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新たな財政改革推進計画のポイント

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新たな財政改革推進計画のポイント
新たな財政改革推進計画のポイント
平成19年3月
財
政
課
1.基本的な考え方等
◎ 持続性のある財政構造への転換を推進
○ 短期的には、財政再建団体への転落を回避するため、多額の収支不足を
圧縮する対策を集中的に実施
○ 中・長期的には、県債残高を減少に転じさせるとともに、持続的に健全性が
確保される財政構造へ転換
○ 聖域のない事業の抜本的な見直しを行う「事業仕分け」を実施し、捻出した
財源の一部を産業振興や暮らしの充実化などの重要施策に充当
◎目標1 ~収支不足額を圧縮するための目標
平成22年度までの4年間累計で、600~700億円の見直し(一般
財源ベース)を実施
◎目標2 ~事業の再構築、財政構造の健全化のための目標
平成18年度当初予算と比較して、22年度までの早い時期に
単年度で350億円の歳出見直し(事業費ベース)を実施
※スクラップ・アンド・ビルドによる他の事業への振替を含む。
見直し目標のイメージ
県債発行
の抑制等
特定財源
スクラップ・アンド・ビルド
大胆な事務事業の見直し
大胆な事務事業の見直し
重要施策への充当
重要施策への充当
一般財源
目標2
単年度
350億円
平18
5,801
億円
一般財源の
捻出
平19
平20
平21
平22
目標1 累計600~700億円
◎ 平成19年度から平成22年度までを「第2期財政改革推進期間」と
する
◎ 地方交付税の大幅な減少や、大規模な災害等により、収支不足が
拡大した場合には、以下に掲げる取組みの更なる見直しを検討
2.歳出面での具体的な取組み
◎ 職員数・給与の削減等により人件費の見直し(253億円)
<うち県費 226億円>
○ 平成22年4月1日までの5年間で、900人(一般会計では769人)を純減。
事務事業の見直しの加速化等により、縮減の進捗度を可能な限り引き上げ
○ 知事の給料(▲20%)、副知事の給料(▲10%)、その他の特別職の給料
(▲5%)、管理職手当(▲10%)の給与減額の実施
○ 一般職の給与について、給与構造改革(給料表全体の水準を約5%引き
下げ等)を着実に実施
◎ 投資的経費について、緊急性や費用対効果、地域経済への影響、
国の動き、起債発行額や県債残高等を踏まえ、一層の縮減・重点化
(416億円) <うち県費(一般財源+県債) 223億円>
○ 補助公共事業、地方道路交付金、直轄事業負担金(直轄高速自動車国道
負担金を除く)及び県単公共事業(公共施設の維持管理経費を除く)につい
て、毎年度、対前年度比5%の削減を実施
○ 直轄高速自動車国道負担金、県単公共事業(公共施設の維持管理経費)
については、所要額を措置
現 行
補助公共・直轄事業負担金 ▲10%
県単公共
▲30%
改正案
下記を除き原則
新直轄、維持管理経費
▲5%
所要額
※全体としてみれば、対前年度比3%程度の削減。これは、国の歳出・歳入一
体の改革等で示された公共投資の見直しと同じ水準。
○ 箱物整備は、県民にとって必要性が特に高く、緊急性のあるものを除き、
新規着工を凍結
◎ 公債費について、県債残高の圧縮を目指す
○ 新規発行額を可能な限り抑制し、県債残高を圧縮するとともに、借換債の活
用により公債費を平準化
◎ 一般行政経費について、施策の「選択と集中」を図る観点から「事業
仕分け」を実施し、ゼロベースから徹底して見直し(277億円)
<うち県費 219億円>
○ 『「県民総力戦」による宮崎県予算改革委員会』(仮称)を設置し、平成19年
中に「事業仕分け」を実施。平成20年度予算へ反映
○ 補助金について、次の視点により見直しを実施
1)上乗せ補助金の原則廃止
2)多額の一般財源を要する補助金の見直し
3)長期間にわたり支出している補助金の見直し
4)部局間で整理可能な補助金の見直し
5)各種団体に対する運営費・事業費補助金の見直し
6)市町村との役割分担や市町村の財政力を考慮した市町村補助金の見直し
○ 社会保障関係費について、漫然と自然増を放置することなく、治療から予防
への運動推進などにより、中長期的な抑制手法を検討
○ 電子システム等について、費用対効果や利用率が低いものは、廃止を含め
見直し
○ 「アウトソーシング推進指針」を踏まえ、民営化等を推進するとともに、公の施
設のあり方や、直営施設の管理運営体制を抜本的に見直し
◎ 病院会計への繰出金を抑制(12億円)
<うち県費 12億円>
○ 病院会計について、人件費や各種経費を見直すとともに、収益確保を図る
など抜本的な経営改革を図り、一般会計からの繰出金を抑制
◎ 各経費の執行段階での節約、年度中の歳入増等(340億円)
<うち県費 340億円>
3.歳入面での具体的な取組み
◎ 税収確保の取組み、使用料・手数料の見直し、借換債の活用、ネーミン
グライツなど新たな広告収入等の財源確保(24億円)<一般財源24億円>
○ 課税・徴収の両面から税収確保の取組みをより一層推進。特に、個人住民
税については、平成19年度から実施される税源移譲を踏まえ、市町村との連
携を密にして徴収確保。また、中・長期的な県税収入の増へ向け、産業振興
への積極的な取組みを推進
○ 特定目的基金のあり方について、廃止を含め抜本的に見直し。また、関係
団体の出資金の引揚げ等についても検討
○ ホームページへのバナー広告や情報誌への広告掲載、施設命名権(ネーミ
ングライツ)など、新たな広告収入を積極的に導入
◎ 依存財源については、本県歳入の約3割を占める地方交付税について、
必要額が確保されるよう国に対し強く要望するとともに、必要最小限度の
範囲で行政改革推進債や退職手当債を活用
4.財政システムの見直し等
◎ 事務事業の見直しの徹底・強化など財政システムの見直しを実施
○ 7月~8月を「事務事業見直し強化期間」と位置づけ、徹底した見直しを行
い、毎年度フォローアップを実施
○ 政策マネジメントシステムとの連携により、成果を重視した予算編成システム
を検討
○ 「ゼロ予算施策」を積極的に推進
○ 予算編成について、過去の右肩上がりの時期のやり方を踏襲しているもの
がないか見直し、効果的・効率的な予算編成プロセスを検討
5.計画推進のための取組み
◎ 『「県民総力戦」による宮崎県予算改革委員会』(仮称)を設置し、
平成19年中に「事業仕分け」を実施。平成20年度予算へ反映
「事業仕分け」のイメージ
現在の事業
不要
・県民へのサービス提供が必要な事業か
必要
民間
・行政がすべき事業か
行政
市町村
国
県
・民業圧迫となっていないか
・県がすべき事業か
・どの事業主体が行うのが効果的か
6.見直し額の内訳
上段は事業費ベース、下段はうち県費(一般財源+起債)
計
19年度
20年度
21年度
22年度
人件費の削減
26億円
(23億円)
50億円
(45億円)
77億円
(69億円)
100億円
(89億円)
253億円
(226億円)
投資的経費の
縮減・重点化
44億円
(23億円)
85億円
(46億円)
125億円
(67億円)
162億円
(87億円)
416億円
(223億円)
事 務 事 業 の
見
直
し
56億円
(40億円)
65億円
(50億円)
74億円
(60億円)
82億円
(69億円)
277億円
(219億円)
4億円
(4億円)
8億円
(8億円)
12億円
(12億円)
繰
出
金
執行段階での
経 費 節 約 等
85億円
(85億円)
85億円
(85億円)
85億円
(85億円)
85億円
(85億円)
340億円
(340億円)
歳入確保対策
19億円
(19億円)
1億円
(1億円)
2億円
(2億円)
2億円
(2億円)
24億円
(24億円)
230億円
(190億円)
286億円
(227億円)
367億円
(287億円)
439億円
(340億円)
1,322億
(1,044億円)
計
【目標1関連】
収支不足圧縮に
効 果 の あ る
見
直
し
(一般財源ベース)
19年度
20年度
21年度
22年度
計
136億円
147億円
182億円
211億円
676億円
4年間累計で600~700億円(一般財源ベース)で見直す目標1に対し、676億
円の見直しを実施
【目標2関連】
(事業費ベース)
19年度
20年度
21年度
22年度
計
211億円
285億円
365億円
437億円
1,298億円
歳 出 見 直 し
平成18年度予算を基準に単年度で350億円見直す目標2に対し、平成21年度
には365億円の歳出見直し(スクラップ・アンド・ビルド分を含む)を実施
見直し目標のイメージ
特定財源
スクラップ・アンド・ビルド
一般財源
単年度
365億円
平18
平19
5,801億
円
県
債
平20
平21
平22
累計676億円
残
高
18年度
19年度
20年度
21年度
22年度
(年度末における残高見込み)
9,050億円 9,036億円 8,955億円 8,812億円 8,632億円
※ 下 段 は 臨 時 財 政 対 策 債(7,535億円) (7,369億円) (7,189億円) (6,958億円) (6,731億円)
を 除 い た 残 高 見 込 み
※県債残高の見込みは、公共事業について前掲の削減を行い、臨時財政対策債を▲10%とした
場合の試算値であり、災害復旧事業債や退職手当債等の動向により変動
財 政 課 所 管 4 基 金 18年度
19年度
20年度
21年度
22年度
( 2 月 補 正 後 に お け る
残
高
見
込
み
) 608億円
506億円
389億円
293億円
198億円
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