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4 外来種(移入種)等の拡大

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4 外来種(移入種)等の拡大
 4 外来種(移入種)等の拡大
○現状認識
・外来植物や低地性植物などの繁殖が裸地化している場所を中心に見られます。
・早朝の山菜とりにより、草原の踏み荒らしに伴う帰化植物の種子の散布が見られます。
・通信施設の工事の際に下から持ってきた土に外来種の種子が混入しているものと思われます。
・外来種を抜き取ったところではその後の発生量は少ないようです。
・駆除方法については、抜き取りをすると裸地化してしまい
新たな外来種の侵入があり、他の植物も誤って採ってしま
うことがあるので、茎の一部を切断する方が良いという報
告があります。
・人間が踏み荒らす以外の原因では、ネズミが越冬したため
に出来た裸地というのも見られます。
・ヒメジョオン群落は、拡大、衰退を繰り返し、年々移動し
ていくことが知られてます。
ハルザキヤマガラシ
○背景
・踏み込みによる裸地化の拡大や様々な経路からの種子の持ち込みが考えられます。
○対応状況
・帰化植物除去ハイク(車山高原観光協会)
草原に入り込み植生を変えてしまう帰化植物の現状に理解を深め、除去作業をするボランティア
ハイキングが平成14年6月29日行われ、市民約40人が参加しています。
・七島八島湿原植物郡落保護林の保護管理対策調査(中部森林管理局、日本林業技術協会)
平成14年2月の調査報告によると、八島高原における帰化植物の繁殖要因は、ビーナスラインの
開通やそれにともなう八島園地の造成によるとされています。つまり、土地改変や造成が行なわ
れ、裸地ができたことと、法面への外来植物の種子播種、吹きつけ、多量の車や人による下界の
帰化植物(種子)の持ち込み、伝搬があったことが原因となり、また八島ヶ原湿原の東部に隣接
する牧草地や、上諏訪側での帰化植物の繁殖地からの伝搬(とくに種子)もあります。一度繁殖
が始まると、適地を得たごとく周辺に拡大し、その対策としては、7月の根元剪定(開花前)が
萌芽再生が少なく効果があると報告しています。
・21世紀の美ヶ原高原研究会(松本市)
平成12年11月21日設立、平成14年第2回幹事会中間報告において、「当面できるところから取り組み、
手を入れるべきところは手を入れ、元の植生に戻すことが必要です。」と集約されています。
○検討方向
・工事の際には特段の配慮をしていったらどうかという提案がありました。
・ヒメジョオン等帰化植物の生態やなぜ侵入し、増えるのかという研究を深め、どのような対策が有
効なのか調査していくことが必要という意見がありました。
・人為的な踏み込みによる裸地化については、むやみに立ち入らない方策、動物による裸地化につい
ては、むやみに餌を与えないだとかゴミを捨てないという自然の生態系を維持していく方策を検討
していったらどうかという意見がありました。
・少数の人間であまり踏み荒らさないで手入れをしていく方がよいという意見がありました。
○ビーナスラインにかかる住民意識調査から
「帰化植物の拡大をどう考えますか」という設問では、「帰化植物を駆除し続け
る」という回答が54.5%で過半数を超え、ついで「植物保護区域を設けて区域内へ
の侵入だけを防ぐ」という回答が28.2%で、何らかの形で帰化植物の拡大を防いで
いくという回答が大勢を占めました。
「ボランティアによる駆除の徹底」や「駆除に加えて、帰化植物の侵入防止も」
といった内容の積極的な管理が必要とするものが多くありました。
参考:ビーナスラインにかかる住民意識調査
「帰化植物(外国から入ってきた植物)の拡大をどう考えますか」
5 その他
2.9%
無回答
2.7%
路傍の帰化植物
4 わからない
5.2%
3 帰化植物の拡大は
しかたないので自然の
なりゆきに任せる
6.5%
2 植生保護区域を設け
て区域内への侵入だけ
を防ぐ
28.2%
1 帰化植物を駆除
し続ける
54.5%
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