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本市の飼い主のいない猫対策について
本市の飼い主のいない猫対策 について 平成20・21年度に市民協働モデル事業 として、「所有者のいない猫に対する地域 における取り組み」として、市民活動団体と 市は協働で、「地域猫活動」を実施。 1 「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガ イドライン」環境省(平成22年2月) 地域猫とは 地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が 得られている、特定の飼い主のいない猫。 その地域にあった方法で、飼育管理者を明確にし、 飼育する対象の猫を把握するとともに、フードやふん尿 の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など地域の ルールに基づいて適切に飼育管理し、これ以上数を増 やさず、一代限りの生を全うさせる猫を指します 2 「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガ イドライン」環境省(平成22年2月) 地域の合意 地域猫活動の実施には周辺住民の理解が必要であり、自 治会としての合意は重要です。地域猫活動は、一方的に行え ば人間同士のトラブルの原因になりかねません。 まず、周辺の人々に十分に趣旨を説明し、理解を得た上で 行いましょう。地域で話し合いを行う際は、実際に活動を行う 人、自治会、猫が苦手な方、猫の管理に反対な方も含めてく ださい。 事前に各関係者が集まり現状を確認した上で、活動を行う かを検討し、意思の統一を確認した上で活動を始めることが 必要です。 3 船橋市ねこの飼育・管理に関する ガイドライン(平成23年4月) ・ 地域猫活動における地域の合意について 地域猫活動に取り組まれる方は、必ず地域 の合意の下に活動に取り組んで下さい。地域で 話し合いを行う際は、町会・自治会等、猫が苦 手な方、猫の管理に反対の方にも参加を呼び かけて下さい。 4 平成23年度から 地域猫活動団体(一定要件)登録 不妊去勢手術費用の一部を助成 5 「家庭動物等の飼養及び保管に関する基 準」環境省告示(平成25年8月改正) 飼い主のいない猫を管理する場合には、不妊去勢 手術を施して、周辺地域の住民の十分な理解の下に、 給餌及び給水、排せつ物の適正な処理等を行う地域 猫対策など、周辺の生活環境及び引取り数の削減に 配慮した管理を実施するよう努めること。 「地域住民の合意の下に」⇒「地域住民の十分な理解 の下に」 (パブリックコメントにより修正) 6 船橋市地域猫不妊去勢手術助成金 の交付に関する要綱 (平成27年4月改正) 主な改正内容 町会、自治会の同意書 土地所有者の同意書 2年ごとの更新 7 地域猫活動団体の登録希望者からの主な 意見 ・活動者が3名集まらない。 ・活動希望場所周辺に住民がおらず、また町 会・自治会もない非居住地域である。 ・町会・自治会の同意が得られない。 ・活動場所の土地管理者の同意が得られない。 8 既存地域猫活動登録団体からの 主な意見 ・平成27年4月の要綱改正により、登録要件 のハードルが高くなった。 町会・自治会からの同意書取得、提出書類 の種類が多い、2年ごとの更新制等 9 地域猫活動登録団体以外の方からの 主な意見-1 ・地域猫団体名等を公表すること。 ・活動場所を中心とした半径500m以内にある 町会・自治会の同意書をとること。 ・町会、自治等の同意書の提出を決定する町 会・自治会の会議開催前に、町会・自治会加 入者、未加入者等全員に声をかけた説明会 を開催すること。 10 地域猫活動登録団体以外の方からの 主な意見-2 ・地域猫活動登録団体の活動員が活動(特に給 餌)する際は、地域からも活動が認識できるよ う、目立つベストを着用させること。 ・不妊去勢手術済みを示す耳のV字カットのない 猫についてもV字カットすること。 ・管理している猫にマイクロチップを装着するこ と。 11 【現在の状況】-1 ・要綱改正により、登録の更新制とし、既 存団体も本年3月に更新を迎えている。 ・町会・自治会の同意が得られない。 ・今の要綱だと、町会、自治会の同意書が あれば活動場所周囲の理解が無くても 活動ができてしまいます。このことにより、 活動場所周囲の方に迷惑をかける恐れ がある。 12 【現在の状況】-2 ・登録団体によっては、活動場所周囲の理 解の下に活動しているが、この度の要綱 改正により、町会・自治会の同意書を求 めることから、これにより広く町会内に知ら れてしまうことを拒み、更新の手続きを行 わない団体もある。 13 【現在の状況】-3 ・町会・自治会等の話し合いが開催されな いことにより、同意書を取得できない場合 の代替措置としては、活動者(登録団体の 構成員)を除く活動場所周辺住民の同意 書を取得した上で、活動場所に「活動者の 連絡先」を記したプレートを掲示することに より、登録を認めることとしています。 代替措置としての活動場所周辺住民全 員からの同意書取得が困難なケースが出 てきています。 14 【現在の地域猫活動の問題点】-1 ・猫の減少には時間がかかり、効果が 見えにくい ・団体登録、更新のハードルが高い ・活動者の高齢化 ・活動地域での捨て猫、流入猫による 猫数の増加 ・外飼いの猫(繁殖に繋がる・フン尿被害) 15 【現在の地域猫活動の問題点】-2 ・要綱改正に伴い活動団体が減少すること により、飼い主のいない猫の増加が懸念 される ・地域環境の保全のための活動だという理 解が進まず、単なる猫好きの活動だとと らえられ、苦情の原因となる 16 【現在の地域猫活動の問題点】-3 ・相手が動物なので、100%管理できない という現実(糞場以外での排便排尿、捕 獲できないことによる未手術猫、近隣住 宅への侵入等)があり、苦情、トラブルの 原因となる ・地域猫活動の被害を受けている方への 対策 17 今後の飼い主のいない猫対策の あり方について ・これまでの状況を踏まえてどう考えるか ・環境省改正をどうとらえるべきか 18 平成28年度 飼い主のいない猫対策について 19 平成28年度より、不妊手術費用の一部助成で はなく、飼い主のいない猫の問題に取り組む町会、 自治会、市登録の地域猫活動団体が保護した飼 い主のいない猫に対して、全額市の費用で手術 を実施することとしました。(TNR事業の取組) 具体的には、 実施主体となる町会、自治会、地域猫活動団 体を募集し、実施主体が猫を保護し、動物愛護 指導センターに搬入し、委託先である京葉地域 獣医師会の獣医師が、手術を行い、実施主体が、 保護した場所に解放します。 20