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平成27年度 大阪市国民健康保険運営協議会第1回総会

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平成27年度 大阪市国民健康保険運営協議会第1回総会
平成27年度
大阪市国民健康保険運営協議会第1回総会
平 成 2 7年 1 1月 6日 ( 金 ) 午 後 2 時 ~
大阪市役所
1
日
時
平成27年11月6日(金)午後2時から
2
場
所
大阪市役所
3
出席者
本庁舎(P1階)会議室
屋上階(P1階)会議室
(委員)
・ 被保険者を代表する委員
池田委員、岡﨑委員、小林委員、田中委員、中谷委員、中村委員、平田委員、
宮本委員
・ 保険医又は保険薬剤師を代表する委員
乾委員、河村委員、小池委員、高井委員、森澤委員
・ 公益を代表する委員
竿田会長、荒木委員、木下委員、こはら委員、杉田委員、ホンダ委員
・ 被用者保険等保険者を代表する委員
野尻委員、山本委員
(福祉局)
西嶋福祉局長、山口福祉局理事、阪田保険年金担当部長、池田保険年金課長、
中谷国保収納対策担当課長、小山国保保健事業担当課長、村上保険年金課長代理、
辻本システム担当課長代理兼高齢者施策部介護保険課システム担当課長代理、
山口国保収納対策担当課長代理、藤原保健副主幹、
小阪国保収納対策担当課長代理兼財政局税務部収税課市債権収納担当課長代理
その他関係職員
4 会議内容
(1)開会
(2)西嶋局長あいさつ
- 1 -
(3)委員紹介
(4)出席状況の報告(事務局)
(5)会長・副会長選出
(6)竿田会長あいさつ
(7)大阪市国民健康保険事業の概要等について
第1章
国民健康保険制度の概要
第2章
大阪市国民健康保険事業の特徴
第3章
大阪市国民健康保険事業の状況
(参考)
医療保険制度改革について
【池田保険年金課長、中谷国保収納対策担当課長、小山国保保健事業担当課長】
配布資料に基づき説明
【こはら委員】
こはらと申します。どうぞよろしくお願いします。
私の方からはいくつかお聞きしたい点がございまして、暮らしを支える大事なこの国民健康
保険事業をよりよく改善していけたらと思いまして、ぜひ発言をお願いします。
まず、お聞きしたいことが、先ほど国民健康保険事業の財源構成、この資料の中で、9ペー
ジを見ましたら、13ページにも書いてありましたけれど、多額の一般会計からの繰入れを、2
7年度当初予算で449億円と、ご説明でもありましたけれども、この449億円の中にも、国庫や
大阪府からの補助金等があると聞いています。その内訳を聞きたいのがひとつと、また、そう
いった補助金を除いた純粋的な本市の負担、いわゆる任意繰入額の2015年度の当初予算では
いくら計上しているのでしょうか。
【池田保険年金課長】
資料 9 ページの平成 27 年度当初予算繰入総額の 449 億円の内訳でございますけれども、法
律でありますとか国の基準において繰り入れますのが 307 億円ございまして、その内訳は、
国の財源によりますものが 37 億円、大阪府の財源によりますものが 140 億円、残りが本市の
財源で 130 億円、この 130 億円につきましては地方交付税措置がございますので、国等の基
準に基づいた繰入額として 307 億円でございます。
- 2 -
それともう1点の、保険料負担を軽減するために本市が任意で繰り入れている額につきまし
ては、142億円でございます。以上でございます。
【こはら委員】
ありがとうございます。先ほど本市の一般会計からの繰入額が 449 億円というご説明でし
たけれども、実際は大阪府または国からの補助金があり、それに伴い大阪市の法定の繰入額を、
合計すると 307 億円。差し引き 449 億円から 307 億円を引けば 142 億円、これが市の純粋的
な負担ということであったと思います。
先ほど 449 億円を本市が負担しているかのようでしたけれども、307 億円に関しては財政
措置がなされているということであります。ありがとうございます。
この 142 億円という本市負担額、私、大きいと思うんですけれども、しかし過去の本市の
任意繰入額の推移を見たときに、この額がどんどん低下している傾向が見てとれます。
本日の資料の中にはありませんけれども、昨年度、2014 年度は 179 億円でした。2015 年度
当初では 142 億円ということで大きく違うと。また 2013 年度は 183 億円、2012 年度は 192
億円なので、当初予算での繰入額が年々、極端に減少していることが問題点かと思います。
この 4 年間の推移でもこれだけ大きな額が減っていることを指摘しておきたいと思います。
また、次にお聞きしたいのが20ページ、国保への財政支援の拡充ということで、全国的に
は1,700億円、今年度、財源が降りるということですけれども、本市にはどれくらいの額が来
るのでしょうか。
【池田保険年金課長】
全国で約1,700億円の財政支援について、本市の国保で申しますと、34億円の財政効果があ
ると見込んでいるところでございます。以上でございます。
【こはら委員】
ありがとうございます。34 億円ということで、全国では 1,700 億円、本市には 34 億円とい
う財源が降りてきているということで、この数字、先ほど私が指摘しました、一般会計での、
国・府からの(財源を伴う)繰入の中に入っているということです。しかし、その分、本市か
らの(任意)繰入額がどんどん減っているのです。
何度も申しあげますけれども、2015 年度当初では 130(正しくは 142)億円が市の任意繰
入ですが、2011 年度から 2007 年度を平均すれば 206 億円を繰入れていたものが、急激に減
っているのです。こうした中、今年度の 1 人あたり国民健康保険料保険料は据え置きと、資
料の中でも説明がありました。13 ページですが、本市の国保会計、5 年連続で黒字が出てい
- 3 -
ます。総額で 243.7 億円ですから、累積の赤字がどんどん消えていっている。大阪市の任意
繰入れがどんどん減ってきているにもかかわらず、国や府の補助金等、様々な影響により、こ
のような黒字が計上されているのですけれども、その前は 2 年連続、2%ずつ値上げになって
いるということもありますので、先ほどの 34 億円相当のお金というのは、1 番最後のページ
を見ましたら、保険料の軽減対象となる低所得者数に応じてということで、保険料が本当に高
いということが全国的にも問題になっていることからの国の補助金であると思いますから、大
阪市の国民健康保険料がどんどん年々値上がりしていると、そこでは大阪市がこれまでの補助
金を削減してきたということになるのではないかと思います。
この高い国民健康保険料をなんとか引き下げてほしいという市民の声をたくさん聞いていま
す。従来の任意繰入れを行っていれば、黒字額が相当に積み上がり、それが保険料引き下げの
原資となったのではないかと思います。
あと、11 ページですが、大阪市の国民健康保険料のモデルケースが書いてあります。下の
方を見れば、過去は 200 万円が最も負担率が高かったとあります。しかし、そこの世帯は軽
減が図られたということで、今回、300 万円の所得の世帯に置き換えられていまして、収入に
対する保険料の割合は、10%と記載されています。しかし、実際にいくらの保険料になるか
と言えば、これサラリ-マンの給与所得者の場合をモデルとしていまして、所得 300 万円の
方は給与収入でいいますと約 440 万円となります。そして、負担率が 10%ですから、保険料
は約 44 万円にもなります。また、過去の 200 万円の水準で計算しますと、確かに 10%より
は低いです。2 割の軽減が適用されますけれども、負担割合でいうと 9.7%になります。200
万円の所得で年間の保険料は 30 万 2 千円負担しなければいけないと。これ、とても払える額
ではないということですから、大阪市の徴収率がなかなか改善しないという原因にもなってい
るのではないかと思います。
4 人世帯の標準生計費、年間で 258 万 5,520 円でして、これに国保料、2 人分の国民年金保
険料、税金等を加えると、実は 200 万円の世帯では、収入に対して支払いのほうが大きくな
るということです。これは、被保険者の皆さんが高い保険料をなかなか払えない現状があると
思います。また、自営業者の方であれば、収入イコール所得ということですので、さらに負担
は重いということです。
おとなりの堺市さんでは、6 年連続で国民健康保険料を値下げしていると聞いています。1
人あたりの保険料額が 89,680 円ということで、大阪市の一人当たり保険料 99,689 円と比し
てちょうど 1 万円程度料金が安くなっている、そういう自治体もありますから、しっかりと
- 4 -
本市の任意繰入れ、これまでの水準を確保すれば、保険料を下げてほしいという被保険者の希
望に添えるのではないかと思います。
最後、徴収対策ですけれども、滞納者への財産の調査や差押の状況を教えていただけますで
しょうか。よろしくお願いします。
【中谷国保収納対策担当課長】
まず、区と局で連携して財産調査、差押予告、滞納処分等を行っています。平成26年度の
財産調査の対象世帯数は約126,000世帯、財産調査の件数は約115万6千件調査をしました。差
押に関しては、まず、差押予告を送り、世帯との接触を図って、自主納付を促してまいります。
差押予告を送付した世帯が約7,900世帯で、実際に納付をいただけずに滞納処分に至った世帯
が約3,600件です。以上でございます。
【こはら委員】
財産調査の件数が 115 万 6 千件と凄まじい件数で、年々どんどん増えていまして、高くて
払えない国民健康保険料を大阪市が払ってくださいよということで、財産調査を行い、また、
勤め先である会社にお給料の差押であったり、不動産を差し押さえる等の事例が頻発していま
す。もちろん、納付の勧奨はしなければならないですけれども、差押によって被保険者の方の
暮らしがたちまち大変になる状況が起きはしないかと心配です。一括で払いなさいという市の
債権回収チームの言い分ですが、やむなくノンバンク系などで借りて払わなければならないと
いうこともあると聞いています。あまりにも強引な取り立て、徴収ではなく、高い健康保険料
を引き下げてこなかった本市の責任というものもありますし、それぞれの生活というものがあ
りますので、ぜひ丁寧な納付相談をしていただけたらと思います。
繰り返しになりますが、国は国保の財政が大変だということで、今年度34億円プラスして
お金をくれているのですけれども、本市はその分任意繰入れを減らして、被保険者の皆様の保
険料は据え置きと、こういう実態があると思います。やはりそうではなくて、累積赤字に関し
ても、かつての国のペナルティー減額です。今も独自施策の減額で8億円であったり、かつて
は納付率が悪かったら何十億とカットされていたという事実もありますから、累積赤字を原因
にして保険料を値上げするということがないように要望させていただきます。
【野尻委員】
先ほどからいろいろ議論をお聞きしているところなんですが、被用者保険の立場から申し上
げさせていただきます。
その前に、まず、堺市の保険料が 1 万円程安いということでしたけれども、実はわたくし、
- 5 -
堺市の委員もさせていただいておりまして、堺市の収納率は 96%を超えております。この差
があるということです。
保険料を低くするということで議論を進めておられましたけれども、その一環として繰入れ
を増やすべきという論調のように思われますが、そのお金は誰が負担しているのかということ
を考えていかなければならないと思います。
われわれが負担しているということではないんです。一般会計の財源というのは、市民の皆
さんの税金なんです。われわれは被用者保険といいまして、いわゆるサラリーマン。われわれ
サラリーマンとしては、9 ページに記載されている前期高齢者交付金、この前期高齢者納付金
の金額をサラリーマンのそれぞれの世帯が国庫とは別に負担しているわけです。
さらに、大阪市の市民の方は、市税も納めています。その市税をまた国保につぎ込めというよ
うな論調になるわけです。その辺りをちょっと考えていただく必要があるのかなと思います。
サラリーマンの方は国保のために、前期高齢者納付金という形でお金を払う。さらに、当然、
市民として税金を払うべきことはあるのですけれども、それをまたさらに国保につぎ込むとい
うことは、少し考えていただく必要があるのかなということです。
差押についても、払えない方についてはそれなりの軽減もしていくでしょうし、そういう法律
の建前になっております。実際にそのように運営もされているはずです。ただ、払えるのに払
わない人、これらについては、しっかりと、今、大阪市がやっているような対策をとっていた
だく必要があると思います。
例えば、大阪市の収納率、約 88%ですけれども、残りの方の保険料、これがあればこの保
険料は下がっているはずなんです。だから、88%の人は 12 パーセントの人のために余分な保
険料といえばおかしいですけれども、それを負担しているわけです。それを少しでも解消しよ
うとして対策を打っている市の行政のあり方というのも、ひとつ認めていくべきではないかと
思います。
あくまでこれは、被用者保険としてお金を出させていただいている立場として申し上げてい
ます。
わたしは大阪市民ではありません。大阪府民ではありますけれども。そういった府の財政か
らもこういったお金が流用されているということを考えると、単純に保険料が安ければいい、
そのために市税をつぎ込むべきだ、繰入れを入れるべきだという論調には反対させていただき
ますので。今後、来年度の料率については、次回または次々回で説明があるかと思いますが、
そういう意見があるということを皆さんにご紹介しておきたいということで発言させていただ
- 6 -
きました。
【竿田会長】
今日は現状の説明をうかがった段階で、問題点を指摘していただくということに留めたいと
思います。よろしくお願いします。
【こはら委員】
わたくしが言いたかったのは、サラリーマンの方であれば、多くの方が会社の健康保険に加
入されていると。大阪市のモデルケース300万円の世帯で言いますと、サラリーマンの方の収
入は440万円程度になるのですが、10%、44万円の保険料というのは、月額にすれば約36,660
円になります。サラリーマンの方は、協会けんぽの場合、同じ金額であれば、健康保険料だけ
を見れば、(月額約)18,000円ということで、国保がいかに高いかと、これは当然会社が半分
払っているという事実もありますが、国保の場合も国が手厚い補助金を打って、また、一般会
計からの補助金に対しても国や府からの補助金が入っている。この(協会けんぽの保険料と
の)開きであったり、余りにも高いということを何とかしなければいけない思って、指摘させ
ていただきました。
【池田保険年金課長】
こはら委員からまず1点、堺市の保険料についてご指摘いただきましたけれども、10 月の
市会のときにご指摘をいただいて調べましたが、モデル世帯で比較すると堺市のほうが(保険
料が)高くなります。また、1人あたりの軽減後保険料で見ますと、大阪市は政令市の中で北
九州に次いで2番目に低い状況です。堺市はもう少し上のランクでして、こはら委員の発言に
あった保険料額というのが少しわからないのですが、堺市の保険料は高いと言われております。
次に、一般会計繰入額が年々減っているということですが、被保険者数が減ってまいります
と、総額としては減る傾向でございます。また、この間、国としては消費税財源等を用いて、
保険料の軽減対策等を講じており、法で定められた義務的な繰入れが増えてきますと、本市が
保険料軽減のために行ってきた任意の繰入れは、必要のない部分も出てきますので、13ペー
ジにありますとおり、1人あたりの繰入額は、義務繰入も入っていますが、横ばいということ
で、それほど極端に下げているということではないと考えています。
【竿田会長】
ありがとうございました。難しい話なんですが、われわれ全委員が制度をまず理解しないこ
とには話が進みません。また、統計的な数値が出て来ますと、モデルと言いますか、どこに焦
点を当てるかによっても違ってくるということで、全体の姿をわれわれ理解するにはまだいろ
- 7 -
いろな点で問題があるかなと思っています。
また、今回、こはら委員からいろいろ問題提起をしていただきました。この制度、わたくし
も 10 年くらい大阪市の状況を見させていただいて、一般会計からの繰入れ等がないとやって
いけないという現状も知っておりますけれども、問題としては、一般会計からの繰入れをもっ
としていただいて、保険料の負担を少なくする。その落としどころになりますと、ここで審議
するのではなく、市議会での議論となりますので、この制度に関する問題提起という意味では、
いろいろと委員から意見を出していただいて、われわれ委員の理解を深めるために議論してい
ただきたいと思います。
現状等に関するご質問等ありませんでしょうか。よろしいでしょうか。
今回は大阪市の国保に関する現状の概要の説明ということでございましたので、ご質問がご
ざいませんようでしたら、本日の議事を終了させていただきたいと思います。ありがとうござ
いました。
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