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グローバルITサービスの標準化とコスト削減を EMCコンサルティング
株式会社菱化システム グローバルITサービスの標準化とコスト削減を EMCコンサルティングサービスで実現 グループ理念の「協奏」を基軸とする グローバル標準クラウドの構築に着手 EMCの社内IT サービスをお手本に 自動化/セルフサービス化を目指す 三菱ケミカルホールディングスグループ(以 協奏型 One IT センターを目指す手始めとし 下、MCHC)の IT 機能会社である株式会社菱化 て、同社ではまずサービス提 供 領域の検 討に システムでは、海外の関連企業も含めた新たな 着手。その結果インフラについては、データセ ■ お客様プロフィール グローバ ル I Tインフラを構築する取り組みを ンターやサーバー基盤に代表されるIaaS 領域 社 名:株式会社菱化システム 展開中だ。 を対 象とすることとした。これは「ミドルウェ http://www.rsi.co.jp/ 同社 通信システム事業部 通信 3部長 臼井 芳 ア領域まで変 更すると上位アプリケーション 明 氏 は「 M C H C で は 各 事 業 会 社 同 士 の『 協 へ の 影 響が大きく、コスト削減 効果も見 込 み 奏』をグループガバナンスの基本としており、 にくい」( 臼井氏 )との理由によるものだ。 ITインフラについてもアジア・欧州・米国の地 さらに、グローバ ル標 準サービスのあるべ ■ 導入事例 グローバル事業を支える IT サービスを EMC コンサルティングサービスで実現 域 I T センターがそれぞれリージョン最 適な形 き姿を掴む ために、先 進 I T 企 業を対 象とした でサービスを提 供してきました。しかし、今後 情 報収 集も実 施 。ここで 大きなヒントをもた 「 THE K AITEKI COMPANY」を 理 念 として 掲 げ る 三 海外企業との M& A を進めていく中では、先方 らしたのが、E M C の 社内 I T サービスである。 菱ケミカルホールディングスグループ では、国際 競 争 からグローバル標準な I T 環境を求める声が上 「米国 E MC 本社を訪問して IT 部門の話を聞い 力 のさらなる強 化を図るべく海 外企 業 の M& A を推 がってくることも十分に予想されます。IT 機能 たので すが、E M C が 提 唱・実 践してい る『 I T 進して い る。こうした 取り組 み に お いて は 相 手方 企 会社である同社としても、今後のグローバル化 as a Ser vice 』の思想には深く感銘を受けま に対応できる新たな I T サービスを構築する必 した 。サービ スを 利 用したい ユーザー は自分 要に迫られたのです」と語る。 でポータルから申請し、自動 化された仕 組み ■ 課題 業との IT 統 合が重要な課題となるが、従 来はアジア、 欧 州、米 国 の 3 ヶ所 に 設 置 さ れ た IT センターが 各リ ージョン 向 け サービ スを 独 自に 提 供して おり、柔 軟 に基づいて瞬時に必要なサービスが受けられ な 対応 が 困 難 であった。そこで 同グル ープの IT 機 能 る。パ ブリッククラウド など で は よく見ら れ 会 社であ る 菱 化システムで は、今 後 の グ ロ ーバ ル 事 業 を支 える新たなクラウド基 盤 の 構築に取り組むこ る方 式 ですが、これを社 内 I T で実 現してい る ととなった。 のは凄い。当社でもぜひ E MC 式のサービスモ デルを取り入れ たいと考えました 」と臼 井氏 ■ EMC コンサルティングサービスのメリット は語る。 株式会社菱化システムは、以下のような理由から 元々同 社でもグル ープ企 業 を対 象としたプ EMC のコンサルティングサービスを採用した。 ライベートクラウド を 運 営して おり、現 在 で • 特定の技術に依存しない中立的な立場での は 約 8 0 0 台 の サ ーバー を 収 容 するに 至って コンサルティングを提供 い る。「当 初 はこの 環 境を そ のまま使うこと • クラウド、トラスト、ビッグデータに関わる も考えましたが、E M C の環 境を見たこともあ 先進技術を保有 り、果 たしてグローバ ル 標 準サービ スにふさ • 数多くの実績と経験で培った わしいものか 疑 問も沸 いてきました。そこで 豊富なメソドロジーとテンプレート 株 式 会 社 菱 化システム 通 信 統 合システム事業部 通信3部長 臼井 芳明 氏 E M C コン サル ティングサービ スを 導入し、外 部の客観的な評価を受けることにしました 」 と臼井氏は語る。 その結果、サービスレベルについても、提供 価格についても十 分に及 第点に達していると CaseStudy 事例 ここでポイントとなったのが、グループガバ の評価が得られた。ただし、これは国内企業と ナンスの 基 本である『協 奏 』の理 念を 新たな して見 た場 合 の評 価 であり、グローバ ルで比 I T サービスにも活かすということだ。「各リー 較した場合には価格レンジがやや高いとの事 ジョンの I T センターが 従 来 通りの責任と権限 実も明らかになった。 を保ちつつ、同時に世界中のどこでも均質な 「海 外 の 安 価なサービスが当社より安くで サービスを提供する。そうした『協奏型 One IT きる理由は、価格 体系が最 低限の標準サービ センター』を目指そうと考えました」と臼井氏 ス+オプションという方式になっているからで は続ける。 す。それ なら当 社もオプション 方 式にすれば コストが下げられそうですが、残念ながらそう 永久差分バックアップなど、我々の要件をすべ 海外拠点との協同プロジェクトを進めていく 甘くはありませんでした」と臼井氏。コスト構 て満たせる製品は Avamar 以外に存在しなかっ 中では、文化、言語、運用に対する考え方など 造をさらに詳しく調べてみると、同社ではプロ た 」と採 用の 理由を語る臼井氏 。ちな みに、 の違いに苦労することも多かったとのこと。し ビジョニングやユーザー対応、監視/障害対応 EMCコンサルティングサービスでは製品選択に かし、積極的な対話を心がけることで、同社が といった 運 用管 理の 部分に多くのコストが費 完全な中立性を貫いており、自社製品の推奨な 掲げる協奏 型クラウドサービスを無事 実現す やされていたのである。この 部分を改 善しな どは行わない。今回の導入も、Avamar の機能 ることができた。臼井氏は「トップダウンで強 いと低コストが図れないと気付いた同社では、 や特長が同社に評価されてのことである。 引にガバナンスを効かせる方法もありますが、 サービスの自動化、セルフサービス化に向けた や はりこれで は 各 改善に取り組むこととなった。 リー ジョン が 持 つ 強みを 十 分に発 揮 できない。それより 運用管理コストを60%削減 Avamarでバックアップも改善 も 、理 解 と 納 得 を ベ ース に お 互 い の 良さ を 認 め 合 った サービ スの自動 化 、セ ルフサービ ス化を 進 方 が 、そ の 後 の 活 めるにあたっては、まずツール の 選 択に苦 労 動 も ス ムーズ に 進 することとなった。「当時は市販ツールの中に みます」と語る。 なかなかいいものが ありませんでした。かと 今 後 同 社で は 、 いってスクラッチ開発では後々の 保守が大 変 クラウド 基 盤 の さ ですし、一時はあきらめようかと思ったほどで らなる品 質 向 上と す」と振り返る臼井氏。こうした状況を打開し コ スト 削 減 に 取り たのが、EMCコンサルティングサービスが提案 組むと共に、各 IT セ した「VMware vCloud Automation Center」 ンターのタイムゾー (vCAC)である。 ンの 違 い を 活 かし 「ちょうど新製品として出たばかりの v C AC た「フォロ ー・ザ・ を紹介してもらったのですが、サーバー、ネット サ ン」型 の 共 同 運 ワーク、ストレージの運用管理を自動化/セル 協奏型クラウドサービスの土台を確立 地域固有のニーズにも柔軟に対応 用にも取り組んでいく。「その他にも、サービ すサービスが実現できると考え、早速コスト検 vC AC による自動化/セルフサービス化が可 ベルにまで拡 大するなど、まだまだ 取り組む 証のためのシミュレーションを行いました」と 能になったことで、同社ではグローバル標準化 べき課 題は 数 多く存 在します。サービ ス内 容 臼井氏。その結果、約60 %のコスト削減が可能 に向けた土台をようやく確 立することができ の 拡 充を推 進し、より魅 力 的なクラウドサー との結果が得られたため、再びプロジェクトを た。「もちろんアジアパシフィック、欧州、米国 ビスに育て上げ ていきたい」と臼井氏は抱負 前へ進めることができたと続ける。 各リージョン固有のニーズもありますが、これ を語った。 実際のシステム構築に際しても、vCACを採用 については各 I T センターそれぞれがオプショ したメリットは大きかった。請求/課金の仕組 ンメニューの提供を行うことでカバーします。 みやセキュリティ/運用監視ソフトの自動イン 日本ではグローバル標準のサービスを『松』と ストールなど、個別要件部分のみ独自に構築。 して提供し、オプション付きのメニューを『竹』 その他の部分は vCACの標準機能をそのまま利 『梅』として提供していきます」と臼井氏は説 用することで、約 3ヶ月での短期構築を実現で 明する。 フサービス化できる上に、ハイブリッドクラウ ドの統合も可能だという。これなら我々の目指 スラインナップにパブリッククラウドを追加す る、グローバル標準サービスの範囲を PaaSレ きたのである。 また、これとは別に、もう一つ課題となってい たのが、バックアップ/リストアの自動化/セル フサービス化だ。「バックアップ 業務はデータ やジョブの管理に時間と手間が掛かりますし、 ユーザーからのリストア依頼対応も工数増大の 要因となります。ここを自動化/セルフサービ ス化できないことには、我々が目指すグローバ ル標準の環 境には近づきません」と臼井氏は 語る。 同 社では、様 々 なストレージ 製 品やバック アップソリューションを候補に挙げて綿密な検 討を実施。最終的にEMCの重複排除バックアッ プ アプライアンス「EMC Avamar ®」の導入を 決断した。「いろいろな 製品を見ましたが、セ ルフバックアップ/セルフリストア、重複排除、 2014 年10月版 EMCジャパン株式会社 〒151-0053 東京都渋谷区代々木 2-1-1 新宿マインズタワー http://japan.emc.com お問い合わせは http://japan.emc.com/contact/ ©Copyright 2014 EMC Corporation. All rights reserved. EMC、EMC2、EMCのロゴおよびAvamarは、EMC Corporationの登録商標、または商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、 適用法令で守られている場合があります。他のすべての名称ならびに製品についての商標は、 それぞれの所有者の商標または登録商標です。 UC1090-1 10/14