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論 文 - 日本証券アナリスト協会

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論 文 - 日本証券アナリスト協会
論 文
論 文
低ボラティリティ株式運用
山 田 徹 CMA
上 崎 勲 CMA
目
1.概論
2.データと計測方法
3.結果
次
4.考察
5.まとめ
リスクの高い資産はリターンも高いのだろうか? われわれは、過去のボラティリティと将来のリターンとの
関係について、日本株式やグローバル株式を対象に実証分析を行った。その結果、低ボラティリティ・アノマリ
ーが広範囲に存在すること、ボラティリティを低減させるポートフォリオ運用を行うことで、時価加重ポートフ
ォリオに対する付加価値(高いリスク調整後リターン)が期待できることが分かった。
肩上がりであり、効率的フロンティア上では期待
1.概論
リスクの高いポートフォリオほど期待リターンも
1.1 リスクとリターン
高くなる。
現代ファイナンス理論(MPT)では、一定の
資本資産価格モデル(CAPM)では、幾つかの
期待リスクの下で、最大の期待リターンとなるリ
前提の上で、個別リスク資産の期待リターンがベ
スク資産ポートフォリオの集合体を効率的フロン
ータ・リスクに比例して高くなることが示されて
ティアと定義する。この曲線はリスクに対して右
いる。
山田 徹(やまだ とおる)
野村アセットマネジメント ポートフォリオ・マネージャー。1991年大阪大学基礎工学部
卒業後、野村総合研究所入社。96年野村證券金融研究所、99年野村アセットマネジメント
入社。2003年12月より現職。
上崎 勲(うえさき いさお)
野村アセットマネジメント 投資開発部 クオンツ・アナリスト。2000年大阪大学大学院理
学研究科修士課程修了後、野村アセットマネジメント入社。IT(投資技術)開発室、運用
企画部を経て05年4月より現職。
©日本証券アナリスト協会 2009
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