
目標4
環境への負荷低減
4-1 地球温暖化への対応
・ 環境マネジメントシステム28の普及や低公害車の導入促進,アイドリングストップ
運動等の排ガス対策など,関係団体と連携し運輸部門における地球温暖化対策を推
進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:環境政策課,中小企業課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○環境マネジメントシステムの普及促進等
・茨城エコ事業所登録制度
県
・中小企業者の低公害車導入促進に対する融資
県
○エコドライブの普及
・アイドリングストップ運動の実施
国,県
○運輸事業振興助成交付金制度による支援
・低公害車の導入助成
民間
・蓄熱マット等の購入に対する助成
民間
・省エネ運転講習会の開催
民間
・ディーゼル微粒子除去装置装着に対する助成
民間
・EMS(エコドライブマネジメントシステム)
民間
導入への助成
・グリーン経営及び ISO14001 認証取得への補助
民間
○物流総合効率化法の推進
国,県
取り組み指標
実績
茨城エコ事業所登録数
130 件
低公害車購入補助件数
488 件
ISO14001取得補助件数
3件
H18 年度見込み
H18 年度
10 件
グリーン経営取得補助件数
28
備考
環境マネジメントシステム
企業や団体等の組織が環境方針,目的・目標等を設定し、その達成に向けた取り組みを実施するための
組織の計画・体制・プロセス等のこと。
55
4-2 マルチモーダル化の促進
・ 地球温暖化問題や地域の自然環境保全に対応するため,内航とトラック輸送,内航
と鉄道コンテナ輸送との連携強化を図るなど,大量輸送機関を組み合わせたマルチ
モーダル化の促進に継続的に取り組む。具体的には,常陸那珂港等の内航定期航路
(北海道・九州航路等)の利用促進を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:港湾課,地域計画課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○マルチモーダル化の促進
・内航定期航路の利用促進
県
・船社への内航航路開設要請
県
・県内及び北関東地域の荷主への集荷活動
県
・マルチモーダル化の調査・検討
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
内航 RORO 航路の航路数
内航 RORO 航路の取扱貨物量
フェリー取扱貨物量
H16 年度
H17 年度
2
2
2
4,371 千 t
4,112 千 t
3,939 千 t
12,624 千 t
12,671 千 t
13,314 千 t
6,106t
茨城県発着鉄道コンテナ重量※1
※1:出典 第 7 回全国貨物純流動調査(物流センサス)都道府県間流動量〔鉄道コンテナ重量〕
56
4-3 地域共同輸配送の促進
・ 走行車両の減少や駐車車両の削減による交通渋滞の緩和など交通環境を改善すると
ともに,トラックの排ガス削減や物流の効率化を進めるため,都市部等における共
同輸配送を促進する。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○物流効率化支援事業の推進
・中小企業等に対する共同物流に係る調査・シ
国
ステム設計経費等補助
○物流高度化支援事業の推進
・物流高度化講習会の開催
県,民間
年度別実績
取り組み指標
H16 年度
H17 年度
321 人
物流高度化講習会への出席者延人数
57
147 人
4-4 トラックの積載効率向上の促進
・ 帰り荷の確保が輸送効率の向上に欠かすことができない要素となっているため,求
車求貨システムの利用拡大を通じてトラックの積載効率の向上による走行車両の減
少に取り組み,環境負荷の低減を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:中小企業課〕
H19
H20
H21
実施主体
H22
○輸送情報ネットワーク「WebKIT」の普及・啓
発による利用促進
・「WebKIT」の普及・啓発
民間
年度別実績
取り組み指標
H16 年度
WebKIT 加入社数
H17 年度
県内
27 社
30 社
全国
1,400 社
1,654 社
58
4-5 トラック交通に係る環境対策の強化
・ トラック輸送に係る環境対策を強化するため,騒音に対する沿道環境対策や局所交
差点改良などの渋滞対策,さらには大型トラックの適正な走行ルートへの誘導など
を図る。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:環境対策課・道路建設課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○トラック交通の環境対策の強化
・騒音調査
県
・交差点改良
国,県
・道路交通情報の提供
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度
H16 年度
9
交差点改良箇所数(工事完了箇所数)
59
H17 年度
14
20
4-6 総合的なリサイクル物流システムの調査・検討
・ 特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)や使用済自動車の再資源化等に関
する法律(自動車リサイクル法)の施行などにより,リサイクル物流(静脈物流)
の需要拡大が想定されることから,海上輸送や鉄道などの活用によるリサイクル物
流システムの調査・検討を行う。
【具体的なアクション】
平成 22 年度までの取り組み内容
年度別取組
〔主な所管課:地域計画課〕
H19
H20
実施主体
H21
H22
○リサイクル物流の促進
・リサイクル物流の調査・検討
県
年度別実績
取り組み指標
H15 年度末
402
産業廃棄物処理業者の設置する中間処理施設数
60
H16 年度末
449
H17 年度末
483
【参
考】
●数値目標
指標
1
中間評価(H17)
目標
目標
実績
達成率
(H22)
-
22,267
-
H12 実績
県内重要港湾の公共ふ頭
における取扱貨物量(千トン/年)
-
関連施策
23,500 4-2
<留意事項>
1 当初の目標指標は「県内重要港湾の取扱貨物量」。
本計画における施策の効果をより適切に評価するため,指標を見直し。
「県内重要港湾の取扱貨物量」中間評価の状況
指標
県内重要港湾の取扱貨物量(千トン/年)
中間評価
H12
目標
76,121
実績
78,000
達成率
83,002
106.4%
●元気いばらき戦略プランに位置付けられている関連数値目標一覧
指標
現状(H16)
目標(H22)
1 SPM 達成率
94.5%
100%
4-1~5
2 温室効果ガス排出量(1990 年比)
△2.3%
△4.6%
4-1~5
85%
87%
3 産業廃棄物資源化率
<留意事項>
2 現状データは平成 14 年実績。
3 現状データは平成 15 年実績。
61
関連施策
4-6
(3)重点戦略
4つの目標ごとに整理した施策は,いずれも本県の物流の活性化を図るために重要な
取り組みであり,計画的に推進していく必要がある。
しかしながら,国等と一体となって進められている大規模物流(交流)インフラの整
備状況や近年の厳しい県財政状況を踏まえれば,より高い成果が期待され,本県の物流
の活性化に大きなインパクトを与える取り組みについて,優先的・戦略的に実施してい
くことが求められる。
一方,それぞれの目標の中で位置付けられている施策の目的(何のために(=期待す
る効果)その施策に取り組むのか)を改めて整理すると,①物流拠点の形成,②物流の
効率化,③環境問題への対応 の 3 つの視点で分類できる。
そこで,この3つの視点に基づき,それぞれの施策の中で,特に重点的・優先的な取
り組みが求められるものを重点戦略と位置付ける。さらに,戦略アクションや戦略目標
(数値目標)を設定し,より計画的・積極的に推進していくことにより,本県の物流ポ
テンシャルの向上を図るとともに,本県の物流に対する取り組み姿勢を内外にPRする
ことで,物流の活性化を目指す。
目標1
新しい物流ルートの構築と物流拠点の整備
目標2
物流企業等の振興
目標3
地域物流情報サービスの高度化
目標4
環境への負荷低減
重点戦略化の視点
重点戦略
視点1
物流拠点の形成
視点2
物流の効率化
視点3
環境問題への対応
「物流ゲートウェイ いばらき」
戦略
「物流ネットワーク いばらき」
戦略
「エコ物流 いばらき」
戦略
62
重点
戦略
1
戦略の
ねらい
「物流ゲートウェイ いばらき」戦略
東京圏への近接性と相対的に安価な地価,多様な物流インフラなどの
地域ポテンシャルを生かし,首都圏における新たな物流集積拠点を形
成する。
常陸那珂港と北関東自動車道を活用した国際物流拠点の形成
常陸那珂港と北関東自動車道の整備により形成される東西方向の物流ネットワークを生
かし,北関東における新たな国際物流拠点を形成する。
戦略の方向性
戦略アクション
・ひたちなか地区における輸出入関連企業を中心とした港湾活
企業誘致の推進
用企業の誘致
・茨城中央工業団地及び茨城中央工業団地(笠間地区)におけ
る高速道路ネットワークを活用する物流関連企業の誘致
・常陸那珂港における中国・東南アジアを中心とするアジア航
ポートセールスの展開
路及び北米航路等の誘致・拡充
・県内及び北関東地域の荷主への集荷活動
63
茨城空港を中心とした物流拠点の形成
首都圏における中長期的な空港容量の不足が懸念される中,増大する航空貨物需要に対
応するため,首都圏第三の空港として成田空港及び羽田空港の機能を補完する役割が期待
される茨城空港を中心に,新たな物流拠点を形成する。
戦略の方向性
企業誘致の推進
エアポートセールス
の推進
貨物便就航に向けた
環境の整備
戦略アクション
・茨城空港テクノパーク及び空港周辺地区における物流企業等
の誘致
・国内定期路線や国際貨物チャーター便等の誘致
・フォワーダー,荷主,航空会社へのエアポートセールス
・空港の運用時間延長
・CIQ機関の誘致
首都圏中央連絡自動車道沿線地域における計画的な物流拠点の形成
首都圏における新たな道路ネットワークとして期待される首都圏中央連絡自動車道のポ
テンシャルを活用した新たな物流拠点を形成する。
戦略の方向性
物流企業誘致の推進
物流施設の立地誘導・
集約化
戦略アクション
・東京圏との近接性が求められる物流関連企業を中心とした企
業の誘致
・沿線市町村における土地利用計画策定の促進・支援
・既存工業団地等の有効活用
64
戦略目標
戦略目標の視点
・本戦略は,
「首都圏における新たな物流集積拠点の形成」を戦略的な“ねらい”として設
定したものであり,その達成状況を示す指標として「首都圏における貨物流動量のシェ
ア」・「首都圏重要港湾における県内重要港湾の取扱貨物量のシェア」を設定する。
戦略目標1―1:「首都圏における貨物流動量のシェア」
現状値(H15 年度) 目標値(H22 年度)
11.0%
13.0%
目標値の考え方
近年の最高値である H11 の 12.5%を超えるシェア
※出典:国土交通省「貨物・旅客地域流動調査」
(港湾における輸出入貨物は含まれない。
)
戦略目標1―2:「首都圏重要港湾における県内重要港湾の取扱貨物量のシェア」
現状値(H17 年)
目標値(H22 年)
12.7%
13.6%
目標値の考え方
本計画における県内 4 港湾の取扱貨物量の数値目標を勘案
の上推計した。
※出典:港湾統計(各港公表)
65
重点
戦略
2
戦略の
ねらい
「物流ネットワーク いばらき」戦略
県内の4本の高速道路をはじめとする道路ネットワークや広域的な連携
による取り組みを生かしながら,物流における効率性と競争力を確保す
る。
効率性を確保する道路ネットワークの形成
県内の港湾・空港のポテンシャルを最大限に高めるとともに,物流の効率性を確保する
道路ネットワークを形成する。
戦略の方向性
戦略アクション
・県内重要港湾へのアクセスルートにおけるボトルネック箇所
等の調査及び計画的な重点整備
ボトルネックの解消
(主な道路整備箇所/湊大橋,国道 245 号,県道常陸那珂港山方線)
・物流幹線道路における高さ指定道路・重さ指定道路の拡充
・茨城空港へのアクセス道路の整備
・貨物車に対する高速道路料金の引き下げに係る要望活動
高速道路のサービスの
充実
・ひたちなか IC へのETC整備
・市町村等と連携したスマート IC の整備
・高速道路料金引き下げの社会実験の実施
広域連携の推進による物流の効率化
常陸那珂港を中心とする港湾地域と北関東自動車道沿線地域等において,茨城・栃木・
群馬の3県が共同で物流拠点の形成とネットワーク化を促進し,京浜港や羽田空港に対す
る競争力を持つ首都圏における新たな物流エリアを形成する。
戦略の方向性
戦略アクション
・3県(茨城・栃木・群馬)連携による高速道路料金の弾力的
広域連携の推進
な運用に対する要望活動
・広域連携物流特区計画の推進
66
戦略目標
戦略目標の視点
・本戦略は,「道路ネットワークや広域的な連携による取り組みを生かした物流における効
率性と競争力の確保」を戦略的な“ねらい”として設定したものであり,その達成状況
を示す指標として「北関東3県の主要都市と県内主要物流拠点との自動車による時間距
離」を設定する。
戦略目標2:「北関東3県の主要都市と県内主要物流拠点との自動車による時間距離」
現状値(H18 年度) 目標値(H22 年度)
10,947 分
2 割削減
目標値の考え方
北関東における効率的な物流ネットワークの形成に向け
て,現状より 2 割の時間短縮を目指す。
※1
北関東 3 県の主要都市:茨城・栃木・群馬各県の人口 10 万人以上の都市
※2
県内主要物流拠点
※3
出典:H18 年度道路時刻表
:日立港,常陸那珂港,大洗港,鹿島港,茨城空港
67
重点
戦略
3
戦略の
ねらい
「エコ物流 いばらき」戦略
環境対応型の物流の促進により,本県物流のポテンシャルの向上・差
別化を図る。
環境にやさしい物流体系の構築・PR
4 つの港湾の機能拡充とこれらを効率的に結ぶ道路ネットワークの構築・活用により,モ
ーダルシフトへの対応を可能とする環境にやさしい物流体系を整備するとともに,環境面
からの本県の優位性を積極的にPRし,環境に配慮する企業の誘致を進める。
戦略の方向性
モーダルシフトの推進
環境メリットの PR に
よる企業誘致
戦略アクション
・内航航路の拡充
・常陸那珂港中央埠頭の整備
・京浜港から常陸那珂港への利用港湾シフトによるメリット
(時間距離,コスト,環境面)の調査・研究及びPR
・環境への取り組みを重要視する企業の誘致
環境問題に対応する企業への支援
物流面から環境対策を進めるため,環境問題に取り組む物流関連企業に対して積極的な
支援を行う。
戦略の方向性
戦略アクション
・低公害車等の導入促進・支援
物流関連企業への支援
・ISO14000シリーズ等の認証取得支援
・環境貢献型経営(グリーン経営)29の促進
29
環境貢献型経営(グリーン経営)
「環境に配慮した経営」のことで,利益の追求と同時に企業の社会的責任として環境問題にも積極的に
取り組んでいくこと。
68
戦略目標
戦略目標の視点
・本戦略は,「恵まれた物流系インフラの活用による環境問題への対応促進による本県の物
流ポテンシャルの向上・差別化」を戦略的な“ねらい”として設定したものであり,そ
の達成状況を示す指標として「運輸部門におけるCO2排出量」を設定する。
戦略目標3:「運輸部門におけるCO2排出量」
現状値(H14 年度) 目標値(H22 年度)
550 万 t
600.9 万 t
対 H14 年度比
8.5%削減
目標値の考え方
京都議定書の温室効果ガス削減目標を達成するための本
県の運輸部門におけるCO2削減目標値(削減率)
69
6 推進体制
(1)基本的な考え方
経済のグローバル化が進む中,国際競争力の強化はもとより,地球温暖化への対応を
はじめとする持続可能な経済社会システムの構築など,経済社会を取り巻く喫緊の課題
解決のために物流が果たす役割は非常に大きなものとなっている。
物流は,様々な産業分野における経済活動を横断的に連携する機能であることから,
様々な主体が持つニーズの的確な把握と情報の一元化を図りながら,民間と行政の連携
のもと,横断的かつ総合的な施策の展開を図っていくことが必要である。
このため,本計画の推進に当たっては,民間事業者を含め関係機関の連携を一層強化
し,物流施策の総合的・計画的な推進を図ることとする。
(2)関係機関との連携・協働
本計画を円滑に推進するためには,物流において大きな役割を持つ荷主企業や物流企
業など物流関連事業者との協働が不可欠であり,これら物流関連事業者と県が緊密な連
携を図りながら,各種物流施策の推進に取り組んでいく。
さらに,本県の物流環境の向上が首都圏全体の物流の中で果たす役割は大きいことか
ら,栃木・群馬両県をはじめとする近県との連携を強化しながら,より効果的な物流施
策を展開していく。
(3)茨城県物流推進連絡会議
物流関連施策の総合的かつ計画的な推進を目的として,平成 18 年 8 月に庁内関係課室
長からなる「茨城県物流推進連絡会議」を設置していることから,今後は,当会議にお
いて茨城県総合物流計画の進行管理を図るとともに,多様化,高度化が予想される物流
分野について,当会議を中心とした庁内関係課の緊密な連携により,部局横断的に的確
な施策展開を図っていく。
70
(参考)数値目標一覧
●施策対応の数値目標
指標
1
県内重要港湾の公共ふ頭
における外貿定期航路数
県内重要港湾の公共ふ頭
2
における取扱貨物量(千トン/年)
茨城空港の
取扱貨物量(トン/年)
つくば国際貨物ターミナル㈱の
4
取扱貨物件数(件/年)
工場立地件数
5
及び面積(件,ha)
本計画(具体的なアクション)
に位置付けられた道路の供用割合(%)
7 青果物の生産量(千トン/年)
目標
-
実績
達成率
6
-
-
関連施策
12
-
22,267
-
目標
(H22)
23,500
-
-
2,900
-
-
2,500
航空 47,666
海上 4,939
件数 3,157
面積 8,483
50,000
5,500
3,255
8,833
43,310
3,642
3,395
9,036
86.6%
66.2%
104.3%
102.3%
55,000
4,000
3,405
9,183
3
6
中間評価(H17)
H12 実績
-
1,248
24.3
-
1,108
(H16 年)
1,300
47.2
-
85.0%
1,333
1-1 イ,2,9
1-1~5,9~10,15~17
2-1
3-1~2
4-2
1-6~8,10,16
2-1
1-14,17 イ
1-1 ウ,4,5,6 イ,10,13
2-1
1-3,7,8,11,12,15
2-5
<留意事項>
1 当初の目標指標は「日立港及び常陸那珂港の外貿コンテナ貨物の航路数」。
RORO 船の拡がりや鹿島港でのコンテナ貨物の取扱拡大が進められている状況を踏まえ,指標を見直し。
「日立港及び常陸那珂港の外貿コンテナ貨物の航路数」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
日立港及び常陸那珂港の外貿コンテ
6
ナ貨物の航路数
実績
達成率
6
3
50.0%
2 当初の目標指標は「県内重要港湾の取扱貨物量」。
県の施策への取り組みによる効果をより適切に評価するため,指標を見直し。
「県内重要港湾の取扱貨物量」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
76,121
県内重要港湾の取扱貨物量(千トン/年)
実績
78,000
達成率
83,002
106.4%
3 開港目標時期が平成 21 年度に変更されたことから,目標水準を見直し。
〔計画策定時目標 3,500 トン(開港 5 年後想定)→2,500 トン(開港 1 年後想定)〕
4 海上貨物における大口顧客の撤退等があったことから,目標水準を見直し(引き下げ)。
〔計画策定時目標 6,000 件→4,000 件〕
6 当初の目標指標は「幹線道路(国道+主要地方道)の改良率」
。
より具体的な目標とするために,本計画に位置付けられた路線に路線対象を限定し,指標を見直し。
「幹線道路(国道+主要地方道)の改良率」中間評価の状況
指標
中間評価
H12
目標
87.0
幹線道路(国道+主要地方道)の改良率(%)
71
実績
88.1
達成率
86.0
97.6%
●元気いばらき戦略プランに位置付けられている関連数値目標一覧
指標
1
重要港湾における外貿コンテナ取扱量
2 首都圏における貨物流動量シェア
3
東京都中央卸売市場における
県農産物シェア(金額ベース)
4 工場立地件数及び面積
現状(H16)
目標(H22)
16,788TEU
35,000TEU
11.5%
13.0%
8.7%
10.0%
件数
50 件
件数
60 件
面積
91 ha
面積
100ha
関連施策
1-1,2,4,14~16
3-1~2
1-1 イ~ウ,2~17
2-1
2-5
1-4,5,6 イ,10,13
2-1
約 88 分
約 70 分
1-3,7,8,11,12,15,16
4,322万人時間/年
4,100万人時間/年
1-3,7,8,11,12,15,16
7 SPM 達成率
94.5%
100%
4-1~5
8 温室効果ガス排出量(1990 年比)
△2.3%
△4.6%
4-1~5
85%
87%
5 県内主要都市相互間の自動車移動時間
6 道路渋滞による損失時間
9 産業廃棄物資源化率
<留意事項>
2 現状データは平成 15 年実績。
3 現状データは平成 15 年実績。
8 現状データは平成 14 年実績。
9 現状データは平成 15 年実績。
72
4-6
73
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