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気になる子どもの症状と対応について シリーズpart2(PDF形式

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気になる子どもの症状と対応について シリーズpart2(PDF形式
平成25年11月号
職員向け保健衛生資料
金沢市教育プラザ
こども総合相談センター
TEL243-1018
気になる子どもの症状と対応について
シリーズ
場面緘黙(ばめんかんもく)症
言葉を話したり理解する能力はほぼ正常で
詳しく知りたい方は「かんもくネット」をご覧ください
〔原因〕
あるにもかかわらず、保育所などの特定の社会
的場面で話すことができない状態を言います。
自分の意思で、話す場面を選んでいる訳では
~Part2~
原因は、まだ詳しいことはわかっていませ
ん。場面緘黙は、不安から生じる状態であり、
恐怖症の一つではないかと考えられています。
なく、ある状況におかれると、意思に関係がな
こどもによって影響している要因は異なりま
く、声を出そうとしても、言葉がのどにつっか
すが、多くは不安になりやすい気質を持ってい
かったようになり、話すことができなくなりま
ると考えられています。
す。特定の友達なら話せたり、音読や発表はで
以前は、養育態度が原因と言われてきました
きるこどももいます。体が硬直して動かせない
が、現在は、養育態度が原因とは考えられてい
緘動という状態になることもあります。
ません。
〔病態〕
〔対応〕
社会的場面で人とコミュニケーションしよ
場面緘黙は不安から生じている症状ととら
うとすると不安が高まりますが、黙っていると
え、安心できる適切な環境を整えます。
一時的に不安が軽減されるため、緘黙によって
・話すことを強制しないようにします。
不安に対処するようになります。適切な環境が
・話したときに騒がないようにします。
用意されないと、緘黙の症状は強められ、固定
・こどもとのコミュニケーションを大切にし
化され、習慣のようになってしまいます。
緘黙の状態が長引くと、二次的問題や生涯を
ましょう。こどもに話しかけ、答えや反応を
求めず、さらりとした接し方をしましょう。
通じて不都合を生じさせる場合があるため、早
得意な活動を見つけ、さり気なくほめて自信
い時期からの支援が大切になります。
を持たせましょう。
○
○
夜驚(やきょう)・夢中遊行(むちゅうゆうぎょう)症
参考文献:2010.3 チャイルドヘルス
夜驚とは、こどもが睡眠中に突然起きだして不安や恐怖を感じた表情で泣き叫び、家の中を歩き
回ったり、時には、外に飛び出したりすることを言います。話しかけても反応しませんが、多くは
数分以内でおさまり、急に落ち着いて何もなかったように寝てしまいます。翌朝、目覚めたときに
は、何もかも忘れています。夢中遊行とは、夜驚のように不安や恐怖が強く感じられませんが、同
じように睡眠中に突然起き上がって、歩いたり走ったりする場合を言います。
〔原因〕
生まれつき夜驚を起こしやすい脳の体質によって起こると考えられています。
〔対応〕
特別な治療は必要ありません。夜驚を止めるよい方法はありませんが、普通は数分で治まるため、
危なくないように横で見ているかやさしく声をかけて落ち着くのを待っているとよいでしょう。
○
先日の出来事。「『愛情不足ですね!』と言われました。」と泣きながら相談に来るお母さんがいま
した。愛情不足という言葉だけでは、
「母親失格!」と烙印を押された気持ちになったのかもしれませ
ん。お母さんが前向きにがんばれる具体的な方法を一緒に考え、子育てを応援していきたいですね。
○
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