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平成21年第五回川崎市議会定例会報告

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平成21年第五回川崎市議会定例会報告
日吉地区の教育環境・地域環境課題について
川崎市議会議員
目的地
西村晋一
川崎市幸区(日吉地区の社会基盤整備事業について)
http://www.senkyo.janjan.jp/report/1002/00005676.html
平成 21 年度川崎市議会第五回定例会報告
◆14 番(西村晋一)・・・・・・・・・・・前略
次に、教育長にお伺いしますが、小学校児童の体力低下について関連して、運動機会の確保についての
取り組みなどを伺います。一般的に地域のスポーツ活動 の拠点として学校などの教育施設が中心に行わ
れてきたことから、住民みずからがスポーツ活動の環境を主体的につくり出すという意識が大変乏しいと言
われて います。本市におきましては、住民主体のスポーツによるまちづくりが既に活発に行われており、こ
れは実に有意義なことであると同時に、高く評価されるべき ことでもあります。その一方で、市内小学校で
子どもたちが体を動かしたくなるクラブ活動の機会が減るなど、運動の機会が減りつつある学校もあると仄
聞します。教師と子どもがともに体を動かすことは、子どもの教師に向ける信頼関係を築いていく上で大変貴
重な機会であることから、学校での運動機会の減尐が子どもと教師の信頼関係の希薄化につながるものと
大変危惧するところであります。そこで伺いますけれども、小学校児童の運動の機会の確保につきまして考
えを伺います。
◎教育長(木場田文夫) 小学校児童の運動機会の確保についての御質問でございますが、クラブ活動は、
子どもたちの体力向上や人間関係の形成にとって大変重要な活動であると考えております。各学校では、ク
ラブ活動の時間を確保するため1回の活動時間を長くするなど、教師と子どもたちがともに運動する時間を
ふやす工夫をしているところでございます。また、本市におきましては、現在、各学校で子どもたちの体力の
向上を目指し、子どもたちの実態や学校の状況に応じて、小学校ではキラキラタイムを、中学校ではイキイ
キスクールを実践しております。これは、朝の学級活動の時間や休み時間などを活用して、遊びや長縄跳び
などの運動、スポーツ活動の時間を確保することで子どもたちの体力の向上を図ることを目的としておりま
す。今後もキラキラタイムやイキイキスクールなど を通して運動好きな子どもたちを育て、教師と子どもたち
が触れ合い、ともに運動する時間を確保してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆14 番(西村晋一) ありがとうございます。子どもを取り巻く家庭や地域の教育力の低下が指摘される中
で、平成 18 年に、すべての子どもを対象に、地域 の方々の参加を得て、学習やスポーツ、文化活動などの
取り組みを推進することを目的とした文部科学省の地域子ども教室推進事業と、保護者が労働等により昼
間家庭にいないおおむね 10 歳未満の児童に適切な遊び及び生活の場を提供することを目的とする厚生労
働省の放課後児童健全育成事業、この2つの放課後対策 事業の一体連携による取り組みがなされました
けれども、今日、放課後子どもプランの一環としてわくわくプラザ事業が行われていると理解をしているところ
で あります。一方で、現実には体育の時間も減りぎみといった傾向が見受けられる学校もあると仄聞してお
り、また、地域子ども教室推進事業の取り組みは、当初 より行政と学校だけでは大変難しいと言われていま
して、地域の多くの方々の参加が必要とされる取り組みであることから、総合型スポーツなどからその取り組
みが図られてきたようでございます。クラブ活動は高学年児童に特化されていることから、子どもたちが思い
切り騒ぎ、走り回れる唯一の場である学校における 運動の確保に、すべての児童を対象とした放課後の学
校施設を利用した学習やスポーツ、文化活動等の取り組みの推進につきまして関係部局との御協議をいた
だきますよう強く意見をいたしておきます。
再度教育長にお伺いしますが、学校教育力の質の向上が問われる背景には、校内暴力など学校を取り巻
くさまざまな問題があります。先般の、教員の人材確保 と育成は同時進行で行われるべきとする川崎市教
育改革推進協議会からの意見には全く同感するところでもあります。学校教育における現状の課題には、子
ども 同士のコミュニケーションの問題から、子どもの仲を取り持つ教師のおのおのの子どもに対するコミュ
ニケーションまで及び、そのことが指導力として大きく問 われてきておりますが、また、さまざまな問題として
顕在化してきているとの指摘もあります。学校、教育現場におけますコミュニケーションを円滑にするための
具体的な方策について伺います
◎教育長(木場田文夫) 学校現場でのコミュニケーションについてでございますが、子ども同士のコミュニケ
ーション能力の低下につきましては、尐子化の影 響等により、幼児期に他の子どもと触れ合う機会が減尐
していることが要因の一つと指摘されております。本市におきましては、これまでもフレンドシップかわ さきの
心のかけはし相談員の配置や中学校のスクールカウンセラーの全校配置等、子どもたちが気兼ねなく大人
と話せる環境づくりを進め、コミュニケーション 能力の向上に向けた具体的な方策を講じてきたところでござ
います。また、これに加え、昨年度から、望ましい学級・学校づくりを目的とした共生・共育担当を 教育委員
会内部に配置いたしまして、平成 22 年度からは市内全小中学校で人間関係を学ぶ授業、かわさき共生*共
育プログラムの完全実施に向けて、テキスト の配付、指導者研修会などを実施しているところでございま
す。このプログラムは、さわやかな自己主張、はっきりとした意思の伝え方など、他人とのコミュニ ケーション
の方法の体験を通して楽しく学んだり学び直したりする授業でございます。また、プログラムの効果として、
教職員と子どもたちのコミュニケーショ ンが促進され、信頼関係を高め、きめ細やかな児童生徒理解が行わ
れることなどにより、いじめや不登校の早期発見や問題行動を生まない学級・学校づくりにつながるものと考
えているところでございます。以上でございます。
◆14 番(西村晋一) どうもありがとうございました。意見を言わせていただきます。学校運営に係る生徒間
指導に社会のルールという言葉が使われ始めまし たけれども、従来の子どもの集団遊びが暴力行為として
処理されるケースが相次いでいます。加害と被害の問題は学校を中心に裁きを求めてくる傾向も見受けられ
ているわけですが、当然学校は人を裁く場所ではないわけであります。確かに看過できない問題も多く含ん
でいることも現実にはありますが、学級運営において生じた生徒間の問題は、こうした関係に陥った子どもの
仲を取り持つ教師の姿勢にこそ、市民が教育に求める姿があるような気がしてなりません。また、こう した
学校の姿勢が、やがては地域の子どもたちを見守りはぐくむ機運の醸成につながり、子どもを育てやすい環
境の整備につながることではないかと意見をいたしまして、この質問を終わらせていただきます。
次に、幸区の社会資本整備につきまして、建設局長、まちづくり局長、そして市民・こども局長にそれぞれ
お伺いしてまいります。現在、横浜市域の環状2号線につながる末吉橋周辺道路は、尻手黒川線に接続す
る都市計画道路川崎町田線のうち矢向第一陸橋までの区間が大変幅員の狭い2車線道路となっております
が交通渋滞が、顕著となっております。まず、この区間の今後の整備計画について建設局長にお伺いしま
す。
<中略>
◆14 番(西村晋一) それぞれ御答弁ありがとうございました。では、意見要望させていただきますが、都市
計画道路の川崎町田線が優先整備路線であるとの ことです。ぜひ計画初年度の着工に向けまして今後の
協議に当たられますことを強く要望いたしておきます。また、小倉地区に建設が始まります大型商業施設
は、接する尻手黒川線の末吉橋から越路交差点区間は数尐ない自転車専用レーンを擁した専用道路でも
あります。歩行者と自転車の安全分離が問われる同地区で すが、施設北面には私立幼稚園、そして川崎
市立看護短期大学が控えております。自転車マナーアップの取り組みなども含めまして、今後の協議などを
御検討い ただきますよう要望します。また、南加瀬5丁目信号機設置に関しましては、以前、幸警察署から
県公安委員会に設置の上申はされたものの設置されなかったと いう経緯があります。以来、利用者、交通
量ともに増加傾向にある同地区は、歩道上の自転車事故、そして高齢者の日中の外出時の交通事故被害
など、また小学 校の登下校時の交通事故被害といった身近な問題として早急の対応が求められておりま
す。設置実現に向けました取り組みを切に要望いたしたいと思います。 きょうはこちらの事前通告の中に総
企、そして総務とございましたけれども、事前の調査等々で大変お力をいただきまして、ありがとうございまし
た。これで質問を終わります。
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