...

2014年11月号

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

2014年11月号
11 月号
平成 26 年
(2014 年)
ご利用の前に
か ん く う じ ま ウ ェ ザ ー ト ピ ッ ク ス
関空島 WEATHER TOPICSの内容には、航空気象で利用する用語や、観測で使用する機
器及びその設置場所等の略語がでてきます。これらの解説を巻末に掲載していますので適宜
ご利用ください。
関空島の 10 月の気象
天気概況
10 月は台風や前線と高気圧が交互に通過し、天気が周期的に変化しました。13 日は、台風
第 19 号が近畿地方に上陸したため、日降水量 192.0mm、日最大 1 時間降水量が 79.0mm の非
常に激しい雨が降り、観測史上 1 位の値を更新しました。
また、27 日は前線通過後に冬型の気圧配置となり、北よりの風が強まったため、近畿地方で
「木枯らし 1 号」が吹きました。
上旬: 期間のはじめから中頃は、台風第 18 号や前線の影響で曇りや雨となりましたが、期間の
終わりは、高気圧に覆われて晴れの日もありました。
6 日は、台風第 18 号が南岸を北東進した影響で、雨が降り、VIS が 2,000m、RVR が 1,100m
まで低下しました。また、台風の接近で北よりの風が強まり、日最大風速 NNE 38kt、日最大
瞬間風速 NNE 48kt の強い風が吹きました。
9 日は、南からの暖かく湿った空気が流入した影響で雨が降りました。雨やもやの影響で、
VIS が 2,500m、RVR が 900m まで低下しました。
中旬: 期間のはじめや終わりは、台風第 19 号や前線の影響で曇りや雨となりましたが、期間の
中頃は高気圧に覆われて概ね晴れました。
13 日は、台風第 19 号が四国地方から近畿地方を通過したため、雨や風が強まり、日降水量
192.0mm、日最大 1 時間降水量 79.0mm の非常に激しい雨が降りました。(観測史上 1 位)こ
の雨の影響で、VIS が 1,000m、RVR が 300mまで低下しました。また、北よりの風が強まり、
日最大風速 NNE 32kt、日最大瞬間風速 NNE 38kt の強い風が吹きました。
20 日は、黄海から日本海にかけて前線が停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流入し
たため雨が降り、雨やもやの影響で、VIS が 3,000m、RVR が 1,300mまで低下しました。
下旬:
期間中、前線や高気圧が交互に通過し、天気が周期的に変化しました。
26 日から 27 日は、沿海州の低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流入し、27 日昼過
ぎには寒冷前線が通過しました。その影響で雨や雷雨となり、26 日は VIS が 1,000m、RVR が
900m まで低下し、27 日は VIS が 2,000m、RVR が 1,000m まで低下しました。
‐1‐
第 1 図 2014 年 10 月の日別降水量
第2図
2014 年 10 月の日別気温
《降水量》 月降水量は 277.0mm(平年 127.3mm)でした。日降水量、1 時間降水量、10 分間
降水量の最大は共に 13 日に観測し、それそれ 192.0mm、79.0mm、15.5mm でした。(第 1
図)
《気温》 月平均気温は 20.0℃(平年 20.0℃)でした。日最高気温の平均は 23.4℃(平年 23.0℃)、
最高は 3 日の 28.5℃でした。日最低気温の平均は 16.9℃(平年 17.2℃)、
最低は 29 日の 11.4℃
でした。(第 2 図)
《風向風速》 月全体の風向は、北北東から東北東の風が多くなっています。時間帯別に見ると、
00~06 時では東北東の風、06~12 時では北東の風、12~18 時では北北東と北西の風、18~
24 時では北北東から北東の風が多くなっています。(第 3、4 図)
第 3 図 10 月の風配図
calm:0.5%
第4図
‐2‐
10 月の 6 時間毎の時間別風配図
calm 00-06:0.0% 06-12:0.0%
12-18:0.0% 18-24:0.2%
風速別では、日最大風速が 10kt 以上の日数が 29 日、そのうち 15kt 以上の日数が 20 日、
20kt 以上の日数が 9 日ありました。10 分間平均風の風配図を見ると、10kt 以上及び 15kt
以上では北北東の風、20kt 以上では東北東の風が多くなっています。(第 5 図)
第5図
10 月の風速別風配図
《極値の更新》 10 月の極値の更新状況を第 1 表に示します。表中、桃色のセルおよび橙色のセ
ルが今月更新した記録です。
なお、桃色のセルについては、通年でも日降水量は 1 位、日最大 10 分間降水量は 3 位と
10 位、日最大 1 時間降水量は 1 位、月降水量の多い方からは 5 位の記録となりました。
第1表 関空島の 10 月の極値
要素名/順位
日降水量
(mm)
日最大10分間
降水量(mm)
日最大1時間
降水量(mm)
月降水量の
多い方から(mm)
日最高気温の
高い方から(℃)
日最高気温の
低い方から(℃)
日最低気温の
高い方から(℃)
日最低気温の
低い方から(℃)
月平均気温の
高い方から(℃)
月平均気温の
低い方から(℃)
日最大風速
・風向(m/s)
日最大瞬間風速
・風向(m/s)
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
192.0
151.0
77.5
67.0
58.0
50.0
50.0
46.0
42.0
39.0
(2014/10/13 (2004/10/20 (2013/10/25 (2003/10/13 (2011/10/14 (2012/10/17 (2009/10/7) (2005/10/15 (2005/10/29 (2007/10/19
)
)
)
)
)
)
)
)
)
15.5
14.0
10.5
10.0
8.5
8.0
7.5
5.5
4.5
4.0
(2014/10/13 (2012/10/17 (2014/10/27 (2013/10/9) (2009/10/14 (2014/10/26 (2012/10/23 (2014/10/9) (2011/10/15 (2012/10/11
)
)
)
)
)
)
)
)
79.0
41.0
39.0
27.0
19.0
18.0
15.5
15.0
14.5
14.5
(2014/10/13 (2003/10/13 (2004/10/20 (2012/10/17 (2007/10/26 (2005/10/15 (2014/10/9) (2005/10/8) (2014/10/27 (2014/10/26
)
)
)
)
)
)
)
)
277.0
266.0
215.5
187.0
148.0
140.5
127.0
126.0
105.0
92.0
(2014/10)
(2004/10)
(2013/10)
(2005/10)
(2011/10)
(2009/10)
(2010/10)
(2012/10)
(2003/10)
(2007/10)
31.8
31.1
29.8
29.7
29.4
29.4
28.8
28.5
28.2
28.0
(2013/10/6) (2013/10/7) (2013/10/9) (2005/10/2) (2013/10/10 (2013/10/1) (2005/10/1) (2014/10/3) (2007/10/8) (2010/10/8)
)
14.7
15.3
15.9
16.9
17.9
17.9
18.1
18.1
18.1
18.1
(2004/10/27 (2010/10/27 (2010/10/28 (2003/10/24 (2012/10/31 (2007/10/21 (2014/10/29 (2012/10/24 (2005/10/31 (2004/10/28
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
24.3
23.6
23.5
22.9
22.8
22.8
22.5
22.4
22.3
22.1
(2013/10/11 (2013/10/9) (2013/10/10 (2007/10/8) (2014/10/3) (2013/10/2) (2005/10/2) (2013/10/8) (2007/10/3) (2005/10/3)
)
)
10.4
10.7
10.9
11.4
11.4
12.1
12.2
12.2
12.3
12.5
(2010/10/27 (2004/10/28 (2003/10/25 (2014/10/29 (2010/10/26 (2004/10/27 (2012/10/25 (2003/10/24 (2007/10/22 (2014/10/18
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
20.8
20.7
20.5
20.4
20.3
20.0
20.0
20.0
19.8
19.5
(2013/10)
(2006/10)
(2007/10)
(2010/10)
(2005/10)
(2014/10)
(2011/10)
(2008/10)
(2009/10)
(2004/10)
18.7
19.4
19.5
19.8
20.0
20.0
20.0
20.3
20.4
20.5
(2003/10)
(2012/10)
(2004/10)
(2009/10)
(2014/10)
(2011/10)
(2008/10)
(2005/10)
(2010/10)
(2007/10)
21.3 北北東
20 北東
19.2 北東
18.9 南南西
17.7 北東
16.1 南
15.8 南南西
15.1 北東
16.8 南南西 16.4 北北東
(2009/10/8) (2004/10/20 (2014/10/6) (2011/10/15 (2009/10/7) (2011/10/14 (2014/10/13 (2012/10/23 (2013/10/9) (2014/10/5)
)
)
)
)
)
27.8 北北東 24.7 北北東 24.2 南南西
23.7 北東
22.1 南
21.6 西
20.6 南南西
20.6 西
20.1 北西
19.5 北北東
(2009/10/8) (2014/10/6) (2011/10/15 (2009/10/7) (2011/10/14 (2009/10/14 (2013/10/9) (2012/10/23 (2013/10/16 (2014/10/13
)
)
)
)
)
)
統計期間:2003 年 1 月から。ただし、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風速は 2009 年 1 月から
(関西航空地方気象台
‐3‐
観測課)
平成 27 年 3 月から開始する量的降灰予報について
1 はじめに
気象庁では、平成 27 年 3 月から、降灰量分布や小さな噴石の落下範囲を予測する新しい降灰予
報(量的降灰予報)の運用を開始します。 量的降灰予報は、「噴火前の情報」「噴火直後の速報」
「噴火後の詳細な予報」の 3 種類の情報に分けて発表します。 また、量的降灰予報を防災情報と
して有効に活用いただくため、降灰の影響ととるべき行動を降灰量ごとに整理した降灰量階級表
も合わせて提供します。今回はこれらについて紹介します。
2 量的降灰予報とは
火山噴火に伴い空から降ってくる火山灰(降灰)は、その量に応じて様々な被害をもたらしま
す。 現在、気象庁が発表している降灰予報では、降灰の量に関する予測がお伝えできていません。
平成 27 年 3 月にスタート予定のバージョンアップした降灰予報では、量の予測を含めた予報(量
的降灰予報)として、 噴火後に、どこに、どれだけの量の火山灰が降るかについて、詳細な情報
をお伝えする「降灰予報(詳細)」
、 また活動が活発化している火山では、もしも今日、噴火が起
こるとしたら、この範囲に降灰があります、という事前の情報も提供する「降灰予報(定時)」。 さ
らに、噴火直後には、風に流される小さな噴石が降る範囲についても速報する「降灰予報(臨時)」
を発表します。
3 情報発表の流れ
「降灰予報(定時)」
「降灰予報(臨時)」「降灰予報(詳細)」の情報を発表するタイミングは、
以下のとおりです。
‐4‐
4 情報の見方
【噴火前の情報(降灰予報(定時)
)】:噴火を仮定した降灰範囲等の予報
・噴火のおそれがある火山に対して発表します
・噴火発生の有無にかかわらず定期的(3 時間毎)に発表します
・噴火が発生したときの降灰範囲や小さな噴石の落下範囲を、3 時間ごと 18 時間先までお知らせ
します
‐5‐
【噴火直後の速報(降灰予報(臨時))
】:即時性を重視した小さな噴石等の予報
・「やや多量」以上の降灰が予測された場合に発表します
・噴火発生後、速やかに(5~10 分程度で)発表します
・噴火発生から 1 時間以内の降灰量や小さな噴石の落下範囲をお知らせします
‐6‐
【噴火後の詳細な予報(降灰予報(詳細))
】:精度の高い降灰量の予報
・「やや多量」以上の降灰が予想された場合に発表します
・詳細な計算を行い、噴火後 20~30 分程度で発表します
・噴火発生から 1 時間ごと 6 時間先までの降灰量や市町村ごとの降灰開始時間をお知らせします
‐7‐
5 降灰量階級表
降灰量の情報を、わかりやすく、防災対応がとりやすいように伝えるため、降灰量を階級で表
現します。降灰量を、降灰の厚さによって「多量」「やや多量」及び「少量」の 3 階級に区分し、
降灰量階級表では、それぞれの階級における「降灰の状況」と「降灰の影響」及び「とるべき対
応行動」を以下に示します。
6 まとめ
新しい降灰予報の特徴は以下のとおりです。
① 利用者の用途に合わせて 3 種類の降灰予報を発表
定時・速報・詳細
② 火山灰が降る量に応じた適切な防災対応をとっていただくための降灰量を予測
③ 風に流されて降る小さな噴石に対する注意喚起を行う
小さな噴石の落下範囲を予測
④ 市町村ごとに発表して利用者の防災対応をよりきめ細かく支援
噴 火 前:降灰に備え窓を閉め、傘やマスクを用意してから外出
噴火直後:速やかに頑丈な建物の中に避難
噴 火 後:「やや多量」の降灰が予想されるためマスクを装着
※降灰予報は、気象庁ホームページで提供するほか、テレビやラジオなどを通じて伝えられます
ので、用途に合わせた情報の利活用をお願いします。
‐8‐
7 最後に
火山噴火による噴出された火山灰は、降灰によって国民生活に影響があるばかりでなく、航
空機の運航に大きな影響を与えることがあります。このため、気象庁は気象衛星の画像などを
用いて火山灰の動向を監視し、火山灰の拡散状況や予測情報を航空会社や航空局など国内外の
航空関係者へ提供し、航空機の安全な運航を支援しています。
航空機に関する火山灰情報については、
「関空島 WEATHER TOPICS 2013 年 2 月号」でも紹介
していますので参考にしてください。
(関西航空地方気象台
――
事務局からのお知らせ
予報課)
――
<関空島ウェザートピックスについて>
「関空島ウェザートピックス」についてのご意見・ご要望は、担当(奥田)のメールアドレ
ス [email protected] まで、メールにてお願いします。
<関空島内各機関・事業所へのお知らせ>
MetAir 及 び 自 動 巡 回 ソ フ ト の ご 利 用 を 希 望 さ れ る 場 合 は 、 メ ー ル ア ド レ ス
[email protected](奥田)までご連絡ください。担当より折り返し連絡させていただき
ます。
発行日:平成 26 年 11 月 12 日
発行元:関西航空地方気象台
編
‐9‐
集:航空気象懇談会事務局
航空気象観測月表
官署名 関西航空地方気象台
日/要素
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
平均気圧
飛行場
海面
現地
x0.1hPa x0.1hPa
10149
10159
10104
10113
10073
10082
10136
10145
10092
10101
10023
10032
10176
10186
10196
10206
10193
10203
10188
10198
10199
10209
10180
10189
9973
9983
10078
10088
10157
10167
10165
10175
10197
10207
10227
10236
10243
10253
10205
10215
10150
10160
10106
10116
10168
10178
10201
10211
10210
10220
10180
10189
10159
10169
10230
10240
10254
10264
10243
10253
10203
10213
上旬
中旬
下旬
月
極値
起日
10133
10162
10191
10163
日最低
< 0.0
0
日平均
< 0.0
0
10142
10172
10201
10173
地点略号 RJBB
2014 年 10 月
平均
気温
最高
最低
x0.1℃
239
243
251
223
229
217
202
209
216
227
223
224
209
188
176
182
185
172
185
197
218
191
177
174
186
200
181
152
151
170
192
x0.1℃
277
270
285
243
271
248
238
252
262
265
253
266
251
216
203
212
215
207
229
211
246
237
207
212
227
233
228
186
181
209
213
x0.1℃
209
213
228
207
202
186
178
160
192
193
204
194
186
163
154
144
164
125
132
187
189
169
158
131
137
152
141
130
114
133
166
%
65
67
66
56
69
67
51
60
77
69
61
62
82
56
55
60
47
54
56
77
80
75
55
64
66
72
71
46
54
60
74
226
194
181
200
261
226
216
234
285
3
197
165
147
169
114
29
65
61
65
64
日最高
>= 25.0
10
日最高
>= 30.0
0
>= 20
9
>= 40
0
>= 50
0
>= 0.0
15
>= 1.0
7
>= 200
0
視程継続時間 分
m
m
m
< 5000 < 3200 < 1600
805
414
195
m
< 1600
229
m
< 800
64
RVR継続時間 分
m
m
< 600
< 400
18
0
気温 日数 ℃
日最高 日最低 日平均
< 0.0
>= 25.0 >= 25.0
0
0
1
相対湿度
平均
最小
25
19
特
記
事
項
>= 5
0
>= 10
0
>= 20
0
>= 50
0
30
最大瞬間風速
風向
風速
36
方位
kt
340
16
170
22
30
21
30
26
40
36
20
48
30
25
40
20
30
16
40
25
40
22
60
25
20
38
320
30
330
21
250
25
20
22
0
15
60
15
40
17
190
23
30
26
30
25
320
12
30
11
10
16
30
28
30
27
40
17
80
15
60
18
38
6
20
48
6
合計
x0.1mm
0
0
0
170
185
0
1920
0
0
45
0
15
235
200
0
355
1965
450
2770
1920
13
最大風速階級別日数 kt
日最深積雪階級別日数 cm
>= 0
0
%
46
56
56
40
53
50
36
35
56
49
43
42
59
40
44
40
34
27
25
57
67
62
41
41
44
53
42
33
41
37
65
最大風速
風向
風速
36
方位
kt
60
11
180
18
30
17
30
20
40
29
30
38
30
19
30
16
20
12
30
20
40
17
60
20
20
32
320
22
350
15
260
19
30
17
70
11
60
12
40
14
190
16
20
20
30
19
70
8
50
9
20
14
30
22
30
19
40
13
60
12
70
14
>= 100
0
>= 30
2
降水量
最大
1時間
x0.1mm
0
0
0
90
155
0
790
0
0
20
0
15
150
145
0
最大
10分間
x0.1mm
0
0
0
25
55
0
160
0
0
5
0
10
85
105
0
降雪の
深さの
合計
cm
-
積雪の
深さ
09h
cm
-
大気現象
RA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA RA
SHRA
SHRA
SHRA TS
SHRA TS
RA
790
13
160
13
-
日降水量階級別日数 mm
>= 5.0
5
降雪の深さの日合計階級別日数 cm
>= 10.0
5
>= 30.0
1
>= 50.0
1
>= 70.0 >= 100.0
1
1
m
< 200
0
m
< 100
0
ft
< 1500
0
ft
< 1000
0
>= 0
0
>= 5
0
>= 10
0
最低雲高継続時間 分
ft
ft
ft
< 500
< 300
< 200
0
0
0
ft
< 100
0
>= 20
0
>= 50
0
>= 100
0
大気現象出現日数
雷
2
霧
0
雪
0
関空島 WEATHER TOPICS で使用する航空気象に関する用語の解説
1 本文中で使用する語句の定義等
VIS:全周を見渡して半分またはそれ以上の範囲で共通した視程(卓越視程)を(m)で表す。
CIG:雲量が 5/8 以上の雲層のうち、一番低い雲層の雲底の高さを(ft)で表す。
RVR:滑走路視距離計で観測した滑走路視距離を(m)で表す。
風:RWY06R に設置した観測装置の値(関西国際空港の代表風)を、風向を真方位(°)で風速を(kt)で表す。
風配図は、RWY 06R の、正時から 10 分毎の 10 分間平均風を、月毎の風向別に百分率で表す。
Calm(静穏)は、10 分間平均風速の値が 0.4kt(0.2m/s)以下の場合をいう。
ガストは、平均風速を 10kt 以上上回る最大瞬間風速があった場合に報じられる。
ウィンドシアー:鉛直方向又は水平方向の風速や風向の差をいう。
平年値:アメダスの関空島地域気象観測所として算出した平年値を使用している。
関空島の統計期間は、2003-2010 年(但し、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風は 2009 年から)。
2 気象観測施設の配置とデータ利用について
気象観測施設は、関空島の A-RWY(3500m)と B-RWY(4000m)周辺に配置した屋外観測装置(第 1 図)と、当台観測
課(航空庁舎ペントハウス)に設置した気象観測報の作成、配信等の処理を行う屋内観測装置で構成する。
屋外観測装置からのデータは屋内観測装置に表示し、METAR-AUTO 報として 10 分毎に自動配信するとともに、屋上
で行う目視による観測とあわせて航空観測気象報(METAR 報、SPECI 報)で配信する。
航空観測気象報で通報する風は「06R」の観測値である。障害等で「06R」が使用できない時は「06L、24L、24R」の順に
代用して通報し、RMK に使用した風向風速計名を記載する。(例:WIND BY EQPT/06L)
3 航空気象観測月表の解説資料
平均気圧:毎正時の観測値の平均を、ヘクトパスカル(hPa)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載。
飛行場現地気圧(QFE)は、飛行場の標点から 3m の高さに合わせた気圧値。
海面気圧(QFF)は、平均海面上の気圧値。
気温:摂氏(℃)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載(0℃未満の場合は、「-」を前置)。
日平均気温は、毎正時の観測値の平均を記載。
相対湿度:パーセント(%)で記載。
日平均相対湿度は、毎正時の観測値の平均を記載。
最大風速及び最大瞬間風速:風速はノット(kt)単位、風向は 10 度(°)間隔で発生時の起時の値を記載。
降水量:ミリメートル(mm)の 1/10 位まで 0.5mm 間隔で、小数点を省いて記載。
日降水量は、毎正時の観測値の合計を記載。
最大 1 時間及び最大 10 分間は、任意の 1 時間並びに 10 分間の最大値を記載。
降雪の深さ:09 時、15 時及び 21 時の、前回の観測時刻以降に降った雪の深さを、センチメートル(cm)で記載。
降雪の深さの合計は、09 時、15 時及び 21 時の観測値の合計を記載。
積雪の深さ:9 時の積雪の深さをセンチメートル(cm)で記載。
積雪の深さが 1cm に満たない場合は 0cm と記載。積雪は、飛行場の半分以上が雪などの固形降水(暖候期のひょうを
除く)に覆われている場合を「積雪あり」とする。
大気現象:大気現象を略号により記載(略号の意味は、第 1 表のとおり)。
視程・RVR及び最低雲高継続時間:欄の区分に該当する値未満であった時間の合計を記載。
継続時間は、METAR・SPECI から該当する値を引用して算出する。
第 1 表 大気現象と略号
大気現象
略号
雨
RA
しゅう雨
SHRA
着氷性の降水
FZRA
着氷性の霧雨
FZDZ
霧雨
DZ
雪
SN
しゅう雪
SHSN
みぞれ
RASN
しゅう雨性のみぞれ SHRASN
関空島内の気象観測機器配置状況
霧雪
SG
凍雨
PL
雪あられ/氷あられ
SHGS
ひょう
SHGR
霧
FG
煙
FU
黄砂
SA
雷電
TS
2014.11 関空島 Weather Topics 編集部
Fly UP