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インベスター・プレゼンテーション 質疑応答要旨 2009年4月30

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インベスター・プレゼンテーション 質疑応答要旨 2009年4月30
インベスター・プレゼンテーション
質疑応答要旨
日時 : 2009 年 4 月 30 日(月)
場所 : 野村證券日本橋本社
発表者 : 執行役社長兼 CEO 渡部 賢一
Q1:
A1:
Q2:
A2:
Q3:
Q3:
Q4:
A4:
Q5:
A5:
Q6:
決算発表時の資料を見ると、特殊要因を除いた収益が 1400 億円台、費用が 2400 億円と
900 億円台のギャップがある。コストの削減については四半期で 200 億円との話だが、どの
ようにトップラインを伸ばしていくつもりなのか。
このギャップを埋めていくのは当然で、コスト削減は当然やっていくが、利益を上げていくには
収益向上がより重要。これにはリーマン承継効果に大きく期待している。ホールセールでは
グローバル・マーケッツや投資銀行業務などそれぞれに効果が出ている部分もあれば両方
を跨いで効果が出ている部分もある。リテールの基盤との相乗効果もあるだろう。なるべく早
く収益を上げていかなくてはならない。具体的には、フロー・ビジネス、海外クロスボーダーで
の顧客基盤拡大による収益を上げていきたい。
バランスシートを使いつつビジネスを拡大していく場合、ゴールドマン・サックスのように預金
を安定資金として調達源に使っていく考えはないか。
海外の投資銀行の様子を見ると、公的資金を返したいと考えているようなところは預金に依
存するつもりはないように思われる。一方預金による調達を狙っているところもある。当社は
預金を安定資金としてリスクを取るビジネス・モデルではないと考えている。特に日本では、
当社が預金を安定資金としてリスクを取るのは、期待を裏切るというか、当社に対する期待と
は違っていると思う。
これまではレポによる調達比率が大きかったが、レポが出来るような投資適格証券を中心と
したビジネスを増やしていくのか。
今は 2 兆円以上も流動性を確保しながらビジネスの運用をしているなど、キャッシュを重視し
て運営しているように、流動性の高い商品がビジネスの主体になる。
これまで、仕組み債関連の為替の収益以外は為替から大きな収益は上がっていなかったと
思うが、これまでとは違うビジネス、収益が増えているのか
従来と違った為替のビジネスが従来と違うお客様と拡大している。また、資料にも載せている
が M&A に絡んだ為替の取引も拡大しているように、従来とは違った形の為替の収益を期待
している。
トレーディング益はかつてマーケットが正常だった頃は四半期で 4−500 億円でていたが、今
後一年以内にリーマンから承継した業務が立ち上がると、どのくらいのレベルを期待している
のか。黒字化のタイミングはいつ頃を期待しているか
トレーディングは自己勘定の部分をかなり潰してきた。4−500 億円というレベルについては、
申し上げにくいが、一定の収益は上がってくるものと期待している。足元の状況は順調に立
ち上がっている。2−3 月から機関投資家のお客様の口座開設が進んできているので、その
効果は現れてくると考えている。ただ具体的な収益状況についてはまだ申し上げられない
ホールセールの人員削減はこれで一段落し、1、2Q はもう少しあるとしてもこのぐらいで終わ
るのか。
1
A6:
人員数の状況は部門毎によっても違う。投資銀行業務やトレーディング業務では半年前のよ
うに単純に削減するのではなく、必要に応じて増減を行なっている中で、ネットで減らしている
というのが実態。もちろん一部は確かに削減を進めているがそれだけではない。
先程の質問にも関係するが、まずリーマン関連費用はボーナスの保証分として第 3 四半期
に 600 億円ぐらいだったものが、第 4 四半期には 530 億円程度まで下がった。他のコストの
増加を入れると四半期で 1000 億円ぐらい出ていた。収益が上がってくればボーナスの引当
が増加するので、減少額は見えにくくなるので、絶対的な数字がどうなるかは単純に申し上
げられないが、一時的な費用増加部分は確実に減ってくる。
Q7:
資料の P35 では昨年度の一時要因を除いた費用 8650 億円なので、特殊要因がなければこ
こにボーナスの引当などが加わったベースから、1000 億円削減するということなのか。
コストカットをしないベースで、リーマンなどの特殊要因を除いた今年度のベース費用が 1 兆
円になると考えている。ここから 1000 億円の削減を目標としている。
A7:
Q8:
A8:
バーゼル2ベースでの自己資本比率を発表しているが、ターゲットもしくは基準としている数
値はあるのか。もし目標よりも高いとしたら、今後リスクを取っていく予定なのか、それとも株
主還元を考えるのか。足りない場合はどうするのか。
当社はメガバンクと同様に金融安定化フォーラムの提言で設置された監督カレッジに入って
いるが、同じ基準で比較してもらうために、バーゼル2の準用を始めた。内部的には 10%を
ひとつの目安としている。しかし、しばらくは金融マーケットや金融機関を取り巻く様々な状況
を考慮して、慎重な姿勢で臨んでいく。余裕があるからといってすぐにバランスシートを拡大
するつもりはない。
Q9:
A9:
システムに関して、NRI との関係がどのように進行しているのか教えて欲しい。
今回行なったソフトの売却の意味するところは、当社の国内営業部門については NRI にコミ
ットしていただいているが、この基盤を NRI に売却することで当社は固定費の変動費化が可
能になり、NRI にとっても様々な顧客によりよいサービスが可能になるという方法を採用した
ということではないか。
Q10:
インスティネットや Chi-X はリーマン承継の中でどのような位置づけになったのか。変更はあ
るのか。
執行ビジネスのニーズの強い欧米でビジネスが伸びている。アンバンドリングの進む欧州で
は取引所との適正な競争が進んでいるが、日本 やアジアでこの動きが本格化したらどのよ
うに当社が対応していくかということを、取引所との関係に配慮しながら検討している。
A10:
本資料は、今後の経営戦略に関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する
有価証券の投資勧誘を目的としたものではありません。本資料に掲載されています事項は、
資料作成時点における当社の見解であり、その情報の正確性および完全性を保証または約
束するものではなく、今後、予告なしに変更されることがあります。
なお、本資料で使用するデータ及び表現等の欠落・誤謬等につきましてはその責を負いか
ねますのでご了承ください。本資料は将来の予測等に関する情報を含む場合がありますが、
これらの情報はあくまで当社の予測であり、その時々の状況により変更を余儀なくされること
があります。
本資料のいかなる部分も一切の権利は野村ホールディングス株式会社に帰属しており、電
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