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第 2 章 生涯学習の現状と課題

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第 2 章 生涯学習の現状と課題
第2 章
1
生涯 学習の 現状と 課題
生 涯学 習 推進 の 背景
(1)生涯学習のひろがり
1965( 昭 和 40 )年 、ユ ネ ス コ の「 成 人 教 育 推 進 国 際委 員 会 」に お い て 、
フ ラ ン ス の ポー ル ・ ラ ン グ ラ ン が 「 生 涯教 育 」 の 概 念 を 提 案 し ま し た。
そ こ で は 、「 生 涯 教 育 」 と は 、 年 齢 に 関 係 な く 一 生 を 通 じ て 行 わ れ る も の
で あ り、人 生 の 諸 段 階、生 活 の 諸 領 域 に おけ る フ ォ ー マ ル、イ ン フ ォ ー マ ル
な 教 育・学 習 の 全 て を 含 む 総 合 的 な概 念 と し て 提 案 さ れ 、そ の 後 国 際 的 に も
普 及 し て き まし た 。
我 が 国 に お いて は 、1981( 昭 和 56 )年 の 中 央 教 育 審議 会 答 申「 生 涯 教 育
に つ い て」 に お い て 、 本 格 的 に 「 生 涯 教 育 」 の 考 え 方 が 取 り 上 げ ら れ て い ま
す。
1984( 昭 和 59 ) 年か ら 1987 (昭 和 62 ) 年 に か け て設 置 さ れ た 臨 時
教 育 審 議 会 の 4 次 に わ た る 答 申 に お いて は 、学 歴 社 会 の 弊害 の 是 正 と 新 た な
学 習 需 要 の 高ま り に 応 え 、学校 中 心 の 考 え 方 を 改 め 教 育 体系 の 総 合 的 再 編 成
を 図 る と い う 「 生 涯 学 習 体 系 へ の 移 行 」 が 「 個 性 重 視 の 原 則 」、 国 際 化 や 情
報 化 と い う「 変 化 へ の 対 応 」と 並 ぶ 教 育 改 革 の 3 つ の 理 念の 一 つ と し て 提 言
されました。
(2)最近の生涯学習振興等の経緯について
2008( 平 成 20 )年 の 中 央教 育 審 議 会 答 申「 新 し い 時 代を 切 り 拓 く 生 涯 学
習の振興方策について∼知の循環型社会の構築を目指し て∼」においては、
わ が 国 の 生 涯学 習 の 振 興 に 対 し て 高 ま る必 要 性 や 重 要 性 等 に 触 れ た 後、生 涯
学 習 振 興 行 政・社 会 教 育 行 政が 目 指 す べ き 施 策 の 方 向 性 や施 策 を 推 進 す る に
当 た っ て 留 意す べ き 点 に つ い て 述 べ て いま す 。
ま た 、特 に 行 政 担 当 者 等 を 対 象 に、こ れ ら の 施 策 を 推 進 する に 当 た っ て の
基 本 的 な 考 え方 と し て 、こ れ ま で の生 涯 学 習 振 興 方 策 等 に つ い て、そ の 経 緯
を 踏 ま え た 上で 、現 状・課 題 を 整 理 し、生 涯 学 習 の 理 念 等 につ い て 整 理 等 を
行 っ て い ま す。
我が国 におい て「生 涯学習 」とい う言 葉は、 概ね国 民に定 着して おり、
2005( 平 成 17 )年 5 月 に 内閣 府 が 実 施 し た「 生 涯 学 習に 関 す る 世 論 調 査 」
-3-
によれば、
「 生 涯 学 習」に 対 す る 国 民 の 認 知度 は 、約 8 割 にの ぼ っ て い ま す 。
生 涯 学 習 振興 の た め の 施 策 の 推 進 体 制は 、2007 ( 平 成 19) 年 現 在 、 全
て の 都 道 府 県に 生 涯 学 習 担 当 部 局 が 設 置さ れ 、38 都 道 府県 に 生 涯 学 習 審 議
会 が 設 置 さ れて い ま す 。1999( 平 成 11 ) 年 に は 、 全 国生 涯 学 習 市 町 村 協
議 会 が 発 足 し、2012 ( 平 成 24) 年 度 当 初 現 在 87 市 町村 が 加 盟 し て い ま
す。
一 方、社 会 教 育 行 政 に 関 す る 職 員組 織 を 見 る と 、市 町 村教 育 委 員 会 に 配 置
さ れ て い る 社 会 教 育 主 事 等 ( 主 事 、 派 遣 主 事 、 主 事 補 ) は 、 2005 ( 平 成
17)年に は 2,961 人 か ら 、2011( 平 成 23 )年 に は 1,567 人 と な っ て お
り 、 顕 著 な 減少 傾 向 に あ り ま す 。
司 書、学 芸 員 等 に つ い ては 、館 数 の 増 加に 伴 い 、総 数 とし て は 増 え て い ま
す が 、非 常勤 職 員 の 割 合 が 高 ま っ て いま す 。ま た 、公 立 図 書館 、博 物 館 等 に
お い て も 指 定管 理 者 制 度 の 導 入 が 進 み はじ め て い ま す 。一 方 で、住 民 の 学 習
意 欲 の 高 ま りや 地 域 課 題 等 に 対 応 す る ため 、専 門 職 員 が 継続 的 に 資 質 を 向 上
さ せ る 研 修 等の 重 要 性 は 、官民 と も に 一 層 高 ま っ て い る との 指 摘 が あ り ま す 。
-4-
2
那 覇市 に おけ る 生涯 学 習の 現 状と 課 題
(1)市民の意識・ニーズの変化
本 市 が 隔 年で 実 施 し て い る 那 覇 市 民 意識 調 査 に お い て 、2008( 平 成 20 )
年 度 及び 2010 (平 成 22 )年 度 の 「 生 涯 学 習 施 策 に 関す る 市 民 意 識 」 は 、
次 の と お り とな っ て い ま す 。
1 )「 市 民 の 学 習 意 欲 に 応 え る 学 習 機 会 づ く り や 地 域 活 動 の 支 援 ・ 促 進 を
図 っ て い る と思 い ま す か 」(2008・2010 年 度 に 実 施 )
選択項目
思う
ど ち ら か と いえ ば 思 う
ど ち ら か と いえ ば 思 え
ない
思えない
有意回答
計
わからない
無回答
合
計
回答数
回答数
2008 年 度
2010 年 度
38 人
69 人
(2 .3 % )
(3 .7 % )
321 人
366 人
(1 9 .8 % )
(1 9 .4 % )
312 人
389 人
(1 9 .2 % )
(2 0 .6 % )
377 人
175 人
(2 3 .2 % )
(9 .3 % )
1 ,0 4 8 人
999 人
(6 4 .5 % )
(5 3 .0 % )
493 人
832 人
(3 0 .4 % )
(4 4 .1 % )
82 人
57 人
(5 .1 % )
(3 .0 % )
1 ,6 2 3 人
1 ,8 8 8 人
(1 0 0 % )
(1 0 0 % )
前回調査比
有意回答数
(%)
(1 .4 % )
435 人
(4 3 .5 % )
(-0 .4 % )
(1 .4 % )
564 人
(5 6 .5 % )
(-1 3 .9 % )
999 人
−
(1 0 0 % )
(1 3 .7 % )
(-2 .1 % )
−
−
満 足 度 は 、有 意 回 答率 で「 思 う 」、「 ど ち ら か と い え ば 思 う 」が 43.5% 、
「 ど ち ら か とい え ば 思 え な い 」、「 思 え ない 」 が 56.5% と な って お り 、 満
足 度 を 高 め るた め の 行 政 支 援 の あ り 方 を見 直 す 必 要 性 が あ る と 思 い ま す 。
ま た 、「 わ か ら な い 」が 2008( 平 成 20 )年 度 30.4 % か ら 2010( 平 成
22) 年 度 44.1% に 増 え た こと は 、 大 変 気 に な る と こ ろで す 。
-5-
2)
「 公 民 館 や 自治 会・学 校・P T A・通 り 会・N P O 団体 等 の 各 種 機 関 ・
団 体 、事 業 所 等 の 連携・協 働 に よ る 生 涯 学 習 関 連 事 業へ の 満 足 度・重 要 度 」
(2008( 平 成 20 ) 年 度 に 実 施 )
①満足度
選択項目
満足
やや満足
やや不満
不満
わからない
無回答
回答者数
②重要度
回答数
53
326
274
109
601
260
1,623
%
選択項目
重要
やや重要
あまり重要ではない
重要でない
わからない
無回答
回答者数
3.3
20.1
16.9
6.7
37.0
16.0
100.0
回答数
459
529
117
25
213
280
1,623
%
28.3
32.6
7.2
1.5
13.1
17.3
100.0
満 足 度 で は 、「 満 足 」、「 や や 満 足 」 が 379 人 (23.4 % )、「 や や 不 満 」、
「 不 満 」が 383 人( 23.6% )と な っ て お り 、有 意 回 答 数 で 、ほ ぼ 同 数 で
あ り ま す が 、「 わ か ら な い 」 の 601 人 (37.0 % ) は 、 満足 で も な く 、 不
満 で も な い 市民 が 多 い こ と が 推 測 で き ます 。
重 要 度 は、「 重 要 」、「 や や 重 要 」 が 988 人 (60.9 % )で 、 生 涯 学 習 関
連 事 業 の 重 要性 を 認 識 し て い る 市 民 が 多い こ と か ら 、今 後満 足 度 を 高 め る
た め の 事 業 の見 直 し が 求 め ら れ て い ま す。
3 )「 生 涯 学 習 の 推進 と 地 域 の 教 育 力 の 向 上 」( 図 書 館 、スポ ー ツ 施 設 等 の
整 備 ) の 政 策に つ い て の 満 足 度 ・ 重 要 度」
( 2 0 1 0 (平 成 2 2 ) 年 度 に 実 施 )
①満足度
選択項目
満足
まあ満足
やや不満
不満
有意回答 計
わからない
無回答
合計
②重要度
回答数
94
61 8
38 2
20 4
1 ,2 98
50 3
87
1 ,8 88
%
5 .0
32 .7
20 .2
10 .8
68 .7
26 .6
4 .6
10 0
選択項目
高い
まあ高い
やや低い
低い
有意回答 計
わからない
無回答
合計
回答数
44 0
71 4
19 5
85
1 ,4 34
33 2
12 2
1 ,8 88
%
23 .3
37 .8
10 .3
4 .5
75 .9
17 .6
6 .5
10 0
満 足 度 で は、「 満 足 」、「 ま あ 満 足 」 が 712 人 (37.7 % )、「 や や 不 満 」、
「 不 満 」が 586 人(31.0 % )と な っ て お り 、満 足 の 割 合が 不 満 の 割 合 を
上 回 っ て い ます 。
重 要 度 は 、「 高 い 」、「 ま あ 高 い 」 が 1,154 人 (61.1 %) で 、 生 涯 学 習
の推進 と地 域の教 育力 の向上 の重 要性 を認識 して いる 市民が 多い こと が
理 解 で き ま す。
-6-
(2)本市の生涯学習の現状
本市は、生涯 学習施設 ※3 として、公民 館や図書館 、博物館、体 育館など
の施設のほか、市 民の学習を支 援する生涯 学習関連 施設※ 4 を設置し、市民
の 多 様 な 学 習活 動 の 支 援 に 努 め て い ま す。
1 ) 生 涯 学 習に 関 す る 学 習 機 会 の 提 供
本 市 の 生涯 学 習 施 設 を は じ め 、生 涯 学 習 の 関 係 部 署 で は、毎 年 多 く の 学
級・講 座・イ ベ ン ト を 開 催 す る と と も に、市 民 の 要 望 に 応じ て 講 師 を 派 遣
す る 「 生 涯 学習 出 前 講 座 」 を 開 設 し 、 市民 の 生 涯 学 習 を 支 援 し て い ま す 。
※ 学 級 ・ 講座 ・ イ ベ ン ト
分
類
趣味・教養
※出前講座
件数
分
222
類
件数
市民自治
6
ス ポ ー ツ・レ クリ エ ー シ ョ ン
93
国 際 交 流 ・ 男女 共 同 参 画
5
健康
67
健康
5
自然・環境
33
福祉
3
育児・子育て
21
生 活 基 盤 ・ 安全 ・ 防 災
13
イベント・ フェステ ィバル
33
環 境 ・ 都 市 整備
14
歴史・伝統
27
教育・文化
10
教 育 ・ 青 少 年育 成
28
行 政 制 度 ・ 税金 ・ 年 金
6
男女共同参画
27
その他
3
その他
49
計
計
65
600
2012 年 「 那 覇 市 生 涯 学 習 メ ニ ュ ー ブ ッ ク 」 よ り 同 年 度 に 実 施 さ れ る 事 業
※ここでの件 数の捉え 方は、分 類ごとの 学級・講 座・イベ ント数 です。
3
生涯 学習施設 :公民館、図書館、博物館、スポーツ施設などの社会教 育関係法令等で示され
た 施 設 の こ と。
4
生涯 学習関連施設 :市民の学習を支援する首長部局が所管する協働大 使活動支援センターや
女 性 セ ン タ ー、 保 健 セ ン タ ー 、 緑 化 市 民セ ン タ ー な ど の 施 設 全 般 をい う 。
-7-
2 ) 学 校 施 設の 開 放 状 況
①
地 域 学 校連 携 施 設 の 整 備 と 利 用 状 況
地 域 学 校 連 携施 設 は 、 市 内 で 2012( 平 成 24) 年 4 月 現 在 25 校 に 設
置 さ れ 、 市 民へ 開 放 し 、 利 用 さ れ て い ます 。
( 地 域 学 校 連携 施 設 の 利 用 実 績 )
年度
2 0 07
(施設数)
単 位:施 設 数・回 ・人
2 0 08
2 0 09
2 0 10
2 0 11
21
22
23
23
24
回数
805
1 ,0 3 0
1 ,8 6 1
2 ,0 4 5
2 ,1 9 6
人数
3 7 ,7 4 5
5 3 ,1 5 3
8 7 ,4 5 1
7 6 ,2 0 6
1 2 4 ,7 2 5
回数
1 ,0 2 6
1 ,3 0 9
1 ,3 2 9
1 ,4 6 9
1 ,8 0 0
人数
1 9 ,3 8 9
2 0 ,1 8 8
2 0 ,3 7 9
2 2 ,9 0 4
2 4 ,3 2 4
回数
3 ,5 5 1
3 ,8 5 9
4 ,5 4 4
4 ,4 5 0
4 ,3 7 5
人数
6 3 ,3 5 9
7 1 ,9 8 5
8 7 ,4 3 0
8 8 ,6 3 3
8 5 ,4 0 9
回数
5 ,3 8 2
6 ,1 9 8
7 ,7 3 4
7 ,9 6 4
8 ,3 7 1
人数
1 2 0 ,4 9 3
1 4 5 ,3 2 6
1 9 5 ,2 6 0
1 8 7 ,7 4 3
2 3 4 ,4 5 8
学校利用
PT A 利 用
地域利用
合
②
計
学 校 体 育施 設 開 放 の 利 用 状 況
学 校 体 育 施 設 開 放 は 、2012( 平 成 24 ) 年 3月 末 現 在 、 市 内 小 ・ 中 学
校 体 育 館 ( 小学 校 35 校 、 中 学 校 16 校 )、 武 道 場 ( 市 内 中学 校 6 校 )、 夜
間 照 明 運 動 場( 市内 中 学 校 8 校 )で 実 施 さ れ て お り 、多 くの 市 民 に 利 用 さ
れています。
学校 体 育施 設 利 用者 数
年
度
2 0 07
単 位 :人
2 0 08
2 0 09
2 0 10
2 0 11
小学校
1 4 8 ,9 8 5
1 5 1 ,2 4 1
1 5 5 ,4 6 4
1 5 5 ,5 7 8
1 5 5 ,9 4 8
中学校
1 1 4 ,4 1 6
1 1 3 ,0 9 0
1 2 8 ,2 6 9
1 0 9 ,0 6 5
1 1 1 ,0 0 4
3 1 ,9 9 1
2 9 ,1 4 9
2 5 ,7 4 9
2 1 ,9 0 8
1 9 ,0 9 4
2 9 5 ,3 9 2
2 9 3 ,4 8 0
3 0 9 ,4 8 2
2 8 6 ,5 5 1
2 8 6 ,0 4 6
体育館
運動場
中 学 校( 夜 間)
合
計
-8-
(3)本市の生涯学習の課題
1)地域生 活の課題 ※ 5に関す る学習プ ログラム の研究・ 開発及 び学習情
報の提供・相談の充実
市 民 の 生涯 学 習 を 支 援 す る た め、本 市 で は、公 民 館・図 書 館 な ど の 社 会
教 育 施 設 以 外に 、多 く の 部 局 で 、学 級・ 講 座・ イ ベ ン ト等 、様 々 な 学 習 機
会 の 提 供 を 行っ て い ま す 。
学 級・ 講 座 等 の 中に は 、趣 味 ・教 養 等 の 個 人 ニ ー ズ 対 応 型や 地 域 生 活 の
課 題 に 関 す るも の が あ り ま す が 、地域 生 活 の 課 題 に 関 す る 学 級・講 座 等 の
企 画 の 際 は、受 講 者 の 継 続 活 動も 視 野 に 入 れ て 魅 力 あ る 学習 プ ロ グ ラ ム を
編 成 す る 必 要が あ り ま す 。
継 続 活 動 と して 、サ ー ク ル 活 動 や 社会 貢 献 活 動 を 視 野 に 入 れ て、関 係 機
関・ 団 体 と の 連 携等 に よ る 支 援 も 必 要 で す 。結 果 と して 、ボ ラ ン テ ィ ア 活
動 や 社 会 貢 献活 動 に 取 り 組 む 市 民 が 増 える こ と で 、地 域 活動 が 活 発 化 し て
い く こ と が 期待 で き ま す 。と り わ け、高 齢 者 が 健 康 や 生 きが い づ く り の 一
環 で 社 会 貢 献活 動 に 取 り 組 む こ と が 求 めら れ て い ま す 。
ま た 、本 市 の 生 涯 学 習 情 報 提 供 シ ステ ム を 充 実 し て い く た め、会 員 制 交
流 サ イ ト(S N S ※ 6 )の ツ イ ッタ ー や フ ェ イ ス ブ ッ ク と リン ク さ せ る こ と
で 、 生 涯 学 習に 関 し て 幅 広 く 市 民 ニ ー ズを 把 握 し 、 生 涯 学 習 事 業 の 企画 ・
実 施 に 反 映 する こ と に よ り 、 市 民 の 生 涯学 習 を 推 進 し ま す 。
※
本 課 題 は 、15 ペ ー ジ の 施 策 体 系 の 柱 1 協 働 に よ る 生 涯 学 習 の ま ち づ く
り 、 方 針(1) 学 習 プ ロ グ ラ ム の 提 供 や 学 習 情 報 の 提 供 ・ 相 談 の 充 実 に つ な
がっています。
5
地 域 生 活 の 課 題 :地 域 生 活 にお け る 現 象( 問 題 )に 対 応 す る 解 決 す べ き 事 項 。例 え ば 、「 地 域
住民間のコミュニケーションの減少」(現象 ・問題)から「地域住民の連帯 感の強化」(課題)
をとり出し、その課題に対して、地域教育力 を高める学習の必要性がうかび あがる。「青少年健
全育成」の面では、体験学習、世代間交流、 不登校児童生徒への対応、過卒 生の自立支援等、及
び 「 地 域 活性 化 」 の 面 で は 、 ま つ り、 伝 統 文 化 の 発 掘 ・ 育成 ・ 継 承 等 、 「 地 域 社会 問 題 へ の 対 応 」
面では、生活保護、介護、地球温暖化対策、 医療費の抑制、防災、協働のま ちづくりの推進等が
挙げられる。
6
S N S( ソ ーシ ャ ル ネ ッ ト ワ ー キ ン グ シ ス テ ム )
:人 と 人と の つ な が り を 促 進・サ ポ ー ト す る 、
コミュニティ型のWebサイト。友人・知 人間のコミュニケーションを円 滑にする手段や場を
提 供 し た り、 趣 味 や 嗜 好 、「 友 人の 友 人 」 と い っ た つ な がり を 通 じ て 、 新 た な 人 間関 係 を 構 築 す
る 場 を 提 供 する 、 会 員 制 の サ ー ビ ス の こと 。
-9-
2)生 涯 学 習 推 進 の た め の 人 材 育 成 及 び N P O 、高 等 教 育 機 関、企 業 と の
連携強化
本 市 の 生涯 学 習 を 推 進 し て い く に は、生 涯 学 習 の 諸 課 題を 解 決 し て い く
た め の 企 画 ・調 整 力 、 コ ー デ ィ ネ ー ト 等の 能 力 が 求 め ら れ ま す 。
具 体 的 に は、生 活 課 題 解 決 に 向 け て、市 民 の 学 習 活 動 を 支援 し て い く た
め 、 市 民 (社 会 教 育 関 係 団 体 ※ 7 、 N P O 等 )、 企 業 、 行 政 が 連 携 し て 取 り
組 ん で い く 必要 が あ り ま す 。
中 で も 、行 政職 員 が 中 心 と な っ てコ ー デ ィ ネ ー タ ー ※ 8 の 役割 を 果 た す こ
とが重要であり、生涯学 習推進に関する基 礎知識・技能や専 門的な技能、
コ ー デ ィ ネ ート 能 力 等 を 高 め る た め の 研修 を 企 画・実 施 し 、市 職 員 の 資 質
を 高 め る 必 要が あ り ま す 。
一 方 で は 、生 涯 学 習 に 関す る 自 主 団 体 の 発 掘・ 育 成・ 支 援 を 通 し て 、社
会 貢 献 活 動 の輪 を 広 げ て い く 必 要 が あ りま す 。
また、地域生活の課題の解決のためには、NPO の特性である先駆性、
柔 軟 性 を 生 かし た プ ロ ジ ェ ク ト や 高 等 教育 機 関( 大 学 等 )の 有 す る 専 門 知
識 ・ 技 術 の 活用 、 企 業 の 社 会 貢 献 活 動 等の 推 進 が 求 め ら れ て い ま す 。
※
本 課 題 は 、15 ペ ー ジ の 施 策 体 系 の 柱 1 協 働 に よ る 生 涯 学 習 の ま ち づ く
り 、方 針(2)人 材 育 成 の 充 実 、方針(3) N P O 、高 等 教 育 機 関 、企 業 と の 連
携につながっています。
7
社 会 教 育 関 係 団 体 :社 会 教 育 法 第 1 0 条 で は 、「 法人 で あ る と 否 と を 問 わ ず 、公 の 支 配 に 属 し
な い 団 体 で 社会 教 育 に 関 す る 事 業 を 行 うこ と を 主 た る 目 的 と す る もの 」 と 定 義 し て い る 。
8
コー ディネーター :まちづくりを進めていくうえで、行政と住民のパ ートナーシップによる
住民参加型の取り組みの中心的な役割を担 う調整役。多くの関係者の意見 ・要望等をまとめて
い く 重 要 な 存在 で あ る 。
- 10 -
3)生涯学習活動拠点の整備・充実
本 市 は 生涯 学 習 拠 点 施 設 と し て 、 公民 館 ・ 図 書 館 を 2012 ( 平 成 24 )
年 4 月 現 在 7 館 運 営 し て お り ま す が、中 央 公 民 館・図 書 館の 老 朽 化 へ の 対
応 を 含 め、全 市 的 な 社 会 教 育 施設 整 備 の あ り 方 を 検 討 す る必 要 が あ り ま す 。
学 校 開 放推 進 の た め の 地 域 学 校 連 携施 設 は 、2012( 平 成 24) 年 4 月
現 在 25 小 中 学 校 で 開 放 さ れ て い ます が 、運 営 面 で 学 校( 教職 員 )が 関 わ
っ て い る 所 が多 い た め 、地 域 住民 が 自 主 的 に 運 営 す る 組 織を 設 置 し て 運 営
す る こ と が 望ま れ て い ま す 。
学 校 体 育 施 設の 開 放 に つ い て は 、定着 し つ つ あ り ま す が 、利 用 団 体 の ニ
ー ズ が 高 く 、空 き 待 ち の 団 体 も あ り 、 効率 的 な 開 放 の あ り 方 が 課 題 で す 。
※
本 課 題 は 、15 ペ ー ジ の 施 策 体 系 の 柱 2「 ま な び と 実 践 」に よ る コ ミ ュ
ニ テ ィ づ く り 、 方 針 (1)学 校 区 域 を 拠 点 と し た コ ミ ュ ニ テ ィ づ く り ・ 方 策
①総合的な学校開放の推進につながっています。
4)学校区域を拠点としたコミュニティづくり
全国的 にも 学校 を拠点 とし たコ ミュニ ティ づく りの 取り組 みは 浸透 し
てきている状況でありま すが、本市の場合 、総合的な学校開 放の面では、
学 校 施 設 は 整備・充 実 し て き ま し た が 、学 校 開 放 運 営 に 地域 の 人 材 活 用 が
大 き な 課 題 とな っ て い ま す 。
学校が 生涯 学習 拠点施 設と して 重要な 役割 を果 たし ている こと を踏 ま
え る と、今 後 総 合 的 な 学 校 開 放 の あり 方 に つ い て 、地 域 住民 が 主 体 的 に 関
わ れ る 体 制 をど の よ う に 構 築 し て い け るの か 、検 討 し て いく 必 要 が あ り ま
す。
一 方 で は、新 た な 地 域 自 治 の しく み づ く り 及 び 市 と 市 民 との 協 働 の ま ち
づ く り の た めの 校 区 ま ち づ く り 協 議 会 モデ ル 事 業 を 検 証 す る と と も に、学
校 区 域 ご と のコ ミ ュ ニ テ ィ づ く り の 展 開が 課 題 で あ り ま す 。
※
本 課 題 は 、15 ペ ー ジ の 施 策 体 系 の 柱 2「 ま な び と 実 践 」に よ る コ ミ ュ
ニ テ ィ づ く り 、 方 針 (1)学 校 区 域 を 拠 点 と し た コ ミ ュ ニ テ ィ づ く り に つ な
がっています。
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5)家庭教育・地域教育力の向上
生涯学習の原点として家庭教育は、子どもの人格形成を育む上で、重要な役割を
果たしています。家庭教育力を高めることにより、青少年の健全な育成が促進され
ます。
一方で、地域住民相互の関わりを強めるとともに、親や大人が青少年の健全育成
支援に関わることにより、子どもが成長し、自立していくものと考えます。
よって、本市の家庭教育及び青少年健全育成に関する施策の充実と青少年団体へ
の支援を図るとともに、若者の自立支援として支援サポーターの人材育成及び就
労・職業訓練・進路等の支援にも取り組む必要があります。
※ 本課題は、15 ページの施策体系の柱2「まなびと実践」によるコミュニティづ
くり、方針(2)家庭教育・地域教育力の充実、方針(3)児童・生徒・若者の自立支援
のための事業の充実につながっています。
6)歴史・文化・地域特性を生かしたネットワークづくり
本市には、世界遺産をはじめとする多くの文化財が存在します。この文化財を広
く市民に啓発し、理解を深めてもらうため、学芸員等の専門職員の資質を高めると
ともに、諸施策を充実させる必要があります。
また、歴史や伝統文化に関する地域団体の発掘・育成・支援に努めるとともに、
当該団体間との交流・連携等を通して、伝統文化・地域特性を生かした新たな文化
活動の創出及びネットワーク化を推進する必要があります。
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本課題は、15 ページの施策体系の柱3県都「なは」の歴史・文化・地域特性を
生かしたネットワークづくりにつながっています。
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