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為替レート - 日興アセットマネジメント
2014年4月16日 ご参考資料 99 今回のテーマ 経済環境に影響を受ける“為替レート” 海外資産への投資が盛んな今、為替レートの日々の動きが気に 新人くん 日興アセットマネジメント の新人。営業推進部門に 配属され、投信や経済に ついて勉強中。 なります。刻々と変化する為替レートについて、どのような要因 で動くのか調べてみました。 1.為替レートの決まり方 海外旅行をする際には、その国の通貨にあらかじめ両替しておき ます。この両替する比率は“為替レート”と呼ばれ、日々変動してい ます。手数料を考慮しない場合、1米ドル=100円であれば、1万円 は100米ドル(10,000÷100)に両替できます。為替レートが1米ド ル=80円に変化した場合、1万円は125米ドル(10,000÷80)に両 替することが出来ます。この場合、1米ドルが100円から80円に変 化することで、多くの外貨を手に入れることが出来る(円の価値が 相対的に高くなる)ことを「円高」と呼びます。 為替レートは、主に通貨の需要と供給のバランスによって決まり ます。円の需要が高くなれば円高となり、外国の通貨の需要が高く なれば(相対的に円の需要が少なくなるので)円安となります。この 需給バランスが保たれている時期は、為替レートに大きな変化は ありませんが、バランスが偏ると為替レートに変化が生じます。 例えば、海外へ商品を輸出している会社が日本の従業員などに円 で給与の支払いをするためには、外貨の売上代金を日本円に交換 する必要があります。こうした会社が多ければ、円を買う需要が大 きくなるので、円の価値を押上げる要因となります。 市場予想でも為替レート は変化します。例えば、 相手国の政策金利が引 き上げられるという予想 が高まっているときは、将 来の為替の動きを見越し てその通貨が上昇するこ とがあります。 □当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料 ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 (1/2) 反対に、国内でエネルギー資源などの輸入品への需要が高まると、 外国企業などへの支払いのために円をその国の外貨に交換すると いった需要が増えるので、外貨の価値を押上げる要因となります。 この他に、投資資金の動きに伴ない、需給バランスが変化すること が多くあります。最近では、2013年以降、安倍政権による「大胆な金 融緩和政策」を受け、日本銀行が量的金融緩和(金融市場にお金を 供給すること)を行なったことから円安となった例があります。これは、 日本の金利水準が当面の間、低水準で推移することが想定されるな か、魅力的な海外の高い利回りを求め、円を外貨に交換する動きが 拡大したことが一因です。 2 想定為替レート 企業の決算期になると「想定為替レート」という言葉をよく耳にしま す。これは、企業が事業計画の前提とする為替レートです。日銀短 観によると、2014年度の想定為替レートは1米ドル=99.48円(大 企業・製造業)となっています。自動車などの輸出産業の場合、想 定為替レートよりも実際の為替レートが円安であれば、外貨から円 に交換した際に、円の額が想定よりも多くなることから、日本円 ベースでの売上・利益が増える「円安効果」が期待できます。反対 に、輸入に頼るエネルギー資源などは外貨に交換する際に、想定 よりも多くの円を必要とすることから、エネルギーを多く利用する企 業などで円安は収益圧迫要因になります。 日銀短観は、正式名称を 「全国企業短期経済観測調 査」といい、全国の約1万社 を対象に四半期ごとに行な われている調査です。日本 企業の活発度を確認する上 で重要な指標で、国内外で 利用されています。 約1年前に発表された日銀短観では、2013年度の想定為替レー トは1米ドル=85.22円(大企業・製造業)で、実際の為替レートは 想定よりも円安であったため、輸出産業では、円ベースでの売上が 拡大し好決算となり、「円安効果」が日本の株式市場の後押しとな りました。 為替レートは日々変化しており、常に見ておく必要 がありますね。為替レートの変化は企業収益へも 影響があることから、今後の動きにも注目したいと 思います。 □当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料 ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料 作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。□投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リス クもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時に は、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 (2/2)