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株式会社神戸製鋼所様

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株式会社神戸製鋼所様
情報ライフサイクルマネジメント 導入事例
株式会社神戸製鋼所 様
NAS統合環境によるファイルサーバ統合で
情報ライフサイクルマネジメント(ILM)を実現。併せて、APサーバ
向けのSANも統合。重複除外を活かしてバックアップも効率化
株式会社神戸製鋼所様の機械事業部門では、SAN/NAS 統合環境を構築し、9 つの拠点に分散するファイルサーバを統合。NEC の
「 Express サーバ」、EMC のユニファイド・ストレージ(「 EMC Celerra 」および「 EMC CLARiX 」)と NAS の非活性データを自動
的にアーカイブする「 EMC File Management Appliance(以下 FMA )」を導入し、情報ライフサイクルマネージメントを実現し
ました。あわせてアプリケーションサーバも統合し、EMC の「 EMC Avamar 」の導入により重複データ除外とデータ圧縮を行うこと
で、データバックアップの効率化も実現。今後、他事業部門への働きかけを通じて全社、神戸製鋼グループへの展開を目指しています。
株式会社神戸製鋼所
機械事業部門 企画管理部
システムグループ 課長
難波 信充
氏
株式会社神戸製鋼所
機械事業部門 企画管理部
システムグループ
宮田 諭
コベルコシステム株式会社
ビジネスソリューション開発本部
製造組立ソリューション部
機械・溶接グループ 主任
氏
コベルコソフトサービス株式会社
システム本部 ITソリューション部
第二グループ
公文代 年令
氏
社
名:株式会社神戸製鋼所
創
業:1905年(明治38年)
設
立:1911年(明治44年)
資 本 金:2,333億円(2010年 3月末現在)
従 業 員 数:連 結 3 3 , 6 2 9 人( 2 010 年 3 月末 現 在 )単 体
10,129人(2010年3月末現在、出向者を除く)
事 業 内 容:鉄鋼関連事業、電力卸供給事業、アルミ・
銅 関 連 事 業 、機 械
関 連 事 業 、建 設 機
械関連事業、不動産
関 連 事 業 、電 子 材
料・その他の事業
U R L:http://www.
kobelco.co.jp
担当者としてもサーバの管理を一本化し効率化したいと
いう思いがありました」と、実際に運用を担当するコベル
コシステム株式会社 ビジネスソリューション開発本部 製
神戸製鋼グループ様は、100年を超える歴史の中で鉄
造組立ソリューション部 機械・溶接グループ主任の吉岡
鋼をはじめとする素材事業、産業機械や建設機械の
大輔氏は語ります。
機械事業を中心に、電力卸供給、不動産、電子材料な
どの幅広い事業領域で「ものづくり」を通じて社会に
氏
吉岡 大輔
増え続けるサーバを統合し、
運用負荷軽減と
サービスレベル向上を目指す
貢献しています。
シンプルな構成で、しかもILMや
重複除外を実現できる点を高く評価
今回の取り組みの背景について、機械事業部門 企画
管理部 システムグループ課長の難波信充氏は次のよ
機械事業部門では、4 社のベンダに引き合いを出し、最終
うに語ります。
的にNECとEMC の提案を採用しました。機械事業部門
「IT 部門のミッションとして、安定・安全でしかも変化
に対応可能な情報基盤を提供するためにサーバ統合
を行いました。
企画管理部 システムグループの宮田諭氏は、次のように
採用理由を述べます。
「NECとEMCの提案は、非常にシンプルな構成ながら冗
これまで部門ごとにサーバを導入し、目的ごとに追加して
長性を確保できていること。特にユーザにとって操作感
きたためサーバの台数が増え、運用負荷が大きく人手に
が変わらず、使用頻度の高いデータと低いデータを分け
よる運用には限界が近づいていました。増え続けるデー
て管理するILMを実現できる点を高く評価しました。両社
タの中には、利用されないデータや重複データがあり、こ
は、こちらの要件を明確に把握していたばかりでなく、そ
れらも使用頻度の高いデータと同様の管理を行っていま
れ以上に運用のことまで考えた提案をしてくれました」
した。この状況を改善するためサーバを統合し、同時に
「ファイルサーバの中身を事前に調べてみると、4年間
ユーザへのサービスレベルも上げたいと考えたのです」
使われていないデータが 4 割を占めていました。両社
当時、機械事業部門様では、ファイルサーバ10 台、アプリ
の提案は、こうした非活性データも活性データも、
ケーションサーバ22台を利用していました。
ユーザは意識せずに使えることが大きなメリットにな
「部門ごとに別々に利用しているファイルサーバやアプリ
ると評価しました」
(難波氏)
ケーションサーバを統合することで、部門間のデータ移
「またバックアップに関しても、ソース側で重複の除外
動や再配置、共有化といった対応が容易になります。運用
ができ、バックアップデータを転送前に縮小できる重
http://www.nec.co.jp
情報ライフサイクルマネジメント 導入事例
株式会社神戸製鋼所 様
複除外型バックアップ・アプライアンス「Avamar」に
大きな魅力を感じました」
(宮田氏)
「「Avamar」は、高速なディスクでのバックアップで、
しかも重複を自動的に除外し、バックアップ領域を削
除できる点が運用する側にとっては魅力的でした」
システム構成図
A サイト
②アクセスログ
管理サーバ
③ウィルスチェック
サーバ
バックアップ LAN
①AP サーバ
(Windows
s)
HBA HBA
HBA HBA
④バックアップ
/ 監視サーバ
HBA HBA
HBA HBA
イーサネット
と、コベルコソフトサービス株式会社システム本部 ⑦ EMC FMA
HBA HBA
ITソリューション部 第二グループの公文代年令氏は
語ります。
⑤ EMC
CC
Celerra NS
S 40 G
「こちらの要望をカタチにしていく過程で、先まで見据え
て要望をヒアリングし、実際の運用の局面をよく理解し
た提案をしてくれました」
(吉岡氏)
ILMの実現により効率的に
データの大量保管が可能に
FC
⑩ EMC
C Connectrix
DS 300 B
⑨ EMC
Avamar
C 拠点
イーサネット
⑥ EMC CLARiX
CX4 -240
⑧ EMC Celerra
イーサネット
今回のシステム構築では、メインサイトとバックアッ
プサイトを設け、メインサイトに NAS( Network
サーバ
バ(管理用)
AP サ
At t a c h e d S to r a g e )/S A N( S to r a g e A r e a
は、高機能・高価な1次ストレージと大容量・安価な 2
Network)統合環境を実現しました。
次ストレージの切り分けをするポリシーの作成に時
N A S 領 域 で は 、E M C の ユ ニファイド・ストレ ー ジ
間をかけました。
B サイト
NS-120
監視端末
味で安心できるようになりました」
(難波氏)
「シミュレーションしてみると、ファイルサーバを集約した
場合は、そのまま個々に増やしていった状態に比べ 3割コ
「Celerra 」と「FMA」を採用。NAS の非活性データを自
「2∼3ヵ月かけて慎重に決めていきました。広い観点で各
動的にアーカイブするエンジン「 FMA 」は、使用頻度に
システムのデータの推移を見ながら将来を予測し、NAS
グのコストです。これは7∼8割削減できる見込みです。
よって決めたポリシーに従い、活性データは1次ストレー
の拡張についても検討しました」
(宮田氏)
アプリケーションサーバについては、これまでフルバック
アップで1時間半、差分のバックアップで15∼30 分くらい
ジの「Celerra」へ、非活性データは ATAベースの2次スト
レージの「Celerra」にアーカイブします。
FMAによって、ハードウェア側でILMを実現でき、さらに
コスト削減、
データ圧縮の成果を
神戸製鋼グループにも
アーカイブされたデータは、スタブ(仲介ファイル)を用い
かかっていました。それが「Avamar」の導入によって、フ
ルバックアップのデータ転送がなくなり、差分も8∼15分
くらいで済むので、大幅にバックアップ時間を短縮できま
「CLARiX 」によって重複が除外できるので、コストを削
減しつつ、大量のデータのアーカイブが可能になります。
ストが削減できますが、それ以上に大きなのはハウジン
システム稼働後の効果について、宮田氏は運用の視
点から次のように語ります。
した。また、データ量も2テラから、OS 部分も含めた重複
除外の機能によって初回のフルバックアップで400 ギガ
(宮田氏)
程度と5分の1に圧縮されました」
て、同じファイル名で1次・2 次どちらのストレージにもア
「ファイルサーバに関しては、増え続けるデータもILM
クセスできるので、エンドユーザは利用環境を変えること
を利用すれば、2つのストレージを単一のシステムの
「機械事業部門では、今回のサーバ統合について、プ
なく両方のデータが利用できます。
リソースとしてうまく使い分けできるメリットがあり
ライベートクラウド型のシステムを構築できたと評価
また、アプリケーションサーバを統合したSAN領域で
ます。アプリケーションサーバについても、分散してい
しています。
は、NECの「Expressサーバ」、EMCのユニファイド・
たサーバを仮想化して集約することで、集中してバッ
他事業部門でも、こうしたサーバ統合を検討していま
「Avamar」を利用し、
ストレージ「CLARiX」で統合。
クアップが取れるようになりました。
す。そこで、今後は機械事業部門で得た効果を他事業
ソース側でサイトおよびサーバ間のデータ重複を除
ファイルサーバとアプリケーションサーバ、どちらも運用
部門に紹介し、神戸製鋼所あるいは神戸製鋼グループ
外し、バックアップデータのサイズを縮小することに
メンバーの負荷が大幅に軽減でき、本来のプロジェクト
として1つのシステムへの統合、運用の統合を図り、ス
より、複数世代のバックアップをより迅速に少ない
業務に力を注いでもらえるようになりました」
ケールメリットを追求していくことを考えています。
ディスク容量で保管できます。
一方 、バックアップ サイトには「 E x p r e s s サーバ 」と
「ご承知のように16 年前に起こった阪神淡路大震災で
は、当社の業務系システムが 1週間ほどダウンしました。
その際には、ガイドラインを作成し、プライベートクラ
ウドとパブリッククラウドの両輪を使い分けるシステ
「Celerra」を置き、メインサイトの1次ストレージと2次ス
この時に比べ IT が業務にかかわる重要度も増し、ファイ
ムを視野に入れています。
トレージ、それぞれのレプリケーションされたデータを保
ルサーバには生産やアフターサービスに必要な非定型情
将 来 のシステム構 築 でも、NEC のシステム構 築 力と
管。災害など万が一のときの利用が可能になります。
報や技術情報も含まれています。遠隔地へのリアルタイ
EMC のストレージ技術を利用した最適なシステムの提
NECとEMC の提案を採用した後、機械事業部門で
ムなバックアップを実現できたことで、防災対策という意
案を期待しています」と難波氏は締めくくりました。
お問い合わせは、下記へ
関西支社 事業推進部
〒540 - 8551 大阪市中央区城見1丁目4-24
TEL:06(6945)3149
【受付時間】9:00 ∼17:00 月曜日∼金曜日(土日祝日を除く)
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マニュアルまたは各製品に添付しております注意書きをご参照下さい。
日本電気株式会社 〒108-8001 東京都港区芝五丁目7-1(NEC本社ビル)
2011年1月現在
Cat.No. B01-11010039J
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