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人口・総世帯数の減少により変わる日本人の住宅意識
デ ー タ小 箱 人口・総世帯数の減少により変わる日本人の住宅意識 「新築・持家」志向から「賃貸・中古リフォーム」志向へ 「新築・持家」志向が強かった日本人の住宅意 つ」という志向が薄れつつあることがうかがえます。 識が、賃貸や中古住宅のリフォームなども視野に そして、代わりに現れたのが「利便性・柔軟性の 入れた多様なものに変わりつつあるようです。 高い賃貸住宅を借りる」 「より低価格の中古住宅 少子 化による家 族単位の小規模化や、収 入の を購入してリフォームして住む」といった新しい住 格差などにより、人々の住まいに対する考え方が まい方を選択する人々です。こうした変化や総世 変わってきているようです。NRI がまとめた『2015 帯数の減少を受けて、2015 年には、住宅の着工 (東洋 経 済 新 報 社、 2008 年 8 年の建 設・不動産業 』 数も減少することが予測されます。 月 7 日発行)によると、 「年齢や収入に応じて住み 今後は、「新築・持家」にこだわらず、ライフス 替えをしたい」 「長期にわたり高額な住宅ローンを タイルに合わせて家を選ぶ時代がやってくるのか 抱えたくない」といったニーズが増加し、「家を持 もしれません。 総世帯数の減少により新設住宅の着工数が減少する 実績値← →予測値 (1,000 戸) 9,000 3,299 8,000 7,849 3,500 住宅着工数 8,093 3,229 7,343 住宅着工数 5,976 2,228 2,156 6,673 5,910 2,280 総世帯数 2,500 5,741 2,000 4,502 4,000 2011∼ 2015 年の新設住宅着 工数の年間平均は 100 万戸を 3,000 1,224 下回ることが予測される 1,500 1,000 2,000 500 1,000 ∼ 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2011 ∼ ∼ 2006 1980 当 「未来創発」 に掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 Copyright © 2008 Nomura Research Institute,Ltd. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 未来創発 Vol. 31 2008. 8 2001 1975 出所)国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所資料、 『住宅着工統計』より NRI 作成 8 1996 ∼ 1991 ∼ 1986 ∼ 1981 ∼ 1976 ∼ 1971 ∼ 0 313 0 2015(年) 総世帯数の増減数 7,299 2,690 6,000 3,000 2,882 7,000 5,000 (1,000 世帯)