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14 作成メンバーからのメッセージ

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14 作成メンバーからのメッセージ
14
作成メンバーからのメッセージ
在宅医療を行うにあたっての究極は、「看取り」です。最近在宅死亡率
が、10 数%で若干ながら増加傾向にあります。ターミナルを自宅でと希望
される方が増えて来ているためです。一方高齢者施設が増え、施設入所者
の看取りが、必要になってきています。寝たきり等で最期の医療介入が必
要ないと思われる人たちは、今まで暮らしていた場で、看取っていけるよ
う、看取り環境を整えていきたいと切に願います。
根本
元
氏
私は、在宅医療で看取りをしています。だから施設で看取れという短絡
的発想ではならないと思います。看取りにより生ずる介護職員の心の葛藤
やトラウマを少しでも軽減するためにも皆様でよく話し合い、施設での看
取りの意義を考えるための導入の手引きとなれば幸いです。
前田
龍明
氏
在宅ケアは本人や家族を中心に多職種が連携することで成り立ってい
ます。特に介護職の方が生活をしっかり支えて下さっている居住系施設
は、訪問看護も安心してケアさせていただくことができ、連携の力の大
きさを感じる場です。訪問看護は施設入居者も利用できる枠組みがあり、
それにより、看取りの可能性も質も高まります。何といっても、24時
間365日緊急対応できる体制がお役にたつかと思います。是非ご活用
ください。
徳田
喜恵子
氏
高齢社会が進展している現在、高齢者福祉施設等を在宅と位置づける
考えの中で、看取り介護は避けて通ることができません。その人の人生
の最期を迎えるには、家族のご協力のもと、医療・福祉・介護における
多職種専門家と関係機関の連携が特に重要になります。
峯田
幸悦
氏
老人保健施設に勤務し、14年目になり在宅復帰よりは、後期高齢者の看
取りが必要とされていることは職員も充分に知りながらも、施設での看取
りを実施出来ない状態が続いています。検討会に参加し、多様な福祉施設
の職員が手探りの中で前に進んでいる状態を聞き、また、検討会で議論す
る事が出来たことはとても重要な事でした。前に進む為の道しるべとなる
「看取りのための手引き」を作成したことはとても貴重な物となり大変感
謝しています。
鹿ノ内
陽子
氏
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「高齢者施設等における看取りに関する手引き」はとてもいいものがで
きたと思います。太田秀樹氏、石飛幸三氏の言葉は何度読んでも心に響
くものがあり、胸が熱くなります。死は特別なことではなく毎日の生活
の延長線上に看取り介護があり、グループホームが第2の「家」と考え
れば、最後まで環境を変えずに家庭的な中で、みんなに見守られて最期
を迎えられる利用者様が少しでも増えればいいなと思います。
鈴木
亜紀子
氏
私が幼少の頃は、自宅で死を迎える事はごく自然だったような気がしま
す。私が介護施設を運営するきっかけになったのも、その方に最後まで
寄り添うケアがしたいという思いからでした。誰にでもおとずれる死を
その方らしく迎える為、ご家族やスタッフの指針となれば幸いです。
三浦
啓子
氏
「職員さんは私の家族。その人達に最後まで世話になりたい」と言っ
て下さった方の言葉が「看取り」の出発でした。
今まで手探りで行ってきた看取りの取り組みが、一冊に纏りました。
皆様のお役に立てば幸いです。
佐藤
ゆう子
氏
~看取り … 今を生きるということ~
「私たちは長生園という大きな家族です。」
小松理事長のこの言葉が、私たち職員の道標です。施設における看取り
の根底にあるのも同じ想いです。「看取り」とは、あくまでも「生きる時
を一緒に刻む」ということでしょうか。大きな家族として「今を生きる」
という…。
児玉
直子
氏
長い人生の終末、そして旅立ちを、本人の望む場所で、家族や親しい方々
に看取られることはご本人が穏やかに逝くだけでなく、家族や地域の絆の
再構築につながるのではないでしょうか。互いに助け合うこと、
「おかげさ
ま・・」で生きていることをあらためて確認し合えることでしょう。
この手引きが、看取りを促進し、家族や地域の再構築の第一歩になりま
すように。
佐藤
千鶴
氏
自宅で亡くなる人より病院で亡くなる人の割合が高くなってから約 35 年。
自然な経過の看取りを知らない人が多くなりました。看取られる本人、看
取る家族、どちらも人生のエンディングをどのように過ごせばよいのかわ
からない状況の中で専門職は支援を求められます。看取りを支えることは、
生きることを支えることだと考えます。専門職として支援する際にこの手
引きが参考になれば幸いです。
大竹
まり子
氏
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