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NAS統合環境によるファイルサーバ統合で 情報ライフ

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NAS統合環境によるファイルサーバ統合で 情報ライフ
株式会社神戸製鋼所
NAS統合環境によるファイルサーバ統合で
を実現
情報ライフサイクルマネジメント(ILM)
併せて、AP サーバ向けのSANも統合
重複除外を活かしてバックアップも効率化
株式会社神戸製鋼所の機械事業部門では、SAN/NAS統合環境を構築し、9つの拠点に分散するファイルサーバを統合。
NECの「Expressサーバ」、EMCのユニファイド・ストレージ(「EMC Celerra」および「EMC CLARiX 」)とNASの非活性データを
自動的にアーカイブする「EMC File Management Appliance(以下FMA)」を導入し、情報ライフサイクルマネジメントを実現しました。
あわせてアプリケーションサーバも統合し、EMCの「EMC Avamar」の導入により重複データ除外とデータ圧縮を行うことで、
データバックアップの効率化も実現。今後、他事業部門への働きかけを通じて全社、神戸製鋼グループへの展開を目指しています。
導入の背景
増え続けるサーバを統合し、運用負荷軽減
とサービスレベル向上を目指す
神戸製鋼グループは、
100年を超える歴史の中で鉄
鋼をはじめとする素材事業、産業機械や建設機械の機
械事業を中心に、電力卸供給、不動産、電子材料など
の幅広い事業領域で「ものづくり」を通じて社会に貢
献しています。
今回の取り組みの背景について、機械事業部門 企
画管理部 システムグループ 課長の難波信充氏は次
のように語ります。
「IT部門のミッションとして、安定・安全でしかも変化
に対応可能な情報基盤を提供するためにサーバ統合
を行いました。
これまで部門ごとにサーバを導入し、目的ごとに追
加してきたためサーバの台数が増え、運用負荷が大
きく人手による運用には限界が近づいていました。増
え続けるデータの中には、利用されないデータや重
複データがあり、
これらも使用頻度の高いデータと同
様の管理を行っていました。この状況を改善するため
サーバを統合し、同時にユーザへのサービスレベルも
用を担当するコベルコシステム株式会社 ビジネスソ
リューション開発本部 製造組立ソリューション部 機械
・溶接グループ主任の吉岡大輔氏は語ります。
導入の経緯
シンプルな構成で、
しかもILMや重複除外
を実現できる点を高く評価
機械事業部門では、4 社のベンダに引き合いを出
し、最終的にNECとEMC の提案を採用しました。機械
事業部門 企画管理部 システムグループの宮田諭氏
は、次のように採用理由を述べます。
上げたいと考えたのです」
当時、機械事業部門では、
ファイルサーバ10 台、ア
プリケーションサーバ22台を利用していました。
■ お客様プロフィール
社名:株式会社神戸製鋼所
創業:1905 年(明治 38 年)
設立:1911 年(明治 44 年)
資本金:2,333 億円(2010 年 3 月末現在 )
「部門ごとに別々に利用しているファイルサーバや
アプリケーションサーバを統合することで、部門間の
データ移動や再配置、共有化といった対応が容易に
なります。運用担当者としてもサーバの管理を一本化
し効率化したいという思いがありました」
と、実際に運
従業員数:連結 33,629 人(2010 年 3 月末現在)
株式会社神戸製鋼所
機械事業部門 企画管理部 システムグループ
宮田 諭 氏
「NECとEMCの提案は、非常にシンプルな構成なが
単体 10,129 人(2010 年 3 月末現在、出向者を除く)
ら冗長性を確保できていること。特にユーザにとっ
て操作感が変わらず、使用頻度の高いデータと低い
データを分けて管理するILMを実現できる点を高く
評価しました。両社は、
こちらの要件を明確に把握し
ていたばかりでなく、それ以上に運用のことまで考え
た提案をしてくれました」
「ファイルサーバの中身を事前に調べてみると、4年
主な事業分野:鉄鋼関連事業、電力卸供給事業、
アルミ・銅関連事業、機械関連事業、建設機械関連事業、
不動産関連事業、電子材料・その他の事業
http://www.kobelco.co.jp
間使われていないデータが4割を占めていました。両
社の提案は、
こうした非活性データも活性データも、
ユーザは意識せずに使えることが大きなメリットにな
ると評価しました」
(難波氏)
「またバックアップに関しても、
ソース側で重複の除
株式会社神戸製鋼所
機械事業部門 企画管理部 システムグループ 課長
難波 信充 氏
CaseStudy 事例
外ができ、バックアップデータを転送前に縮小できる
重複除外型バックアップ・アプライアンス「 Avamar」に
大きな魅力を感じました」
(宮田氏)
「Avamar」は、高速なディスクでのバックアップで、
しかも重複を自動的に除外し、バックアップ領域を削
除できる点が運用する側にとっては魅力的でした」
と、コベルコソフトサービス株式会社システム本部
I T ソリューション部 第二グループの公文代年令氏は
語ります。
タを保管。災害など万が一のときの利用が可能になり
アプリケーションサーバについては、
これまでフル
ます。
バックアップで1 時間半、差分のバックアップで15 ∼
NECとEMC の提案を採用した後、機械事業部門で
30分くらいかかっていました。それが「Avamar」の導
は、高機能・高価な1次ストレージと大容量・安価な2次
ストレージの切り分けをするポリシーの作成に時間を
「こちらの要望をカタチにしていく過程で、先まで見
かけました。
「2∼3ヵ月かけて慎重に決めていきました。広い観
据えて要望をヒアリングし、実際の運用の局面をよく
理解した提案をしてくれました」
(吉岡氏)
点で各システムのデータの推移を見ながら将来を予
(宮田氏)
測し、NASの拡張についても検討しました」
入によって、
フルバックアップのデータ転送がなくな
り、差分も 8 ∼ 15 分くらいで済むので、大幅にバック
アップ時間を短縮できました。また、
データ量も2テラ
から、OS 部分も含めた重複除外の機能によって初回
のフルバックアップで400ギガ程度と5分の1に圧縮さ
れました」
(宮田氏) 「機械事業部門では、今回のサーバ統合について、
導入成果と今後の展望
プライベートクラウド型のシステムを構築できたと評
価しています。他事業部門でも、
こうしたサーバ統合
コスト削減、データ圧縮の成果を
神戸製鋼グループにも
た効果を他事業部門に紹介し、神戸製鋼所あるいは
システム稼働後の効果について、宮田氏は運用の
視点から次のように語ります。
「ファイルサーバに関し
ては、増え続けるデータもILMを利用すれば、
2つの
ストレージを単一のシステムのリソースとしてうまく
使い分けできるメリットがあります。アプリケーション
コベルコシステム株式会社
ビジネスソリューション開発本部 製造組立ソリューション部
機械・溶接グループ 主任
吉岡 大輔 氏
システム概要
ILMの実現により効率的にデータの
大量保管が可能に
今回のシステム構築では、メインサイトとバック
アップサイトを設け、
メインサイトにNAS( Network
Attached Storage)/SAN(Storage Area Network)
統合環境を実現しました。
N A S 領 域 で は 、E M C の ユ ニファイド・ストレー ジ
「Celerra 」と「 FMA 」を採用。NAS の非活性データを
自動的にアーカイブするエンジン「FMA」は、使用頻度
によって決めたポリシーに従い、活性データは1次スト
非活性データはATAベースの2
レージの「Celerra」へ、
次ストレージの「Celerra」
にアーカイブします。
FMAによって、ハードウェア側でILMを実現でき、さら
に「CLARiX」によって重複が除外できるので、
コストを
サーバについても、分散していたサーバを仮想化して
集約することで、集中してバックアップが取れるように
なりました。
ファイルサーバとアプリケーションサーバ、
どちらも
運用メンバーの負荷が大幅に軽減でき、本来のプロ
ジェクト業務に力を注いでもらえるようになりました」
「ご承知のように 16 年前に起こった阪神淡路大震
を検討しています。そこで、今後は機械事業部門で得
神戸製鋼グループとして1つのシステムへの統合、運
用の統合を図り、
スケールメリットを追求していくこと
を考えています。その際には、
ガイドラインを作成し、
プライベートクラウドとパブリッククラウドの両輪を使
い分けるシステムを視野に入れています。
将来のシステム構築でも、
NECのシステム構築力と
EMC のストレージ技術を利用した最適なシステムの
提案を期待しています」
と難波氏は締めくくりました。
災では、当社の業務系システムが1 週間ほどダウンし
ました。この時に比べITが業務にかかわる重要度も増
し、
ファイルサーバには生産やアフターサービスに必
要な非定型情報や技術情報も含まれています。遠隔
地へのリアルタイムなバックアップを実現できたこと
で、防災対策という意味で安心できるようになりまし
た」
(難波氏)
「シミュレーションしてみると、
ファイルサーバを集約
した場合は、そのまま個々に増やしていった状態に比
べ3割コストが削減できますが、それ以上に大きなの
はハウジングのコストです。これは7∼8割削減できる
見込みです。
コベルコソフトサービス株式会社
システム本部 IT ソリューション部 第二グループ
公文代 年令 氏
システム構成図
削減しつつ、大量のデータのアーカイブが可能になり
ます。アーカイブされたデータは、スタブ(仲介ファイ
ル)を用いて、同じファイル名で1次・2次どちらのスト
レージにもアクセスできるので、エンドユーザは利用
環境を変えることなく両方のデータが利用できます。
また、
アプリケーションサーバを統合したSAN領域
では、
NECの「Expressサーバ」、EMCのユニファイド・ス
トレージ「CLARiX」で統合。
「Avamar」を利用し、
ソー
ス側でサイトおよびサーバ間のデータ重複を除外し、
バックアップデータのサイズを縮小することにより、複
数世代のバックアップをより迅速に少ないディスク容
量で保管できます。
一方、バックアップサイトには「 Expressサーバ」と
「 Celerra 」を置き、
メインサイトの 1 次ストレージと2
次ストレージ、それぞれのレプリケーションされたデー
2010 年12月版 EMCジャパン株式会社
東京都渋谷区代々木 2-1-1 新宿マインズタワー
〒151-0053
http://japan.emc.com
お問い合わせは
http://japan.emc.com/contact/
EMC2、EMC、Avamar、Celerra、CLARiX 、where information livesは、米国 EMCコーポレーションの登録商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、
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