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< 歌唱を柱にした指導 > 小学校第6学年(事例1)

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< 歌唱を柱にした指導 > 小学校第6学年(事例1)
< 歌唱を柱にした指導 >
小 学 校 第 6学 年 (事 例 1)
1
題材名
2
題 材 につ い て
本 題 材 で は 、南 米 地 方 の 民 族 音 楽 の 雰 囲 気 を 、リ ズ ム や 楽 器 の 音 色 か ら 感 じ 取 り 、表 現 す る 活 動 を 展 開 し て い く 。
実際の演奏に使われている楽器や民族衣装等に触れる体験をすることにより民族音楽のもつ独特の味わいをより深
く感じ取らせたい。また、アンデス地方の情景やお祭りの様子を歌詞の内容から想起させ、かけ声や身ぶり等を加
えて楽しく演奏や表現ができるよう支援していきたい。
本 学 級 の 児 童 は 、歌 を 歌 う こ と や 楽 器 を 演 奏 す る こ と に 意 欲 的 に 取 り 組 み 、朝 の 会・帰 り の 会 な ど で は 音 楽 係 が 中
心 に な っ て 楽 し く 活 動 し て い る 。低 学 年 か ら 積 み 上 げ て き た 、情 景 を 想 像 し て 音 楽 を 聴 い た り 表 現 し た り す る 学 習 経
験 を 生 か し て 、旋 律 や 楽 器 の 音 色 か ら 自 分 な り の イ メ ー ジ を 広 げ て 表 情 豊 か に 表 現 す る こ と が で き る よ う に す る と と
も に 、世 界 各 国 の 様 々 な 音 楽 文 化 に 触 れ 、音 楽 を 聴 い た り 表 現 し た り す る 楽 し さ や 喜 び を 味 わ え る よ う な 学 習 環 境 や
授業展開を工夫したい。
3
題 材 の目 標
○旋律の特徴や響きの違いを感じ取りながら、世界の音楽に親しむようにする。
○世界の国々のいろいろな音楽の独特の味わいや雰囲気を感じ取って、表現に生かすことができるようにする。
4
教材
ケーナ・サンポーニャなどの管楽器、チャランゴなどの弦楽器、ボンボ・チャフチャスなどの打楽器を使って演奏
される、ペルー・ボリビアなどのアンデス地方の民族音楽「フォルクローレ」を取り上げ、独特のリズムや楽器の音
色を味わったり演奏を楽しんだりする活動を通して、身近な音楽との違いを感じ取り、他国や日本の文化を尊重しよ
うとする気持ちを育てていくようにする。
○ 歌 唱 「 ア ン デ ス の 祭 り 」 ・・・原 曲 は ボ リ ビ ア 民 謡 「 ラ マ リ ポ ッ サ ( 蝶 々 ) 」
「花祭り」
・・・原 曲 は ア ル ゼ ン チ ン 民 謡 「 エ ル ウ マ ウ ワ ケ ー ニ ョ ( ウ マ ウ ワ カ 谷 の 人 々 ) 」
○合奏「コンドルは飛んで行く」
○鑑賞『世界の国々の音楽』バグパイプ(イギリス) フラメンコ(スペイン) ゴスペル(アメリカ合衆国)
バラライカ(ロシア) ハワイアン ミュージック(ハワイ諸島)
トーキングドラム(ガーナ) フォルクロ-レ(アンデス地方)など
☆「ふるさと」(愛唱歌として扱い、折にふれて歌う。文部省唱歌)
5
「 世 界 の音 楽 に 親 しも う 」
題 材 の評 価 規 準 ( A
観点1
題材の
評価規準
具体の評価規準
学習活動における
6
表現 )
観点2
音楽的な感受や表現の工夫
旋律の特徴や歌詞から曲
想を感じ取って、歌い方
や楽器の演奏の仕方を工
夫している。
音楽への関心・意欲・態度
世界の国々のいろいろな
音楽に興味をもって進ん
で聴いたり、曲想に合っ
た表現を進んで考え、演
奏することを楽しんだり
している。
①様々な国の音楽に親し ①曲の雰囲気をとらえて
身体表現をしながら合
み、進んでその国の音
唱している。
楽の特徴やよさを見つ
け て 聴 こ う と し て い る 。② 歌 詞 の 内 容 や 旋 律 か ら
感じ取った曲想を生か
②曲の雰囲気をつかみ、
して、表現を工夫して
リズムに乗って、意欲
いる。
的に歌ったり合奏した
りしている。
観点3
観点4
表現の技能
鑑賞の能力
リ ズ ム や 曲 想 を 感 じ 取 り 、世 界 の 国 々 の 音 楽 の 違 い
リズムに乗って表情豊か や、それぞれのよさを味
に歌ったり、音色の特徴 いながら聴いている。
を生かして楽器の演奏を
したりしている。
①曲想を感じ、体を動か
したりリズムに乗った
りしながら表情豊かに
歌っている。
②旋律や楽器の音色の特
徴を生かして、全体の
バランスを考えながら
演奏している。
①その国の音楽の特徴と
なっている楽器や演奏
形態などに興味をもち、
イメージを膨らませた
りよさを味わったりし
ながら聴いている。
指 導 と評 価 の 計 画( 7 時 間 扱い )
ねらい・学習活動
評価規準との関連
評価方法
学習活動活性化への視点(指導上の留意点)
< 第 1 次 > 世 界 の い ろ い ろ な 音 楽 や 旋 律 の 響 き の 特 徴 を と ら え て 、 そ れ ぞ れ の 国 の 音 楽 の よ さ を 感 じ 取 る 。( 1 時 間 )
鑑賞『世界の
○それぞれの国の音楽のイメー
ジをふくらませる。
・CDを聴いたりLDを見たり
して、どの国の音楽かを学習
する。
・教科書の写真などを見ながら聴くように
し、その国の音楽の特徴となっている楽
器や演奏形態などに興味をもつようにす
る。
国々の音
○ そ れ ぞ れ の 国 の 音 楽 の 特 徴 や 観点4-①
よさを感じ取って聴く。
・楽器や歌声の響き、音楽の雰
囲気を感じ取りながら、もう
一度聴く。
・学習カードに記入したことを 観点1-①
もとに、それぞれの国の音楽
の旋律や響きの特徴、よさを
発表し合う。
観察
学習カード
発表
・ど ん な 意 見 も 肯 定 的 に 受 け 止 め 、そ の 国
の音楽のよさを見つけるようにすると
ともに音楽観を広げられるようにする。
< 第 2 次 > 旋 律 や リ ズ ム の 特 徴 を 感 じ 取 り な が ら 、 歌 い 方 を 工 夫 し て 楽 し む 。( 3 時 間 )
合 唱 「 ア ン デ ス の 祭 り 」・「 花 祭 り 」
○曲の感じをつかむ。
・音楽の特徴を感じながら、楽
しくCDや範唱を聴く。
○旋律の特徴をつかみながら歌
う。
・音楽の雰囲気を味わい、自由
にリズムをとりながら楽しく
歌う。
・旋律やリズムの特徴を感じ取
って歌い方を工夫する。
・原曲を聴いて歌詞の内容を理
解し、部分的に原語の歌詞で
歌う。
○楽器や身体表現を加えて、表
情豊かに歌う。
・リコーダーやリズム伴奏、か
け声、身体表現を加えて楽し
く歌う。
・・・本 時 は 3 / 3
・教師は体を動かしながらリズムに乗っ
て範唱し、子ども達にも促すようにす
る。
観点2-①
観察
演奏聴取
・リ ズ ム に 乗 っ て 表 情 豊 か に 歌 え て い る 児
童 を 賞 賛 し 、ク ラ ス 全 体 に 広 め る よ う に
する。
観点2-②
・原 語 は 歌 詞 の 意 味 を 大 ま か に 説 明 し 、曲
の雰囲気がとらえられるようにする。
・歌 詞 の 中 に 出 て く る 楽 器 の 紹 介 を し 、曲
についての理解を深める。
観点1-②
観点3-①
観察
演奏聴取
・リ ズ ム 伴 奏 に は 、ボ ン ボ・チ ャ フ チ ャ ス
を使用する。
・かけ声・手拍子・足拍子などを入れて南
米 音 楽 の 雰 囲 気 を 出 し 、表 情 豊 か に 歌 え
るようにする。
< 第 3 次 > 旋 律 や リ ズ ム 、 響 き の 特 徴 を 感 じ 取 り な が ら 演 奏 の 仕 方 を 工 夫 し て 、 ア ン サ ン ブ ル を 楽 し む 。( 3 時 間 )
合 奏 「 コ ン ド ル は 飛 ん で 行 く 」・ 題 材 の ま と め
○音楽の特徴を感じ取る。
・指導用CDを聴いて情景を想 観点1-①
像し、曲の感じをつかむ。
○リコーダーパートを演奏す
る。
・1,2のパートを練習し、合
わせる。
○合奏のパートや楽器を選び、
パートごとに練習し、合わせ
る。
・それぞれの楽器の音色を生か 観点2-②
して演奏し、意見を出し合い
ながら工夫して合奏し、表現
を高める。
○ 全 員 で 合 奏 ・合 唱 す る 。
・原 曲 を 鑑 賞 し 、表 現 に 生 か す 。観 点 4 - ①
・自分達の演奏をビデオに録画
して視聴し、感じたことを発
表し合う。
・発表で出た意見をまとめなが 観点3-①
ら、曲想を生かして合唱・合 観点3-②
奏する。
観察
・コ ン ド ル や 原 曲 に 使 用 さ れ る 楽 器 に つ い
て な ど 、楽 曲 に つ い て の 話 を 聞 き 、曲 に
ついての理解を深めるようにする。
・ リ コ ー ダ ー は 、ソ ロ の 部 分 と 全 体 で 演 奏
する部分で変化をつけるようにする。
演奏聴取
観察
発表
演奏聴取
・リズム伴奏には、ボンボ・チャフチャ
スを使用する。
・互いの音を聴き合いながら、バランス
に気を付けて合奏ができるよう助言す
る。
・ケーナで演奏する「コンドルは飛んで
行く」を聴いて楽器の音色や曲想を味
わい、自分達の演奏に生かす。
・自分達の演奏をよりよいものにするた
めに、ビデオを視聴して気付いたこと
を進んで発表し、さらに表現の工夫が
できるようにする。
・発表で出された意見を生かして「コン
ドルは飛んで行く」「アン デスの祭り 」
「花祭り」を演奏し、まとめとする。
7 本 時 の展 開 ( 第 2 次 3 / 3 , 全 体 の 4 / 7 )
(1)本時の目標
南米の情景を想像しながら曲 想 を 生 か し た 歌 い 方 を 工 夫 し 、 表 情 豊 か に 歌 う こ と が で き る 。
(2)展開
学習活動
1
2
既習曲を歌う。
○身体表現しながら歌う。
・体操・ステップ
・ゆかいに歩けば
・ゆかいなまきば
・ふるさと(三部合唱)
教師の働きかけ(◆評価規準)
等
・腹筋・ストレッチなどの体操は、2人または3人組で行う。
・発声練習は円形になって、お互いの表情を見ながら行うようにする。
・音楽係が中心となって指示を出したり、一人一人に腹筋・表情・脱力
などを助言したりする。
・リズムに乗って、楽しく身体表現できるようにする。
本時の課題を知る。
南米のお祭りの情景を思い浮かべて、リズムに乗って表情豊かに楽しく歌おう。
3「花祭り」の歌い方を工夫する。
(1)南米のお祭りの様子を歌詞から想
像し、曲についての理解を深める。
・原語の歌詞を全員で発音し、確認す
る。
・楽器やリズムの話を聞く。
ケーナ(管楽器)
ボンボ・チャフチャス(打楽器)
ワイニョ(リズム)
かけ声「ア スィー!」等
・原語の歌詞の意味を大まかに説明し、曲の雰囲気がとらえられる
ようにする
〔南米の楽器〕
ケーナ・チャフチャ
ス・パカス(豆)
・南米音楽に使われている楽器や
リズムについて演奏を交えて
説 明 し 、曲 に つ い て の 理 解 を 深
め 、情 景 を 思 い 描 い て 演 奏 に 生
かすことができるようにする。
クスコの
民族衣装
(2)曲の終わりのポーズを練習する。
(3)一列ずつ歌い、互いに感想を発表
し合う。
・リズムに乗って、楽しく歌う。
・友達の表現のよかった所(表情・リ
ズムの取り方・声量・強弱など)や
アドバイスを発表する。
(4)話し合ったことをもとに、表現の
仕方を工夫して演奏する。
・表情,リズムの乗り方,強弱
・全体のバランス
・最後のポーズ
4
歌と楽器を合わせて楽しく歌う。
・身体表現をしながら、リズムに乗っ
て元気よく歌う。 〔南米の楽器〕
・楽器やかけ声を入 サンポーニャ
れて、南米音楽の
雰囲気を出す。
・パートごと・列ごとにポーズをとり、腕の上げ方や顔の角度・表情など
を確認する。
・「 ポ ン ポ ン パ ! 」 で 一 斉 に そ ろ っ て ポ ー ズ が と れ る よ う に 練 習 す る 。
・ポーズから戻るタイミングもそろえられるようにする。
・曲想を感じて、楽しくのびのびと歌うようにする。
・ リ ズ ム に 乗 っ て 表 情 豊 か に 歌 え て い る 児 童 を 賞 賛 し 、ク ラ ス 全 体 に
広めるようにする。
・良い所を発表する時は、個人名を
挙げて発表してもよいことを告げ
る。
◆話し合いをもとに、曲想やリズム
の特徴を生かした歌い方を工夫す
ることができる。(観点2-②)
・楽 器 は ピ ア ノ 伴 奏・木 琴( メ ロ デ ィ ー )
・ボ ン ボ・チ ャ フ チ ャ ス を 使 用 し 、
かけ声を入れて原曲の雰囲気が出せるようにする。
・楽器と歌の音量のバランスが取れるように調整する。
・曲の始めに「エル ウマウワケーニョ!」、途中に「ア スィー」
のかけ声を入れて、南米音楽らしさを出すようにする。
◆ 南 米 音 楽 の 雰 囲 気 を 出 し て 、リ ズ ム に 乗 っ て 表 情 豊 か に 歌 う こ と が
できる。(観点3-①)
5
本時の活動を振り返る。
・本時の活動の成果を認め、次の活動への意欲をもたせる。
8
観 点 別評 価 の 進 め方
前 述 し た 「 6 指 導 と 評 価 の 計 画 」「 7 本 時 の 展 開 」 の う ち 、 表 中 に 示 し た 評 価 の 場 面 に お け る 評 価 の 手 順 は 次 の
通りである。
【音楽への関心・意欲・態度】
学習活動における具体の
◎具体的な評価方法
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
評価規準
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
① 様 々 な 国 の 音 楽 に 親 ◎具体的な評価方法
しみ、進んでその国
鑑賞曲や範奏を鑑賞する様子や発言から見取っていく。リズムに乗って鑑賞している
の音楽の特徴やよさ
様子なども見逃さないようにしていく。
を 見 つ け て 聴 こ う と ○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
している。
独 特 な 響 き や 楽 器 の 音 色 の 特 徴 な ど 聴 き 取 る ポ イ ン ト を 提 示 し 、音 楽 の 特 徴 や よ さ を
見 つ け ながら聴くように指導する。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□意欲的に聴こうとする様子
□身体でリズムを感じて、楽しみながら聴いている様子
音楽の特徴やよさを見つけながら意欲的に聴こうとする様子や、リズムに乗って楽し
み な が ら 聴 い て い る 子 ど も を Aの 対 象 と す る 。
② 曲 の 雰 囲 気 を つ か み 、◎ 具 体 的 な 評 価 方 法
リ ズ ム に 乗 っ て 、意 欲
練習の様子や曲をつくり上げていく過程を観察し、見取っていく。自主的・意欲的に
的に歌ったり合奏し
練習に取り組む様子や友達同士で教え合う姿などを全体の中で認め、広めていくよう
たりしている。
にする。
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
恥ずかしくて表現できないのか意欲がなくて表現できないのかを見極め、良いところ
を称賛することで自信と意欲をもたせるなど、その児童に合った支援や助言をする。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□自主的・意欲的に練習に取り組む姿勢
□楽しみながら活動し、よりよい演奏をつくり上げようとする様子
よ り よ い 演 奏 を め ざ し て 意 欲 的 に 練 習 に 取 り 組 み 、積 極 的 に 意 見 を 発 表 し た り 友 達 同 士
で 教 え 合 っ た り す る 子 ど も を Aの 対 象 と す る 。
【音楽的な感受や表現の工夫】
学習活動における具体の
◎具体的な評価方法
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
評価規準
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
① 曲 の 雰 囲 気 を と ら え ◎具体的な評価方法
て身体表現をしなが
南米音楽の独特なリズムや楽器の音色の特徴を感じ取りながら合唱している様
ら合唱している。
子を、身体表現や表情からとらえるようにする。
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
発声練習の中にステップやリズム遊びを多く取り入れ、楽しみながら自然にリズムを
感じられるように促していく。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□曲想をとらえ、リズムに乗って歌う様子
リズムや旋律の特徴を感じて、それを表現しようとしている様子を見ていく。リズム
に 乗 っ て 自 然 に 身 体 表 現 し な が ら 歌 っ て い る 子 ど も を Aの 対 象 と し て い く 。
② 歌詞の内容や旋律か
ら感じ取った曲想を
生かして、表現を工
夫している。
◎具体的な評価方法
原語(スペイン語)の歌 詞 の 内 容 や 旋 律 か ら 感 じ 取 っ た 曲 想 を 生 か し な が ら 、 強
弱の変化や部分による発声の仕方など自分なりの表現を工夫している様子を、
意見交換や練習の様子からとらえるようにする。
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
表現の工夫の仕方がわからない児童には、いくつかの例を提示し、どれがこの曲の表
現に一番適しているかを考えさせる。お手本となる演奏を視聴したり歌詞の内容を考
えてイメージをふくらませたりする活動を通して、民族音楽の独特な響きやよさを感
じ取り、自分の表現に生かすことができるよう促す。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□感じ取った曲想を生かした表現の工夫
□積極的な発言
歌詞の内容や旋律から感じ取った曲想を生かして、強弱の変化や部分による発
声の仕方など自分なりの表現を工夫して演奏したり、自分達の演奏をよりよく
す る た め に 必 要 な 要 素 は 何 か を 考 え 、積 極 的 に 発 言 し た り し て い る 子 ど も を Aの 対
象とする。
【表現の技能】
学習活動における具体の
評価規準
① 曲想を感じ、体を動
かしたりリズムに乗
ったりしながら表情
豊かに歌っている。
② 旋律や楽器の音色の
特徴を生かして全体
のバランスを考えな
がら演奏している。
【鑑賞の能力】
学習活動における具体の
評価規準
① その国の音楽の特徴
となっている楽器や
演奏形態などに興味
をもち、イメージを
膨らませたりよさを
味わったりしながら
聴いている。
◎具体的な評価方法
Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
◎具体的な評価方法
曲想を感じながら表現する様子を、演奏中の表情・リズムの乗り方等からとらえるよ
うにする。リズムに乗って表情豊かに歌えている子どもを認め、全体に広めていく。
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
発声練習の中にステップやリズム遊びを多く取り入れ、楽しみながら自然にリズムを
感じられるように促し、ビデオに録画した自分達の演奏を視聴して「よい表情」や
「聴く人に楽しさを感じさせる歌い方」について意識させるようにする。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□楽しさの伝わる表情やリズムに乗った歌い方
□歌詞の内容を理解し、曲想を生かした演奏
民族音楽のリズムの特徴を生かして表情豊かに演奏している姿や、さらによりよい表
現 を 求 め て く り 返 し 練 習 し て い る 子 ど も を Aの 対 象 と す る 。
◎具体的な評価方法
旋律や楽器の音色の特徴を生かして、全体のバランスを考えながら合唱・合奏
する様子を評価していく。
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
合奏では運指の難しい部分をゆっくりとした速さでくり返し練習したり、それぞれの
パートの果たす役割を理解させたりして、意欲と自信をもって演奏できるように支援
する。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□旋律や楽器の音色の特徴を生かした演奏
□全体の中での自分のパートの果たす役割を理解し、バランスを考えた演奏
自分が担当する旋律や楽器の音色の特徴を生かして表情豊かに演奏している姿や、そ
の旋律や楽器が曲の中でどんな役割を果たしているのかを理解して、バランスを考え
効 果 的 に 演 奏 し て い る 子 ど も を Aの 対 象 と す る 。
◎具体的な評価方法
Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
◎具体的な評価方法
世界の国々の音楽に触れ、旋律や楽器の音色の特徴や響きの違いを味わいながら聴い
たり、世界のいろいろな音楽のよさを見つけ、それぞれの国の音楽に親しんだりする
様子を評価していく。発表や感想記入の内容からとらえるようにする。
○ Cと 判 断 さ れ る 状 況 へ の 働 き か け
感想カードへの書き込みが少ない子どもには「楽器の音色はどうだったかな」「リズ
ムはどんな感じだったかな」というように、鑑賞のポイントを具体的に問いかけて感
想記入のヒントとなる言葉かけをしていく。
○ Aと 判 断 す る キ ー ワ ー ド
□積極的な発言
□豊かな表情、つぶやき
世界の国々の音楽に興味をもち、それぞれの特徴やよさ、響きの違いなどを味わおう
と す る 意 欲 的 な 鑑 賞 態 度 を Aの 対 象 と す る 。
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