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平成19年第4回東大和市議会定例会(12月5日) [754KB pdfファイル]

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平成19年第4回東大和市議会定例会(12月5日) [754KB pdfファイル]
平成19年第4回東大和市議会定例会会議録第25号
平成19年12月5日(水曜日)
━━━━━━━━━━━━━━
出 席 議 員 (22名)
1番
吉
野
孝
君
2番
西
川
洋
一
君
3番
尾
崎
利
一
君
4番
粕
谷
久 美 子
君
5番
長
瀬
り
つ
君
6番
中
村
庄 一 郎
君
7番
粕
谷
洋
右
君
8番
森
田
憲
二
君
9番
関
野
杜
成
君
10番
小
林
知
久
君
11番
押
本
修
君
12番
蜂 須 賀
千
雅
君
13番
関
田
貢
君
14番
石
川
庄 太 郎
君
15番
関
田
正
民
君
16番
尾
崎
信
夫
君
17番
佐
村
明
美
君
18番
中
間
建
二
君
19番
御 殿 谷
一
彦
君
20番
下
条
学
君
21番
大
治
雄
君
22番
二
宮
子
君
后
由
欠 席 議 員 (なし)
議会事務局職員 (4名)
事 務 局
長
石 川 和 男 君
事 務 局 次 長
西 永 宠 昭 君
議 事 係
長
小 島 裕 治 君
主
事
三 浦 文 一 君
出席説明員 (24名)
市
収
入
長
尾 又 正 則 君
副
市
長
小飯塚 謙 一 君
役
岸
教
育
長
佐久間 栄 昭 君
永 通 君
企画財政部長
浅 見 敏 一 君
総 務 部
長
渡 辺 和 之 君
総 務 部 参 事
並 木 俊 則 君
市 民 部
長
北 田 和 雄 君
生活環境部長
木 内 和 郎 君
福 祉 部
長
榎 本
都市建設部長
氏 井
博 君
学校教育部長
並 木 清 志 君
学校教育部参事
真 如 昌 美 君
社会教育部長
窪 田 きく江 君
企 画 課
野 口
職 員 課
長
田 代 雄 己 君
長
弘 君
豊 君
産業振興課長
木 下 恒 雄 君
児童福祉課長
町 田 誠 二 君
生活福祉課長
国 友 開 二 君
健 康 課
原
-59-
長
與四雄 君
管 理 課
長
木 村 哲 夫 君
庶 務 課
長
鈴 木
尚 君
給 食 課
長
小 野
体 育 課
長
戸 所
保 君
寛 君
議事日程
第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程第1
-60-
午前 9時32分 開議
○議長(佐村明美君) ただいまから本日の会議を開きます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第1 一般質問
○議長(佐村明美君) 日程第1 一般質問を行います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ 粕 谷 洋 右 君
○議長(佐村明美君) 通告順に従い、順次指名いたします。
初めに、7番、粕谷洋右議員を指名いたします。
〔7 番 粕 谷 洋 右 君 登壇〕
○7番(粕谷洋右君) おはようございます。7番、新政会、粕谷洋右。通告に従い、一般質問をさせていただ
きます。
最近の社会情勢は、原油のかつてない高騰を初め穀物価格の異常な値上がり、アメリカのプライムローンに
端を発した金融不安、為替レートや株価の不安定さなどで大変危うい状況が、日本のみならず世界を駆けめぐ
っております。こうした不安定な状況は、陰に陽に我々の市民生活や市の行政運営に影を落としてくると思わ
れます。平成20年度予算編成作業が進んでいると思いますが、市長を初め職員の皆様の努力をお願いしたいと
思います。
それでは、具体的な事項につきまして質問させていただきます。
初めに、震災・防災対策についてであります。
世界の各地を見ますと、毎年どこかで大きな地震が発生して大きな被害をもたらしています。我が国では、
新潟で3年間に2度も大きな地震に見舞われました。東京でもいつ大地震が起こっても不思議ではないという
状況になっております。大きな災害が起こったときは、その地域の人たちが力を結集することが、大変大きな
効果を上げることが証明されております。
そこで、地区防災組織の結成についてですが、その有効性と当市の行っている自主防災組織の育成策につい
てお聞かせください。
次に、育成策あるいは地域の自主性によって結成された自主防災組織への助成や支援であります。自主防災
組織は、災害弱者と言われる方々とふだん日常的に交流しているわけですから、いざというときには状況をつ
かみやすいので大きな役割を果たすと考えます。この点を重視して、結成に対する助成や支援策をとれないで
しょうか。
次に、公務災害補償との関係ですが、自主防災組織には公務災害補償が適用になりません。災害が発生した
ときに、自主防災組織のもとで救助活動等に当たった際けがをしたりする場合があります。そうしたときに補
償がないのはよくないことと考えます。公務災害補償制度には制度としての決まりがあると思いますが、救助
活動等を円滑に行うに当たっても改善策が必要と思いますが、改善策について関係機関に要請することはでき
ないものでしょうか。
次に、学校給食センターについてであります。
給食センターは、第一給食センターが昭和42年、第二給食センターが昭和48年に開設して以来、多いときに
は1万食を超える給食を調理してきました。給食開始以来、子供たちの成長に大きな貢献をしてきたと思いま
-61-
す。しかし現在では第一センターが42年、第二センターが34年経過し、設備の老朽化が進んでいると聞いてお
ります。もちろん設備の買いかえや修繕は常に行っていると思いますが、現在でも毎日7,000食をつくってい
るわけですから、児童・生徒の育成に大きな貢献をしていると思います。施設や設備が老朽化していることに
関して今どのようなことをし、かつどのような対策を考えているのかお伺いいたします。
次に、給食費の滞納についてであります。給食費は保護者にとっては自分の子供の食事代でありますから、
滞納するということはあり得ないと考えますが、新聞等メディアでは給食費の滞納が多く問題であると報道さ
れております。当市の給食費の滞納状況と給食費徴収の方法、滞納整理の实情等についてお伺いいたします。
次に、給食の内容についてであります。今の日本社会は食べるものに不足をしているとはいえません。むし
ろ食べるものがあふれている状況であります。そうした中での給食ですから、おいしく、かつメニューも多様
化していくことが望まれます。これらの状況を踏まえて、献立についてどのような対忚をしているのでしょう
か、お伺いいたします。
次に、市民農園について質問させていただきます。
市民農園は、市民が野菜や芋類などをみずからの手でつくり生産の喜びを知ったり、みずからの手で収穫し
たものを食べたり、知人にあげたりすることで大変よい効果を生む事業だと思います。当市では、平成14年を
最後に新規開設がなされておりません。市街化の状況がまだ進行し、市街の農地が年々減尐している中では、
地主さんも長期間市へ貸し出す土地を確保することはなかなか難しいと思いますが、何とか市民農園をふやす
ことを考えられませんでしょうか。現在団塊の世代の人々が第一線を卒業する時期となり、市民農園を借りて
野菜づくりをやってみたいという市民がふえております。市民農園の申し込み状況など、需要の状況とこれに
こたえるため供給側の状況、空き待ちの状況等についてお聞かせください。
次に、新しい市民農園の開設についてですが、これは農地を所有している方の協力なしには難しい事業です
が、中には市へ所有地を提供してもよい方もいるようです。市民農園をふやすための誘導策についてお聞かせ
ください。
現在農業経営をしている人と市民がかかわるものとしまして、市民農園が176区画、ファーマーズセンター
が68区画、そのほか農業体験農園の事業も行っております。これらの状況を、さらに市民にとって利用しやす
いものにするために、また土地を所有している方にとってもやりがいのある事業にしていくために改善するこ
とは何でしょうか、お伺いいたします。
以上でこの場での質問を終わらせていただき、再質問につきましては自席より行わせていただきます。
〔7 番 粕 谷 洋 右 君 降壇〕
〔市 長 尾 又 正 則 君 登壇〕
○市長(尾又正則君) 皆さん、改めましておはようございます。
初めに、自主防災組織についてでありますけども、現在自治会を基礎としまして18団体の自主防災組織がご
ざいます。この自主防災組織や自治会独自の防災訓練は、年間を通して北多摩西部消防署や当市消防団と連携
して实施されております。私も各防災訓練には必ず参加し、活動状況を見させていただいてございます。
なお助成策につきましては、後ほど担当部長から詳しく説明をしていただきます。
次に、給食センターにおける設備の老朽化対策であります。現在の第一給食センターは昭和42年に建築され
ことしで40年を経過し、また第二給食センターは昭和48年に建築され34年を経過し、両施設とも老朽化が進ん
でいる状況であります。こうしたことから毎年实施計画に基づき施設、設備の修繕を行い、維持管理に努めて
-62-
いるところであります。平成20年度に計画担当主査を配置し、学校給食の今後の運営方法等に関する検討を行
うことにしております。
また、給食費の滞納、メニューの多様化についてでございますけれども、詳しくは教育委員会から後ほど答
弁をお願いします。
次に、市民農園の需給状況であります。市民農園は、市民が園芸等を通して土に親しみ、農業に対する理解
を深め、健康的でゆとりある生活を实現することができるよう、市が所有者から農地を借り受け、市内4カ所
で円滑な運営に努めているところであります。余暇を利用して市民農園等で農作業を楽しみたいというニーズ
にこたえるため、4園で合わせて244区画の市民農園を設けておりますが、いずれもすべての区画が利用され
ておりまして現在の待機者は21名であります。
次に、新規開設を含めた誘導策であります。市民の環境や食品の安全性に対する意識の高まりから、野菜な
どをみずから栽培し収穫することができる市民農園等の利用規模は高まる傾向にあるものと考えております。
市ではこうした市民の期待にこたえるため、農地の保全などにも効果が期待できる農業体験農園の開設及び運
営の支援に努めているところであります。
次に、現在の市民農園、ファーマーズセンターの改善策でありますけども、市民農園につきましては一つの
農園を多数の市民で利用されますので、単に野菜を栽培し収穫する楽しみだけではなく、利用者間の交流やお
互いの技術交流を図る役割も期待しているところであります。それぞれの市民農園では、隣接する区画の利用
者間などで個々に交流が深められていると受けとめておりますが、市民農園をより利用しやすいものとしてい
くためにも交流の広がりは期待されております。また交流活動の場として、ファーマーズセンター施設の有効
活用などを働きかけていく必要があるというふうにも考えております。
以上であります。
〔市 長 尾 又 正 則 君 降壇〕
○教育長(佐久間栄昭君) それでは、給食センターのことについて御説明させていただきます。
今お話がありましたように、第一センターが40年、第二センターが34年と、かれこれ時を経ておりますので、
そうはいっても毎日の給食を調理していく必要がありますので、修繕、買いかえなどでですね、今対忚して給
食に支障がないようにしているところであります。最近では、18年度には第一センターの食器・食缶洗浄機を
買いかえましたし、19年度、ことしは第二センターの食器消毒保管庫を買いかえたりしているところでありま
す。今申し上げましたように、毎日児童・生徒への給食を提供しておりますので、給食作業をやめるというわ
けにいかないわけでありますので、設備の修繕、それから必要備品等については買いかえているということで
あります。
また夏休みにですね、長期間給食はしなくて済むというときには、調理員が施設、設備の点検を行いまして
補修するなど、維持管理に努めているところであります。20年度から学校給食の運営方法等について検討した
いと考えているところであります。それとあわして今後いろんなことを検討していきたいというふうに思って
いるところであります。
次に、給食の滞納でありますが、当市の給食費の滞納はやはりゼロというわけにはいきませんで、他市に比
べて尐ないと思われますが多尐あるということであります。平成17年度が64万7,470円の滞納がありました。
これは全体の0.2%であります。それから18年度が145万1,890円で0.5%であります。ただ17年度、18年度、2
年間で滞納の整理をしていますので、尐しずつ年度のものは減っているというような状況であります。
-63-
現在滞納している―対忚でありますけれども、まず各学校では期日までに引き落としがされない世帯に
つきましては、その都度督促の文書を出しております。給食課ではですね、二、三カ月分の滞納につきまして
職員が戸別訪問するよう努めているところであります。また夏休み期間中、給食調理員も含めた職員みんなで
戸別に訪問しているところであります。その他電話による督促、年4回の夜間徴収なども行っているところで
あります。滞納問題につきましては、滞納している人と会うこと、いろいろお話を伺ったりお願いしたりする
ということが大変大切だと思っておりますので、電話による催促あるいは戸別訪問等を行いましてですね、こ
れが尐しずつ年々効果が上がってきているということであります。
給食費の滞納につきましてはですね、払わない人がいれば、その分他の方の負担増というふうになるわけで
ありますから、市民間で不公平がないように、生じることがないよう努力をしているところであります。
次に、メニューの多様化でありますが、給食センターの献立につきましては、東京都が作成いたしました栄
養摂取の基準と標準食品構成を準用してつくっているところであります。献立作成には、素材を生かした給食
づくり、多様な食品から栄養を摂取できるようにする、郷土料理や世界の料理を取り入れる、できるだけ多く
の食品や料理を味わってもらうように努力するなどを心がけて献立をしているところであります。また残滓の
状況によって、どのようなものが好かれるかなど調べてみたり、児童・生徒の声から嗜好をつかんだりして献
立作成に配慮していることも行っているところであります。栄養士は栄養価の計算、カロリー、それから栄養
のバランスなどを考えていろいろ献立をつくっておりますので、今の給食についてはそういうことで、いろん
な献立をつくるよう努力しているところであります。
以上であります。
○総務部長(渡辺和之君) 自主防災組織についてでございますけれども、東大和市地域防災計画の中では自主
防災組織の充实、強化を図っていくことが掲げられております。その中でも、特に自主防災組織の組織率を高
めていくことが重要であると考えております。自主防災組織の結成に当たりましては、担当者を直接自治会等
の会議へ出席をさせていただきまして説明等を行っております。また常時相談等を受ける体制も整えておりま
す。また組織化されました団体につきましては、防災知識の普及、促進や訓練が必要となりますので、北多摩
西部消防署や当市の消防団と連携をいたしまして、活動の支援を行っているところでございます。
次に、自主防災組織への支援策についてでございますけれども、発災時に効果的な活動をするためには、活
動に使用する資機材の配備が必要と考えております。防災器具や救助用具の物的支援を現在検討しているとこ
ろでございます。
次に、公務災害補償につきましては、発災時における自主防災組織の活動を災害対策基本法に基づく忚急措
置の業務に従事した者と位置づけることによりまして、公務災害補償の適用が可能でございます。ただしその
際には、市長との指揮・命令系統が明確にされてなければなりません。したがいまして発災時における初期消
火等の活動に対しましては、災害対策本部が設置されていない段階での活動となりますので、通常火災での消
防作業従事者として位置づけられまして、公務災害の適用が可能となるところでございます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) ありがとうございます。それでは、幾つか再質問をさせていただきます。
自主防災組織と自治会との関係はどのようになっておりますでしょうか。
○総務部参事(並木俊則君) 現在先ほど市長がお答え申し上げましたように、自主防災組織は18団体ございま
す。そのうち自主防災組織を有する自治会は15自治会になっております。また自治会とは別の組織になります
-64-
が、自主防災組織を有する自治会ということで3自治会、合計で18団体というふうに現在組織化されておりま
す。いずれも自治会を基礎として組織化されているところでございます。今後これから自主防災組織の結成を
準備している団体が数団体、今私どもの方と調整をしている段階でございます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 既に結成されております自主防災組織では、高齢者など、ともすれば災害時に弱者とな
る方へはどのようなことをしているのでしょうか。
○総務部参事(並木俊則君) 私どもの東大和市の地域防災計画の中では、その中の自主防災組織の項目でござ
いますが、その中に自主防災組織の役割と措置というようなものがあります。その中にはですね、地域内の災
害要援護者の把握に努め、災害時の支援体制を整えておくことが地域防災計画の中には掲げられているところ
でございます。实際災害要援護者が正しい情報や、あるいは支援を得るためには、自主防災組織あるいは地域
の住民の方の協力、連携が平常時から必要ということで、平常時からそういうものを構築していくことを考え
ていかなきゃなりませんので、今後その体制づくりを現在考えているところでございます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 防災器具や救助器具の物的支援を検討しているとのことですけども、その内容を教えて
いただきたいと思います。
○総務部参事(並木俊則君) 現在検討中でございますが、先行している各市の支援の状況等も踏まえまして、
現在考えておりますのは防災器具や救助用具ということで、内容としましてはヘルメット、メガホンあるいは
腕章類、そういうもの、それと担架、ラジオつき懐中電灯、救助用具のセットということでのこぎりやバール
あるいはハンマー、ロープ、こういうものを救助用具セットとしまして、現在最低このぐらいのものが救助時
に必要じゃないかなと、あるいは周辺住民の方の避難に必要じゃないかなということで検討している段階でご
ざいます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 公務災害補償の仕組みですけどもう尐し、どのようになっているんでしょうか。
○総務部参事(並木俊則君) 仮にもし自主防災組織の隊員の方が災害救助の活動中に負傷等された場合、これ
を考えますと、もしそういったことが起きた場合には、市の方から私どもの加入してございます消防団員等公
務災害補償等共済基金がございます。こちらの方に報告をすぐにし、補償等の対忚をする形というふうになる
と思います。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 自主防災組織の人たちがけがなどをしたときの対処として、何が考えられますでしょう
か。
○総務部参事(並木俊則君) 今申し上げた補償等の共済基金、これにつきましては市町村の消防団員等の公務
災害補償条例というのがございます。こちらの方の規定を適用いたしまして、けが等、治療費等の補償が可能
となるというふうに考えております。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 市として独自の対忚策をするということは考えられないでしょうか。
○総務部参事(並木俊則君) 現状では公務災害補償制度の活用ということを考えているところでございます。
活動の際いろいろなことが考えられますので、訓練等でもいろんなことがあると思われますので、今後市独自
-65-
というふうな形になりますと、保険に独自に加入して対忚というようなことも考えていく必要があるかなとい
うふうには思っております。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) ありがとうございます。
壇上でも申し上げましたが、東京地方、関東直下型地震等、大規模な地震がいつ起きても不思議ではないと
の見方がされております。また過去の例から、災害時には地域住民の自主防災組織が大変大きな貢献をしたこ
とがわかっております。こうしたことを考え合わせますと、自主防災組織の育成と組織された自主防災組織に
対して支援策を講じていくことは緊急の課題と思います。ぜひとも实現されるよう努力をお願いしたいと存じ
ます。
次に、給食関係ですけども、給食センターの建て替えには用途地域等の問題がありますが、どのように対処
するのかお考えをお聞かせください。
○学校教育部長(並木清志君) 給食センターの用途地域でございますが、当時給食センターを建設しましたと
きの用途地域では給食センターが可能でありましたが、その後用途地域の変更によりまして、現在は第一、第
二給食センターとも第一種中高層住居専用地域となっております。したがいまして給食センターにつきまして
は工場と位置づけられておりますので、用途地域上では第一種中高層住居専用地域となりました現在の用地に
つきましては、給食センターは建てられないということになります。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) わかりました。
設備の改善に年間およそどのくらいの経費がかかっておりますでしょうか。
○給食課長(小野 寛君) これまでのセンターの維持経費でございますが、18年度におきましては設備及び備
品の修繕ということで437万円ちょっとかかっております。また先ほども御説明がありましたが、修繕できな
くなった備品関係の買いかえ等を行っております。18年度では備品購入費につきましては903万4,200円かかっ
ております。修繕費では、大きなものとしましては施設の雤漏りですとか、あるいは排水処理施設の修繕、そ
れに給水管の修繕等で消費しております。
備品修繕につきましては、生ごみの処理機あるいはフードカッター、揚げ物器、蒸気がま等の修繕を行って
おります。備品購入費につきましては、18年度、第一給食センターの食器・食缶洗浄機、そのほか常温コンテ
ナですとか中ぶたつきの二重食缶等を買いかえております。また工事請負費ということで511万3,500円使用し
ております。これにつきましては、第一給食センター及び第二給食センターの洗浄機ダクトの設置工事を行い
ました。このことに関しましては、食器・食缶洗浄機から出る排気蒸気を屋外に逃がすというようなダクトの
つけかえを行っております。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 仮に第一給食センターを建て替えるとした場合、設備も含めてどのくらいの経費が必要
になると思われますでしょうか。
○学校教育部長(並木清志君) 給食センター建設費の積算につきましては直近では行っておりませんが、平成
8年度に学校給食単独校方式に伴う施設整備計画に係る報告書の中で、平成18年度建設とした場合の積算を行
っております。その中で一つの給食センターの建て替えを行ったときの概算経費といたしまして、仮に3,000
食の規模の場合で設計費で2,751万円、建設費で15億9,698万円、その他で9,600万円で、合計で17億2,049万円
-66-
となっております。
またもう一つ、同年度に第一、第二給食センターを統合いたしまして、8,000食規模の給食センターを建設
する場合の経費といたしまして、設計費につきましては5,770万円、建設費につきましては30億8,183万円、そ
の他で1億9,454万円、合計で33億3,407万円という積算となっております。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) ありがとうございます。
1食当たりの基準額が発表されておりますが、その構成はどのようになっていますでしょうか。
○給食課長(小野 寛君) 特に給食の1食当たりに対します食材の構成基準というのはございませんが、主食、
副食ということで分けますと、18年度の給食費決算の中では主食費に4,891万561円、副食費に2億3,711万
9,598円かかっております。この数字から計算しますと、主食と言われますお米あるいはパン、めん類等が約
17%、副食費が約83%を占めております。
ちなみに今年度、5年に1回の価格調査を今行っているところでございますが、その中での小学校中学年、
4年生、5年生の1食当たりの食品構成の価格といいますか─を算出しております。それによりますと、
金額の多い順でいきますと飲用牛乳が33.98円、続いて肉類ですね、これが24.08円、その次に野菜類で18.39
円、その後が果实類で16.34円というような順番になっております。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 過去の新聞などの報道によりますと、外車に乗りながら給食費を滞納しているような人
もいるというような報道を見たことがあるわけですけども、当市についてはいかがでしょうか。
○給食課長(小野 寛君) 給食費の滞納でございますが、平成19年11月20日―直近の数字で申し上げます
と、平成17年度の滞納額が38万7,169円となっております。平成18年度分につきましては53万9,890円となって
おります。それぞれ年度の調定額に占める割合ですが、平成17年度、18年度ともに約0.1%という形になって
おります。
滞納世帯の状況ですが、平成17年度分につきましては13世帯20名の方が現在未納となっております。内訳と
いたしましては、転出あるいは所在不明の方々が3世帯4名、それから生活困窮によります未納の方々が8世
帯14名、そのほか訪問してもなかなか面会できない方という方が2世帯2名おります。18年度におきましては、
やはり転出あるいは所在不明の方々が2世帯2名ですね。生活困窮で未納となっている方々が10世帯16名。訪
問しても面会できない方が2世帯2名となっております。それぞれ御事情を抱えてのことと推察しております
が、生活困窮世帯におかれましては準要保護制度ですとかあるいは生活保護制度の御説明をいたしまして、そ
ちらの方の申請を促しておりますが、準要保護の認定を受け準要保護の方から支払いが開始されましてもです
ね、それ以前の滞納がなかなか払えないというような状況の方々もいらっしゃいます。いずれにいたしまして
も滞納はないということが原則でありますので、今後も徴収に努力していきたいと考えております。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 学校の先生の中に給食費を滞納している方がいるとも聞いたことがあるんですけども、
当市におきましては、どうなんでしょうか。
○学校教育部長(並木清志君) 教員の滞納状況でございますが、新聞報道で報道されましたような長期に滞納
しているような教員につきましては当市ではいないという状況でございます。しかし給食費の引き落としにつ
きましては、現在郵貯銀行に限られておりますので、口座の入金を忘れてしまい残高不足により1カ月滞納と
-67-
いうことは多尐はございます。これらの滞納につきましては、翌月に2カ月分を口座から引き落としをさせて
いただきまして、また学校長からも文書等で督促をお願いしているところでございます。またそのほかでは、
現金で直接支払いをしていただいております。このようなことからも教員の給食費の滞納がないように校長会、
副校長会の中でお話をいたしまして、教員に徹底をしているという状況でございます。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 給食の残滓の問題ですけども、その状況は多い方なんでしょうか、尐ない方なんでしょ
うか。
○給食課長(小野 寛君) 平成18年度の残滓の状況ですが、パーセンテージであらわしておりまして、小学校
が年間平均で16.19%、中学校が18.24%となっております。年間トータル小学校、中学校それぞれの平均
―それぞれといいますか合計で平均しますと17.21%となります。過去の推移から見ますと、平成9年、10
年ごろには平均が約20.5%でございました。その後年々平均値が減尐してきておりますが、ここ二、三年です
ね、17%台で推移しております。やはり季節的なものもございまして、夏場が特に残滓率が上昇する傾向にご
ざいます。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 子供たちから味が薄いので残してしまうんだというような声があると聞きましたけども、
その辺はいかがでしょうか。
○給食課長(小野 寛君) 献立によりまして、それぞれ調味料の量が決定されます。これは児童・生徒1人1
回当たりの食品構成表というのがございまして、その中からグラム数ですとか、算出される量になります。そ
の量を使用して味を決めておるわけですが、調理をしている段階で調理員あるいは栄養士が味見といいますか
─をしまして、その最終的な味を決定するようなことになります。
ただ学校への配送時間の関係がございまして、その時間経過によりまして温度あるいは食味に当然変化が生
じてきます。例えば時間の経過に合わせて、徐々にではありますが塩分が強くなったりとか、あるいは葉物野
菜等におきましては水分が出てきたりとかいうことで味が薄くなったりとかいうふうな状況がございます。こ
のようなことも考慮した上でですね、一忚味を決めております。
嗜好につきましては、それぞれ好みがございますので、個人個人の食事環境等にも左右されているところは
ございますが、すべての人に好まれる味というのはなかなか非常に難しいというふうに考えております。各学
校で試食会等を開催しまして、保護者の方から味が薄い、あるいは濃過ぎるといったような声をお聞きします
が、そういうことも参考にいたしまして、できるだけ児童・生徒が残滓の量を尐なく、より多くおいしく食べ
ていただけるように今後も努力していきたいと思っております。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) ありがとうございます。
地元の野菜ですけども、これらを利用していることが関係者から高く評価されていると聞いておりますけど
も、使用する野菜の中で地元の野菜はどれくらいの割合を占めておりますでしょうか。
○給食課長(小野 寛君) 量での算出はちょっとしておりませんが、金額ベースでいきますと、地場産の野菜
の占める割合といいますのは1.89%を占めている状況でございます。年間地場産野菜としましてジャガイモ、
里芋、ナス、キュウリ、ニンジン、インゲンの6種類を使用させていただいておりますが、今年度新たに里芋
のできが悪かったというふうなこともございまして、農家の方との調整の中で大根を今年度は入れさせていた
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だいたような状況がございます。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 食育の観点からも豊富な献立が求められていると思いますけども、どのように対処され
ているのか、お聞かせをいただきたいと存じます。
○給食課長(小野 寛君) 食育の観点から申し上げますと、当然多様な食品から栄養を摂取できるようバラエ
ティーに富んだ献立を工夫するということに心がけております。そういう中で地域の郷土料理ですとか世界の
料理を取り入れ、小学校のこの時期になるべく多くの食材、多くの料理に接してもらえるよう献立を工夫して
おります。
また年2回、第一センター、第二センターそれぞれで調理实習を行っております。新しいメニューの開発を
行うとともにですね、他市の献立を栄養士の方で交換しておりますので、他市での人気メニュー等を取り入れ
調理实習を行います。そういう中で給食のメニューにこれは出せるというふうに職員の中で決まりましたら、
それを順次給食の献立にお出しするというふうな形で行っております。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 1年間に1人がする食事は365日、大体1,100回ほどかなと思いますけども、給食は年間
約200食ですから割合としては多くはありませんけど、給食は児童・生徒の成長に欠かせない栄養をバランス
よく給食に取り入れ、また食事に対する正しい知識を醸成していくという大きな役割を持っているかと思いま
す。今新たに食育という観点から児童・生徒の食事の内容が見直されてきています。給食センターの施設や設
備の老朽化対策、給食費の滞納対策、食の安全の確保等、課題はたくさんあるかと思いますが、よい給食を提
供できるよう努力をお願いしたいと存じます。
次に、農業関係のことで再質をさせていただきたいと思います。
農地法等の法的制度のもとで市民農園を行うために、法的制約がありましたら、お聞かせをいただきたいと
思います。
○議長(佐村明美君) ここで10分間休憩いたします。
午前10時21分 休憩
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午前10時31分 開議
○議長(佐村明美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○市民部長(北田和雄君) 市民農園の法的制約についてでございますが、市民農園につきましても農地でござ
いますので農地法の制約がございます。農地法では、農地の所有権の取得や賃借権等の設定の場合は、権利を
取得する側が取得する面積を含めて50アール以上の農地面積を営農していることが一忚条件となっています。
ただ市民農園の貸し付けに関しましては、この規定の適用の除外となりまして、市民農園整備促進法または特
定農地貸付法に該当することになります。それぞれの法の制約としまして、市民農園整備促進法ではトイレ、
休息施設等の施設整備計画の承認が必要となります。あと特定農地貸付法では、貸付協定の締結、貸付規定の
承認が必要となっております。
あとその他の制約としまして、相続税の関係で納税猶予制度の適用上の制約がございます。相続税の納税猶
予制度の適用を受けるには、相続人が終生自己耕作することが必要となっております。市民農園の場合は自己
耕作に当たりませんので、この適用が受けられないということです。
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もう一つ生産緑地法の買い取り申し出の関係での制約もございます。市民農園は自己耕作ではございません
ので、所有者が主たる従事者というものに該当しませんので、生産緑地法による買い取り申し出ができないと
いうような法上の制約などがございます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 市民農園の更新は、どのくらいの期間で行われておりますでしょうか。
○市民部長(北田和雄君) 市民農園の更新ですが、地主、貸し主の方の関係で申しますと、現在市が市民農園
として農地を借り受けているものについては一忚5年間を原則としています。これにつきましては特定農地貸
付法で、貸付期間は5年を超えないという規定がございますので、それを受けています。市内5園ある市民農
園のうち4園は、一忚5年間ということで契約を結んでいます。ただ農業者の方の事情もございますので、5
年を原則としていますが、それ未満のこともございまして、5園のうち1園については現在3年の契約という
状況でございます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) ありがとうございます。
5年ということですけども、その後の更新についてはいろいろ農業者の事情によりましてあるかと思うんで
すけども、継続して借りられるようにはなってはいるんでしょうか。
○市民部長(北田和雄君) 農業者の方の方で御希望があれば、契約の更新は一忚可能でございます。
以上でございます。
○7番(粕谷洋右君) 借りている農園の隣の方が余り整備をしないために、雑草の種などが飛んできて困ると
いう苦情を聞いたことはありませんでしょうか。ある場合は、どのような対忚をしておりますでしょうか。
○市民部長(北田和雄君) 市民農園利用者間での苦情といいますか、そういうことになるかと思いますが、手
入れが行き届かない区画がございますと隣の区画に雑草とかが影響してくるということなんですが、件数は尐
数ですが年二、三件程度は確かにございます。
苦情が寄せられた場合の市の対忚でございますが、まずは状況を確認させていただきます。その後その対象
となっている区画の利用者に連絡をしまして改善の指導を行っています。ただ栽培技術などにいろいろ問題等
があって、そういう状態になっている場合につきましては、農業指導員というものがおりますので、そちらの
方に相談を受けるよう助言をしたりしております。その後しばらく経過を見まして、改善状況の確認などを行
って良好な形で市民農園が運営されるよう見守っているところでございます。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) 市民農園や体験農園をふやすために、協力してくれそうな農業経営者はおりますでしょ
うか。あるいは今後の見通しはどんなもんでしょうか。
○市民部長(北田和雄君) 市長の方から答弁いたしましたとおり市民農園、それから農業体験農園に関しまし
て区画が全部今埋まっておりまして、待機者ということで登録されている方が21名いる状況でございます。た
だ今般の風潮としまして、土と親しみたいですとか、安全な野菜を自分でつくってみたいというような市民の
需要というのはかなりあると思っておりますし、今後も増加するんではないかというふうには認識はしており
ます。こうしたことから市民の需要にこたえるということと、農地の保全だけではなく農業者と市民の交流で
すとか、あと農業技術の伝承など、いろんな効果が期待できます農業体験農園の増設に努力をしたいというふ
うに考えております。農業体験農園を開設していただく場合、その農業者の協力がどうしても不可欠なもので
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すから、市としましても農協ですとか農業委員会と連携しながら、農業体験農園を開設していただける方の働
きかけなどを、今後していきたいというふうには考えております。
以上です。
○7番(粕谷洋右君) ありがとうございます。要望さしていただきます。今世界中で、地球の温暖化防止につ
いて何とかしなくてはという議論が盛んに行われております。それには農地の減尐を食いとめることも大きな
課題であります。農地は耕作する場所だけでなく、熱を吸い、気温の上昇をとめますし、災害時の避難場所と
しての役割も大きいものがあります。21世紀後半には食糧不足と水不足は確实にやってくると予想されており
ます。農地、言いかえれば自然の保護、保全に市民農園事業は貢献する事業と思います。ぜひとも事業推進に
最大の努力をお願いしたいと存じます。
以上をもちまして、今回の私の一般質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。
○議長(佐村明美君) 以上で、粕谷洋右議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 蜂須賀 千 雅 君
○議長(佐村明美君) 次に、12番、蜂須賀千雅議員を指名いたします。
〔12番 蜂須賀千雅君 登壇〕
○12番(蜂須賀千雅君) 12番、自民クラブの蜂須賀千雅でございます。平成19年第4回定例会に当たり、通
告書に従い一般質問をさせていただきます。
まず1番といたしまして、児童虐待について、お伺いいたします。
先月11月は厚生労働省、内閣府が推奨しています児童虐待防止月間でありました。2004年に栃木県小山市で
起きた幼い兄弟の虐待死亡事件をきっかけに、市民グループが2005年から開始したオレンジリボン運動に伴う
さまざまな啓発活動が各地で開催され、改めて子供の成長や将来に重大な影響をもたらす児童虐待に関しては
根絶を目指していきたいものです。しかし全国でも児童虐待の相談件数は、昨年度で約3万7,000件以上と10
年前の約9倍であり、東京都内の児童相談所の昨年の相談・通報件数は3,200件以上と根絶どころか増加傾向
に歯どめがかかりません。
そこでお尋ねいたしますが、①といたしまして現状の把握について、②といたしまして防止のための対忚に
ついて、③といたしまして今後の課題・市の取り組みについて、お伺いさせていただければと思います。
次に2番といたしまして、市民スポーツ振興につきまして、お伺いいたします。
これは①といたしまして、市民運動についてといたしまして、アといたしまして現状について、イといたし
まして課題について、それからウといたしまして今後の取り組みについてお聞かせいただければと思います。
②といたしまして、市内運動場施設について、お伺いいたします。
アといたしまして現状について、イといたしまして課題について、そしてウといたしまして今後の取り組み
についてお聞かせいただければと思っております。
以上ですが、再質問に関しては自席にて行わしていただきます。よろしくお願いいたします。
〔12番 蜂須賀千雅君 降壇〕
〔市 長 尾 又 正 則 君 登壇〕
○市長(尾又正則君) 初めに、児童虐待についてでありますけども、児童虐待は年々増加しておりまして大き
な社会問題となっており、事件の報道に触れるたびに私も心を痛めております。まことに許しがたい行為であ
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ると思っております。
1点目の現況の把握でありますけども、子育て支援センターにおける相談、児童相談所からの連絡、近隣住
民からの通報、その他関係機関等からの情報により現況の把握に努めているところであります。
2点目の防止のための対忚でございます。平成17年10月に子供及びその家庭を支援するため、関係機関で子
ども家庭支援ネットワークを設置し、その中に児童虐待防止協議会を設け、会議のほか部会で事例研究等を行
い、児童虐待防止に向け関係機関相互の連携を深めているところであります。
3点目の今後の課題、市の取り組みでありますけれども、課題としましては虐待防止ネットワークから児童
福祉法に基づく要保護児童対策地域協議会への移行が挙げられておりますが、現在そのための準備を進めてい
るところであります。今後とも児童相談所を初めとする各関係機関とのきめ細やかな連携のもとに、児童虐待
防止に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、市民スポーツ振興であります。
市ではスポーツ・レクリエーション活動の振興を図るため、市民体育館、市民プール、上仲原公園運動場、
桜が丘市民広場などのほか、学校体育施設の開放なども行っております。今後ともより多くの市民の方々がス
ポーツに親しんでいただけるよう、スポーツ施設の改修整備に努めたいと考えております。
また市民運動会、市内運動場施設の現況と課題、今後の取り組みにつきましては教育委員会から説明をお願
い申し上げます。
以上であります。
〔市 長 尾 又 正 則 君 降壇〕
○教育長(佐久間栄昭君) それでは、二つ目の御質問の市民スポーツ振興について御説明申し上げます。
まず市民運動会でありますが、東大和市はふれあい市民運動会と称しまして、これにつきましては企画運営
委員会をつくりまして、そこで大会の企画運営、競技種目などを検討していただいて、その結果をもって实施
をしているという状況であります。企画運営委員会にはどういう方が入っているかといいますと、体育協会の
役員、それから自治会ブロック代表の方、それから体育指導員の代表の方、青尐年対策地区委員会の代表の方
などで組織されておりまして、これに社会教育部長あるいは体育課の職員が入っていろいろ検討して、ことし
は10月7日になりましたけど、ふれあい市民運動会になっていくということであります。ことしは約1,400人
の市民の方に参加をしていただきました。
課題といたしましてはですね、地域からの参加者をより多くふやしていくことだというふうに考えておりま
す。まだまだ地域からの人を掘り起こしていけるんじゃないかというふうに思っています。競技種目をいろい
ろ工夫したり、充实したりしていくことや、市民の呼びかけ方などについて、これからも企画運営委員会スタ
イルをとっていくことになりますので、そういうところでともに検討していくということが必要だというふう
に考えているところであります。
続きまして、市内の運動施設の現状と課題でありますけれども、市内運動施設につきましては市長からもお
話がありましたが、市民体育館、市民プール、上仲原公園運動場、桜が丘市民広場、ゲートボール場が3カ所、
また学校の体育施設も成人の市民に利用していただいているところであります。
課題といたしましては、スポーツ施設の中には老朽化が目立つ施設もありまして、施設の改修等、維持管理
等、目を注いでいかなきゃいけないということもあるというふうに考えております。いずれにいたしましても
厳しい市の財政状況もありますので、状況に忚じて対忚していくと、今後もそうしていきたいというふうに考
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えているところであります。
以上であります。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。それでは、順次再質問させていただきます。よろしくお
願いいたします。
この児童虐待という内容ですが、さまざまな切り口から質問させていただくことは可能であると思っており
ます。昨年も一昨年も、他の議員の方からですね、例えば家庭支援ネットワーク会議の件であったり、それか
ら实際虐待が起きたときの市の相談窓口の対忚の件、それからしつけと虐待についてなど、さまざまな質問も
出ておりまして御答弁いただいておりますが、私は今回児童虐待に関与してしまう、不幸にも加害者となって
しまった方の背景にある問題について、そしてその支援について、また児童虐待を起こさせないための支援に
ついて、要点を置いて質問さしていただきたいと考えております。
ことしの通常国会において、改正児童虐待防止法が可決成立いたしまして、施行は来年の4月を予定してい
ます。その中で、幾つかの改正点の中で児童相談所の権限が強化されました。児童相談所は、家族という聖域
に踏み込み切れずに子供の死を防げなかったという事件がたび重なり、子供を守るという一番の目標であるこ
とを实現するための改正であったと考えます。しかしこうした権限を使い、虐待をしている加害者と、それか
ら虐待を受け続けていた子供を一時的に引き離す、それから一時的に避難をさせることにより、子供の命は一
時的には守ることはできたとしても、また親と引き離すことができたからといって果たして―命は守れま
す、しかし子供は本当に幸せなのでしょうかということがちょっとあります。
虐待の加害者、または兄弟姉妹でどちらか一方だけが虐待を受けており、そのどちらか一方がそばで見てい
るしかできなかったと、そういった被害者が取り調べを受けた中で、兄弟姉妹の一方、その虐待を受けている
人間がたたかれてもけられても加害者にすがり、甘えていたという幼い被害者の姿を見たという話があります。
つまり、それは虐待をしているどんな親であっても、世間からどんなに言われようと、その子供にとっては唯
一親という存在であるということは、これは一生変わらないことであります。ですからやはり信じて甘えるの
であり、たたかれてもすがりついていくんだと思います。
冒頭申しましたが、加害者が加害者となってしまった背景の問題、親を更生させ再び親とつなぐ、そういっ
たプログラムは今回の改正の中でも特に整備はされていません。このために加害者となった親が、なかなか変
わることができない現实があります。児童虐待の相談件数は昨年3万7,000件以上と、先ほども壇上で約9倍
にふえたと申させていただきましたが、都内の相談件数も同じく3,000件以上と増加傾向に歯どめはかかって
いません。
1点お尋ねいたしますが、東大和市においては児童虐待の相談窓口としては、子ども家庭支援センターが窓
口となっているというふうに伺っておりますが、昨年の児童虐待の虐待数、それから虐待の相談、または虐待
の可能性を秘めている養護相談という形での件数を両方教えていただけますでしょうか。
○福祉部長(榎本 豊君) 昨年度子ども家庭支援センターで把握した児童虐待に関する件数でございますけれ
ども、相談件数が406件。児童虐待と思われるものが、そのうち19件でございます。今年度につきましては上
半期4月から9月までの集計でございますけれども、相談件数は152件。虐待と思われるケースはそのうち2
件でございます。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
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その虐待の内訳の詳細というか、いわゆる一般的に身体的だとか心理的だとかいうことがあると思うんです
けれども、その内訳の詳細を教えていただきたいというのがまず1点目。
それから同じく2点目としては、児童相談所の方に通告したかの有無をちょっと教えていただけますでしょ
うか。
○福祉部長(榎本 豊君) 昨年の件数ですけれども、19件のうちですね、区分としましては身体的な虐待が12
件、心理的虐待が1件、それから育児放棄が6件でございます。
通告件数につきましては、そのうち10件は児童相談所に報告しております。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
今児童相談所の方の通告数を教えていただきましたが、またちょっと2点ほど確認さしていただきたいので
すが、資料があるかどうかあれなんですけれども、当然児童相談所に通告をした件数―通告をしても今度
児童相談所の方と市の方との連携で継続して対忚を行っていると思いますが、その10件だったら10件全部とは
申しませんけれども、1件の事例がもしわかるようであれば教えていただけますでしょうか。
知りたいのがですね、加害者と被害者の関係です。それから被害者の年齢を教えていただけますでしょうか。
それがまず1点目です。
2点目としてはですね、当然トータルの児童虐待だと認識している数字があります。その中で通告にしてい
る件数、それから通告まではいかなくても見守りとして対忚する場合があると思います。東大和市においての
通告すること、それから見守ることの線引きの判断基準を、もしわかるようであれば教えていただけますでし
ょうか。これが2点目です。
○児童福祉課長(町田誠二君) 虐待者と被虐待者の関係ですが、一般的には母親が多いと言われていますが、
18年度の中ではその区分は、ここではちょっと把握しておりません。
それからもう1点が見守りと一時保護の関係ですが、これにつきましては児相と連絡しながらその判断によ
って一時保護になったり、もしくは通告なり、それから見守りという三つのパターンで対忚しております。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
先ほど新規の方でですね、児童虐待の件数が19件というふうに伺ったと思います。それが延べ人数としては
406人ですか。それから養育不良とか育児不安も含まれるその他の新規が28件、それから延べ人数が545人とい
うふうに伺ったと思いますが、例えば昨年の段階でその他として扱っていた人数に含まれていた方が、その次
の年に实際―要するに市としては、児相の方と協議をして、そのときはその他として判断をしてその他に
含まれたと。ところが次の年、实際に児童虐待の加害者となってしまったというケースがあったということが
わかればもし……。なければないで構いません。あればお答えいただけますでしょうか。
○児童福祉課長(町田誠二君) その他に含まれます部分としましては、養育困難とか育児負担とかが含まれて
いますが、その件数が545件、昨年度ありましたが、それが虐待に今年度つながっているかという部分につい
ては、ケースごと、個別にはちょっと把握しておりません。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) 個別には把握してないということだったんですけれども、後ほども接触していたん
だけれども、加害者になってしまったというケースがやはりあるんですね。ですからその判断基準というのが
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難しいと思いますし、それから今人数を把握されていないということだったんですけれども、ぜひとも、きょ
うでなくても構わないんですけども、調べていただきたいと思うんですね。やはりその他に含んでも、やはり
その可能性があって加害者になっている方がゼロとはちょっと思いづらいんですけれども、ぜひともその辺は
しっかりと調査していただいてですね、もしわかるようであれば後で教えていただければと思います。
それから昨年の新規件数19件についてですね、すべてお聞きしたいところでございますが、今回は加害者の
背景にある問題とその支援について、また起こさせないための支援ということで、加害者になる前に、その方
がやはり何かしらのですね、恐らくサインを出している方が多いというふうなのが、やはり伺っているところ
でもあります。それは近所の方が気づくであったり、行政の方が気づくこともあるかもしれません。そういっ
たことをですね、要するに異常を見落とすことなく、目配り気配りでいかに発見してあげられることができる
かということに、行政としてはかかっているように思います。
この児童虐待に関しては、これをすれば、例えば防げるというような特効薬はまずなく、住民に一番身近な
行政の体制強化というものが必要不可欠じゃないかと思っています。虐待を行った主たる加害者の有効割合を
見ますと、先ほど課長さん申しておりました实の母親が約7割近くを占めております。それから实の父親に関
しても2割近く、トータルで全体の9割近くを实の母、实の父が占めております。またこの時代に父親が育児
に参加しようと思っても仕事が忙し過ぎて参加できず、子育ての不協力や無理解に対する怒りから子供に対し
て憎悪が向いてしまい、結果的に母親を追い込んでしまっているケースが多いのも現状であります。
母親が育児不安に陥る最大の原因は、孤立することであると言われています。家庭の孤立化とも言われてい
ますが、母親からのサインの一つとして、まず子供がおなかにいる胎児期の問題について、お伺いいたします。
児童虐待に関連する胎児期の母親からのサインとしては三つあると考えています。まず一つ目がですね、母子
健康手帳の未交付、それから二つ目が妊婦健診の未受診、それから三つ目が望まない妊娠と言われることにつ
いてです。
まずその一つ目についてお伺いさせていただきます。母子健康手帳の未交付ということについてですが、昨
年の児童虐待による死亡者の加害者の事例においてですね、母子健康手帳を交付されていないという方が1割
近くいるという数字があります。当市においてですね、こうした母子健康手帳の未交付というものは、实際数
字としてあったのかどうか教えていただけますでしょうか。
○福祉部長(榎本 豊君) 18年度で見ますと、手帳の交付件数は776件ということで、ほぼ全数であると考え
ております。最初の母親との機会ですので、その機会を大切にしているところでございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
母子健康手帳の方の交付率がほとんど100%に近いということでしたので、今後とも母親とのかかわりです
ので、しっかりやっていただければと思います。
ただ实際妊娠が確認され、当然産婦人科に通っている方は母子健康手帳を交付されていないなどということ
は、やはり一般的には考えにくく、産婦人科に通うに当たっても母子手帳の方は必要不可欠ですし、持ってい
かなければ病院から毎回のように催促をされるはずですから。昔事例があったそうなんですけれども、母子健
康手帳の未交付の理由は、やはり外国人の方であったり、それから若年層の妊娠、出産にかかわるケースが、
当市でも昔あったというふうにちょっと伺わしていただきました。もし今後も未交付の方が発生するようであ
れば、しっかりとチェックを入れていただく、注意をしていただければと考えております。
それから二つ目の妊婦健診の未受診についても同じように考えています。母子健康手帳を交付されたときに、
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黄色い紙とピンクの紙だと思いますが、出産前妊婦健診が無料になる2回分の紙を保健センターから一緒にも
らいますが、これも通常であれば産婦人科に通い健診を受けるべきものでありますから、こちらも交付してい
るにもかかわらず未受診者がいる場合というのは、しっかりチェックするべきだと思います。
妊婦健診に関してはですね、私も6月議会のときに妊娠から出産までの間に自費でかかる費用がやはり10万
円以上超えますものですから、若い世代には大変きつい出費であると、無料の回数をぜひとも2回ではなく、
1回でも多くしていただきたいと要望もさせていただきましたが、虐待につながるケースでなかったとしても、
金銭的な理由から妊婦健診に通えない方もいらっしゃるのが現实です。
1点お尋ねいたしますが、昨年の虐待による死亡児童のうちですね、加害者の―これも当市にはいるか
どうかわかりませんけれども、加害者の約1割近くが妊婦健診を未受診であったというデータがあります。恐
らくピンク―無料健診のその紙を医療機関に出しますと、使いましたよなり、その用紙が返ってくるなり
の何かしらの把握の方法があると思うんですけれども、もし東大和市における妊婦健診の未受診数の数などわ
かりましたら教えていただけますでしょうか。
○健康課長(原 與四雄君) 妊婦健診の受診状況でございますが、使用状況につきましては1回目が776枚交
付いたしまして、使用されましたのが700枚、率といたしまして90.2%。それから2回目の受診につきまして
は776枚交付し、使用されましたのが661枚、率として85.1%になっております。この未受診の状況につきまし
ては、里帰りの方あるいは流産の方などもあるかと存じております。戻ってくるものがございますので、それ
は市の方でもチェックしているというところでございます。
なお先ほど申したように、議員さんがおっしゃられたようにですね、ハイリスクな方につきましては私ども
も母子健康手帳の交付時にある程度状況を把握しておりますので、十分対忚しているところでございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
当然先ほど御答弁ありましたとおり、例えば1枚目の妊婦健診の無料用紙の700枚、90.2%ということで、
1割近くの方はさまざまなプライベートな事情があったかもしれません。里帰りであったり、先ほど言いまし
たとおり流産であったり。それが2枚目に関してはもう尐し率が落ちるんですけれども、ハイリスクなケース
に関してはきちんと把握しているということですので継続して―それは怠ってもらっては困りますし、そ
れからしっかりと取り組んでいただきたいと思う部分でございます。
件数自体は、全国で見ても50人とか60人近くの方が児童虐待で亡くなっています。ですからそれを市町村別
に分担いたしますと、数字的には低いかもしれませんけど、そのわずかな未受診の中にそういった方が含まれ
ている可能性も十分にありますので、ぜひともそういったチェックに関してはしっかりと行っていただきたい
と思っています。
それから三つ目の望まない妊娠ということについて、お伺いいたします。望まない妊娠という、その言葉ど
おりなんですけれども、胎児期の問題のこの三つ目の問題に関しては、昨年同じように児童虐待により死亡さ
せてしまった1割の加害者が、自分のおなかに宿っている胎児期に、このような精神状態であったということ
がデータで出ています。虐待で死亡させてしまった加害者の約7割が实の母親です。その中でも10代の若年妊
娠、そして29歳までの加害者の割合は全体の約65%にも上がっています。先ほど一つ目、二つ目の中でもお聞
きしましたが、その中の7割近くに先ほどの一つ目の母子健康手帳の未交付であったり、妊婦健診の未受診の
人間が实は重複しておりました。やはり先ほどから申しております子供がおなかにいる時期の胎児期の問題が、
もし一つでも該当している方に関しては、やはりしっかりと確認をし目を光らせる必要があると考えますし、
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またすべてではないとしても、この望まない妊娠に関していえば、学校、行政の側から性に関するしっかりと
した情報をいかに正確に伝えるかにもかかわってくる問題ではないかと思っています。
それがですね、例えば小学校のころ中学校のころに必要かどうかに関しては、また別の議論が必要だと思い
ますが、性交渉の若年齢化というのは間違いなく今後も進んでいくと思います。例えば昔高校生に授業を行っ
ていた内容を、もうそろそろ中学生にもしなくちゃいけないんじゃないかという時代もやはりくると思います。
子供たちは、性に関してはさまざまな情報を手にすることが簡単な時代になっています。实際尐し前にも、保
健センターにもですね、大分前の話ですけれども、父親が母子手帳を申請に来た際に、先ほど娘が子供を出産
したのだと。つまり全く娘が妊娠していることにすら気づかずにきてしまい、娘も妊娠はしたが両親に話すこ
とができずに、いわゆる堕胎治療できる時期も過ぎてしまい、10カ月間もの間、だまし通してきてしまったと
いう話があったそうです。
夏休みの時期になると、必ず性交渉の経験の若年齢化がとまらないという記事が各紙に毎年載っております
が、現实問題、親も自分の息子、娘は絶対大丈夫だと全く根拠のない自信を持っている親ほど自分の子供が見
えてないというふうにも言われています。この小・中学校の性教育に関しては、また別の機会にさしていただ
きますが、教育のエキスパートの方が教育の方でたくさんいらっしゃいますので、急な答弁で大変申しわけな
いんですけども、この三つ目の望まない妊娠に関する、要するに経験も知識もない、母親になりきれない、要
するに保護者が未熟だということです。しかし妊娠してしまい、虐待をしてしまったという数字はきちんとあ
ります。こういった状況がやはりどういうふうに思われるのかということと、市として取り組む方法が教育の
方としてあるんであれば御答弁いただけますでしょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) 学校における性教育につきましてはですね、ただ単に性ということだけでは
なくて、さまざま総合的にかかわる内容が広くございます。一つは、やはり生物学あるいは医学といった性的
な側面、もう一つ大きなものとしては人間関係の中で豊かな感性を持った人間としての生き方、そういったと
ころでの指導、それから相互に人権を尊重し合うという社会的な側面ということで大変広い内容になっており
ます。ですからそれをすべての子供たちに、同じように指導するということはいかない場面があるかと思いま
すので、特に虐待だとかあるいは性にかかわる問題をお持ちのお子さんについてはですね、養護教諭、それか
ら担任等が直接その子供に対して個別の指導を行うというようなことで対忚していくというのが一般的でござ
います。またほかのお子さんにつきましても、心の面、それから体の面、いろんなところから学年に忚じて、
発達段階に忚じた指導を今行ってきておりますので、極力そういった問題が起きないように学校では十分配慮
をして指導しているところでございます。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。また別の機会に性教育に関してはお話しさしていただけ
ればと思いますので、非常に難しい問題ですので今後ともよろしくお願いできればと思っています。
こうした事例の中においても、子供がいる胎児期の状態においても、やはりこれだけ多くのサインを事前に
加害者は発しているわけでありまして、これは子供を出産した後の乳幼児健診においてもいえることであり、
昨年の加害者のうち3・4カ月健診を未受診にしている方が約1割、それから1歳6カ月健診、こちらの未受
診は約2割、それから3歳児健診に関しては未受診が約35%と大変な数の未受診の数になっております。これ
もですね、いわゆる加害者が出している私はサインと考えております。また3歳児健診に関してはBCG、そ
れからツベルクリン予防接種に関しても、同じく35%近くの方が未受診だという数字が上がっています。
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三つほどお尋ねさせていただきたいんですけれども、こうした事例に関してまず3・4カ月健診の未受診者
に関しては、子供が産まれるときに出生通知書を保健センターからいただきます。その出生通知書の中にもで
すね、新生児訪問、それから未熟児訪問の際に、このデータを作成させていただきますというふうな一筆があ
りますけれども、实際のところ出生数の多い尐ない、月によっても違うと思いますが、この戸別訪問に関して
は原則第1子のお子さんにですね、出生した後行われるそうですが、1点目としては出生から、お子さんが誕
生してから何カ月以内に全戸訪問をすべて完了しているのかということが、これ1点目です。それから2点目
として、1年間、年度で考えるとですね、全戸訪問の完了率ですね、これがどれぐらいなのかということがま
ず2点目。それから3点目として、例えば全戸訪問の完了が100%でないならば、訪問できなかった家庭、そ
れから新生児に対面できなかったのはなぜだか、理由がわかりましたら教えていただけますでしょうか。
○健康課長(原 與四雄君) 新生児訪問についてでございますけども、何カ月までで全戸訪問しているかとい
うことでございますけども、新生児につきましては現状では全戸訪問はできておりません。第1子につきまし
ては、ほぼ100%近い数字になっております。第2子以降につきましてはですね、保健センターの方から連絡
をさしあげまして状況をお聞きしていると。訪問を希望されますかということなどもお尋ねしているというこ
とでございまして、第2子以降につきましては私どものところに母子カードがございますので、上の子に何ら
問題ないとかいうこともわかりますので、そのお母さんが訪問は結構ですということであれば、特に問題あり
ませんということであれば訪問はいたしておりません、ということでございます。
それから完了率でございますけども、18年度を見ますと776名に対しまして292名訪問いたしまして、率とし
まして37.6%となっています。このうち第1子は、先ほど申し上げましたようにほぼ100%に近い数字となっ
ているところでございます。
20年度につきましては、この数字を350名以上に向けていきたいというふうに考えております。と申します
のは、今年度から国の方で児童虐待の防止の観点からですね、こんにちは赤ちゃん事業というのを始めており
まして、できるだけ全戸訪問をするようにというような方針も出されております。これに基づきまして、私ど
もの市としてはこの意に沿いたいわけですけども、体制自体がですね、保健師の体制、それから委託しており
ます助産士の体制から考えますと、すべて、例えば生後28日までに100%できるということはちょっと困難だ
というふうに思っております。
それから100%でないなら、その対面できなかった理由とかいうことでございますけども、これにつきまし
ては先ほどからお話が出ているように、フォローを要するお母さんですね、例えば外国人であるとか、それか
らシングルであるとか再婚であるとか若年であるとか、お父さんがいないとかいうような方に対しては、極力
連絡をさしあげまして対忚しているところでございますけども、連絡つかない―電話連絡がまずつかない、
それから御本人宅へ行きましてノックしても出てこない、そういう場合にはまずは置き手紙をしてまいります。
その反忚もないということであれば、もう一回行ったりして再度置き手紙をすると。連絡がくれば、即訪問さ
していただくということでございます。どうしても訪問できない場合はですね、これはもう私どもはちょっと
家の状況などを見さしていただいて、本人がいないということを確認できれば、それはもう断念せざるを得な
いということでございます。
それから本人が直接いてドアをあけた場合には、保健師が、当然乳幼児健診を受けてないわけですから、そ
れから予防接種も受けてないとかいうことで、例えば予防接種の話を出せばですね、お子さんの命にかかわる
ことですよということでいけばですね、そういう切り口から入ればお母さんもあけてくれるというような状況
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もございます。あけない場合にはですね、ドアで話しているわけですから、そのすき間から家庭の状況がかい
ま見えるというか、乱雑であったり何かおむつのにおいがすごく強烈にしたりとかいうことがわかるわけでご
ざいますので、その中から継続してフォローしていくというようなことをしております。
○議長(佐村明美君) ここで10分間休憩いたします。
午前11時20分 休憩
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午前11時31分 開議
○議長(佐村明美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○12番(蜂須賀千雅君) 答弁ありがとうございました。
先ほど第1子についての新生児訪問ですか、100%近い、それから第2子についてはですね、恐らくハイリ
スクの方たちのチェックはもう入っておりますので、そういった方たちを優先してやられているということだ
と思います。
その訪問をした際にですね、訪問方法、それから具体的な訪問の内容ですね、例えば新生児を見たときのチ
ェック項目であったり、それから母親と―父親でも構いません、話をしたときにですね、どういったこと
でそのサインを見つけるのかというようなことが御答弁いただけるようでしたら教えていただけますでしょう
か。
○健康課長(原 與四雄君) まず訪問の内容ですけども、これにつきましてはお母さんの体調とか、それから
お子さんの健康の状況、それが第一でございます。あとは家庭環境とか養育の環境を見さしていただくという
ことでございます。あと問題があるのは、やっぱり訪問しまして、その家の状況とかいうことがわかるわけで
ございますので、そういうところからフォローが必要だとか、それからお母さんの言動とかですね、体調など
も聞きますので、そこから精神的なものも含めて伺うということから、その結果保健師が、保健師なり助産士
が気づいてくるということでございます。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
可能性がないとは確かに言いませんけれども、第1子を順調に何もひっかからずにきちんと子育てができた
方、同じように2人目もしっかりできている方が確かに多いと思いますので―ただ第1子に関しても、第
2子に関してもですね、これから全戸訪問の率というのは、このまま継続していっていただきたいことであり
ますし、それからやはり留守だった場合なんですけれども、電話で先ほど対忚ということでしたけども、虐待
を見落とす原因に、やっぱり見落としというのがあります。ですから目視でですね、必ず時間がかかっても確
認していただいて、その家の人間と何とか接触を試みていただく努力は継続してやっていっていただければと
思います。
今胎児期の問題、それから乳幼児の問題ということで幾つかお伺いしていきましたが、次は養育者の状況、
つまり家族形態について、お伺いさしていただきたいと思います。
昨年の児童虐待の加害者の家族形態について、实の両親がそろっている、これが47%。それから離婚、また
未婚によるひとり親、または内縁関係、こういったものを合わせると約42%強になります。要するに両親がそ
ろっている家庭と、どちらか一方しかいない場合とではですね、データ上では約半々に近い数字が出ておりま
す。そして加害者の約7割が实の母親という数字も出ておりますので、ぜひ母子家庭、それから最近非常にふ
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えている父子家庭についてもお尋ねさしていただければと思います。
この母子家庭、それから最近ふえている父子家庭に触れるに当たりですね、冒頭申しておきますが、児童虐
待加害者の家族形態がですね、両親がそろっている場合と、それから母子家庭、父子家庭などの片親の家庭の
率が半々であるということを踏まえて、实際数字上も出ていることからお尋ねさしていただくのであって、決
して母子家庭、父子家庭だから児童虐待の加害者の予備の親であるとか、そういった認識で決してお尋ねさし
ていただくのではありません。
私もそうですが、母子家庭における生活の厳しさというのは本当に大変であり、子供からしてみれば親の勝
手な離婚であったり、そういった中で多大なる影響もある中で、年々母子家庭の生活というのはですね、苦し
さから抜け出せずに、容易ではなく、働いても働いても生活が楽にならない。そして大きなストレスから子供
に虐待を加えてしまうというケースが实際あるのも、現实問題として事实です。それを踏まえて2点お尋ねさ
していただきます。
1点目はですね、東大和市は他市に比べ母子家庭率が高いというふうにちょっとお伺いさせていただきまし
た。实際の数字を教えていただけますでしょうか。また母子家庭率が数字上もし高いということであれば、市
としてなぜなのかという考察がですね、もしできているようであれば教えていただきたいということが1点目。
それから2点目は、この多摩地域でですね、東大和市の母子家庭率というのが、データ上どの辺の位置にい
るのかということがわかれば教えていただけますでしょうか。それが2点目です。
○児童福祉課長(町田誠二君) 母子家庭率ということなんですが、児童福祉課としまして把握していますのは、
児童扶養手当の切り口から把握している部分があります。それによりますと、11月1日現在で東大和市の世帯
数が3万4,128世帯、うち770世帯が児童扶養手当の対象となっております。
2点目のなぜ多いのかということなんですが、いろいろ言われていますが、实際にその原因について検証し
たことはございません。例えば保育園が多いとかですね、そういうことで言われたことはありますが、实際に
は検証してはございません。
多摩地域でどの辺に位置するのかということなんですが、26市の中では2.26%ということで5位になってお
ります。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
11月現在で3万4,128世帯のうち770世帯が母子家庭、生活を支援する児童扶養手当の受給者だということで
あり、26市の中でもやはり5位ということでございますが、確かに人口に比べれば保育園の数も非常に充实し
ておりますので、そういったことももしかしたら一つの理由かもしれませんし、ぜひ今後―どうしても離
婚率も上がっておりますし、それから母子家庭の比率というのが減っていく理由も余り見当たりませんので、
ふえていく傾向もやはり強いのかなというふうに思います。いろいろどうしてもそこからつながっていくこと
がありますので、市としてなぜなのかという答えがありましたらということでお伺いさしていただきましたが、
今後ぜひ調査していただければありがたいですし、必要じゃないかというふうにも考えておりますので、そこ
は要望さしていただきたいと思います。
母子家庭の生活を支援するための児童扶養手当の受給者が、確かに全国で98万人以上に上がることが明らか
になっています。それから先ほど尐し申しましたが、年間の離婚件数も1999年から2006年にかけて約25万件以
上と高い水準になっています。ですから必然的に母子家庭がふえる結果とも、それから父子家庭がふえる結果
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ともなっています。
また同時期の母子家庭の意識調査においても、やや苦しい、それから大変に苦しいとの回答が約8割を占め
ています。所得に関しても、平均所得230万円ちょっとと全世帯の平均に比べてもやはり大変に低いことがわ
かります。その中でも、昨年児童虐待で加害者となった家族の経済状況としては、生活保護世帯であったり市
町村民税の非課税世帯、それから均等割世帯を合わせると55%近くを超えるなど、やはり大変に苦しく困難な
状況というのは数字からも読み取れます。こうした母子家庭の苦しい現状があるにもかかわらず、一部母子家
庭を対象にした児童扶養手当の削減という話も新聞で出ておりましたが、それから削減するかわりに就業支援
制度というものを国は打ち出しておりますが、母子家庭の实態に全く合っていないという現場からの不満の声
も多く上がっているそうです。
そして余り知られてもいませんが、父子家庭、つまりシングルファーザーの家庭ですが、現在20万人近くい
るというデータがあります。父子家庭に関しては母子家庭に比べて社会の認知度もまだまだなく、行政からの
支援も全くない状況であります。虐待の加害者として見てもですね、实の母親が7割、次いで实の父親が2割
近いと、次いでの数字になっています。
そこで2点だけお伺いさせていただきます。
1点目として、恐らく父子家庭のデータなどというものは、公的支援がありませんから東大和市にもデータ
はないと思われます。しかし年々離婚率もウナギ登りで上がっており、实態をしっかりとアンケート等などで
調べていく時期にきたのではないかと考えておりますが、いかがでしょうかというお伺いが1点目。
それから2点目として、子供に情があっても、やはり働いても楽にならないストレスが子供にいってしまい、
児童虐待につながってしまうケースというのがやはり多くあります。反面児童扶養手当の削減の話であったり、
母子家庭の置かれている状況というのは非常に苦しいという現状があります。何か市で支援できるようなお考
えであったり、今後そういう考えがあるということがもしあれば御答弁いただければと思います。それが2点
目です。
○福祉部長(榎本 豊君) 父子家庭のデータというのは、御質問者おっしゃるとおりなかなか手元にはござい
ません。今後アンケート等をですね、担当部では保育園等を抱えておりますので、そういうような中でやって
いくことも検討していこうかなと考えているところでございます。
それから今後の支援ですけれども、なかなか市で単独の支援というのは難しいところでございますけれども、
これにつきましても今後研究させていただきたいと考えております。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
今20万件というふうに申させていただきましたが、保育園でですね、やはりまだまだ時代が進んだとはいえ
ですね、父親が保育園の規定時間内に迎えに行けることを毎日毎日許してくれる企業というのはそんなに多く
ないと思います。ですけれども父子家庭が、何らかの形でやはり経済力があるから父親が引き取るというケー
スも多くございます。ですからなかなか目に見えない部分でありますが、保育園が多いという利点もあります
ので、それから保育園に私も通わせていますが、实際シングルファーザーの方もいらっしゃいますので大変だ
という思いがある方も、ほかの園に関しても多くあると思いますので、アンケートという機会がもしあってで
すね、そういう項目を加えていただけるんであれば加えていただきたいということも要望させていただきたい
と思います。
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それから今回は児童虐待についての質問ですので、いわゆるDVですね、ドメスティックバイオレンスにつ
いては直接お聞きはいたしませんが、しかしその児童虐待とDVの関連の連鎖、暴力の連鎖ということについ
てだけは確認させていただきたくお尋ねいたします。
配偶者や恋人に対する暴力―DVに関しては、児童虐待ともども、本当に近年皆さんに知られるように
なり、DVに関しても内外を問わず、この議会でも問題提起をなさっている議員さんもいらっしゃる中で、児
童虐待と同じく家庭という密审の中で起きるという被害状況という意味合いではまだまだ理解されていない、
それから見えないという部分が多くあるというふうに伺っています。
それから一般的にDVに関する三つの例があると言われています。それは加害者、要するにそこの父親から
母親にやるDV、それから母親が父親に関してやるDV、要するに加害者が被害者に対してDVを行う。その
DVを受けている被害者が、DVに対してのストレスが爆発し、同じようにそのストレスを我が子にぶつけて
しまう、そして児童虐待につながる、こういった例がまず1点としてあります。
それから二つ目の例としてはですね、DVの加害者としては、往々にして、新聞にもありましたが、やっぱ
りすべてを支配しようとする傾向が大変に強く、DVと児童虐待というのは同じように多発的に起きているこ
とが多くてですね、加害者が被害者、それから児童に対してDVを行う、それがやはり非常に多いというふう
に言われています。
それから児童虐待のケースでいえば三つ目の例として、加害者が、例えば父親が母親に対してDVを行う。
それを日常的に子供が目撃してしまう。いわゆる心理的虐待、こういうのもやはりDVを受けている家庭には
日常的にあるということも伺っております。
児童虐待の四つの定義の中の一つに、先ほど申しました心理的虐待というのがあります。子供の目の前で配
偶者やその他の家族に対して暴力を振るうというものです。DVが原因で母親とともに一時保護した幼児のD
Vの影響を調べたところですね、いわゆる心的外傷ストレス障害、PTSDを発症する子供、それから攻撃的
な子供など、保護された子供全員が親の暴力を見たり聞いたりして、半数以上がDV加害者から精神的、身体
的暴力を受けていたと調査結果があります。
また児童虐待防止法とDV防止法と法律も違いますし、恐らく東大和市の対忚、そして相談窓口も違うよう
に思います。そこで2点お尋ねさしていただきますが、1点目は東大和市においては児童虐待に関しては対忚
窓口は児童福祉課だと思われます。それからDVに関しては、前の議会の答弁によると生活福祉課が担当にな
っていると思いますが、現状もそのような対忚窓口という認識でよろしいのでしょうかというのがまず1点目
です。
それから2点目に関しては、児童虐待に関しても、DVに関しても、そういった事例が起きた、またその可
能性という段階で、児童虐待の件のときと同じようにDV、児童虐待も連鎖して行われているんじゃないかと
いうことの調査する取り組みは行われているのか。そしてまた児童福祉課と生活福祉課と、たしか部署は隣同
士だったと思いますが、課は違うのでしっかりとした児童虐待とDVという、イコールのしっかりとした連携
はとれていらっしゃるのでしょうか。そういったまた連携がうまくいったというようなですね、もし例があっ
たら教えていただきたいのと、データはないかもしれませんが、19件―先ほど数字として上がりましたが、
その中でDVも一緒に発症していたという例がもしありましたら教えていただきたいと思います。それが2点
目です。
○児童福祉課長(町田誠二君) DVとの関連でございますが、おっしゃいましたように虐待の原因は決して一
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つじゃありません。幾つかの要因が重なり合って生じる場合が多いわけですが、DVもその一つで児童虐待に
絡んでいるケースがあります。
まず窓口についてなんですが、母子については生活福祉課、児童虐待については児童福祉課となっておりま
すが、相談ケースがあった場合については絶えずそちらと連携して対忚しております。
それから昨年の19件の中にDV絡みがあったかどうかということなんですが、正式にDVとは記載しており
ませんが、家庭内暴力であるとか母の暴力だとか父母の暴力等がございますので、その辺では関連があるかな
とは思っております。個別のケースの中では、それぞれDVがあるものについては、そういう形で記録をとっ
て関係部署と絶えず連携をとりながら対忚しております。
以上でございます。
○議長(佐村明美君) ここで午後1時30分まで休憩いたします。
午前11時52分 休憩
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午後 1時30分 開議
○議長(佐村明美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○12番(蜂須賀千雅君) それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
先ほど児童虐待とDVの連鎖というところまで確認さしていただきました。それで先ほども申しましたが、
児童虐待とDVに関してはやはりかなりの確率で可能性がありますので、ある程度疑いの目で見ていただいて
ですね、状況把握を絶対に漏らさないということを意識していただいて、それから先ほど課が違いますけど、
きっちり連携しているということですので、それもいま一度、そういった状況に忚じたマニュアルみたいなも
のが今、そういった―例えばDVと児童虐待のイコールのケースになった場合の、課が違うんですけれど
も、そういったマニュアルみたいのは両課であったりするんでしょうか。
○児童福祉課長(町田誠二君) マニュアルにつきましてはですね、現在児童虐待防止ネットワークの部会の中
でですね、マニュアルづくりを現在進めているところです。今までで2回ほど検討をしております。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。後ほどそのネットワークに関しても質問さしていただき
ます。
それで今後そういった複雑なケースもふえてまいりますし、もともとがそういった形でDVと児童虐待とい
う連鎖に関しては疑いも強いものですから、会の方でもそういったマニュアルをしっかりつくっていただくよ
うお願いしたいと思います。
それから今度児童虐待と地域、それから自治会についてですね、児童虐待の地域、自治会での気づきという
ものについてお聞きさせていただきたいと思います。
今月1日に中央公民館の方で、地域交流フェアと題してイベントが開催されました。私も2部の方に、尐し
おくれて拝聴さしていただきましたが、新聞の方にも市内の自治会の加入率が、2000年に建設ラッシュなどで
50%を割り込み、それから2005年には42%ちょっとまで低下したという記事がありました。それから自治会自
体も存在しない区域の世帯数も年々ふえ、全体の22%超を占めるようになったという話もあります。今回は児
童虐待ですので自治会に関しては細かくは聞きませんが、要するに地域で子供を育て、そして地域で子供を守
るという、昔あったそういった原点に戻り、地域で児童虐待に関しても早期発見することも重要でないかと考
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えております。
虐待のですね、地域での早期発見に関しては、三つの不自然ということが言われています。まず一つ目とし
てはですね、もう加害者となる親が地域の中でも既に不自然である。中の理由としてはですね、子供に対する
さまざまな状態に関する質問に関しても説明が不十分であったり、それから人とのかかわりを避けようとして
地域で孤立している。それから子供がけがや病気でも、あそこの子供は医者に見せようとしないというふうな
うわさも立っている。それから、まず子供に会わせない。それから小さな子供を置いたまま頻繁に外出してい
る。夜中に家で乳児や乳幼児のみの泣き声が聞こえるなど、こういった事例が児童虐待で亡くなった地域で、
後々そういったものを近所で調査すると、そういった結果があるというふうに聞いています。
それから同じように二つ目としては、被害を受けている子供が不自然であると。まず不自然な傷が多い。こ
れは身体的なことです。それから不自然な時間にですね、夜遅くに徘回をしている。それから衣服や体、それ
から何日もおふろに入ってなくて髪の毛が不潔である。それからいつもおなかをすかしている。そういったこ
とも地域、それから自治会、近所で見つけられることであると思っております。
それから三つ目としては、親子関係が明らかに見て不自然である。親の子供を見る目がものすごく鋭い。そ
れから人前にもかかわらず、子供に罵声を浴びせかける。それからお互いがですね、一緒に歩いているにもか
かわらず全く視線を合わせない。それから子供への態度が冷たい。それから子供をたたく音や叫び声が夜通し
聞こえるなど―東大和市だけでなく自治会の加入率に関してはどの自治体も大変に厳しい状態であるとい
う中で、また今の御時世、隣にだれが住んでいるかわからない、また住んでいるが全く面識がないなどという
のが多く見られる地域もあるそうです。
今三つの不自然という形でお伝えいたしましたが、加害者になるかもしれない、被害者になってしまうかも
しれない人間から、やはり地域に関してもこれだけのサインを発しているわけです。やはり私は行政としても
ですね、いま一度、市や児童相談所に通告をするという大切さを認知していただく機会をですね、ぜひつくる
べきだと考えています。それはあなたが、あなたたち自身が、本当に近所の子供を救えるんですよという認識
のもとに、児童相談所、市役所に相談、通告することの大切さをですね、改めて知っていただく機会を設けて
いただくべきではないかということがあります。
改正もいたしまして、通告は、例えば確証がなくても可能であることや、通告者の秘密はしっかり守られる
こと、それから通告義務に関しては医師や公務員の守秘義務違反には当たらないことだと、わかっているよう
でもなかなか認識不足の方も多いという現状があろうかと思います。
1点お尋ねさしていただきますが、市役所の出前講座などを通じてですね、直接市民の皆様に児童虐待の現
状、それから地域による児童虐待の気づきについて、講演などを開催していただくことはできますでしょうか。
もう既にこういった運動をしているということであれば、そういったお答えでも構いません。お願いいたしま
す。
○福祉部長(榎本 豊君) 現在のところ児童虐待防止ネットワークというような組織がございます。その中で
は、啓蒙活動ということで、ことしも先月オレンジリボン運動ということを展開したところでございますけれ
ども、それを含めまして、さらに市民に対してPRする機会、その協議会を通じまして、さらに発展していく
よう検討したいと考えているところでございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございます。
どうでしょうね。なかなかすぐにやれということはあれかもしれませんけども、ぜひ前向きにきちんと自治
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会に足を運んでですね、出前講座という形で児童虐待の大切さを伝えていただく会をですね、自治会も多いで
すから一遍にはそれできません。ですけれども、きちんとプランニングしていただいてやっていただくという
ことは可能ですか。できるかできないかでお答えいただければとは思うんですけれども。
○福祉部長(榎本 豊君) 今年度から職員の出前講座を開始したところでございます。子ども家庭支援センタ
ーがございますので、その中でメニューとして登録いたしまして、活用をPRするような形で検討したいと考
えております。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。きちんとやっていただけるというお答えをいただいたと
思いますので、積極的に市側から働きかけて、实施に向けて動き出していただきたいです。それから児童虐待
撲滅に向けてですね、地域からも活発な活動が必要であるというふうに思いますので、ぜひともお願いしたい
と思います。
それから昨年の児童虐待の死亡者のうちですね、せっかく市町村などの関係機関が、見守りなどにより接点
を持ちながら、支援の必要なしと判断してしまい、市町村が児童虐待に関して児童相談所に、例えば見守りと
して判断してしまって通告しなかったケースが、实際に死亡者のうち4割近くあったそうです。つまり事前に
加害者になるかもしれない相手に接触をしながらですね、その方々がどういった判断をしたかわからないんで
すけれども、見逃してしまったということです。要するに未然に防げたかもしれない。未来あふれる大切な命
です。東大和市にはですね、児童虐待防止に向けたネットワーク、虐待防止ネットワークが平成17年に発足さ
れ活動されて行われているということですが、いかにリスクの高いケースを適切に判断し児童相談所につない
でいく、それで自分たちで見守っていくということが重要な課題であるとも言われています。要するに児童虐
待だと、かもしれないという可能性があって、見守りと見守りじゃない状態にするということも、非常に判断
材料としては難しいのかもしれませんけれども、リスクの高いケースをやっぱり適切に判断するということが
大事であろうかと思っています。
先ほど御答弁いただいたかもしれませんが、ネットワークの問題点ですね、よく言われていましたのが、ネ
ットワークの組織は立ち上がったんだけれども、その中で議題に対しても、その責任の所在がですね、例えば
あいまいになりやすいだとか、情報の共有がネットワークの中でも、ケース全体の進捗状況が全体で把握しづ
らい。それから三つ目としては、メンバーの相互連絡調整が困難となりやすいなど、さまざまな幾つかの問題
点が提起されていましたが、こういった問題を出さないためにも、今年度中に児童虐待法の中でですね、協議
会というしっかりとした位置づけの中で、要保護児童対策地域協議会の移行に向けて東大和市も動かれている
と伺っております。
それを踏まえて2点ほどお尋ねいたしますが、まず1点目がですね、その移行に向けた实施のスケジュール
をまず教えてくださいというのが1点目です。
それから2点目として、移行することによってですね、今回の児童虐待防止に向けてどのような効果が得ら
れるのかということをお答えいただければと思います。それが2点目です。
○福祉部長(榎本 豊君) 現在児童虐待防止ネットワークの中の児童虐待防止協議会というのがございまして、
それを発展させまして、今度児童福祉法に今規定されております要保護児童対策地域協議会を発足する準備を
しているところでございます。今年度中の発足ということで、現在要綱の制定を急いでいるところでございま
して、年明け、今年度中に、来年ですね、年明け早々には発足する準備でおるところでございます。
発足した場合に、今までの虐待防止協議会と異なるところは、法律等、人権擁護に関する専門家というとこ
-85-
ろで、人権擁護委員をメンバーとして入れているところが多いというところでございますので、当市でもその
ような形で準備をしているところでございます。やはり先ほど議員がおっしゃったようにですね、やはり情報
の集約、それから適切な援助方針の策定や役割分担、援助の進行管理ができるというところが大きいのかなと
思っております。さらに今まで以上に各機関がですね、それぞれその特色を生かしながら責任を持って要保護
児童とその家庭を、その生活圏内で援助ができるというところが大きなところかなと思っているところでござ
います。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
そうですね、この年度中にですね、移行計画のある要保護児童対策地域協議会、ぜひとも实効性のある協議
会にしていただきたいと考えています。
よくそのネットワークの―この会も3層構造と言われております代表者会議、それから实例实務者会議、
個別検討会議の密な情報の共有と、それからケースマネジメントですね、進捗状況等の把握と調整をしっかり
行っていただきまして、各委員同士の責任のある積極的なかかわりとですね、それからなおかつ個人情報のし
っかりとした保護を切にお願いできればと思います。
それから子ども家庭支援センターの事業概要、平成19年度も見さしていただいたんですけれども、实施計画
にあります虐待対策ワーカーの設置ですか、要するに21年度に先駆型の子ども家庭支援センターに移行するこ
とが計画にあるそうですが、こちらに関してのもしスケジュール等、詳しい内容がわかりましたら教えていた
だけますでしょうか。
○福祉部長(榎本 豊君) 現在先駆型子ども家庭支援センターへの移行ということで、今検討しているところ
でございますけれども、实施計画の中では21年度に移行ということで進めております。議員がおっしゃったよ
うに、虐待の専門ワーカーをつける等、現在の家庭支援センターよりさらに一歩踏み出た事業並びに支援がで
きるものと、期待をできるものだと思っております。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。この先駆型に移行するに当たってですね、また別の機会
にじっくりと質問さしていただきたいと思いますので、この件に関してはよろしくお願いしたいと思います。
今回冒頭から児童虐待についてですね、児童虐待に関与してしまう加害者の背景にある問題について、そし
てその支援についてお伺いしてきました。胎児期の問題、それから乳幼児期の問題、養育者の状況、それから
経済的状況、母子家庭、父子家庭の問題、それから児童虐待とDVの連鎖、それから児童虐待の地域への気づ
き、それから虐待防止ネットワークから要保護児童対策地域協議会への移行についてとさまざま確認さしてい
ただきました。
それで2点ほど御提案というかお願いがあるんですけれども、昨年の死亡事故の約4割がゼロ歳児であると
の調査結果があります。そして10代、20代の比較的若い、また晩婚化も進んでおりますので、お子さんの初め
ての出産に多くの母親と父親が感じている調査結果がございます。最近の子育てにいえることですが、子供を
おなかの中で授かったときから乳児に対する幻想、期待、そして失望が、虐待、そしてそれに類似した気持ち
を生み出すともいわれています。
それは要するに尐子高齢化の中で、こういった調査結果もあります。自分の子供が産まれるまでに、小さい
子供に御飯を食べさせたりおむつをかえたりした経験はありますかという問いに、よくあった、また尐しあっ
-86-
たが44%、それから全くしたことがないという結果がですね、56%の結果が出ています。それからまた、ふだ
ん世間話や赤ちゃんの話をする人が近所にいますかという問いにはですね、赤ちゃんが4カ月の親は全くいな
いが34%、それから1人から2人いますよという答えが34%です。
つまりですね、やはりそういった経験がないんですね。私も若い方の世代ですけど、昔は御近所に赤ちゃん
がいて、やはり地域で子供を育て見守っていくということがあったときには、こういった結果はなかったと思
うんですけれども、簡単に申しますと保護者の未熟さがやっぱり引き金になっているケースも非常にふえてい
ます。単純に若い世代は、おなかに赤ちゃんがいるうちは夫婦そろって喜んで、かわいいかわいいなどと縫い
ぐるみを扱うような思いで夫婦そろっていたのが、いざ出産を迎えます。それで1週間ほど産婦人科に入院し
て自宅に戻った途端にですね、赤ちゃんは理由もわからずにわあわあと泣き、その赤ちゃんの対忚にあたふた
したり、それから2時間置きのミルクにですね、睡眠不足と夫婦そろっての疲労の極限に達してしまい、夫婦
げんかによるストレス、それから平日は御主人は仕事でいなくなれば母親ひとり孤独の毎日に、日々成長する
赤ちゃんに経験が全くありませんので、全く対忚できずに産後うつに近い状態になってしまい、それから身体
的虐待、育児放棄、ネグレクトに陥ってしまう。
そうはいってもですね、やはり实際虐待をする線を越えてしまうというのは、本当にわずかな人間かもしれ
ません。しかし实家も遠くですね、両親の協力が得られない夫婦、母親は虐待する線は越えなくても、やはり
子供を育てるに当たって2時間置きのミルクであったり、やはり寝不足、そういったもので疲労こんぱいです
ね。このような線は越えなくても、虐待の感情を抱いたことがある方はですね、やっぱりどの親も皆さんいる
と思うんですね、寝不足に負けてしまって。
要はおなかの中にいるときから、幻想もいいけれども、現实的に人間を育てることの一歩をですね、尐しで
も赤ちゃんに触れ合うということをさせる簡単なことからですね、行政が提供することを考えていただきたい
ということがお願いであります。
これは实は1点目がですね、先ほども人口の割には保育園がしっかりと15園存在しています。生後3カ月か
らどこの保育園も預かりを始めているはずです。そのときにですね、母子手帳を発行するときに、乳児体験チ
ケットみたいなものを作成していただいてですね、おなかにまだ赤ちゃんがいる胎児期のお母さん、それでお
父さんたちにですね、当然しっかりとマスクをして、頭にはネットをかぶって、手はしっかりと消毒をしてで
すね、实際に保育園に行き、それで实際に生きている赤ちゃんにですね、看護師必ず1人ついていますから、
赤ちゃんに实際にミルクをあげる体験、それから实際におむつを交換させる体験などを通じてですね、こんな
に生身の赤ちゃんは大変なんだということをやはり体験させることもですね、今この時代、ギャップの解消に
貴重な経験になると思うんですね。やはり望まない妊娠がふえているということもありますけれども、やはり
ギャップというのが、めでたいことに出産できてもですね、やっぱりおなかにいるうちと外に出てからで親の
大変さは違いますので、こんなに子供を育てるのは大変なんだよという経験をさせる一環としてですね、この
保育園を使ってこういったことを経験させてみるというようなことを、ぜひとも取り組んでいただければと思
うんですけれども、どうでしょう。その辺いかがでしょうか。
○福祉部長(榎本 豊君) 今蜂須賀議員からいい御提案をいただきましたので、やはり保育園と健康課と同じ
部の中でございますけれども、今後实施するにはいろいろな課題があるかと思いますけど、検討したいと考え
ておるところでございます。
以上です。
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○12番(蜂須賀千雅君) ぜひお願いいたします。どうしても、やっぱりギャップが非常に大きいと思います
ので、ぜひとも経験させることはやっぱり意味があることじゃないかなと思います。安全面のこともやっぱり
あるでしょうし。ただ人数を絞るなり、それから下にきちんとやわらかいものを敷くなり、それから看護師が
1人ついていますので、きっちりとその方にマン・ツー・マンで見ていただいて経験させるということの機会
があればですね、やっぱりそれは違ってくると思うんですね。今やっぱり一人っ子の家庭も多いので、全く赤
ちゃんに触れていないという親も多くいるんですね。そういったものも含めて経験させることも大切ですので、
どうか引き続き質問もしていきますが、また前向きに御検討いただければと思います。
それから2点目のお願いですけれども、オレンジリボンキャンペーン、恐らく部長さんたちは皆さん、こう
いったオレンジリボンをいただいている方も多いかと思いますが、これもこの間、日野市役所の方で積極的に
職員の方たちに配ってですね、ネームプレートのあたりにこのリボンをつけて理解を広げてもらうという運動
をしたそうです。当然市民の方からは、職員の皆さんがネームプレートのそばにオレンジリボンをつけてます
んで、それは何ですかという形でやっぱり話がそこから広がっていくこともあると思うんですね。ですから市
としてですね、全体でこういう運動をしています。撲滅に向けてやっていますよという姿勢を見せるためにも
ですね、このリボン自体はそんなにお金もかからないのか、配布されているのかちょっとわからないんですけ
れども、大してするものではないと思いますので、ぜひともその運動も来年の11月、同じように児童虐待防止
月間があると思いますので、推奨してみるお考えはありますでしょうか。
○福祉部長(榎本 豊君) ことしは支援センターを中心にやりまして、我々も福祉部の者は先月やってたんで
すけども、来年はさらに市民への周知並びに職員ですね、ちょっと周知期間が短かったというところが否めま
せんので、来年はその辺、早目から準備してですね、もう尐し皆さんにアピールしたいなと考えております。
以上でございます。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
恐らく東京都に言えばくれると思うんですね。恐らく職員分500個ぐらいはくれるはずですので、ぜひとも
この1カ月間、こういった運動を積極的に、来年の10月ぐらいにはこうして動いていただいて、職員の皆様に、
つけるつけないは皆さん個人でありますでしょうけれども、つけてくださいという推奨を進めていただきたい
なと思います。
それから虐待についての最後の3点目ですが、先ほど父子家庭が、私20万件ほどふえている、それから今後
もふえる傾向があるということをお話しさせていただきました。实際保育園の方で、そのアンケートの方で、
前向きに考えていきたいというような部長さんからも御答弁をいただきましたが、实際保育園に入園するに当
たってですね、かなり細かい家庭の状況の報告書みたいのをたしか提出しているはずです。それでそのときに、
例えば片方しか親がいなければ、その理由までたしか書かされたはずだったんですけれども、そういったもの
を精査してしっかりチェックをしていけば、母子家庭、それから父子家庭の状況というのは恐らく把握できて、
そのデータというのも間違いなくそろうはずだと思うんですけれども、そういったものを精査してきちんとデ
ータ化していただくお考えはありますでしょうか、ぜひとも要望としてお願いしたいんですけども、いかがで
しょうか。
○福祉部長(榎本 豊君) 蜂須賀議員今おっしゃったように、保育園の入園、さらには継続の手続の―毎
年でしょうか、家庭状況報告書というところで非常にお父さんお母さんの状況というのはお聞きしております。
それを保育の方の担当でやるのか、またそれを集計いたしまして、子ども家庭支援センターの方からのアンケ
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ートのお願いというのは可能かと思いますので、实現するに当たってちょっと検討したいなと今思っていると
ころでございます。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。それではしていただけるというような理解をいたしまし
たので、きちんとお願いしたいと思います。
また児童虐待については、今後とも継続して質問さしていただきますのでよろしくお願いいたします。
時間も余りないんですが、それから市民運動会について、じゃあ移らしていただきたいと思います。
先ほど教育長の答弁でも、ことし38回目の市民運動会を迎え、昨年がたしか1,200名だったと思います。そ
れでことしは1,400名近い参加者があり、私はまずまずの成功だったと思い、その中で質問さしていただきま
すが、毎年企画運営委員会の方で課題となっているそうですが、地域からの参加者をいかにふやすかという点
がですね、やはり問題として尽きるそうですが、ことし200名ほど微増しておりますが、何か参加者の確保方
法に違いがあったのか、新たな参加者の確保の方法があったのかを教えていただけますでしょうか。
○社会教育部長(窪田きく江君) 例年PRについては同じような方法をとってございますが、今年度、新たな
取り組みといたしましては、自治会を組織してない地域で、大きなマンションが建ちました。具体的にはユニ
オンガーデンとグランシティ玉川上水なんですけれども、自治会組織がないところですが、運動会に参加する
ことができますので、ぜひお越しくださいという声かけと、それからポスターの掲示をお願いいたしました。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
そうですね、そういった形で、それで今までと同じように体育協会の加盟団体の皆様にお願いしたり、自治
会の方にお願いしたり、恐らくスポーツ団体の方にも幅広くお願いしている、そういった活動で人数がふえた
と思います。その中でですね、民間保育園、民間幼稚園、それから公立保育園の親に向けてはどういった活動
をしてきたのか教えてください。
○社会教育部長(窪田きく江君) 失礼いたしました。新たな取り組みで御説明をすればよかった、ちょっと落
としてしまいました。
实は企画運営委員会の中で、小さいお子さんに参加していただくためには、やはり幼稚園、保育園にお願い
した方がいいだろうという意見がございまして、市内の幼稚園、保育園にチラシの配布をお願いいたしました。
そちらに通っているお子さんにチラシを家に持って帰っていただきました。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) ありがとうございました。
そうですね、私も保育園の方でチラシを受け取りましたが、日曜日開催なんですけれども、結構保育園のお
母さんたち、やはり参加者を募るに当たっては、やっぱり保育園、幼稚園のお母さんたちを巻き込んだ方がで
すね、子供が来れば親は必ず来ますので、もっと積極的にやっていただければ多くふえると思うんですね。保
育園に入園したときに父母会がありまして、その中でさまざまな係を皆さん任せられるんですね。ですから市
内にある15の保育園すべてに要望してですね、その中に市民運動会の係という形でぜひ募っていただいて、究
極をいえば、例えば保育園同士の何か競技でもできたりですね、出し物ができるような機会があれば私はいい
と思うんですね。これは日曜日だから保育園に要望するのは、というお考えがもしかしたらあるのかもしれま
せんけれども、父母会の方でもですね、例えば日曜日、校庭、グラウンドを借りてですね、催し物だったり、
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やっぱり内容がおもしろいとお母さんたちはたくさん集まってくれますので、私は参加してですね、子供たち
が非常に触れ合える競技が多かったものですから、それから景品も多かったので、子供たちは非常に喜んで帰
りましたので、ぜひともそういったことを検討していただければと思いますし、来年度に向けて早速やってい
ただければと思います。
それから企画運営委員ということで、設置要綱で教育委員会の方が何名だとか、こういった設置要綱が今手
元にありますけれども、この方たちの平均の年齢はお幾つぐらいの方なんでしょうか、皆さん。
○社会教育部長(窪田きく江君) 申しわけございません。委員さんの年齢は、ちょっと職務に直接関係ないの
で把握いたしておりません。申しわけございません。
○12番(蜂須賀千雅君) 聞いた理由はですね、恐らく20代の方とか30代の方というのは余りいらっしゃらな
いのかなというふうに勝手に今思ったんですけれども。(発言する者あり)いないのかなと思います。要する
にですね、今若い議員の中でもよく話をするんですけど、やっぱり運動会に関していろんな提案があるんです
ね、恐らく。ですから私は企画委員の中に、ぜひ市民公募で20代代表、30代代表、40代代表という形でですね、
いつも同じ、集まっている体育関係に関係している人たちと頭を突き合わして案を出すのも、もちろんそれも
立派なことです。ですけども、全く市民の方から企画運営委員を市民公募してやることも、やっぱり一つの新
しい空気を入れることによっていろんな提案が出てくると思うんですね。
私は競技性があることも、好きな方もいらっしゃるでしょうし、私みたく親子が一緒に触れ合う競技が多い
方がいいという方もいると思います。結果やっぱり市民の方たちが多く触れ合える機会が、たくさんの方が集
まってできればいいと思いますので、市民公募による企画運営委員に関してですね、ぜひとも来年度からお考
えいただければと思うんですけども、できるかできないか、できればお答えいただければと思います。
○社会教育部長(窪田きく江君) 今蜂須賀議員おっしゃいましたように、市民体育大会企画運営委員会設置要
綱がございます。その設置要綱の中に、会長が必要と認めた者若干名という枠がございますので、そのあたり
で先ほど御提案いただいた保育園、幼稚園の父母会の方とか、あるいは若い方の公募についてちょっと調べて
みたいと思います。
○12番(蜂須賀千雅君) ぜひお願いいたします。私もですね、ここに今要綱があるんですけれども、そうで
す、会長が認めた者が若干名という内容の設置要綱がありますんで、ぜひとも、それを今部長さんの方からも
していただけるというような話でしたので、ぜひ来年度に向けてお願いできればと思います。
時間も余りありませんので、運動場施設についてちょっと1点だけ確認さしてください。
小・中学校のですね、私サッカークラブとソフトボールのクラブからちょっと、ぜひ要望してくれって言わ
れたんですけど、一度総合計画にも昔載ったんですけれども、校庭の夜間照明についてですね、どのような経
過になっているのかということだけちょっと教えていただけますでしょうか。
○社会教育部長(窪田きく江君) 第三次基本計画の中に、夜間照明を設置するという項目が載っております。
現在市内の小・中学校全校に防犯灯という形ですが設置はされております。
以上です。
○12番(蜂須賀千雅君) 要するにソフトボールでいえば内野が照らせるぐらい、それからサッカーであれば
ですね、ある程度、半面使えるぐらいのですね、私は上仲原公園みたく鉄塔を建ててというまではね、当然お
金もかかりますから要望するつもりはないんですけれども、ライトにもやはりいろんな種類がありますので、
ちっちゃくても明るいものがあったりしますんで、そういったものをぜひ考えていただければと思います。
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もう時間もありませんので、今回児童虐待にほとんどの時間を費やしてしまいましたがですね、やはり加害
者も被害者も出しているサインというものをですね、ぜひ見逃さないでいただきたいと思います。子供はです
ね、次世代を担う社会の宝ですから、こうした不幸を繰り返さないためにもしっかりとした体制づくりをお願
いしたいと思います。今後継続して質問さしていただきたいと思います。
一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(佐村明美君) 以上で、蜂須賀千雅議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 御殿谷 一 彦 君
○議長(佐村明美君) 次に、19番、御殿谷一彦議員を指名いたします。
〔19番 御殿谷一彦君 登壇〕
○19番(御殿谷一彦君) 議席番号19番、公明党、御殿谷一彦です。通告書に従い、一般質問を行います。
まず最初に、市民サービス向上のための職員の教育研修についてでございます。
質問の背景と課題から述べさしていただきます。
日本経済は、長引く不況と景気低迷を何とか脱しようともがいている状態にあります。新たな地方分権化の
流れの中で、地方財政も厳しい対忚を迫られていることは御存じのとおりでございます。このような中で市民
へのサービス向上、安心、安全な市政推進のために、我々議員はもちろん、サービス供給の主体であります市
の職員の方々の真剣な活動が必須であります。サービスの企画、立案、实施において、その主体である職員一
人一人が最強のサービス提供者であることが不可欠であると思います。一人一人のレベルアップが大変重要と
なっております。
そこで、市民へのサービス向上のための職員の教育研修への取り組み状況、方針をお伺いいたします。
1、職員教育計画はどのようになっているか、お伺いいたします。
アとして、指導・育成の方法。また部下の能力・適性の発見はどのようになされているか。モチベーション
―動機づけ、やる気でございますが、これを持たせるための工夫はされているか。
イとして、その考課は。評価でございます考課は、どのようにされているか、お伺いいたします。
2として、研修計画はどのようにされているか、お伺いいたします。
アとして、どのような研修を受けているのか。
イとして、研修受講後のフォロー。報告、レポート、周辺メンバーへの伝播等の対忚をお伺いいたします。
ウとして、实務に役立っているか。研修内容のチェックについて、お伺いいたします。
3番として、コンプライアンス―法令遵守、この指導はどのようにされているか、お伺いいたします。
アとして、内容、フォロー、チェックについて、お伺いいたします。
また、次に方向を変えましてスクールカウンセラーについて、お伺い申し上げます。
スクールカウンセラーの質問についての背景と課題について申し上げます。
教育の目的は人格の形成と子供の幸福にあります。子供たちの豊かな情緒や想像力をはぐくむために、公明
党は読み聞かせ運動、朝の10分読書運動等に取り組んでまいりました。こうした活動は全国に広がり、未来を
担う子供たちの人格形成に大きく寄与しております。しかしながら昨今では、いじめや不登校、教育格差とい
った問題がクローズアップされるとともに、教育現場や生活現場から悲痛な声が寄せられています。子供たち
が、先生が、苦しんで悩んでおります。
-91-
東大和市においては、さきの市長の市政施策方針で次のように述べられております。不登校対策につきまし
ては、市の訪問相談員を配置する中で、スクールカウンセラーやさわやか教育相談审、その他関係機関との連
携を強化し、不登校児童・生徒の増加傾向に歯どめをかけるとともに、児童・生徒に対する教育相談の一層の
充实に努めてまいります、と述べられております。大変スクールカウンセラーが頑張っております。
そこで、1、スクールカウンセラーはどのように配置されているか。
2、その活動实績について。
3、力ある要員を集めるためにどのように対忚しているか。
4、現状で足りているのか、をお伺いいたします。
この場での質問は以上といたします。再質問については自席からさせていただきます。
〔19番 御殿谷一彦君 降壇〕
〔市 長 尾 又 正 則 君 登壇〕
○市長(尾又正則君) 初めに、職員の教育研修への取り組み状況、方針でありますけれども、近年の社会環境
の急激な変化や地方分権の進展、さらに当市を取り巻く厳しい行財政環境の中、市民サービスを充实させるた
めには職員の能力を最大限に発揮させ、限られた人材を有効に活用することが必要であると考えております。
そこで、職員の能力開発や資質の向上を効果的に進めるため、平成20年4月1日を目途に東大和市人材育成基
本方針を検討しているところであります。
次に、職員の能力、適性の発見についてでございますが、勤務評定、異動申告書、ヒアリングなどにより、
職員の能力や適性の把握に努めております。
次に、モチベーションを持たせるための工夫でありますが、働きやすい職場環境を築くことが職員のモチベ
ーションを高めるための一つであると認識をしております。また職員に研修を受講させ、必要な知識の習得や
能力の向上を図ることによって、職務に対するモチベーションを高めております。
考課につきましては、現在年に1回勤務評定を实施し、職員の能力や適性の把握に使用しております。
研修計画の詳細につきましては、担当部長から後ほど説明をお願いします。
最後に、コンプライアンスの指導についてでございますが、私は職員に対して機会のあるごとに全体の奉仕
者として法令遵守を徹底する旨、強く指導しております。また今回の立野一丁目土地区画整理事業の不祥事に
つきましては、職員の法令遵守意識の欠如が原因の一つでありましたが、その再発防止策として部課長、係長、
担当者に対しまして、法令遵守を中心としました公務員倫理研修を实施いたしました。法令遵守意識の指導に
つきましては、継続的に繰り返して行うことが必要であると認識をしております。
次に、スクールカウンセラーの活動状況でありますけれども、今日子供たちを取り巻く環境が大変複雑にな
り、臨床心理に関して高度な専門知識、経験を持つスクールカウンセラーの活用は欠くことができない時代と
なっております。スクールカウンセラーの活用は、人間関係の悩みやいじめなど、学校生活への不適忚、進路
への不安などを受けとめ、子供に安心感を与える上で大きい役割を担っております。スクールカウンセラーの
具体的な活動状況等につきましては、教育委員会から後ほど答弁をお願いします。
以上であります。
〔市 長 尾 又 正 則 君 降壇〕
○教育長(佐久間栄昭君) スクールカウンセラーについて御説明さしていただきます。
御質問者からも、あるいは市長からもスクールカウンセラーの重要性が最近とみに増しているということの
-92-
お話がありましたが、そういうところをもとに今現在は、まず東京都の制度で各中学校5校に週1日ずつであ
りますけれども、配置されております。5人の人が週1日、各学校に来るということであります。これは児
童・生徒の教育上の問題や、保護者への対忚などを勘案してですね、市がですね、またそういうことも含めて、
市のスクールカウンセラーが、今中学校に3校ですね、週1日、市からも配置しております。したがいまして
東京都の制度で各校1人、それから中学校には3校、5校のうち3校は週1日回っているということでありま
す。それから、訪問教育相談でありますが、これは2人配置いたしまして、小・中学校全校ですね、これを巡
回し、主に不登校状態の児童・生徒の対忚に当たっているところであります。
次に、活動の实績でありますけれども、平成19年、ことし10月まででありますけれども、スクールカウンセ
ラーへの相談件数は2,049件に上っているところであります。活動の内容でありますけれども、スクールカウ
ンセラーは教育相談やケース会議での指導や助言、それから研修会での講師を務めていただくと。それから家
庭訪問等を行っております。一方訪問教育相談の方はですね、不登校の児童・生徒に関することを行っており
まして、児童・生徒の实態把握、それから児童・生徒の保護者の方への対忚、それからサポートルームに通級
している児童・生徒の面接等を行っているところであります。それからメンタルサポートスタッフを派遣する
ときのコーディネーター役なども行っておりまして、幅広く活動し、学校への支援に寄与しているという状況
であります。
次に、力ある人をどうやって集めているかということであります。東京都からは、派遣されているスクール
カウンセラーでありますので、なかなかだれをというわけにはいかないところもありますが、校長が日常の活
動状況を評価し、また本人と直接面接し、改善すべき点を検討し、いろいろ学校に合わして活動していただく。
あるいは改善すべき点は改善してもらっていると、そういう状況であります。そういうことで、資質の向上を
図っているというのが状況であります。
次に、市が採用しているスクールカウンセラーにつきましては、採用の際に論文と面接の試験を行いまして、
適任者を選考しております。スクールカウンセラーは、都と市で配置している年3回―東京都は年3回で
すね、連絡会を。それから市の方でも年2回ほど連絡会を開いて情報交換したり、研修したりしている状況で
あります。また他の関係機関にも加わってもらい情報交換し、あるいは具体的対策について検討すると、考え
たりしているという状況であります。
次に、現状で足りているかという御質問でございますけども、スクールカウンセラーの相談件数は年々増加
しておりまして、厳しい中で活動してもらっているというのが实情であります。また市が配置しているスクー
ルカウンセラーは、現在3校ですので、あと2校への配置も今後考えていく必要があるというふうに考えてお
ります。訪問教育相談員も、不登校児童・生徒の相談以外の相談―相談ケースもふえておりまして、活動
範囲がだんだん広がっているという状況であります。また特別支援教育がスタートしまして、発達障害に関す
る相談ケースも増加しております。これらに対する体制づくりをしていくということが、今後望まれていると
ころであります。東京都の制度もありますので、都へも实情を話したり申し入れたりしていきたいというふう
に考えているところであります。
以上でございます。
○総務部長(渡辺和之君) 研修計画の中で、現在行っている研修の内容でございますけれども、市では東京都
の市町村職員研修所が实施しております各階層ごとの一般研修、また職務に必要な实務研修などに職員を派遣
しております。これは府中市にある自治会館でございます。
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次に、講師等を招いて市独自の研修も实施しているところでございます。さらに希望に忚じまして、民間の
研修機関が行っている専門研修などにも職員を派遣し、市の現状を踏まえた研修を受講しているところでござ
います。
次に、研修受講後のレポートについてでございますけれども、研修受講後は復命書によりまして研修の成果
の発揮の方法あるいは研修内容等について報告をさせております。また周辺メンバーへの伝播ということにつ
いてでございますけれども、職場ごとで研修資料等を回覧しつつ、内容の共有化を図っているものと考えてい
るところでございます。
次に、研修内容のチェックといたしましては、復命書に研修内容や改善する点などを報告をさしております
ので、それらの内容を把握しまして、次回以降の研修の实施に役立っているところでございます。
以上です。
○議長(佐村明美君) ここで10分間休憩いたします。
午後 2時24分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後 2時34分 開議
○議長(佐村明美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○19番(御殿谷一彦君) 人材育成計画、大変今聞きましてうれしく思います。この新人材育成計画について
お尋ねいたします。
この目的、先ほど市長がおっしゃっておりましたけども、もう一度お聞かせください。また検討メンバーは、
どのようなメンバーでされているのか教えてください。またその検討内容について、わかりましたら教えてく
ださい。また来年の4月1日ということでございますけども、今後の検討スケジュール、实施までの検討スケ
ジュールについてお聞かせいただければと思います。
お願いいたします。
○総務部長(渡辺和之君) 何点か御質問いただきました。
まず市長の方から答弁がございましたように、現在市の人材育成の基本方針を作成するための検討を行って
おります。目的につきましては、市長の答弁と重複するところがございますけれども、尐子高齢化社会の進行
あるいは情報化社会の進展、環境問題の取り組みなど社会環境は急激に変化をしていると。それらの変化に対
忚し、市民の行政に対する意識やニーズも複雑多様化してきていると。また当市を取り巻く行財政環境も依然
として厳しい状況にあり、職員の削減あるいは給与構造の見直し、事務事業の民間委託、行財政改革を強力に
進め、限られた市の財源を有効に活用することが求められていると。このようなことから限られた人材を有効
に活用し、行政として最小の経費で最大の効果を上げられるよう、一人一人の職員の能力を最大限に発揮させ
るための取り組みが必要となっております。そこで職員の能力開発や資質の向上を効果的に推進するために、
東大和市人材育成基本方針を検討中でございます。
メンバーでございますけれども、15人のメンバーとなっております。私が策定委員会の委員長を務めさして
いただいております。各部の庶務担当課長が9人、公募の職員が5人、この公募の職員5人の内訳は、係長職
が2名、担当者が3名、計15人でございます。
内容につきましては、まず目指すべき職員像について現在検討しております。大きな枠としましては、高い
プロ意識と責任ある行動で、市民とともにあすの東大和市を切り開く職員を育てていくと。行政の運営に対し
-94-
ましては、さまざまな行政課題に対し長期的かつ大局的な視点で的確に対忚する職員を目指す。市民に対して
は、市民本位を第一に市民と協働する意識を持って行動する職員を目指しています。組織の一員として、行政
のプロとして、高い倫理観、使命感を持ち、常にチャレンジする職員を目指しているという部分が、目指すべ
き職員像として検討しております。
さらに職員として求められる意識、能力としましては、例えば倫理観、使命感あるいは市民本位の意識、チ
ャレンジ精神、コスト意識あるいはスピード意識、こういうものが検討されております。能力としましては、
職務遂行能力、企画立案能力、危機管理能力等々が挙げられております。さらに各階層ごとにですね、部長、
課長、係長、主任職という形で能力あるいは求められる意識、職員像を検討しております。
そこで具体的な施策につきましては、現在検討中でございますので項目だけ申し上げますと、職員研修の充
实、人事管理の適正化、組織の風土という部分、それから人材育成推進体制の整備、こういうことについて現
在検討を加えております。
既に委員会を立ち上げまして12回の会議を開催しております。来年の4月1日施行を目途にですね、来年の
3月までにまとめ上げたいというふうに思っております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) ありがとうございます。大変な時代になってきております。しっかりした育成計画、
育成基本方針をつくられることを望みます。
それにつきまして、私の方から幾つか御質問を申し上げたいと思います。今後の育成計画、育成基本方針作
成に対して尐しでも参考になればと思います。よろしくお願いいたします。
まず職員教育計画というところに着目したいと思います。今部長さんがおっしゃったとおり、今後職員の
方々の能力、適性が100%、120%発揮されることが必要となってきております。尐数精鋭の職員がそろうこと
が必要となってきております。このために一人一人の適性の見きわめ、この適性の発見のため、能力の発見の
ために、どのような工夫をなされているか、お伺いいたします。
○総務部長(渡辺和之君) 教育計画の関係でございますけれども、まず現在のところ教育計画という名称を持
った計画というのはございません。そうした中で人材育成の基本方針を策定、検討の中でですね、議論を積み
重ねていきたいというふうに思っております。
そこで職員の能力、適性の発見ということで、大変難しい部分だというふうに私は認識をしておりますけど
も、現在は勤務評定あるいは異動申告書あるいは所属長からのヒアリングで、職員の能力や適性を把握してい
るところでございますけれども、なかなかヒアリングなどから本人の適性等、それからあるいは異動申告書に
よる本人の希望先等にはなかなかギャップがありまして、人事担当としてもそれを適正に、的確にとらえるの
は大変難しいところがあります。そういう部分も含めまして、人材育成の中で検討していきたいというふうに
思っておりますけれども、いずれにしましても職員一人一人のレベルアップ、能力開発というのは重要でござ
いますので、現在の方法を再検討し、より的確な能力あるいは適性の発見ができるような具体策を検討してま
いりたいというふうに思っているところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 勤務評定をされておられるということで、だれが、いつ、どのようにされているの
か、お伺いしたいと思います。
○職員課長(田代雄己君) 勤務評定の関係ですが、毎年8月1日の時点でそれぞれの評定者がいます。主事、
-95-
主任、係長職は課長、そして課長職は部長、部長職は副市長という形で評定をしていただいております。实際
にはですね、勤務成績評定表というものがございまして、それに基づいて総合評定をしていただいております。
Aがすぐれている、Bがややすぐれている、Cが普通、Dがやや务る、Eが务っているという評定の項目があ
りまして、さらに評定要素としましては勤勉さ、あるいは積極性、そういう能力的な評価をしていただいてお
ります。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) ありがとうございます。
私どもが働く、議員も働いているわけでございますけども、人が行動を起こそうとするときに、そのモチベ
ーション、動機づけというものが大変重要になってくると思います。私たちが行動を起こすときに、その内側
から、内面からその人を行動へと駆り立てるものが一つの欲求としてあると思います。また人の外側―外
側からそれをやらせよう、やっていただこうと誘引するもの、これがまず必要だと思います。この欲求と誘引、
誘い出すということですね、これが結びついて人を動かしていくというふうに考えております。それによって
皆様方、私どもは動機づけられ、働き、動くと考えられます。
人の欲求は複雑で、誘引も多種多様です。管理者が期待するような行動を部下に動機づける絶対的な方法は
ありませんが、目標設定も重要な方法だと私は思っております。皆様方の勤務評定の中で、年間で先ほど判断
をなされるということでございますので、年間での個人目標、このようなものは立てているのか、お伺いいた
します。
○総務部長(渡辺和之君) 大変現实に即したお話をいただきました。個人個人の目標といいましょうかね、教
育プランというものでございますけれども、現在入職してから退職するまでを見据えてですね、職員の個別の
研修プランというのは策定しておりません。しかし、やはり必要な内容であるというのは認識をしております。
この人材育成基本方針の中でもですね、個別研修計画の策定、いわゆる職員個々の施策が必要であるという
ことも現在意見として出されています。研修の全体をまず一覧にして、それを職員に示して、自分の将来を見
据え、職層や伸ばしたい能力などを勘案しまして、みずから受講すべき研修プランというものを立てていこう
というふうなことになっております。みずから研修プランを作成することで、研修に参加する意欲あるいは市
民サービスの向上、欲求あるいは誘引とどうリンクするかというのは難しいと思いますけれども、職員本人の
自覚と意欲を高めて、職員個別の教育プランができればよいというふうに考えております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) ありがとうございます。
私どもも今まで働いてきた中で、例えば営業職ですと今期1億円の売り上げを上げるとか、または、外に出
ている方はそれでいいんですけど、例えば内部の方でしたら、今期はミスは、例えば1日1,000件の何か処理
をしてるとしたら、そのうちの1件、2件以内におさめるとか、ミスをゼロにするとか、そういう目標を立て
て仕事をしていくわけでございます。それのまた評価もされるわけでございますけども、市の仕事というのは
何かそのような目標を立てるということができるものと考えてよろしいんでしょうか、いかがでしょうか。
○総務部長(渡辺和之君) 各業務の中で、組織として目標を持って業務に当たるというのは、これは当然でご
ざいます。大きな目標あるいは部の目標、課の目標、係の目標というものがございますので、それに向けて職
員が、個々がそういう意識を持って業務に当たるということが必要であるというふうに思っていますし、当然
そういう形で行っているということでございます。
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以上です。
○19番(御殿谷一彦君) すみません、再確認でございます。
それが達成されたかされないかによって、その考課も変わるというふうに判断してよろしいでしょうか。
○総務部長(渡辺和之君) 考課ということですけども、現在勤務評定という形で行っておりますが、先ほど職
員課長も御説明申し上げましたけれども、現在評価項目は勤勉さ、責任感あるいは判断力、企画力など、能力
要素を問うものとなっておりまして、仕事の業務の成果を評価するという項目がありません。そういう中で、
この職員は頑張ったからこれだけの賞与をあげようとかですね、あるいは給与をあげようとか、そういう民間
と比較して公務員の場合はですね、そういう評価、考課を行っておりませんけれども、いずれにしろそういう
意識を職員一人一人に高めていく必要があるというふうに思っております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 私もそう思います。考課されて、評価されて、その人が何らかの形で、この内部的
な、外部的というか、やる気にさしてくれる、今後またもっとやろうという気持にさしてくれる、そういうこ
とが今後のその人の次のやる気になって、その人の能力もアップされるというふうに考えておりますけども、
いかがでございましょうか。
○総務部長(渡辺和之君) おっしゃるとおりでございますね。モチベーションを持たせるというか、高めると
いうことが必要だというふうに思っています。やはり意識改革をしていくということでございますけれども、
例えば仕事に対してやりがいというものを感じる場合ですけれども、市民の方々に喜ばれる仕事をした場合、
また自分の持っている能力や適性を生かせることができたとき、また仕事に対して自信を持つことができたと
き等が考えられます。これらのことは職務に必要な知識や能力を備え、自信を持って市民に喜ばれるサービス
が提供できたときに、職員はやはりやりがいを感じるというふうに私は思っております。そうしたことを生み
出すためには、働きやすい職場、人間関係ができている職場というものが必要なことと思っております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 私自身が市の労働条件その他のところがまだ勉強不足のところもございますので、
どうこう言えるかどうかあれですけども、例えば考課されて、あなたは大変立派に今期、ことし働きました、
すごい成果を上げましたといったときに、それだけの一つの―何といいますか、例えば私自身でいいます
と隣の人と給料100円の差がつく、隣の人が100円いい、私が100円悪い、それはそういうような評価をされた
というふうに言われるわけですけども、そのような評価はございますでしょうか。
○総務部長(渡辺和之君) 民間ではですね、会社のために一生懸命頑張れば頑張るほど昇任していきますし、
お給料も上がっていくということでございますけれども、我々は全体の奉仕者として市民の福祉の増進あるい
は市民サービスの向上というものを一つの目的として日夜頑張っているわけですけども、そういう成果を上げ
た職員につきましてですね、市長の方から頑張ったなというふうなことで激励、励ましのお言葉をいただいて
おりますけれども、特にお給料を上げるとかですね、そういう対価というものは現在のところございません。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) できましたら今後の検討課題ということで、していただければというふうに思いま
す。
今後の研修、次の研修についてちょっとお尋ねいたします。
私がことしの秋に市政視察ということで愛知県の高浜市の方に行かしていただきました。こちらの方で、構
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造改革の取り組みについてということで勉強してきたわけでございますけども、多尐ちょっとお時間をいただ
きまして、ちょっとそこのところを述べさしていただきます。
この高浜市は、トヨタ自動車の関連産業を抱えまして、私どもの市よりも規模としては小さい4万3,000人
の市でございますけども、大変優良な市でございます。交付税不交付団体にもなっているということでござい
ます。
この高浜市が構造改革ということを打ち出しまして、この理念として財政力の強化、住民力の強化、そして
職員力の強化ということを挙げておりました。この職員力の強化というところに、私自身、着目さしていただ
きました。
高浜市の職員の方から御説明を受けまして、この市は職員力強化のためにトヨタ生産方式―TPS方式
というふうにちまたでは呼んでおりますけども、このトヨタ生産方式による業務改善推進研修を導入いたしま
した。研修に行かしたわけでございます。豊田自動織機の子会社でコンサルタント、研修等を行う会社に職員
の若手12名に研修を受けさせました。費用はこの12名で約500万円かかったということでございます。
この研修の成果として、この12名が市役所のむだと問題点を摘出し、改善策を提示しております。この結果
として紙の削減、一部有名なところがありますけども、職員の机の向きをカウンター側にする。横向きじゃな
くって、職員一人一人がお実様、市民のカウンターの方に顔を向けて仕事をするというような改善、その他い
ろいろな改善が図られております。また12人を中核にして、学んできたトヨタ生産方式を次の人材に教えてい
るということでございます。ですから毎年500万円かかっているわけではございませんで、最初のときに500万
円をかけて、その人たちが中心になって改革を進め、次の人材を育てるというふうな方式をとっております。
この職員力の強化を図る策として、トヨタ生産方式を学んで導入しているわけでございますが、この若手職
員を対象に研修を实施し、人―労力ですね、物、製品、サービスを提供するための設備、仕組みのむだを
見つけ、できる限り費用をかけずに改善を進めているわけでございます。私自身、特にトヨタ生産方式にこだ
わるものではございませんが、このような外部研修への参加、これについていかが考えますでございましょう
か。
○総務部長(渡辺和之君) 愛知県高浜市、愛知県ですよね(御殿谷一彦議員「はい、そうです」と呼ぶ)研修
の取り組みのお話をいただきました。大変すばらしい研修をしているなというふうに思っています。
現在研修の内容につきましては、冒頭で御説明を申し上げましたけれども、民間企業への研修ということで
すけれども、これは現在の人材育成の検討をしている中で意見として出されています。ぜひ民間企業への研修
というものをですね、この策定方針の中に取り組んでいきたいというふうに思っているところです。
以前記憶ですけれども、他市でデパートに接遇の研修で職員を何人か、1週間ぐらい出向かせまして、そこ
で接遇の研修をしてきて大変効果があったというお話も聞いております。そんなことで民間企業への派遣研修
というのも、この人材育成基本方針の検討の中でですね、十分検討さしていただきまして、項目として取り入
れていきたいというふうに思っております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 私どもいろいろ市の方にお願いしたときに、例えば一つの案件で500万円となると、
大変に渋い顔をされることがあるわけでございますが、このような500万円でしたら、今後の市の財政改善に
も大変役に立つ投資だというふうに思っております。御検討いただきたいと思います。
研修についてでございますが、先ほどの御答弁の中で、研修の内容として市独自の研修、それから一般研修、
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それから实務研修、政務の研修から情報処理研修、能力開発研修等のお話がございました。これらの研修に行
っていただきまして、この効果、どのような効果があったか、またその効果についてお聞かせいただければと
思います。
○総務部長(渡辺和之君) 必要な研修を受講をしていただいておりますけれども、その効果につきましてはで
すね、評価といいましょうか、研修受講後に市長にですね、復命書によりましてその研修の成果の報告、ある
いは研修の成果の発揮の方法、あるいは研修内容等について報告をさしていただいております。その内容はで
すね、实際に職場に持ち帰って实務、業務に成果を上げているかどうかというのが100%ではないと思ってお
りますが、情報として関係する内容につきましては各課の方で情報を、研修の内容を共有しているというふう
には思っております。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) せっかく研修に大事な時間、大事なお金を使って行くわけですから、多大な成果、
効果を上げていただきたいと思っております。その成果、効果、成果を定着させるため、またそれを拡大させ
るために、今まで受けた、その場で受けた研修について、その受講後のレポート、それから周辺メンバーへの
伝播ということで、先ほど一忚文書で書かれているということでございますが、それに基づいて皆様で勉強会、
その人を講師にしての勉強会というものをされているか。
例えば先ほどのトヨタ生産方式の研修でございますけども、これについては一たんメンバーが帰って、市の
方に戻ってから、市のまた別のメンバーを集めまして、そこで同様の研修というか、自分たちが今度教える側
に立って教えていったというような事例が紹介されておりました。市の今までの研修の中で、そのような方策
をとっておられるのかどうかお伺いしたいと思います。
○総務部長(渡辺和之君) いわゆる研修实績の共有化ということだと思うんですけれども、今のところですね、
以前たしかそういうことで関係の職員を集めて研修報告をさしたような記憶があります。しかし現在のところ
ですね、それは实施しておりませんが、今御質問者おっしゃられたように、研修实績の共有化ということで、
これも今人材育成の中で検討項目として出ております。やはり研修は受講人数や機会に限りがありますので、
必ずしも希望のとおりすべて全員が受講できるとは限りません。このために研修受講後にですね、研修効果を
発表する場を設けるなど、研修で得た知識と経験を職場全体で共有することが必要であろうと。このことは同
時に研修を受講した職員がより一層の理解を深めることになりますし、有効な施策でもあるということで、今
おっしゃられた研修实績の共有化あるいは伝播の施策としてですね、一つ検討をしているところでございます。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) よろしくお願いいたします。
市独自の研修と、それから研修に行っていただいているわけでございますが、その研修の内容及びその成果
のチェックといいますかね、要は取捨選択があると思うんですけども、これは余り意味がないなとか、これは
大いに意味があるな、だから行かせよう、だから行くのをやめさせようというようなチェックがあると思うん
ですけども、その辺はどのようにされておりますでしょうか。
○職員課長(田代雄己君) 私ども市町村職員研修所で行われている研修につきましては、各構成市が集合研修
という形で行っておりますので、その内容の評価というかチェックというのは、こちらからアンケートを出し
て研修担当者の方に、この研修についてどういう評価をしていますか、どういう評判ですかということで問い
合わせがありますので、それに基づいて意見は述べさせていただいております。
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また市独自で行う研修につきましては、例年予算措置するときにですね、対象者あるいは復命書からいろい
ろ意見出てますので、その意見を踏まえまして来年度どうしていくかということを考えております。
また専門研修ということで、もう一つ派遣研修というのを行っているんですが、これにつきましては各主管
課の方でですね、实務に必要なものを主管課の方から挙げていただいて、それにおこたえするような形で派遣
をしておりますので、それはその都度主管課の实務の必要性、あるいはそこに例えば新しい職員の人が配属さ
れていった場合、そういうときに臨機忚変にこの予算を使って派遣をしていただいています。
以上でございます。
○総務部長(渡辺和之君) 研修の効果の測定と申しましょうか、そういう御質問者のお話だと思います。現在
实施している復命書あるいはアンケートによりまして、実観的な研修効果の把握に加えまして、受講者が研修
で得た知識や経験を数値化して評価しましてですね、必要に忚じて研修内容等の見直しが図れるような研修効
果の測定と申しましょうかね、そういうものを今人材育成の中で検討されておりますことをつけ加えておきた
いと思います。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) ありがとうございます。研修プラン、人材育成プラン、楽しみにしております。
続いてコンプライアンスについてでございます。これも人を育てるということで大事な項目だと思います。
これについてもちょっとお時間をいただきたいと思います。
市民生活に密着した商品サービスを提供する高い倫理観を持って事業活動を行っていくことが求められてい
ることの認識に立って、経営資源の選択、要はこの市の財政、人の─これを選択し、集中を行いながら事
業を進めていくことが求められております。市民へのサービス供給側が共通の価値観を認識し、高い倫理観を
持って行動することによって組織として誠实であることが必要となっております。このために職員の皆様方、
私たちの行動に際して適切な判断基準の確立が求められております。これがコンプライアンスだというふうに
思っております。
現在コンプライアンスという言葉が頻出する背景には、倫理意識の欠如を原因とする企業の不祥事がふえて
いる問題があるようですが、例えば食品の偽装問題、それから不正会計の問題等、今マスコミを騒がしている
わけでございます。この企業倫理を問われるさまざまな問題が発生しておりますが、その都度企業が法律や企
業倫理を遵守することの重要性、つまりコンプライアンスの重要性、これが近年指摘されております。先ほど
市長のお話の中にもあったとおり、当市もコンプライアンスを、あのときもっと充实しておけばよかったなと
いう事例もなきにしもあらずだというふうに思っております。
このコンプライアンスについて、当市においてガイドライン、要は手引っていうんですかね、皆様の行動基
準といいますか、そういうようなものはあるのか、お伺いいたします。
○総務部長(渡辺和之君) 法令遵守の関係につきましては大変大切なことでありますし、規範でもありますし、
これを遵守しなきゃいけないというのは我々職員認識しているところであります。
そうした中で今御質問者がおっしゃられましたような指針といいましょうか、そういうものは現在当市はご
ざいません。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 改めて今回の育成プランの中で、作成をよろしくお願いしたいというふうに要望し
ておきます。
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この中では、例えば職員、私どもの行動基準、また個人情報の保護とか、それから不正情報またはそういう
ことの通知というんですかね、報告というんですかね、そのような対忚。また自分の行動の開示、報告、連絡、
相談ということも含めて、そのようなガイドラインがつくられることを望みます。
また私たち市民サービスにおいて、常に原点に戻って見直して再認識、再確認していく必要がございます
―コンプライアンスについてでございます。何度も何度もわかりきったことでも、そのコンプライアンス
の重要性の確認が必要です。私ども、皆様職員の意識の維持のために、このコンプライアンスを一つのチェッ
クシートのようなものに落とし込み、毎月または毎年のようにこれをチェックする。わかりきったことでも、
何度でも繰り返し認識していただく、このような対忚が必要ではないかというふうに思いますけども、いかが
でございましょうか。
○総務部長(渡辺和之君) 御質問者のおっしゃるとおりだと思います。法令遵守につきましてはですね、この
意識を高めるためには繰り返して行うことが必要であるというふうに認識しております。公務員として守るべ
きことを定めたチェックシートと申しましょうか、今お話があったようなものにつきましてですね、今後調査、
研究をしてまいりたいというふうに思っておりますし、またあわせて先ほどお話があった行動指針、マニュア
ルということでしょうかね、そういうものについても調査、研究をさしていただいて、繰り返して行うことが
必要であるというふうな認識を持っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
○19番(御殿谷一彦君) 職員の方々に法令遵守していただくことをしつこいほど求めていく、これが大事な
ことだというふうに思います。それによって市の方としても、法令遵守を厳格にやっているんだということを
市民の方にもアピールできる内容だというふうに考えております。先ほどのこの育成プラン作成について、ま
た今後の研修、それから職員の教育について、市長の強いリーダーシップ、人材というこの市の財源、これを
生かしていくという、この基礎をつくることが必要であるというふうに思いますが、市長のお考えをお聞かせ
いただければと思います。よろしくお願いします。
○市長(尾又正則君) 今御殿谷議員から非常に論理的なお話を拝聴しまして、厚く御礼申し上げます。民間の
企業というのは、常時ですね、市場によるチェックがあるわけであります。例えば市場がノーといった場合に
は、その企業は倒産する。社員も職を失う。しかしながら公務員には市場がございません。したがって公務員
の怖さはそこにございます。同じ公務員でも我々政治家というのは4年に1回、数年に1回選挙があって、市
民という、いわゆる市場から厳しいチェックを受けます。したがって我々は平素からみずからの生活を律し、
倫理観を持ち、厳しく自分を規制する、そういう状況に置かれております。他方において、常勤職の公務員に
はチェックするものがございません。仕事に失敗しても職を失わない、政治家のように落選もしない、身分を
失わない。我々は落選したら身分も収入もすべてを失うわけでございます。その意味で、職員はよほど倫理観
を持たなければいけないというふうに思っております。
民間の企業の場合には、いわゆる自己責任が強く問われる。厳しい処分がある。しかしながら公務員の場合
には、民間と比べて処分内容が若干甘いように思われます。いずれにしても市場もチェックをしない、市民も
チェックをしない、そういう中にある公務員というのは非常に厳しさを持つ必要があるというふうに私は实感
をしております。今度の当市の区画整理事業におきましても遺憾な事件でありました。コンプライアンス以前
の問題であると私は实感をしております。公務員は全体の奉仕者で、思想信条を問わず市民に奉仕する義務が
あります。そういう中で今回の事件を踏まえて、しっかりと公務員は倫理性を持ち、全体の奉仕者としての自
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覚を持ち、常時緊張することが必要だろうというふうに思っております。
今回の事件を通して、私はより一層ですね、今御殿谷先生がおっしゃるように、東大和市人材育成基本方針
を、これを早く作成し、当市の職員の倫理規定をしっかりとつくりたいというふうに思っております。非常に
そういう意味で、ただいま貴重な御意見を賜りまして本当に厚く御礼申し上げます。
○19番(御殿谷一彦君) ありがとうございます。
先ほども述べたように、今各地方自治体、厳しい財政状況の中、厳しい対忚を求められております。顧実で
ある市民へのサービス遂行のため、職場では仕事第一で考える。報酬を得ている以上、仕事においては真摯な
態度で向き合う。また先ほど市長さんおっしゃったとおり、初心を忘れず絶えず緊張感を持って、基本を怠ら
ない、そして能力を伸ばしていかなければいけない。このためにも、まずは实行する、頭の中で考えるだけで
はなく思い切って仕事に当たる、このような人材を育てていただければというふうに思います。市民に健全な
サービスを提供するプロフェッショナルが育つ、このような人材育成制度の作成をよろしくお願いしたいと思
います。
研修については以上とさしていただきます。
次に、スクールカウンセラーについて、お尋ね申し上げます。
先ほどスクールカウンセラーについてのちょっと御説明があったんですけども、済みません、もう一度ちょ
っと確認をさしていただきたいんですけども、都からの派遣の要員、それから市で独自に採用している要員、
これの配分、また活動状況、活動の頻度ですね。先ほど週1回、5人で、これが中学校3校にというような、
ちょっとお聞きしたんですけども、そこをちょっと教えていただければと思います。
○学校教育部参事(真如昌美君) それでは、御説明申し上げます。
現在中学校には都の方からの派遣されたスクールカウンセラー、これが全校5校ありますが、全校に1人ず
つ配置されております。それから市の方は、同じようにスクールカウンセラーを、市内5校中3校に配置をし
ております。それぞれのスクールカウンセラー、週1日勤務ということで、できるだけスクールカウンセラー
が重複しないように、週に2日はどちらかのスクールカウンセラーが学校にいるというふうなことで配置をし
ているところでございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) ありがとうございます。
現在スクールカウンセラー、また相談員等の方々が対忚しなければいけない問題、この件数及び増減につい
て、お伺いいたします。
○学校教育部参事(真如昌美君) 最近さまざま子供たち、あるいは保護者、それから先生からも相談をされる
ケースが多くなってきております。一番多い相談につきましては、不登校に関する内容、これが一番多くござ
います。これはスクールカウンセラーだけではなくてですね、市内のさわやか相談审等々におきましても、や
はり不登校にかかわる相談件数が大変多くなっております。不登校にならないまでも登校渋り、そういった関
係についての相談件数も多くなってきております。それから性格、行動―どうも人とうまくなじめないだ
とか、それから行動が友達と一緒にできないだとか、そういった内容も最近多くなってきてございます。それ
から体について、健康について、それから学業について、それから学年が上になりますと進路について、そう
いった申し込みが大変多くなってきているというのが最近の傾向でございます。
以上でございます。
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○19番(御殿谷一彦君) 増加傾向にあるということで、とらえてよろしいんでございましょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) 相談の傾向は大変多くなってきております。特に児童・生徒の相談件数が大
変多くなってきております。保護者につきましては相談の件数は横ばいの状況、それから教職員についても大
変多くなってきているというのが現状でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 件数は把握されておりますでしょうか、わかりましたら最近の傾向を教えていただ
ければと思います。
○学校教育部参事(真如昌美君) 相談件数につきましてですけども、本年度の10月までの状況ですけれども、
児童・生徒からの相談件数が、スクールカウンセラーについては延べで1,053件。昨年度は907件でありました
ので146件増加ということになっております。それから保護者につきましては206件。昨年度が226件ですから
マイナス20件ということでございます。それから教職員につきましては790件。昨年が775件ですので25件の増
ということで、全体では2,049件。昨年度は1,908件ですから141件の増加というような傾向になっております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 現場でも、これらの案件増加に対して大変苦労なされていると思います。また案件
増加に伴いまして、対忚し切れない部分も多々あるようにお聞きしておりますが、そのスクールカウンセラー
の方々、また学校において教職員の方々と情報交換、支援体制、どのようにされているのか、お伺いしたいと
思います。
○学校教育部参事(真如昌美君) 学校では、ここのところ大変ケースが多くなってきてございますので、生活
指導等も含めまして教育相談にかかわる研修会を实施しているところが多くなってきております。そういった
中に、スクールカウンセラーはもちろんですけれども、本市で派遣しております訪問相談指導員も入ってです
ね、一緒に情報交換をしたり、あるいは講師の役割をしながら学校を支援していくというような研修が盛んに
なってきております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) そのような中で、問題が大きくなる前に対忚されているというふうに解釈してよろ
しいんでございましょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) お互いに守秘義務を守りながら、ざっくばらんなところで話をしております
ので、またスクールカウンセラーから専門的な知識、情報をいただいておりますので、できるだけ大きく、ま
た根深くならないようにはしているところでございますけれども、实際は件数そのものは減らないというのが
实情でございます。ただ学校に復帰する、そういう方が最近多くなってきているというのも現实にありますけ
れども、その一方で新規にまた新たに問題を抱えて不登校になっていくというお子さんも多く見られるという
のが今日の特色でございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 当市で雇ってるって言葉を使ってよろしいんでしょうかね、使っているスクールカ
ウンセラー、都の派遣ではなくて当市の方で賄っているスクールカウンセラー、これらに対しまして費用が発
生していると思いますけど、どのような費用払いになっているか。またお幾らになっているのか教えていただ
けますでしょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) 市で採用しておりますスクールカウンセラー等ですけれども、都の費用と比
較しまして大分尐なかったものですから、昨年度見直しを図りました。1時間について1,800円ということで
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お願いしてございます。市の方のさわやか相談审にいるカウンセラーにつきましては、1日およそ6時間、そ
れから学校に派遣しておりますスクールカウンセラーについては、8時間という中で仕事をしていただいてい
るところでございます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 済みません、それは都に比べて安いんですか高いんですか、その1,800円というの
は。
○学校教育部参事(真如昌美君) 東京都の方はですね、臨床心理士の資格を持った方5名配置しております。
そのこともあるんでしょうけれども、東京都の場合は1時間について5,500円という、市の予算からするとか
なり高額な支払いを東京都がしているという状況でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 次に、近隣他市と比べていかがでございましょうか、この1,800円ということに関
しまして。
○学校教育部参事(真如昌美君) 近隣他市につきましてですね、それぞれまちまちでございます。昨年度本市
においては1日9,500円ということで仕事をしていただいていましたけれども、その額につきましては市内で
もかなり低い額でありました。ただ、ここで見直しを図りましたところから、1時間1,800円ということで仕
事をしていただいていますところから、かなり待遇は向上したというふうに考えております。
ちなみにですけれども、隣の小平市でいいますと、日額になりますが1万4,000円、それから東村山市でい
いますと、これ週30時間ということで月額になっておりますけども18万6,600円、東久留米市は時間で1,946円、
西東京市は日額で1万3,700円、それから清瀬市が1万2,375円ということで、それぞれまちまちであります。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 時間給にすると、ちょっとやはり务るような感じはいたしますけども、ちょっと週
でおっしゃったり、日でおっしゃったり、月でおっしゃったりで、ちょっと単位が安定しないところがありま
すけど、これを何とか他市並み、他の市と同様な水準に持っていっていただければというふうに思います。こ
の単価等も含めまして、子供のいじめ、虐待の問題から、このスクールカウンセラーの役割というのはますま
す重要となっていると思いますけども、これらを単価も含めまして、今後の充实を図っていく方策をお考えで
したら教えてください。
○学校教育部参事(真如昌美君) とにかく人材確保ということが、一番大事な要件になってくるかと思います。
先ほど教育長からも御説明申し上げましたけれども、採用に当たりましては論文審査と面接の審査を行ってお
ります。昨年度は6人募集したんですけれども、19人の忚募がありまして、倍率が3.17倍ということでござい
ました。それぞれ遠いところは千葉県からですね、近くは小平市のところからも忚募がありましたけれども、
大変優秀な方がたくさん見えまして、選考はかなり際どいというそういうような状況の中で採用させていただ
きました。それぞれそういった倍率をくぐり抜けてきておりますので、一人一人かなり力を持った方が確保で
きたということで、学校からもかなり高い評価を得ておりますし、实際に相談業務だけではなくてですね、授
業を観察していただいて、その授業の様子からまた学校がアドバイスを受けるというような、新しい役割も担
っていただいているところでございます。
研修につきましては年に3回、学級ごとに、私どもと一緒に全市の、都も市も含めてですけども、スクール
カウンセラー、それから相談関係にかかわっていらっしゃる方々、オンブズマンですね、そういった方もすべ
て集まりまして、情報交換をしたり、あるいは事例研究をしたりしながら研修を深めていっているところでご
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ざいます。
またスクールカウンセラーにつきましては、年間8回ほど特別の研修を持ちまして事例研究をやったり、あ
るいは大学からさらにきわめた先生をお招きして、お話を伺うというような研修も進めているところでござい
ます。
以上でございます。
○議長(佐村明美君) ここで10分間休憩いたします。
午後 3時27分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後 3時39分 開議
○議長(佐村明美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○19番(御殿谷一彦君) 引き続きスクールカウンセラーについてお伺いいたします。
先ほど中学校の方はほぼ配置されておりまして、小学校の方は派遣でということでお伺いいたしました。現
在小学校の方、先ほど問題件数が報告されましたけども、小学校、中学校と分けまして、小学校の方の問題件
数の方はいかがでございましょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) 小学校につきましては、直接子供が相談に来るという件数は、中学校ほど多
くはございませんが、保護者からの相談が最近多くなってきているという状況でございます。そういった関係
で、小学校の方については、特別な理由がない中では、まだ配置はしていないという状況にございます。
○19番(御殿谷一彦君) 申しわけございません、件数としてはいかがでございましょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) 失礼しました。小学校からの報告、細かな相談の内容、それと件数について
は、今のところ上がってきておりません。
○19番(御殿谷一彦君) そうすると、先ほどの件数は中学校の件数ということでよろしいわけですね。
○学校教育部参事(真如昌美君) 先ほど申し上げた件数につきましては、小学校、中学校を含めてですね、保
護者も含めて、いろいろと申し上げた件数であったかと思うんですけども、よろしいでしょうか。
○19番(御殿谷一彦君) 先ほどの御答弁の中でも、極力問題を軽微なうちに、小さなうちに職員間、教員も
含めて、教育相談員も含めて相談をなされて対忚をされているというふうにお聞きしました。今中学校も大変
問題多いと思いますが、小学校の方も多くなっていると思われます。件数として特に小学校、中学校として分
けておられないようでございますが、小学校のうちに、小さなうちに早目に対忚するということが私は必要で
はないかと思いますが、いかがでございましょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君)そのとおりであるかと思います。今のところ小学校につきましては、スクール
カウンセラー、専門的な方の配置はございませんので、各学級の担任がそういった相談にかかわっているとい
うのが現状でございます。またいじめ等が大変多くなって出てきたところもありまして、小学校につきまして
は大体、尐なくとも年間1回、多いところでは学期に1回ずつ、担任と、それから子供一人一人が面談をする
という中で、子供たちの心の健康状況について把握するという取り組みを、今進めてき始めたところでござい
ます。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) 小学校へのスクールカウンセラーの充实ということで、その派遣の回数の増加、ま
たは配置の实施ということを提案したいと思いますが、いかがお考えでございましょうか。
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○学校教育部参事(真如昌美君) 小学校の配置につきましては、東京都も小学校に配置するところまでは考え
ていないようでございまして、そのかわり中学校に配置しているスクールカウンセラー、中学校を拠点といた
しまして、それを小学校の方に巡回するという方式でもって小学校を支えていくという、そういう取り組みを
現在検討しているところでございます。本市におきましては、既にそういった取り組みが行われておりまして、
小学校からの要請があって中学校のスクールカウンセラーを小学校に招聘して研修会をしたり、あるいは直接
相談に乗っていただくという、そういうことは現在かなり多くの学校で始まっております。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) ちなみに小学校への巡回ですね、どのぐらいの頻度で回っておられますでございま
しょうか。
○学校教育部参事(真如昌美君) これは要請があって、それで対忚するというのが今現在の状況でございます
ので、平均しますと月に1回あるかないかというぐらいの状況だとは思います。
以上でございます。
○19番(御殿谷一彦君) これは提案でございますが、問題が起きてから要望してスクールカウンセラーに来
ていただいて検討するというのと、スクールカウンセラーにその場にいていただいて、何かのときにこんなこ
ともということで、相談にはならないような相談も含めてお話ができる、相談できる、そのような体制、むし
ろ後者の方が非常に、特に教育に関しましてはきっちりした問題云々じゃなくて、こう思うのだがとか、こん
な感じなんだがとかって、そういうところから問題が始まっていくのではないかと思います。そういう意味で
もスクールカウンセラーの、問題があったら行くということではなくて、定期的な巡回、それこそ巡回という
名前のとおり、定期的な、例えば何曜日のいつだったら必ずこのスクールカウンセラーの専門の方がいらっし
ゃいますというような体制も一考かと思いますが、いかがでございましょう。
○学校教育部参事(真如昌美君) 一番理想なのはそういった形で、いつでも相談に乗ってくれる方がいらっし
ゃるというのが理想だと思います。ただ人件費ですか、そういったこと、それから人材確保等々が課題として
ありますので、なかなかそこまでいっていないのが現实でございます。小学校では、年間に、先ほど申し上げ
ましたけれども、教育相談に係る研修を組んでおりますので、問題が発生してからではなくて、その事前に研
修会に講師としてお招きをして勉強するという機会は、实際行っているところでございます。
○19番(御殿谷一彦君) 教員の方々が、本来教育活動に専念することができない状況が広がっているのが現
状だと思います。教員と子供がじっくりと向き合える時間を確保できるように、さまざまな人材、相談員等の
人材を活用して、教育サポートを充实していくためにも、スクールカウンセラーの、これの充实をぜひともお
願いしたいと思います。先生の負荷を軽減し、先生の本来の教育に専念できるようにしていきたい、それを要
望さしていただきます。
子供のいじめや虐待の問題から、スクールカウンセラーの役割はますます重要となっております。中学校で
のスクールカウンセラーのさらなる充实とともに、現在派遣となっている小学校にも、最終的には配置という
ことでターゲットを置き、問題の解決を進めていくべきであるというふうに思います。私の方からスクールカ
ウンセラーのますますの充实と小学校への配置を要望さしていただきます。
教育長の一言、お願いできますでしょうか。
○教育長(佐久間栄昭君) 审長からもお話がありましたように、早い時期に芽を摘むっていいますか、気づい
て対忚するということは大変重要でありまして、スクールカウンセラーあるいは訪問教育相談員等、いろんな
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専門家の力ということもありますけれども、何よりもやはり日々子供たちとつき合っている先生方が早くサイ
ンに気づいてですね、校長もしくは副校長が教育委員会、指導审の方にお見えになって相談をするというのが
始まりかなというふうに思っています。事实、よく各学校の校長先生あるいは副校長先生が見えてまして、い
ろんな情報が入ってまいります。そういう意味で、スクールカウンセラー、学校の先生方、すべてを挙げて子
供たちのために尽力していく必要があるというふうに考えています。おっしゃることにつきましては、東京都
にもさらに要望したり、あるいは市の方も財政状況を勘案しながら考えていくと、そういうことにしたいとい
うふうに考えております。
○19番(御殿谷一彦君) よろしくお願いいたします。
以上をもって私の再質問とさしていただきます。ありがとうございます。
○議長(佐村明美君) 以上で、御殿谷一彦議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 粕 谷 久美子 君
○議長(佐村明美君) 次に、4番、粕谷久美子議員を指名いたします。
〔4 番 粕谷久美子君 登壇〕
○4番(粕谷久美子君) 4番、粕谷久美子です。通告に従いまして、一般質問を行います。
まず初めに、自転車について伺います。
日常生活の中で、自転車は子供から高齢者に至り多くの人が利用しています。自転車は健康によい乗り物と
して、また環境に負荷を与えない、CO2を出さず移動できる手段としても便利な乗り物です。都会での移動
距離、5キロ以内なら自動車、バス、電車などよりも早く目的地に到着できるとも言われています。通勤、通
学、買い物などのために自転車利用が不可欠な市民も多く、便利ではありますが、交通ルールを軽視し、危険
な行為から事故につながるケースもあります。また放置自転車問題など課題も多くあります。駅周辺、道路な
どに放置自転車が目立ち、歩行者、車いすの通行などの妨げになっています。自転車の利用者が駐輪場に置く
場所さえなく、安心して置けないという声も耳にしています。自転車が安価な値段で手に入ることもあり、廃
棄するために駐輪場に放置したままにしておくということも聞かれます。
しかし本来の自転車利用の目的は、健康づくりや環境を考え利用促進を進めていくべきですが、現在の東大
和市は放置自転車対策が中心となっています。まちづくりを進めていく上で、自転車利用の視点を広げて取り
入れていくべきです。そのためには駐輪場の整備、自転車の安全利用など、具体化していく必要があるといえ
ます。
1、駐輪場の整備について。今年度の6月定例会において、他の議員から質問の答弁で、自転車駐輪場の収
容率、東大和市駅131.2%、玉川上水駅219%、武蔵大和駅148.2%、上北台駅226.5%、桜街道駅247%とあり
ました。駐輪場の収容台数は、広さなどにより規模はさまざまですが、200%を超えている状況に驚きました。
確かに玉川上水駅モノレール下、芋窪街道沿いの駐輪場は昼間でも暗く、自転車を移動されたら見つけるのに
一苦労です。電車などが着くたびに、駐輪場でうろうろと自転車を探している人たちが目立ちます。整然と並
べられてはいますが、取り出すのもまた一苦労です。多くの自転車を収容しようとして、自転車を傷めていま
す。また玉川上水駅北側、桜が丘2丁目の歩道上駐輪場は、歩行者同士のすれ違いもしにくく、車いすなどで
は通れない状況もあります。上北台駅、桜街道駅、武蔵大和駅なども奥の方に入れられ、通路もなくなるくら
いまで詰められています。放置自転車に対して対忚していくために、市は自転車の利用を控える方向へ解決策
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を探ろうとしていますが、駐輪場の有料化、駅周辺の事業者との協力などに取り組み、より利用を促進させる
べきです。
2、安全利用の促進について。当市は平成2年に東大和市交通安全都市宠言を行い、市民の安全で快適な生
活環境のもとに健康で明るい生活を希望し、市民一人一人が交通安全対策に対する意識を高め、交通災害のな
い安全なまちづくりに取り組む決意を宠言しています。市の自転車についての具体的な計画は、交通安全計画
18年から22年の中に駐輪場、放置自転車対策、また自転車安全利用の推進が明記されています。この計画をも
とに、どのような施策を具体的に進めていくのでしょうか。
来年4月以降、改正道路交通法が施行されます。この中には今まであいまいにしてきたことが規則ではっき
りと規制されています。自転車は車道を走るのが原則、自転車と歩行者の認められた標識のあるところでは歩
道を走れます。しかし13歳未満の子供たちは、標識にかかわらず歩道を走ることができます。不安定な乗り方、
例えば傘差し運転、無灯火での運転には5万円以下の罰金、横並び運転は2万円以下の罰金、車道の右側を逆
走すると懲役刑もあり、幼児を自転車に乗せる場合、2人乗せると違反で、おんぶなら東京都の場合は許され
ています。こういったルールを正確に伝えていくことは大切です。幼いころから伝えていくことはもちろん必
要ですが、中学生、高校生、大人への啓発、指導の機会があるごとに進めていくことも必要です。
次に、男女共同参画について伺います。
今年度6月定例会において、東大和市の男女共同参画推進計画改訂版の取り組みとDV、ドメスティックバ
イオレンスなどの状況を質問し、現状を伺いました。定例会では、市長会が近いのでシェルターへの支援を強
くお願いしていくとの市長の答弁でした。その後どのように進められているのでしょうか。
1、組織改正に至る経過について。東大和市は平成20年4月1日より、組織改正により都市建設部から名称
が建設環境部へと変わり、環境課、ごみ減量課も建設環境部に含まれることになりました。また生活環境部が
子ども生活部となり、福祉部門にあった子供関連がここに集まりました。本来組織の見直しをするときに挙げ
られるのは、機能的なこと、連携すること、時間の短縮などが進むことだと考えます。今回の組織改正におい
て、どのような内容が話され検討されたのか、この子ども生活部に男女共同参画も加わっています。この部に
移動した経過などについて、どのような検討がされたのか伺います。
2、DVの施策について。11月10日に、私たちは多摩でDVを考える会の代表を迎えフォーラムを開催しま
した。フォーラムでの都の資料によりますと、平成13年の配偶者暴力相談件数は3,334件で、18年度は8,812件
でした。これは女性センターとウィメンズプラザの相談件数です。また配偶者暴力による都における一時保護
利用者は、平成13年度総数336件で、18年度は643件と増加しています。18年度の東大和市の相談件数は158件
でした。この数字の伸びは、平成13年にDV防止法成立によるものといえます。こういった数字から、毎年多
くの人が暴力で悩んでいても家庭内のもめごととして聞き入れてもらえず対忚されてきました。東大和市でも、
相談窓口の充实とシェルターへの支援、DVなどがふえていかないためにも市民への啓発が必要と考えます。
この場での質問は終わります。再質問につきましては自席にて行います。
〔4 番 粕谷久美子君 降壇〕
〔市 長 尾 又 正 則 君 登壇〕
○市長(尾又正則君) 初めに、駐輪場の整備でありますけども、当市が管理しております自転車等駐車場は、
市内の駅周辺に合計19個ございまして、多くの方々に御利用していただいているところでございます。今後と
も自転車等利用者への利便を図るとともに、利用しやすいように管理してまいりたいと思っております。
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次に、自転車の安全利用の推進であります。自転車の安全利用の推進につきましては、平成18年度に策定し
ました東大和市交通安全計画の中で具体的に挙げられております。それらに基づき、今後も幼児、児童等を対
象とした交通安全教审や自転車運転免許制度を实施するとともに、大人も対象とした自転車の通行方法や交通
マナーに関する広報、啓発活動につきまして、警察署や関係機関と協力して实施してまいりたいと思っており
ます。
次に、男女共同参画に関して組織改正に至る経過でありますけれども、平成20年4月1日付の組織改正によ
りまして、男女共同参画に関する事務について、子ども生活部市民生活課男女共同参画係が、またドメスティ
ックバイオレンスの相談等につきましては子ども生活部子育て支援課母子・婦人相談係がおのおの担当するこ
とになります。
次に、ドメスティックバイオレンスの施策についてでありますけれども、配偶者、パートナーからの暴力は
多くが家庭という密审で発生することから顕在化しにくく、経済的理由あるいは社会的信用を傷つけたくない
等の思いから、人知れずひとりで悩む方が多いというふうに聞き及んでおります。特に被害者の大半を占めま
す女性にとりまして、女性の人権を著しく侵害する重大な問題と認識しているところであります。現在こうし
た配偶者等による暴力行為を防止するための施策としましては、市民生活課で広報と啓発活動を、生活福祉課
で相談支援を实施しているところであります。また平成23年度策定に向けて取り組みを開始しました第2次男
女共同参画推進計画の中でも、総合的に検討していきたいと考えているところであります。
以上です。
〔市 長 尾 又 正 則 君 降壇〕
○4番(粕谷久美子君) では、順次質問を行います。
まず自転車についてですが、壇上でも述べましたが市内の5駅ですね、自転車収容率が200%を超えている
ということに本当に驚きまして、この調査をしたのはいつごろなのかちょっとわからないんですけど、その調
査したのはいつごろかというのと、あとどういった調査をされたのか、その後改善されたのかというような点
について、お伺いしたいんですが。
○管理課長(木村哲夫君) 調査の日時でございますが、毎年11月1日を対象として調査を实施しております。
本年度につきましては、19年の10月22日の午前中に調査をしております。調査方法としましては、实際に自転
車駐輪場内の自転車の数を数えまして、収容台数に対する収容率として出しているものでございます。
以上でございます。
○4番(粕谷久美子君) あと改善されたかどうか。以前のこの200%というような御答弁をいただいたときの、
その後改善されたかどうかというようなことをお伺いしたいんですが。
○都市建設部長(氏井 博君) 今担当課長の方から調査時点のお話をさしていただきましたが、収容率の推移
ということでお話しさしていただきますが、結果的にはですね、やはり数字の増減がございまして、今これか
ら申し上げますが、1カ所についてはやはり200%を超えるような状況になってございます。
具体的に収容率を申し上げますと、17年から19年度の3カ年でございますが、東大和市駅では166.2%、18
年度が134.3%、19年度が136.3%。玉川上水駅は237.2%が219.2%、次が183.1%。武蔵大和駅は、17年度が
133.8%、18年度が131.5%、19年度が122%でございます。それから上北台駅につきましては、17年度が
214.2%、18年度が226.5%、19年度が207.8%。桜街道駅が、17年度が291.7%、18年度が247%、19年度が
189.7%。これをちなみに平均してみますと、17年度が208.6%、18年度が191.7%、19年度が167%と、この平
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均を考えますと年々尐し減尐しているというふうな収容率でございます。
○4番(粕谷久美子君) 18年度、11月1日というのは、19年度にも实施されていると思うんですが、そのとき
の数字というのも出ているんでしょうか。17、18……。言われた―ありがとうございます。
年間の自転車撤去数っていうのも、この中でわかりますでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 撤去数ということでございますので、市内5駅の路上放置分と、それから置き
場内長期放置分につきまして、撤去回数と撤去台数を申し上げますと、路上放置分の16年度の撤去回数が58回
でございまして、撤去台数が885台。17年度が撤去回数が56回で、撤去台数が694台。18年度が撤去回数が46回
で620台でございます。置き場内長期放置分でございますが、16年度が撤去回数が4回で、撤去台数が1,539。
17年度が撤去回数が4回で、2,011台。18年度が撤去回数同じく4回で、撤去台数が1,487台というふうになっ
てございます。
○4番(粕谷久美子君) この数、今お答えいただきました撤去台数、その撤去台数が、市の北側に撤去された
ものが集められていると思うんですが、この自転車を受け取りに来た方というのは何人ぐらいいらっしゃるん
でしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 放置自転車の返還率ということでお答えさしていただきたいと思いますが、東
大和市駅でございますが、16年度が38.4%、17年度が31.6%、18年度が41.8%。玉川上水駅が、16年度が
37.5%、17年度が30.6%、18年度が27.3%。武蔵大和駅がゼロ%。それから上北台駅が、16年度が30%、17年
度が15.7%、18年度が9.8%。桜街道駅が、16年度が66.7%、17年度がゼロ%、18年度がゼロ%。これをちな
みに平均いたしますと、16年度が36.7%、17年度が28.2%、18年度が27.3%となっております。
○4番(粕谷久美子君) そうしますとほとんど、60%の方たちが受け取りに来ていないという状況になってい
るようなことだと思います。また駐輪場の奥の方に押し込められているような自転車というのはたくさんある
と思うんです。今御答弁していただいた中で、移動しているということもありますが、その奥の方に押し込め
られた自転車というのは何カ月ぐらいで、放置自転車というようなことではないですけれども、移動しないよ
うな自転車というのは、どのぐらいで片づけられるのでしょうか、撤去されるのか、そういった点について教
えていただけますでしょうか。
○管理課長(木村哲夫君) 置き場内に長期間放置してあります自転車につきましては、3カ月に一度の予定で
撤去を实施しております。ただ場所によりまして、長期放置の自転車が邪魔になる等の場合はですね、適宜撤
去している場合もございます。
以上です。
○4番(粕谷久美子君) 適宜撤去しているということなんですが、3カ月で撤去するという、その自転車がい
つからとめられているというような、そのことを判別する仕方というんでしょうか、何かあるんでしょうか、
わかるような。3カ月間ここにあるというような、そういったことをちょっとお尋ねします。
○管理課長(木村哲夫君) 置き場内に長期間放置してございます自転車につきましてはですね、撤去を予定し
ております予定日の約1週間ほど前に荷札等を張りまして、利用されていらっしゃる方はこれを外して乗って
くださいという内容のものでございますが、それが1週間以上、張りつけたままの状態の自転車につきまして
撤去しております。
以上です。
○4番(粕谷久美子君) では3カ月に一度撤去されるというようなことでしたが、もしかしてその1週間前に
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撤去するというような判断というのは職員の方が行っているんでしょうか。
○管理課長(木村哲夫君) 現地の状況等を見まして、担当職員の方で判断しております。
○4番(粕谷久美子君) この前上北台の駅、夜の11時ごろを過ぎても、まだ半分ぐらいの自転車が残っている
状態というのをちょっと見ました。駐輪場の状態は、ひどい状態というのは昼間だけではなく、自転車は減っ
ていますが夜の状況というのもかなりひどいと思うんです。そういったことというのは、職員の方は夜は見ら
れないかもしれないんですけど、現状の調査とか、そういった点は行っているんでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 駐輪場はですね、日常どういう状況かというのは道路パトロールのときに見て
おりますし、余り回数は多く見れないんですが、夜間の状況もどのようになっているかというのは实態として
つかむ必要もあると思っておりますので、時をとらえまして適時見ているところでございます。
○4番(粕谷久美子君) では今後夜の状況というのもきちんと確認して、5カ所ある駅の状況というのも把握
していただけるんでしょうか。今のお答えでそういうふうに判断してよろしいんでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 今のところどういう状況かというところを見ております。ですから昼間のよう
にですね、ちょっと人員が確保できるわけではございませんので、台数をすべて把握して今のように、例えば
返還率とか収容率というのはなかなか出しにくいと思いますが、どういう状況かというのはつかんでおきたい
というふうには考えてございます。
○4番(粕谷久美子君) ぜひ夜の状況というのも見ていただかないと、昼間だけではなくて夜というところも
お願いしたいと思います。
また駅ごと、玉川上水の駅からちょっとお伺いしたいんですが、市民体育館方向に向かって歩いてきた突き
当たり、桜が丘2丁目の歩道部分なんですが、高校生のための臨時駐輪場となっていると思いますが、ここは
いつごろからどのようなことで臨時駐輪場になったのか、ちょっとその点をお伺いさせていただきたいんです
が。
○管理課長(木村哲夫君) 高校生の自転車置き場の件でございますが、高校生につきましては玉川上水駅から
東大和高校までの通学に使用されるということで、一般の自転車置き場の中に自転車を駐輪されますとですね、
入る方と出る方との交錯がございますので、東大和高校につきましては、学校単位で市道814号線の歩道上に
とめてくださいということで、市の方と東大和高校との協議の中で決定して、置き場として使用しているもの
でございます。
以上です。
○4番(粕谷久美子君) とめてくださいというふうにお話されたんでしょうか。この桜が丘2丁目の歩道駐輪
場には白線が引かれていますが、自転車は白線からはみ出している状況。また自転車が並んでいる反対側にも
自転車がとめられていて人がすれ違えない。人がすれ違えないという状況になっています。また無灯火の自転
車がスピードを出して向かってきても、よけられる状況ではないというようなこと。あと歩道とはいえとても
危険で、こういったことというのは先ほども夜のパトロールというようなお話をされたんですが、職員の方は
そういう状況というのは御理解していらっしゃるかどうか、ちょっとその点についてお伺いします。
○都市建設部長(氏井 博君) 先ほど東大和高校というお話がありましたが、一忚一定の時間に出て一定の時
間に帰るということで、一般の使用の方と使用時間帯がある程度区切れるということで、そういう利便を図っ
たんだろうというふうに思いますが、实態についてはですね、私どもある程度把握してございます。
といいますのは、今粕谷議員おっしゃられましたようなことはですね、市民の方からお電話あるいは市政は
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がきでですね、マナーが悪いとかですね、いろいろ連絡はいただいております。その都度ですね、私どもの方
から学校の方に連絡をいたしまして、具体的には学校が朝の会でですね、それらに注意を払うようにというこ
とで学校の方でも指導していただいているところでございますが、なかなかそれが徹底できなくてですね、そ
の都度私どもの方では学校の方にその辺のマナーを守るようにということでお願いをしているところでござい
ます。
○4番(粕谷久美子君) 先ほどとめてくださいという言葉をかけたというお話がありましたが、この臨時駐輪
場はいつまで続くことになるんでしょうか。臨時ですが。
○都市建設部長(氏井 博君) 臨時ということは、ある程度期間を区切ってということでございますが、先ほ
ど申し上げましたように、やはり利用時間帯がですね、一般に御利用になる方と若干違いますので、そういう
中ですみ分けといいますか使い分けといいますか、そういうことである程度の利便性が図れるというふうに考
えてございますので、いつまでというふうには限定してございませんが、あくまでも設置そのものが臨時だと
いうことで、期間は定めていないというふうに認識してございます。
○4番(粕谷久美子君) 市の職員の方は、ここが東大和高校の方たちの臨時駐輪場というようなことで御理解
されていらっしゃるんだと思うんですが、市民の方もそういうことはきちんと周知して、あそこにはとめない
というようなことにはなっているんでしょうか。引き続き歩道上の芋窪街道方向に行く部分では、歩道上に自
転車があるというような状況があるんですが、その点はいかがでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 現地にそういう、例えば東大和高校生徒専用というふうな表示はなかったと思
いますが、今まで長年そういうふうな利用をしていただいていますので、御利用していただいている方には、
ある程度の現場を認識していただいて、利用していただいていると思っております。
もしですね、その辺がわかりにくくて、それが混雑の原因の一つだということであれば、それらを整理する
方法もこれから考えてみたいというふうには思っております。
○4番(粕谷久美子君) 先ほど市民の方からも多くの苦情が寄せられているようなお話がありました。その苦
情というのは、いつごろから出されているのかはわかりませんが、そういった苦情を解決するために、この混
雑はどうしてなのかというようなことを調査したりなどは、今までされてこなかったのでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 調査といいますとあれでしょうか、自転車で通学している人が、あの駅から通
学している人が何人いるかとか、そういう調査という意味でしょうか。多分ですね、私が担当してからはちょ
っとそういう調査はしてございません。先ほどちょっと誤解があるといけませんが、苦情はその駐輪場の苦情
だけじゃなくてですね、自転車の走る上のマナー等もございますので、あわせてその辺のところも学校側の方
にですね、守っていただけるようにお願いしているところでございます。
○4番(粕谷久美子君) 苦情がきたら、やはりそのことに対して担当課はきちんと、なぜなのかというような
方向で調べていくべきなのかなと私は思うんですが、その苦情が、先ほども言いましたけど、いつごろなのか
っていうところで、そのまま放置している。まだその近隣の方からは、自転車の駐輪場のことは私は言われて
います。その改善がなかなかされていない原因が何なのか、これから探るというようなお話なので、やはり苦
情がきたら、なぜそうなったのかというのを、ぜひすぐにでも調べていただけるような状況にしていただきた
いと思いますが、いかがでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) なぜなのかというお話でございますが、やはり一定の場所をですね、そういう
意味からすると高校生のためにあけているわけですから、そこに整然と並べていただいて、それからさっき道
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路の話をしましたが、マナーを守って走っていただければですね、それはある程度の解決ができるというふう
に思っておりますので、先ほど申し上げましたように、私どもが見たりですね、あるいは市民の方からお話を
いただいたときにはですね、それを再度徹底していただけるように、今のところ学校の方に申し入れていると
ころでございます。
○4番(粕谷久美子君) この桜が丘2丁目臨時駐輪場は、(仮称)総合福祉センター予定地の前であり、今後
建設工事も行うようになれば危険も伴うと思います。現在使用している自転車は、どのようになっていくのか。
○都市建設部長(氏井 博君) 総合福祉センターの検討はですね、福祉部が今やっているところでございます
が、それらのことも含めましてですね、私どもの方も福祉部といろいろ協議をさしていただきながら、現实的
なときになったときにどう対忚していくのかというのは、考えていかなきゃいけないというふうには思ってお
ります。
○4番(粕谷久美子君) ではその部分というのはまだ検討されていないということですか。話も出ていないと
いうようなことでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 認識としてはですね、どのようにしなければいけないのかなということは担当
課といろいろ考えてございますが、まだ具体的にですね、いつの時点でどうこうするというふうな、今ここで
具体的に申し上げるようなところまではいってございません。
○4番(粕谷久美子君) それで先ほど桜が丘2丁目の臨時駐輪場は、高校生のための臨時駐輪場であるという
ことで、指導等を学校側にお願いしている―お願いしているという状況だと思うんですけど、話し合いと
いうのはないんですか、お願いするだけで話し合いというのはしていないんでしょうか。今後どのようにして
いこうというようなこととか、高校とどういうふうにするというような交渉をするとか、そういった点はされ
てるんでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 最近の話だけに限らしていただきますと、私どもが学校の方に行って学校側と
話し合った経過はございません。いずれにいたしましても私どもの方からは、学校側の方でですね、ぜひマナ
ーを守るように指導を徹底してほしいということで申し入れているところでございます。
○議長(佐村明美君) ここで10分間休憩いたします。
午後 4時24分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後 4時35分 開議
○議長(佐村明美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○4番(粕谷久美子君) では先ほどの続きで、高校との交渉はしていますかという質問で、ただいま学校に行
っていないというようなことで御答弁されたと思うんですが、やはりこういった状況があるということで、マ
ナーなり何なり守るようにと言っただけでは改善されないので、私はやはり学校側ときちんとお話をした方が
いいと思いますが、なぜしないんでしょうか。行っていないのかをちょっとお伺いしたいんですが。
○都市建設部長(氏井 博君) 先ほどからお話しさしていただいていますように、私どもの方は連絡をさして
いただいて、高校でも教頭先生でいいんだと思います。教頭先生の方からですね、そのおわびとですね、それ
からけさこういうふうなことをお話をしましたというふうな結論をいただいておりますので、その時点ではそ
ういうお話をしていただいているということを認識してございますので、改めて私どもの方から再度お邪魔し
ているところはございません。ただ余りにもその辺の回数が多くなって、苦情が非常に多いようでしたら、ま
-113-
た改めてその連絡だけではなくて、学校側と協議する必要があるかと思いますが、今のところ先ほど言いまし
たように学校側からの方の返事もいただいておりますので、学校側の方でマナーを守るように指導していただ
けるように、今までお話をしているところでございます。
○4番(粕谷久美子君) やはりマナーを守るようにということだけではなかなか改善されず、そのマナーを守
るようにというのはずっといつの時代も言い続けて、何年も言い続けてきたことだと私は思います。でもそれ
がだんだん、今の状況、道路状況といいますか自転車の乗り方、マナーはかなりよくなく、悪くなっていると
いう状況だと思います。
教頭先生にお話しされて、教頭先生がおわびをされても、实際子供たちがそういうことを理解しなければ、
なかなか改善されないのかなと私はちょっと思いました。きちんと学校側と話をして、やはり何らかの形で進
めていっていただきたいということを私はお願いしたいと思いますが。また玉川上水駅の近くに都立高校
―都立高校なので都立公園が近くにありますので、その公園の一部というようなことにはならないんでし
ょうか。そのような交渉というのも考えてみたことはありますでしょうか。東京都との話とか、そういったこ
となんですが。
○都市建設部長(氏井 博君) 1点目の学校との話し合いの件でございますが、やはり学校には管理者がおり
ますので、そこの生徒のお話ですから、管理者の方からですね、あるいは教員の方から生徒の方に指導してい
ただくのが第一義的なことだというふうに思います。じゃ例えば私どもが行ってもですね、じゃ例えば学校側
とお話をしても、何をお話しするかというと、あそこに駐輪場があって、斜めにとめればたくさんとめられま
す。あるいはその自転車には、ちゃんとルールがあるんだからルールを守ってほしいと、そういうお話をする
わけですから、それを学校の責任者である方が、朝のそういう機会をとらえて生徒を指導していただいている
わけですから、それはそれで、何といいますか、役割というか役目を果たしているなというふうに思います。
それから都立公園を自転車置き場にというのはですね、今までいろいろ担当した方がですね、駐輪場の用地
というのは非常に確保しにくくてですね、駐輪場対策は非常にずっと頭を悩ませてきたんだと思います。都立
公園の中にですね、都立公園用の駐輪場というのはあるかもしれませんが、通勤者あるいは周辺の方の駐輪場
をつくるというのは難しいというふうに思っております。
○4番(粕谷久美子君) 今部長が都立公園の中につくるのは難しいというようなお話をされていましたが、そ
の難しいという結論を出されたのは、東京都の方のお答えでそういうふうな方向になったんでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 公園というのはですね、やはり本来の目的は公園でございますから、いろいろ
利用の条件は厳しいものがございまして、やはり先ほど申しましたように公園においでになる方の駐輪場を公
園側でつくるということはですね、それはいろんな公園でやっていると思いますが、先ほど申しましたように
周辺利用者の方にそのスペースを割いていただいて駐輪場にするということは困難なことでございます。
○4番(粕谷久美子君) 公園になっていくということの難しい条件等もあると思うんですが、交渉するという
ことも必要かなと私は思いますので、難しいながら東大和市の市内にある特別な場所に駐輪場をつくるという
ことではないので、隣接しているということで、そういう利用もできるかどうかというようなお話も交渉して
いただきたいなと私は思いますが。
○都市建設部長(氏井 博君) 交渉はですね、やはり可能性があれば何回でも足を運んでですね、实現するま
で交渉することは可能だと思いますが、都立公園という非常に制限がございますので、实現性がないものをな
かなか交渉できませんので、先ほど申しましたように实現性があるものに向かってですね、もし確保するんで
-114-
あればそれに向けて努力をしていきたいというふうに考えてございます。
○4番(粕谷久美子君) 土地は切って広げるとか、そういったことというのは本当にできないので、駐輪場の
確保というのは行政側が苦慮しながらもつくっているというような状況ではありますが、やはり尐しでも何か
希望があれば、そういった安全な場所、歩道ではなくて、進めていっていただきたいなと私は思います。
また玉川上水駅のモノレール下の駐輪場もぎゅう詰めですね。以前は駅西側も自転車があふれていたという
ことなんですが、有料駐車場ができて管理されるようになってから自転車が、放置自転車が何か尐なくなって
きたというようなお話を聞いています。ごみもそうなんですが、汚しておけば自然にそこにごみが捨てられる
というようなことで、自転車も整理されていれば放置する台数は尐なくなるのではないかなと私は思います。
収容数の尐ないところに数以上の自転車が集まるようなら、放置されてしまう原因になってしまうと私は思う
んですけど、玉川上水駅は東大和市、立川市、武蔵村山市の3市の市民が駅を利用していると思いますが、そ
ういった関係された近隣市での駐輪場の話とか、そういったことというのはやはりされていますでしょうか。
○都市建設部長(氏井 博君) 駐輪場のスペース、例えばスペースが確保できて広げますと、また自転車がふ
えると。要するに駐輪場が自転車を呼ぶような現象というのはどこでも出てきてしまいまして、やはり人間の
心理としてですね、やはり目的のところにより近いところに置いていきたいというところで、例えば駅前のと
ころを整理して尐し余裕があるとですね、またほかのところにとめられた方がそこに殺到するということで、
表現は悪いんですがイタチごっこのような状況になってございます。
おっしゃいましたように確かに玉川上水駅、玉川上水駅だけではなくていろいろな駅は周辺の方たちが集ま
ってくるわけですから、それは近隣市の共通の悩みとして駐輪場対策というのはいろいろ講じなきゃいけない。
そういう意味で、例えば武蔵村山市の方から整理をする方に出ていただいて一緒に整理をしたりですね、さっ
き言いましたようにそれぞれ共通の悩みでございますので、近隣各市ともいろいろ協議をしていきながらです
ね、対策は講じていきたいというふうには思っておりますが、なかなか一挙に解決というふうにはいかないよ
うな難しい問題でございます。
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○議長(佐村明美君) あらかじめ、ここで会議時間の変更について申し上げます。
あす12月6日の会議時間は午前10時30分からといたします。
お諮りいたします。
本日の会議はこれをもって延会としたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐村明美君) 御異議ないものと認め、これをもって延会といたします。
午後 4時45分 延会
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