...

動物愛護管理法改正に関連する幼齢動物の取扱に関してのアンケート結果

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Transcript

動物愛護管理法改正に関連する幼齢動物の取扱に関してのアンケート結果
動物愛護管理法改正に関連する幼齢動物の取扱に関してのアンケート結果
動物愛護管理法改正に伴い議論されている「8 週齢規制」に関連する幼齢動物についての
アンケート調査
実施:一般社団法人日本小動物獣医師会
動物愛護・環境保全委員会
期間:2011 年 11 月中旬~30 日
対象:日本小動物獣医師会会員獣医師
回答数:767
1. 幼齢な犬猫がペットショップ等で販売されているケースがありますがどのように思われますか。
(回答数
・よい
9 (1.2%)
744 (97%)
・わるい
・わからない
767)
14 (1.8%)
2. 犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢として最低何日以上が好ましいと思われますか。
(回答数
1.
60 日
373
2.
90 日
104
3.
50 日
85
4.
56 日
79
その他
49 日以下
47
平均:63.6 日
51~55 日
9
61~89 日
37
90 日以上
755)
21
56 日以上の割合:81.3%
3. 犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢が早すぎたための悪影響はありますか。 (回答数
・ある
757 (99.2%)
・ない
6 ( 0.8%)
4.どんな悪影響が考えられますか。
・精神的に未熟な為、移動後のストレスによる体調不良
571
・体力的、免疫的に未熟な為、疾病発症。
607
・社会化期の縮による性格形成の不良
650
a.警戒心
397
b.恐怖心
427
c.依存心
300
d.攻撃性
436
e.その他
75
・その他
5.具体的に悪影響を及ぼした例
社会性欠如による悪影響
攻撃的で、咬みつく。
他の犬や猫と交流できない。
家族以外の人間に慣れない。
社会性の欠如及び社会化の遅れ
分離不安
情報数 89
情報数:506 件
763)
依存性が強い。
情緒不安定
食糞・異物摂食行動
食欲不振・偏食・少食
性格形成不良
しつけし難い
母性愛の欠落し、出産しても自分の子が育てられない。
咬みグセが治らない。
警戒心が強い。
恐がり、ビビり
無駄吠え
甘噛みが出来ない等、加減を知らない。
飼い主が制御出来なくなり、散歩中の転倒事故等
その他、問題行動、行動異常
健康に関する悪影響
飼育開始後、様々な原因で死亡
飼育開始後、伝染病、感染症の発病
飼育開始後、下痢、嘔吐など消化器症状が出た。
飼育開始後、ストレス、食欲不振等で低血糖症をおこした。
飼育開始後、体調不良をおこした。
ワクチン接種にも関わらず伝染病の発症
移動後のストレスにより死亡
栄養不良、発育不良
飼育開始後、先天性疾患が見つかった。
アレルギーになり易い。
離乳のトラブル
相応しくないワクチン接種
免疫不足
その他
その他
安易に飼育する人が増える・飼主の幼稚化
飼育開始に当たって、飼育する犬や猫の性格が分からない。
問題行動のため、飼育放棄や安楽死の相談がある。
体調を崩した幼齢犬を母親に戻して元気になった。
「8 週齢規制」に関する意見
意見数:204 件
・子犬・子猫の8週齢規制は動物愛護の観点から考えても、必要な規制である。
・業界の利害と購入者のニーズが一致しているので、業者と購入者のモラルでは幼齢ペットの
販売は収まらない。法令化は絶対必要。
・ペット業界の清浄化にも繋がるので、ペット業界にとっても有益な規制。
・罰則を含んだ規制が必要。
・犬、猫の展示販売自体が好ましくないので、禁止を求める。
・ブリーダーやペットショップの方が、幼齢ペットの早期引き離しの悪影響に気がついてない事
が問題。
・ブリーダーやペットショップでのしつけや健康管理、ペットショップでの購入者への飼育指導
が重要。
・犬・猫の返品・交換は好ましくない。
・インターネット販売、移動販売は禁止。
・幼齢ペットを求めない一般への啓発が大事。
・ヨーロッパ並み、最低でもアメリカ並みにして、国際的に認められるようにしなければなら
ない。
・生後 30 日~40 日とあまりにも早い時期のワクチン接種が行われていて、悪影響が予想される。
・早過ぎるワクチン接種が行われているが、必要でない時期のワクチン接種は意味がなく、
後のワクチン接種に影響がでる。
・アンケートの回答は最低限ということで 60 日と記入したが、理想は 90 日以上。
・しつけを済ませてから、販売が好ましい(4~6カ月)
。
・日齢だけでなく、体重などの基準も必要。
・法改正に当たって、獣医師の意見も考慮して欲しい。
「8 週齢規制」に反対意見あるいは慎重論
・大型犬・小型犬、種類によって、一概に決められない。
・親犬の負担が大きくなる。
・科学的根拠が乏しく、証明できない。
・現在のブリーダー、ペットショップの状況では、必ずしも長く置いていた方がいいとは
言えない。
・56日齢まで待つと、母子免疫の切れる頃に移動が行われるため、伝染病が心配。
Fly UP