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業務目的以外の購買であると見なされる物の例
平成 28 年 5 月 13 日 研究支援ディビジョン 財務ディビジョン 決定 施設管理ディビジョン アドミニストレイティブ・コンプライアンス・ディビジョン 研究費の適正な執行に関するガイドライン 本学の全ての教員及び研究者は、最高レベルの研究倫理を保持し、法令を遵守することが 求められています(PRP 4.1)。また本学における研究費はほとんど全額が日本国民の貴重 な税金により賄われており、研究費を使用する全ての教員及び研究者は、善良な管理者の 注意1をもって執行する法律上の義務を負っています。 PRP に明記されているとおり、ユニットに配分された研究費の執行については、ユニット の長たる教員又は研究者が説明責任を負っています(PRP 28.1)。各研究ユニットに配分 された研究費を用いた物品・役務の購入は研究と直接関連する業務目的に限られます。個 人的に使用する目的で、物品または役務を調達することは厳格に禁止されています (PRP28.2.4)。研究業務目的であるか否か不明確な調達については、研究遂行上の必要 性を説明する文書の提出が求められる場合があります。なお什器類など研究室の環境整備 に係る物は施設管理ディビジョンでまとめて購入します。 また、購入した物品は資産・備品か消耗品かにかかわらず、個人の私物ではなく、OIST の資産です。教員及び研究者を含むすべての役職員は、物品の使用・管理にあたっては、 善良なる管理者の注意義務を負います。購入した物品を私的に使用した場合はもちろんで すが、故意または過失により紛失した場合も懲戒処分の対象となる可能性があります (PRP38.3.2)。 研究費を支出することができないものの例 研究費を支出することができないものの例を以下に挙げます。ここに挙げた物品や役 務はあくまで一例であって、全てをカバーするわけではありません。教員及び研究者 は、配分された研究費を支出しようとするときは、「Reasonable Person Test」に従 って、それが研究業務目的であるかどうかの判断を行ってください。判断が難しい場 合は、Dean of Research Office に助言を求めることができますが、研究業務目的であ ることの説明責任は教員及び研究者が負っています。 1 業務を委任された人の職業や専門家としての能力、社会的地位などから考えて通常期待される注意義務 のこと。注意義務を怠ったことにより損害が発生した場合は、損害賠償の責任を問われることになりま す。 1 研究の内容によっては、研究目的で以下の物品や役務の購入が必要となる場合がある かもしれません。研究目的でそれらの物品や役務の購入を希望する場合は、それらの 研究遂行上の必要性を説明する文書(書式自由)と、製品カタログ等内容がわかる資 料を添付の上購入手続を行わなければなりません。 ○私用とみなされる物の例 旅行用スーツケース、旅行用バッグ類、システム手帳、電子手帳、日記帳、音楽・映 画等の CD・DVD・BD やダウンロード販売される音楽・映画等のソフト、カーナビ ゲーター、個人名の彫刻された印章、朱肉、年賀状やクリスマスカード、私物の発送 についての郵送料・切手代・宅配料、専ら自宅に設置して使用する目的で購入される PC 及び PC 周辺機器、スポーツ用品・用具等 ○研究に直接関係のない物の例 高級文房具、研究室に常備するお茶・飲料水・茶菓子(来訪者に提供するお茶・飲料 水についてはサプライセンターに依頼)、ガイドブック、金庫、鍵類、研究用ではな い衣類・靴、手土産、記念品、日用品・雑貨(研究資材として用いるものを除く)、 テレビ、オーディオ機器(研究資材として用いるものを除く)、研究に関係のない図 書および図書データ等 ○研究室の環境整備に係る物の例(→施設管理ディビジョンに相談) 机、椅子、什器類、脚立・踏み台、ホワイトボード、扇風機、ストーブ、電気スタン ド、冷蔵庫、ポット、ワゴン、コーヒーメーカー、空気清浄器、電子レンジ等の簡易 調理器具等 IT に関連する調達について 携帯電話、月額使用料を伴うタブレット端末については、PRP 第 18 章「通信サービス・ 機器」に基づき、各ユニット・セクションで直接購入するのではなく、IT セクションに購 入を求める必要があります。 パソコンケース等パソコン周辺備品は、サプライストアを通じて発注する必要がありま す。 その他注意の必要な調達 ✓役務提供が家族等の近親者によるものは認められません。 2 ✓研究との直接的な関連性がない講座受講や資格取得・更新等の費用を研究費から支出す ることは認められません。同窓会会費等研究との直接的な関連性が説明できない会費や会 合への参加費も同様です。 ✓PC やデジカメを毎年購入しているユニット・セクション、年度末に大量の物品購入があ るユニット・セクション、その他不要不急の物品購入を行っているユニット・セクション については、会計検査院検査、監事監査および内部監査で指摘を受ける場合があります。 各調査機関に対し、研究上の必要性・関連性に基づく購入であることを説明できること を、常に意識して物品や役務の購入を行ってください。 3