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2015年6月号

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2015年6月号
6 月号
平成 27 年
(2015 年)
ご利用の前に
か ん く う じ ま ウ ェ ザ ー ト ピ ッ ク ス
関空島 WEATHER TOPICSの内容には、航空気象で利用する用語や、観測で使用する機
器及びその設置場所等の略語がでてきます。これらの解説を巻末に掲載していますので適宜
ご利用ください。
関空島の 5 月の気象
天気概況
5 月は、上旬から中旬にかけては低気圧や前線、台風の影響で雨が降る日が多くなりましたが、
下旬は高気圧に覆われて晴れる日が多くなりました。また、期間の後半には気温が上昇し、最高
気温 25℃以上の夏日となる日が 12 日間(全期間では 13 日間)、最高気温 30℃以上の真夏日とな
る日が 2 日間ありました。
上旬:
期間中は高気圧に覆われて晴れたり、低気圧や前線の影響で曇りや雨になったりと、天
気は周期的に変化しました。また、雷雨となった日もありました。
7 日は、上空の寒気や気圧の谷の影響で大気の状態が不安定となり、対流雲が発達し、明け
方に雷雨となりました。また、ウィンドシアーの通報が 3 件ありました。
中旬:
期間を通し、低気圧や前線、台風の影響で雨の降る日が多くなりました。また、雷雨と
なった日もありました。
12 日は、台風第 6 号と沿海州の低気圧からのびる寒冷前線の通過に伴い雨が降りました。雨
ともやの影響で VIS が 1,500m まで、RVR が 700m まで、CIG が 1,000ft まで低下しました。
16 日は、関東沿岸から九州南部にかけて停滞する前線に伴い雨が降り、雨ともやの影響で
VIS が 1,500m まで、RVR が 900m まで、CIG が 500ft まで低下しました。
18 日夜遅くから 19 日明け方にかけて、東日本から西日本に停滞する前線に伴い雨が降り、
雨ともやの影響で VIS が 3,000m まで、CIG が 500ft まで低下しました。
20 日は、日本付近に寒気を伴った気圧の谷が進んできたため、大気の状態が不安定となり、
対流雲が発達しました。これに伴い、夜遅くに雷雨となりました。
下旬:
期間中は高気圧に覆われて晴れる日が多くなりましたが、期間の終わりには低気圧や前
線の影響で雨が降りました。また、ほぼ連日夏日となり、真夏日となる日もありました。
27 日は、高気圧に覆われ晴れたことに伴い気温が上昇し、日最高気温が 30.3℃と、今年初の
真夏日となりました。
31 日は、本州の南岸に停滞する前線に伴い雨が降り、VIS が 4,500m まで低下しました。
‐1‐
第1図
2015 年 5 月の日別降水量
第2図
2015 年 5 月の日別気温
《降水量》 月降水量は 81.5mm(平年 123.1mm)でした。日降水量の最大、1 時間降水量の最
大及び 10 分間降水量の最大は、それぞれ 46.5mm、15.5mm、4.0mm を 12 日に観測しまし
た(第 1 図)
。
《気温》 月平均気温は 20.2℃(平年 18.9℃)で、5 月の月平均気温の高い方からの 1 位タイの
記録となりました。日最高気温の平均は 25.1℃(平年 23.1℃)、最高は 29 日の 30.7℃で、5
月の最高気温の高い方からの 1 位を更新しました。日最低気温の平均は 16.4℃(平年 15.4℃)、
最低は 11 日の 11.4℃でした(第 2 図)。
第 3 図 5 月の風配図
calm:0.2%
第4図
5 月の 6 時間毎の時間別風配図
calm
00-06:0.7% 06-12:0.3%
12-18:0.0% 18-24:0.1%
《風向風速》
月全体の風向は、南西から西南西の風が多くなっています。時間帯別に見ると、
00~06 時は北東から東北東と東南東の風、06~12 時は北北東と東北東及び西南西から西の
風、12~18 時では西南西の風、18~24 時では南南西から南西の風が多くなっています(第
‐2‐
3、4 図)。
風速別では、日最大風速が 10kt 以上の日数が 29 日、そのうち 15kt 以上の日数が 20 日、
20kt 以上の日数が 5 日ありました。10 分間平均風の風配図を見ると、10kt 以上では南西、
15kt 以上と 20kt 以上では北北東の風が卓越しています(第 5 図)。
第5図
5 月の風速別風配図
5 月の極値の更新状況を第 1 表に示します。表中、橙色のセルが今月更新した
《極値の更新》
記録です。このうち、日最高気温と高い方からと月平均気温の高い方からは、5 月の 1 位の
記録となりました。
第1表
要素名/順位
日降水量
(mm)
日最大10分間
降水量(mm)
日最大1時間
降水量(mm)
月降水量の
多い方から(mm)
月降水量の
少ない方から(mm)
日最高気温の
高い方から(℃)
日最低気温の
高い方から(℃)
月平均気温の
高い方から(℃)
日最大瞬間風速
・風向(m/s)
1位
153
2位
101
3位
50
関空島の 5 月の極値
4位
46.5
5位
46
(2011/5/29) (2004/5/13) (2008/5/14) (2015/5/12)
10.5
6.5
6.5
6
(2007/5/6)
4
6位
40
29
24.5
19.5
15.5
8位
39.5
(2008/5/24) (2007/5/25) (2008/5/25)
3.5
(2012/5/29) (2014/5/21) (2011/5/17) (2011/5/29) (2015/5/12) (2011/5/12)
76
7位
40
15.5
3
(2015/5/9)
15.5
(2004/5/13) (2008/5/25) (2008/5/14) (2011/5/29) (2015/5/12) (2014/5/21) (2012/5/29)
3
9位
39
10位
36
(2006/5/7)
(2004/5/20)
3
(2011/5/11) (2010/5/24)
14
(2007/5/6)
13.5
2.5
(2009/5/7)
11
(2008/5/13) (2004/5/10)
340
261
225.5
142
117
91
81.5
76
65
48.5
(2011/5)
(2004/5)
(2008/5)
(2007/5)
(2006/5)
(2010/5)
(2015/5)
(2014/5)
(2003/5)
(2009/5)
31
35
38.5
48.5
65
76
81.5
91
117
142
(2013/5)
(2005/5)
(2012/5)
(2009/5)
(2003/5)
(2014/5)
(2015/5)
(2010/5)
(2006/5)
(2007/5)
30.7
30.3
30.3
29.1
29
29
28.7
28.6
28
28
(2015/5/29) (2015/5/27) (2004/5/30) (2015/5/30) (2015/5/26) (2014/5/31) (2013/5/22) (2015/5/28) (2013/5/24) (2009/5/30)
21.5
21.1
20.7
20.2
20.1
19.9
(2004/5/30) (2004/5/29) (2015/5/29) (2004/5/28) (2015/5/31) (2004/5/27)
19.5
(2003/5/7)
19.4
19.3
18.9
(2004/5/13) (2015/5/30) (2015/5/27)
20.2
20.2
19
18.9
18.8
18.8
18.7
18.7
18.7
18.6
(2015/5)
(2004/5)
(2005/5)
(2003/5)
(2014/5)
(2007/5)
(2013/5)
(2009/5)
(2008/5)
(2011/5)
19.0 西
18.5 北東
18.5 南
18.5 北東
17.5 北東
17.0 南
23.7 南南西 20.6 西北西
(2009/5/17) (2011/5/30) (2012/5/17) (2011/5/29) (2010/5/24) (2009/5/28) (2011/5/23) (2015/5/12)
17.0 北東
17.0 南
(2012/5/2)
(2011/5/1)
統計期間:2003 年 1 月から。ただし、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風速は 2009 年 1 月から。
(関西航空地方気象台
‐3‐
観測課)
急な大雨や雷・竜巻から身を守るために
1
はじめに
これから梅雨や夏を迎えるに当たり、急な大雨や雷に遭遇する機会が多くなります。そこで今
回は、急な大雨や雷・竜巻から身を守るためにはどうしたらよいかを紹介します。
2
積乱雲について
(1)積乱雲とはどんな雲
急な大雨をもたらす原因は、「積乱雲」(せきらんうん)という雲です。発達した積乱雲は、時
に、
「雷」
「ひょう」
「竜巻」などの激しい現象を引き起こし、これらによって毎年のように死傷事
故が起きています。
積乱雲は、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲です。雲の高さは 10 キロメート
ルを超え、時には成層圏まで達することもあります。夏によく見られる入道雲も積乱雲です。一
つの積乱雲の水平方向の広がりは数キロ~十数キロメートルです。一つの積乱雲がもたらす現象
は、30 分~1 時間程度で局地的な範囲に限られます。
積乱雲は、
「大気の状態が不安定」な気象条件で発生しやすくなります。
「大気の状態が不安定」
とは、上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態です。
温かい空気は上へと昇り、冷たい空気は下へと降りようとするため対流が起きやすくなります。
地上付近の空気が湿っているときは、さらに大気の状態が不安定となり、積乱雲が発達しやすく
なります。
(2)積乱雲に伴う現象と災害
ア「急な大雨」による災害
発達した積乱雲がもたらす大雨は、雷を伴って短時間に狭い範囲で激しく降ります。降り始
めから、わずか十分程度で中小河川が増水したり、低地や道路のアンダーパス(線路や道路を
くぐる地下部分)が冠水し、災害が発生することがあります。また、川の上流で降った大雨に
より急に増水し、大雨が降っていない下流で水難事故が発生することがあります。
急な大雨による災害例
イ「雷」による災害
雷は、積乱雲の位置次第で、海面、平野、山岳など場所を選ばず落ちます。また、周囲より
高いものほど落ちやすいという特徴があります※。グラウンド、平地、山頂、尾根等の周囲の
開けた場所にいると、積乱雲から直接人体に落雷(「直撃雷」といいます)することがあり、直
撃雷を受けると約 8 割の人が死亡します※。
また、落雷を受けた樹木等のそばに人がいると、その樹木等から人体へ雷が飛び移ることが
あります(「側撃雷」といいます)。木の下で雨宿りなどをしていて死傷する事故は、ほとんど
がこの側撃雷が原因です※。
‐4‐
遠くで雷の音がしたら、すでに危険な状況です。自分のいる場所にいつ落雷してもおかしく
ありません。
※冊子「雷から身を守るには」(日本大気電気学会編集)より
落雷の様子
マネキンを使った側撃雷の実験(写真提供:電力中央研究所)
落雷による災害例
ウ「竜巻」による災害
日本では、平均して年に 25 個程度、竜巻の発生が確認されています(海上竜巻を除く)。
一つの市町村でみれば 90 年に一度程度の極めて稀な現象ですが、一度発生すると家屋の倒壊
や車両の転倒、飛来物の衝突などにより、短時間で大きな被害をもたらすことがあります。ま
た、積乱雲からはダウンバーストやガストフロントといった突風もしばしば発生し、竜巻と同
様に短時間で大きな被害をもたらすことがあります。
竜巻の”ろうと雲”(平成 24 年 5 月 6 日:つくば市)
(写真提供:吉澤健司氏)
‐5‐
竜巻による被害(平成 24 年 5 月 6 日:つくば市)
竜巻による災害例
3
災害から身を守るために
(1)気象情報をこまめに確認する
気象庁では、積乱雲が発達しやすい気象状態が予測された時点から災害の発生のしやすさの高
まりに応じて、段階的に各種情報を発表しています。屋外で活動する際は、これらの情報をこま
めにチェックし、天気の急変などの場合には速やかに安全を確保することが大切です。
【天気予報と雷注意報の確認】
各地の気象台では、毎日 5 時、11 時、17 時に天気予報を発表しています。また、雷の危険が
ある場合には雷注意報を随時発表しています。外出する際は、事前にテレビ、ラジオ、インター
ネット等で天気予報と雷注意報を確認しましょう。もし、
「雷を伴う」
「大気の状態が不安定」
「竜
巻などの激しい突風」などの言葉が使われていたら、天気の急変に備える必要があります。
(2)積乱雲が近づくサインを見逃さない
屋外では、気象情報をこまめに確認しつつ、空の変化には常に注意を払い、積乱雲が近づくサ
インを見逃さないことが大切です。
【積乱雲の外観】
積乱雲は特徴的な外観をしています。成長しつつある積乱雲は、雲のてっぺんがもくもくと沸
き立ち、 カリフラワーのような形をしています。積乱雲がさらに発達すると、雲のてっぺんが周
りに開き、キノコの傘のような形になります。遠くにある積乱雲は、太陽に照らされると白く輝
いて見えます。
成長しつつある積乱雲
発達した積乱雲
一方、積乱雲は背が高く分厚いため太陽の光をさえぎります。このため、積乱雲の底は真っ黒
で不気味な様相を呈します。
‐6‐
積乱雲の底
積乱雲の底
【積乱雲が近づくサイン】
以下のような変化を感じたら、それは積乱雲が近づいている兆し(サイン)です。まもなく、
激しい雨と雷がやってきます。竜巻などの激しい突風が起きる恐れもあります。
真っ黒い雲が近づいてきた
雷の音が聞こえてきた
急に冷たい風が吹いてきた
【積乱雲が近づいてきたら】
積乱雲が近づくサインに気づいたら、速やかに安全な場所に避難しましょう。単独の積乱雲に
よる激しい現象は、30 分から 1 時間程度で弱まることが多いため、※レーダー・ナウキャスト(降
水・雷・竜巻)で現象の状況を確認しながら、安全な場所で積乱雲が過ぎ去るのを待ちます。
※レーダー・ナウキャストは、気象庁のホームページで見られます
災害は「まさか」ではなく「いつかは」起きるものであり油断してはなりません。人には、
「た
ぶん大丈夫」「自分は大丈夫」と自分に都合良く考えてしまう傾向(正常化の偏見)があります。
いざという時はこのような考えは捨てて、安全第一の対応をお願いします。
4
おわりに
発達した積乱雲の下では、
「急な大雨」
「雷」
「竜巻などの激しい突風」が発生し、川や用水路の
急な増水、道路の冠水、落雷、竜巻などの激しい突風により、危険にさらされます。これらによ
‐7‐
る災害や事故は、ちょっとした心がけと行動で防ぐことができます。気象情報をこまめに確認す
るとともに、積乱雲が近づく兆しを感じたら、すぐに危険な場所から離れる、丈夫な建物にしば
らく非難するなど「自分の身は自分で守る」ことが大切です。これらのことを家族の方、特に、
お子様に教えてもらえれば幸いです。
(関西航空地方気象台
――
事務局からのお知らせ
予報課)
――
<関空島ウェザートピックスについて>
「関空島ウェザートピックス」についてのご意見・ご要望は、担当(片桐)のメールアドレス
[email protected] まで、メールにてお願いします。
<関空島内各機関・事業所へのお知らせ>
MetAir 及 び 自 動 巡 回 ソ フ ト の ご 利 用 を 希 望 さ れ る 場 合 は 、 メ ー ル ア ド レ ス
[email protected](片桐)までご連絡ください。担当より折り返し連絡させていただきます。
<平成 27 年度第 1 回航空気象懇談会の開催について>
本年度第 1 回目の航空気象懇談会を、7 月 7 日(火)13 時 30 分から大阪航空局関西空港事務所庁舎 1 階
講堂にて開催します。参加・不参加の返信がまだの機関・事業所におかれましては、6 月 19 日(金)ま
でに返信していただきますようお願いします。
発行日:平成 27 年 6 月 11 日
発行元:関西航空地方気象台
編
‐8‐
集:航空気象懇談会事務局
航空気象観測月表
官署名 関西航空地方気象台
日/要素
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
平均気圧
飛行場
海面
現地
x0.1hPa x0.1hPa
10136
10146
10144
10153
10115
10125
10050
10060
10087
10097
10115
10125
10113
10123
10121
10131
10108
10118
10158
10168
10195
10205
10071
10081
10096
10106
10132
10142
10093
10102
10052
10062
10107
10117
10081
10091
10038
10047
10029
10039
10109
10119
10140
10150
10124
10133
10075
10085
10077
10086
10089
10098
10094
10104
10100
10110
10057
10067
10031
10040
10045
10055
上旬
中旬
下旬
月
極値
起日
10115
10089
10086
10096
日最低
< 0.0
0
日平均
< 0.0
0
10125
10099
10095
10106
地点略号 RJBB
2015 年 05 月
平均
気温
最高
最低
x0.1℃
191
197
198
196
182
191
190
194
178
184
176
185
194
194
223
198
193
198
210
202
177
202
205
208
212
228
234
229
245
230
231
x0.1℃
247
257
249
226
225
239
243
248
199
237
216
228
241
238
276
217
248
259
250
263
227
257
232
254
267
290
303
286
307
291
275
x0.1℃
150
163
160
176
141
142
160
153
153
142
114
146
139
157
182
181
147
163
180
141
130
158
185
174
178
186
189
188
207
193
201
%
72
72
72
79
49
64
71
70
80
53
55
76
60
69
73
91
61
66
86
74
57
59
65
63
67
64
57
64
56
70
61
190
197
218
202
237
244
272
251
307
29
154
155
181
164
114
11
68
71
62
67
日最高
>= 25.0
14
日最高
>= 30.0
2
気温 日数 ℃
日最高 日最低 日平均
< 0.0
>= 25.0 >= 25.0
0
0
0
相対湿度
平均
最小
15
17
特
記
事
項
>= 5
>= 10
>= 20
>= 50
30
最大瞬間風速
風向
風速
36
方位
kt
220
19
220
22
20
16
40
26
50
23
240
21
220
22
250
13
30
14
30
28
150
19
190
33
230
22
240
21
250
22
220
20
60
15
220
22
200
31
30
30
340
19
220
17
200
18
300
16
220
18
300
15
220
13
240
14
30
26
230
19
20
25
24
20
190
33
12
x0.1mm
5
5
5
0
40
0
465
15
0
145
90
20
20
0
0
5
降水量
最大
1時間
x0.1mm
5
5
5
0
30
0
155
10
0
50
40
10
20
0
0
5
最大
10分間
x0.1mm
5
5
5
0
30
0
40
5
0
15
15
5
10
0
0
5
55
755
5
815
465
12
155
12
40
12
合計
最大風速階級別日数 kt
日最深積雪階級別日数 cm
>= 0
%
42
40
42
46
28
45
35
34
65
31
32
44
44
26
56
71
15
37
60
37
35
30
48
40
38
28
26
33
32
41
38
最大風速
風向
風速
36
方位
kt
220
16
220
18
200
10
40
22
40
18
250
17
220
17
210
9
20
10
30
23
190
16
170
24
220
17
240
17
250
18
220
17
60
12
210
18
210
22
30
24
340
13
220
13
200
13
300
12
220
15
260
9
210
11
250
11
20
19
230
15
20
19
>= 100
>= 200
>= 20
5
>= 30
0
降雪の
深さの
合計
cm
大気現象
積雪の
深さ
09h
cm
SHRA RA
SHRA
SHRA TS
SHRA
SHRA RA
RA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA
SHRA RA
SHRA
SHRA TS
SHRA
SHRA RA
SHRA
日降水量階級別日数 mm
>= 40
0
>= 50
0
>= 0.0
16
>= 1.0
7
>= 5.0
3
視程継続時間 分
m
m
m
< 5000 < 3200 < 1600
791
341
41
m
< 1600
11
m
< 800
0
RVR継続時間 分
m
m
< 600
< 400
0
0
降雪の深さの日合計階級別日数 cm
>= 10.0
2
>= 30.0
1
>= 50.0
0
>= 70.0 >= 100.0
0
0
m
< 200
0
m
< 100
0
ft
< 1500
430
ft
< 1000
195
>= 0
>= 5
>= 10
最低雲高継続時間 分
ft
ft
ft
< 500
< 300
< 200
0
0
0
ft
< 100
0
>= 20
>= 50
>= 100
大気現象出現日数
雷
2
霧
0
雪
0
関空島 WEATHER TOPICS で使用する航空気象に関する用語の解説
1 本文中で使用する語句の定義等
VIS:全周を見渡して半分またはそれ以上の範囲で共通した視程(卓越視程)を(m)で表す。
CIG:雲量が 5/8 以上の雲層のうち、一番低い雲層の雲底の高さを(ft)で表す。
RVR:滑走路視距離計で観測した滑走路視距離を(m)で表す。
風:RWY06R に設置した観測装置の値(関西国際空港の代表風)を、風向を真方位(°)で風速を(kt)で表す。
風配図は、RWY 06R の、正時から 10 分毎の 10 分間平均風を、月毎の風向別に百分率で表す。
Calm(静穏)は、10 分間平均風速の値が 0.4kt(0.2m/s)以下の場合をいう。
ガストは、平均風速を 10kt 以上上回る最大瞬間風速があった場合に報じられる。
ウィンドシアー:鉛直方向又は水平方向の風速や風向の差をいう。
平年値:アメダスの関空島地域気象観測所として算出した平年値を使用している。
関空島の統計期間は、2003-2010 年(但し、日最大 10 分間降水量及び日最大瞬間風は 2009 年から)。
2 気象観測施設の配置とデータ利用について
気象観測施設は、関空島の A-RWY(3500m)と B-RWY(4000m)周辺に配置した屋外観測装置(第 1 図)と、当台観測
課(航空庁舎ペントハウス)に設置した気象観測報の作成、配信等の処理を行う屋内観測装置で構成する。
屋外観測装置からのデータは屋内観測装置に表示し、METAR-AUTO 報として 10 分毎に自動配信するとともに、屋上
で行う目視による観測とあわせて航空観測気象報(METAR 報、SPECI 報)で配信する。
航空観測気象報で通報する風は「06R」の観測値である。障害等で「06R」が使用できない時は「06L、24L、24R」の順に
代用して通報し、RMK に使用した風向風速計名を記載する。(例:WIND BY EQPT/06L)
3 航空気象観測月表の解説資料
平均気圧:毎正時の観測値の平均を、ヘクトパスカル(hPa)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載。
飛行場現地気圧(QFE)は、飛行場の標点から 3m の高さに合わせた気圧値。
海面気圧(QFF)は、平均海面上の気圧値。
気温:摂氏(℃)の 1/10 位まで、小数点を省いて記載(0℃未満の場合は、「-」を前置)。
日平均気温は、毎正時の観測値の平均を記載。
相対湿度:パーセント(%)で記載。
日平均相対湿度は、毎正時の観測値の平均を記載。
最大風速及び最大瞬間風速:風速はノット(kt)単位、風向は 10 度(°)間隔で発生時の起時の値を記載。
降水量:ミリメートル(mm)の 1/10 位まで 0.5mm 間隔で、小数点を省いて記載。
日降水量は、毎正時の観測値の合計を記載。
最大 1 時間及び最大 10 分間は、任意の 1 時間並びに 10 分間の最大値を記載。
降雪の深さ:09 時、15 時及び 21 時の、前回の観測時刻以降に降った雪の深さを、センチメートル(cm)で記載。
降雪の深さの合計は、09 時、15 時及び 21 時の観測値の合計を記載。
積雪の深さ:9 時の積雪の深さをセンチメートル(cm)で記載。
積雪の深さが 1cm に満たない場合は 0cm と記載。積雪は、飛行場の半分以上が雪などの固形降水(暖候期のひょうを
除く)に覆われている場合を「積雪あり」とする。
大気現象:大気現象を略号により記載(略号の意味は、第 1 表のとおり)。
視程・RVR及び最低雲高継続時間:欄の区分に該当する値未満であった時間の合計を記載。
継続時間は、METAR・SPECI から該当する値を引用して算出する。
第 1 表 大気現象と略号
大気現象
略号
雨
RA
しゅう雨
SHRA
着氷性の降水
FZRA
着氷性の霧雨
FZDZ
霧雨
DZ
雪
SN
しゅう雪
SHSN
みぞれ
RASN
しゅう雨性のみぞれ SHRASN
関空島内の気象観測機器配置状況
霧雪
SG
凍雨
PL
雪あられ/氷あられ
SHGS
ひょう
SHGR
霧
FG
煙
FU
黄砂
SA
雷電
TS
2015.6 関空島 Weather Topics 編集部
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