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目 次 Ⅰ 施設における 施設における看取 における看取りの 看取りの方針 りの方針・ 方針・基本的考え 基本的考え方 1 Ⅱ 看取りの 看取りの視点 りの視点と 視点と基本的姿勢 1 Ⅲ 看取り 看取りの体制( 体制(人的環境を 人的環境を含む) 1~2 Ⅳ 看取りの 看取りの過程 りの過程( 過程(プロセス) プロセス) 2~3 Ⅴ 看取り 看取り期の状態の 状態の変化と 変化と観察・ 観察・ケアの ケアの留意点 3~5 Ⅵ 介護保険施設における 介護保険施設における看取 における看取り 看取り事例 6~30 Ⅰ 施設における 施設における看取 における看取りの 看取りの方針 りの方針・ 方針・基本的考え 基本的考え方 高齢者の看取りの介護・看護は,日々の生活の延長上にあると捉 えその人と馴染みの人々や慣れ親しんだ環境の中で,その人らしい 日常生活を継続しながら人生の終焉を迎えられるように,家族の思 いも汲みいれて支援する。 ポイント 満足できる 満足できる人生 できる人生の 人生の最期 本人と 本人と家族の 家族の意思の 意思の尊重 Ⅱ 看取りの 看取りの視点 りの視点と 視点と基本的姿勢 ■その人らしい人生の最期を,他の利用者や家族の諸事に配慮し, 家族との充実した時間を持てるよう最大限の支援をする。 ■看取りの介護・看護計画は,本人・家族の意向や思いを基本に 作成する。 ■時間経過や症状の変化に伴い,本人・家族の思いが揺れ動くこと も想定し,その都度,本人・家族の意思を確認しながら充分なコミ ュニケーションを図る。 ポイント 充実した 充実した時間 した時間を 時間を過ごすため の支援 充分な 充分なコミュニケーション コミュニケーション をとる ■予測されない事態等への対応として,本人・家族に事前に充分説 明し了解を得,関係機関と連携し,本人・家族への継続的な支援 を行う。 Ⅲ 看取りの 看取りの体制 りの体制( 体制(人的環境を 人的環境を含む) ■職員の看取りの体制を整える。 施設の実情を考慮して看取りの体制を検討する必要がある。 可能であれば夜勤を介護職員 2 人体制に,また,チームリー ダーがフォローする体制を整える。 研修等において再度,学習しておくことも有効な方法と考え られる。 ■本人・家族が最期の時を一緒にゆっくりと過ごす場を準備する。 現状のまま,あるいは個室で過ごすのかについて,本人・家族の 意向を確認し,それに添うよう対応する。 個室ではなく,これまで住み慣れた部屋を希望する時,同室者が いる場合は同意が必要。 ■緊急時連絡先の再確認を行う。 緊急時の家族の連絡先や,あらかじめ施設で決めている緊急時連 絡網を再度確認しておく。 ■家族が気兼ねなく付き添い,本人と最期の時間を満足のいくかた ちで過ごせるよう,個室又は静養室等を整備し,採光や室温等に 配慮し,環境整備する。 ポイント 人生最期の 人生最期 の 場 として, として , 本 人・家族が 家族が満足できる 満足できる環境 できる環境 (人的環境を 人的環境を含む)を整え る。 ■看取りの時期には,関わる職員間で必要に応じたミーティングを持ち,病態・状況を確認 し共通認識を持って対応できるように,日頃から看取りの介護についての知識・技術に関 する職員研修を継続して行う。 ※研修内容として 施設での看取り方針の理解/看取りの介護/本人・家族の死生観の重視/コミュニケー ション力/看取りのチームケア/看取り介護の個別計画/身体機能の低下のプロセス ( と対応/夜間・緊急時の対応 /家族支援・遺族ケア ルヘル 担当 不在 ど ス ■ 者 な ) グリーフケア メ タ /職員の 全 記録 残 時の対応方法も決めておく。 また, 対応したことは, てその都度 指 記 。 医療 及び ■緊急時対応の しておく ■施設の看取りの ( 体制 知 務 夜間の勤 Ⅳ 看取りの 看取りの過程 りの過程( 過程(プロセス) プロセス) 医師 医 が 回復不 学的に る。 能な状態と 入所 ■ す。 する。夜間・緊急時の家族等の連絡先等を 周 徹底 体制・連携方法等について,職員に ) 本人・家族には充分に説明し,了解を得ておく。 ■ に 周 徹底 針を整備し,職員間で 再確認し,明 ン 判断 担当医師 した時, を ・ 至 していても,看取りの状況に 家族の意思を確認し,再度同意を得る。 導入 する。 より本人 家族への状況説明をす 書 交 時に看取りまでを希望し同意 知 点 った時 ・ で,本人 ■看取りの ・ 主治医 聞 ・ 主治医 指示 反映 見直 ・ 含む 践 ・ 優 手厚 ・ 心 察 精神 ・ 主治医 訪問 医療 密 適 カ ァレ 統 臨 ・ 臨 (適切 ドバイ 自 後 喪失感 回復 役 立 ) 臨 ・ 医師 師 不在 呼吸停止 記 ・ 医師 亡 から病態・状況や家族に説明した内容等を 介護,看護計画は,家族の意向, 家族を き,職員の共通認識を図る。 からの 等を しその都度 し,本人 関係者で共有する。 ■看取りの実 本人・家族の思いを 家族の 情を や 意識の ■ 先し,できる限り家族と共に して, 看護, いケアを行う。 的支援を行う。 機関との連携を にし,必要時は ンフ ンスを持ち, 一を図る。 死期の対応 家族に 死期であることを説明し,看取りのケアを家族と共に行う。 なア スによる家族のケアは家族 身にとって,死別 つ ■ 時 終時の対応 ,看護 が による死 の場合は, 確認を行う。 した時間を する。 の からの に 後 後 ■死 のケア ・死 のケアを家族が希望すれば,家族の思いや施設の 指 にケアを行う。 ( ■家族支援・遺族ケア 切 嘆 回復 見送 指 記録 察 後 カ デ カ 亡 労 ・大 ) 回復 「自 グリーフケア 悲嘆 な家族との死別による からの を支援する。 ・生前に家族が関わったケアを通して, の 繋 に ■お 針に添って,できる限り家族と共 がる。 け 分にできるだ 」 のことをした 悲 との思いが, り 施設の ■ 針に添って行う。 の整理 書( 記入) 医師 指示書 記録 カ ァレ 記録 臨 ァレ 記録 ァレ 振 返 見交換 今後 看取りの介護同意 日付 経過観 の /ケア 了 ンフ ンス の ンフ / ンフ ■ ス ・ くなった利用者のケア等を 者を う。 の 書( 更 追加) 記録 /看取りの介護計画 ンスの / 終時の経時的 変 ・ / /看取りの介護終 ンス り り意 を行い, 担当 のケアに活かす。また, Ⅴ 看取り 看取り期の状態の 状態の変化と 変化と観察・ 観察・ケアの ケアの留意点 亡 人が死を迎えるとき, ず 必 1週 1 2 ■ ■ 御 次 おおまかな変化は 時間前になると 呼吸 び ゼ ゼ のた に ロ ている時間が長くなってきます。 をか が 冷 足の先が ても を 少 ますことが なくなってきます。 ゼ ゼ ロ 音 聞 ロという が 呼吸 不規則 手 々です。 寝 声 け 目 覚 数 日から れに 理解ください。 のとおりです。 間前くらいから,だんだん , ぞ 様 くなる状況は人それ しもこのとおりではないことも こえることがあります。 肩 顎 になったり ノ ゼ 見 たくチア ー が ロ や が一緒に動くようになります。 られるようになります。 四肢 冷 が たくなる。 項 目 ADL 及び IADL 状 態 観察・ 観察・ケアの ケアの留意点 近 ほ ベッド 転落 転倒 け どベッド 声 け 努 (バイタルサイ ADL ェック) 察 (保清 排泄 口腔 ) ボ ッ 丁寧 安楽 姿勢 位 換 軽 食欲 減退 覇 食 好む 誤嚥 見守 周囲 無 心 全 助 水 補給 様子 見 少 顔色 蒼白 ず (脱水 口腔 口唇乾燥 見 口腔 口唇 濡 ガ ゼ 湿 ) 残 傾眠 見 不安 苦痛 緩和 け 当 障害 幻覚 幻聴 妄 聞 ど 妄 担当 声 け 安心感 果 妄 ベッド 降 転落 転倒 注 昏睡 位 換 褥瘡 防 排泄 助 保清(寝衣交 換 清拭 陰 洗浄 浴 ど) 医師 許 受け 入浴 (入浴 好む 安寧 爽快感 ) 脈拍 頻脈 次第 脈拍 見 骨 脈(手首外側 ) 触 徐脈 微弱 ズ 心 近 肘 節ソ イ 頸 不 骨 脈 ど 脈 触 易 脈拍 触 (手首外側 ) 触 聴診器 心音 位 工夫 頭 枕 外 呼吸 不規則 浅 努 呼吸 様呼吸(肩 鼻翼呼吸) 肩枕 挿入 道 保 顎呼吸 呼吸 回数 無呼吸 回数( ず ェ ト ク 呼 回数) 吸(無呼吸 深 呼吸 口腔 泌物 呼吸 ゼ 繰 返 呼吸) ど ゼ ( 喘鳴) 顔 横 け 泌物 ガ ゼ 喘鳴(ゼ ど 拭 吸引器 軽 吸引 ゼ 音) 降 四肢末 礎代謝 湯 ぽ 端 冷感 出 (熱傷 注 ) 四肢 軽 羽毛布団(軽 掛け物) ど 保 血圧 降 聴診 触診 悪 不 死期が くなると ん と 上での生活 となり 識が からの か に の低下や意 ー としている ことがある。 を観 を や に気をつ る。 め,身体・意識状態 ンのチ し必要なケア ・ ・ ケア に行う。 状態に応じて な や体 変 を行い,身体を くさする。 食 欲 が し, 気がな く, に る。 関 は とな い。 事は本人が あるいは し 介 ともある。 識 , のせん 意識状態 るこ る。 ・ い。せん が現れるこ ともある。 や 脈 拍 となる。 ムは でリ 動 部 で ー で り, ながら, られるので, らせる等 。 のため,できるだ 者の 的である。せん 変 し ・ を予 ・ 部 に ・足 の や の変化を る。とう 部に い。 れに で 意する。 介 ・ ,本人・家族が希望 て をする。 動 な れ をもたらし りようとする行 を をもたらす 。 にくくなるが,中 は き慣れた家族 は, な 可を 一人にしな から する。 人には の動 か 時 する場合, に 整。とう を が 時には,部屋を明るくし, ・ から の 動等があるので 体 は は ・ れた や馴染みのケア 効 状態となる。 分 で を しないように 意識状態を確認しながら,その状態にあった対応をす 状態や な する。 つ行う。 内・ 意識は最期まで ものを, 部 い 関 が , ケ で れ 部, 部, れにくくなったら, を確認することもできる。 くくなる。 は で 力 や下 呼吸 状態 チ がしやすいように体 く し, ・ , の ーン・ス ー と い り ス が される な を生じる。死前 ロ ロ 体 温 血 圧 や を する。 を確 する。 の長さ い 部の を れも一分間での を測定する。 意識低下で ロする な する。 が で 内の分 死前 。 き取る。 基 がたまり を に向 があれば の度に 分 を く ロ ー する。 が低下するため体温も下がる。 現する に 意 , な は下 し でき なくなる。 はくすみ,又は,ロ になり, , ・ な にチア 身 ・ ・足 ー が で を 化にともない 能となる。 軽 残 言 ) 切 足や身体を ると う等 い 温する。 声 け 聴覚 声 け( 家族とともに最期のケアとして で たん くさする, で測定する方法もあるが,状態の 測定 顔色 全 蒼 顔色及び ウ白色 爪 手掌 皮膚色 底白 口唇 ど ノ ゼ 出 現。 し気 が現れる。 体温は下 の を か われているので,家族の は大 伝 であることを える。 手 をしながら, くさする。意識がなくても か は最期ま ありがと 心臓 多臓器 尿量 少 尿量 腹 膨 浮腫 無 察 排 泄 尿便 失禁 尿量減少 排便量 筋肉 弛緩 漏便 寝衣 汚 オ ツ ど 医師 呼吸停止 心停止 反射 消失 亡 徴候 呼吸停止 心停止 医師 不在 呼吸 停止 記 や の , の機能低下で を確認し 部 満・ な対応・ケアを行う。 を 死の , , 確認 さないよう が , 確認する。 が が の有 の ム な を観 による , し,必要 に備え, で対応する。 ,対光 の時は なくなる。 の が で,死 を した時間を明 しておく。 せん妄 せん妄について 【せん妄の症状】 【幻覚の症状】 今いる場所が分からない 実際いないものが見える 昼と夜の区別がつかない 虫がいる 何月何日や時間が分らない 実際いない人が部屋にいる 落ち着きがない 何度もベッドから起き上がり など 何処かへ行こうとする 転んでしまう 怒りっぽくなる 現実とは違う話しをする こんなケア こんなケアも ケアも有効です 有効です。 です。 【手足を軽くさする】 【話しかけたり,好きな音楽を流す】 【唇をしめらす】