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思考タイム NO.14 「水をください」
思考タイム NO.14 「水をください」 9月16日実施 1945年8月6日、午前8時15分広島市の中心部、現在の原爆ドームの上空570 メートルのところで世界初の原子爆弾はさく裂しました。約13万人が死傷、あるいは、 行方不明になったと言われています。さらに1950年までに原爆症の為に24万7千人 が死亡し、いまだに原爆症に苦しんでいる人々がいます。 B29 が原爆を落とした後、爆心地から3キロ離れた場所の屋根が落ち、ガラスは割れ、 窓は窓枠ごと吹き飛ぶほどの威力でした。15歳の女の子が歩いていると、倒れている1 0歳の少年に「水をください」 。と言われました。女の子が水を飲ませようとしたときに、 衛生兵が寄ってきて「飲ませるな」と言われました。 「焼けただれた体に冷たい水を飲ませ たら、ショックを起こして死んでしまう」ということだったので女の子は水を飲ませませ んでした。それでもその少年は、 「死んでもいいから飲ませて」と言うのです。女の子は迷 いましたが「死んじゃだめ!!」と言って、その水を捨てました。そして少年はその後すぐに 亡くなりました。 死ぬのなら、なぜ、あのとき飲ませてやらなかったのか。「死んでもいいから飲ませて」 と言った少年の声が、いまだに忘れられません。 <問い>女の子の立場で「水をください」と言われたら、あなたならどうしますか。どち らかの立場に〇をつけ、理由を書きましょう。 飲ませる 年 組 氏名: ・ 飲ませない 出題者 髙橋直也